AVsoft    200305から200412まで


○ 20041230  DVD

ウオルター少年と夏の休日  C
 ぜんぜん期待してなかったのですがこれが涙物の良いでき。ペイフォワード、AIの俳優さんが少し大人になってがんばっています。

4人の食卓  韓国映画  −
 おやぢはこのようなホラーの作り方はあまり好きじゃない。気分が悪い。評点をつけられない。主役はおやぢが好きだった「猟奇的な彼女」の女優さん。でも映画がねえ。

スパイダーマン2   B
 MJとの恋も、ヒーローとしての仕事も、どちらも大切。脚本がよい。面白いでき。敵キャラに、ロシアの大統領やらせたらぴったりの役者さん。今回はスパイダーマンがマスクを外し、正体をみんなに見られてしまいます。でも、アメリカ人って本当はいい人が多いんだっていう描き方です。ほのぼのしちゃいます。まだアメリカでもこんな映画が作れるんだぞ、っていう気概が見えます。
○ 20041225 ゴジラ

 スクリーンに画素のようなものが見えると先に書いたが、これはサウンドスクリーンの穴だということがわかった。無知とは恥ずかしいものですな。
 で、この映画の監督さん。パンフレットによると、1969年生まれの北村龍平氏。「あずみ」「スカイハイ」の監督をした人であった。東宝の大御所ではないところがこのような今までにないゴジラ映画を生み出したといえる。

 ゴジラの動きがかなり速く、歴代ゴジラの中では最速。これと人物の格闘が交互に描かれ,スピード感ある仕上がりになっている。一番は、アメリカ版ゴジラを秒殺。「やっぱりマグロ食ってるやつはだめか」と統制官に言わせる。これには笑ってしまった。
 小学校2年の長男は、「これって怪獣映画(ゴジラ映画)じゃなくって、人間の映画だよね」といってました。時に子供は本質をつく、良い見本ではないでしょうか。

 音楽がキースエマーソン。これはミスチョイス。監督の好みでロックアーティストを選んだそうだが、アニメ幻魔大戦(角川映画、1983年)で失敗しているのだから考えるべきだろう。

 いずれにしても早くDVDで見てみたい作品だ。
○ 20041205  久しぶりに映画館   映画 ゴジラファイナルウォーズ  B

 14,5年ぶりに映画館へいって映画を見てきた。ゴジラファイナルウォーズ。場所は、福島マイカルシネマ5号劇場。片側幅方向に8人、前後に12列。前から3列目の真中へん。誕生日のお祝いにかみさんが、長男(小2)と一緒に行ってきなさい、と前売りを買って渡されていた物だ。

 ホームシアターを立ち上げて以来、映画館では絶対見ない、と誓っていたもの。今回は久しぶりの映画館ということで、画質音質チェックから入ってしまった。画質は、画素が見え、これはDLPなどの固定画素による投射なのではと思わせる投影画質。DLPとかの固定画素でなければ、あんなふうにピクセルが目立つことはないと思う。普通のフィルム投射だったのだろうか。いずれにせよ、画質は少し荒めかつ甘め。シャープネス不足、コントラストも足りない。色彩の純度もいまいち。席が少し後ろだったらまた違った印象になっていたかも。
 音質は、センター音声が強調されたもの。中高域に、ピークを持たせた、しゃりしゃり音。左右のスピーカーのうち右側がサチっている(ひずんでいる)。音量が大きいのでごまかされているが、映画館だからといって音声がいいとはいえない見本だ。
 ぱしっ!!びしっ!!と急激に立ち上がる音のときに、ひずみが急激に増えるのもいまいち。

 まあ、大画面だと多少の画面の粗さとか音の悪さは、気にならなくなるもの。とはいえ、もし金を払って観にきていたら、劇場側に、音声のことを注意、画質も投影方法を聞きただしていたことだろう。(うるさいおやぢだ)

 さて、肝心のゴジラであるが、封切りも間もないということでネタばらしは心もとないが、まあ、とんでもないことが起こるゴジラ映画。
 テンポは過去作品の中では最高に速い。何しろ登場する怪獣の数がかなり多いから。また、登場するメカもアニメ銀河英雄伝説に登場する宇宙戦艦風デザイン。登場人物も、過去の東宝怪獣特撮映画に登場した名優をチョイス。「地球防衛軍」が登場する泣かせるつくりになっている。

 登場人物は、水野真紀と、菊川怜の構図にかなり注意が入れられている。(特にふとももやふくらはぎの見せ方が絶妙に仕上がっている。)東宝名優陣に負けない配置がなされている。松岡君かっこよすぎ。エックス星人役の北村一輝ははまり役。「完全なる飼育」99「あずみ」などに出演という。エックス星人の設定は、インデペンデンスデイのパクリ。とにかく、轟天号は、ヤマトとなり、「ヤマト発進します。」と沖田艦長に島が応答するような状況。人類最後の希望「轟天」、って、やっぱりヤマトじゃん、というごたごた煮風の怪獣映画。人物格闘と、怪獣、メカ、異星人、超能力、超古代文明、をまぜこぜにして、ゴジラという風呂敷でまとめあげた会心作。

 シリーズ最後の作品というが、この路線でも後3作は作れるくらいの勢いだった。何しろ自衛隊ではなく、地球防衛軍が出てくるのですから。メカは良いですよ、やっぱり。このファイナルを作った監督は凄い人ですね。

20041123 スターシップトゥルーパー2  DVD  C

 Ooops!  ちょっと違う道に行ってる気がする。前作は、青春映画+戦争高揚映画(プロパガンダ批判)+バグとの戦い、だったのが、今回のは、エイリアン風閉空間内、未知生物との戦いものになってしまった。エスパー兵士も登場するがいまいち強くない。もっとダイナミックな展開を望む。

 レンタルDVD

 アバロン。時間が無かったので、テープに落としたが、字幕設定、音声の設定をミスって、原語の日本語字幕なしになってしまい、何だか訳がわからない。冒頭から、設定を含め、押井守ワールド。これって、マトリックスがパクッたのだなあ、というところがたくさん。
20041023  シルミド   DVD  C

 韓国が北朝鮮と非常にまずい状態にあったころ。北の工作員たちが韓国に韓国大統領を殺害に侵入したりしていた時代。北朝鮮は金正日ではなく、金日成の時代。韓国も、金日成を殺害しようと、死刑囚を集めた特殊部隊を練成し、金日成を殺害しようと画策した。実際に死刑囚たちが集められ、地獄の訓練を経て、いざ金日成を殺しに北朝鮮に侵攻しようとしたとき、北朝鮮と韓国が宥和、秘密を知る特別部隊は、、、というもの。これは面白い。
 こんな映画は、日本では作られないよなあ。韓国ってこういう割り切りというか、時代を見据える力というのがすばらしい力になっているとおもう。
 Kさんからすればブラザーフッドより面白いということだ。まだブラザーフッドは未見だが、どんなものだろう。

 殺人シーン、強姦シーンがあるので子供と一緒のときは注意が必要かも。

20041019 レンタルDVD あれこれ  予告編で見たAVP(エイリアンVSプレデターが見たいい!!)

 インザカット   C
 メグライアン主演。セクシーサスペンス。メグライアンの裸が見たい人にはうってつけ。濃厚なラブシーンが見られる。代役かと思われるくらい裸をさらしているメグライアンだが、トムハンクスとの映画で肌を見せて欲しかった。今となっては、、、と若干寂寥の念が浮かぶ。

 デイアフタートゥモロー   C
 CG全開の終末ムービー。北半球が、氷河に覆われてしまうというストーリーだが、科学的考証が薄っぺらで、ザコアといい勝負。
CGの使い方もさもありなんという作りで恐怖とか、現実感が薄い。北米が氷河なのに、メキシコのアメリカ大使館は普通の暮らしというのも実感を損ねてしまう。
 親子愛の映画、という点が強調され、サバイバル物としても中途半端。買わなくて良かったDVDだ。
 CG映画より「チームアメリカ」のようなミニチュアを使った映画の方が迫力あり。

 ジーパーズクリーパー2  C
 邦題が「ヒューマンキャッチャー」というもの。謎の生命体が23年おきに息を吹き返し人間を食らう映画。謎の生命体の説明は一切なし。ただ、人が襲われる恐怖と人間模様を描いた作品。謎の生命体の説明部分があると恐怖はさらに強くなるのだろうが。

 キルビルVOL2  C
 VOL1の続編ということで謎解きとかが含まれるが、結果は、中途半端なカンフーがいただけなかった。さらには、北斗の拳「お前はもう死んでいる」には笑いを通り越して、落ちがそこかよ、と言った感想。

 ゴシカ        C
 ハルベリーとペネロペクルスが登場するも、ハルベリーのみの活躍が目立ってしまった映画。ペネロペももっと活躍させてくれい。
 ハルベリーの裸が見られるがおっぱいは絶対見えない映画。(どこみてんじゃ)
 もののけ付きの消化がたりず、殺人を犯しても、もののけのせいになってしまって、結局、かわいそうだけど、殺人実行犯の免罪ではないぞ、という描写がなかった。取り付かれれば人を殺してもいいのか、てなことになってしまう。

 
20040924  スターウォーズ エピソード4/5/6  DVD  A

 1978年に日本公開されたスターウォーズエピソード4。その後のSF、映画、造形に多大なる影響を与えた。
 今回、ルーカスが、その昔手を入れる時間と金がなかったエピソード4をかなりリフレッシュさせた。その作品がDVDで登場。2004年9月エピソード4。時間125分。

 これまでLDで、シネスコ初版(1981から1983年当時。現物は友人へ進呈してしまいなし。)、CAVコレクターズエディション版(1986年ドルビーサラウンド、121分)、THX改訂版ワイドスクリーンドルビーサラウンド版(1995年、121分)、そして特別版(トリロジー版)でデジタル修正が加えられた。(1997年、125分)

 改めてCAV版、THX版、特別版を見直した。特別版の前はLDの音声がアナログ、デジタル、ドルビーサラウンドの変更など。特別版以降は画像の修正が入っている。今見るとCAV版の高画質、高音質が目に付く。もやもや感は否めないが、輝度が高く結構な画質を見せる。ただし、5枚組だ。特別版は、CGが多用されかなりいじられている。それが今回のDVDの元になった。特別版より前か、その後かによって作品は違うと見てよい。

 LDで、トリロジーボックス(特別編)と称し、追加CGを編集したセットが1997年に出た。やりたいことは、CGで表現する方針だった。ジャバザハットを人間からナメクジ型にしたが、なんともおちゃめなジャバのCGで、ファンをがっかりさせたものだ。(以下LD特別版より前のバージョンはは「前の」、今回のDVDは今回、と表現します。)

 今回のエピソード4のDVD収録に際しての改修は、かなり根性が入っている。見た目、違和感がないくらい(エピソード1・2を見慣れた眼で、という意味)の出来。では、どの辺が改修されているのか。

 大きな点は、発色の改善。これは全編を通じて色の出が良くなって、かなり楽しめる。とにかく色数が多い。次に、解像度が全編を通してアップ。さらに最新CG技術を多用して、その昔ごまかして作っていたところを満足行くように作り直した部分が多数。また音も良くなっている。これは単にLDとDVDのメディアの違いなのか、リマスターの効果なのかおそらく両方だろうと思う。

 以下に冒頭からの変更場所を書いていきます。

 冒頭の字幕。発色、抜けが良くなった。オーケストラの音が格段に良くなっている。楽器の音像がきっちりと現出。これはすばらしい。
 以降のビーム、ライトセーバーなどの光線はすべてリニューアルされたように美しく表現されている。
 
 冒頭スターデストロイアーがタトゥインにかぶる特、惑星表面の造形が細かく見えるようになった。遠方の大気圏の青がきれいに表現されている。
 オルデランの連絡艇(ブラッケードランナー)がスターデストロイアーに捕捉されるシーン。艇内に侵入したダースベーダーの呼吸音がより微細な部分まで聞こえる。コーパーと聞こえる呼吸音の「コー」の方に、かすかに金属のこすれる音も付加されている。「パー」の方も吸った息をぱっと吐きだすそのありさまがよりリアルに聴こえるようになった。
 レイア姫がつかまりベーダーの前へ連れてこられたとき、レイアの顔がアップになる。レイアの顔にはたくさんのそばかすが確認できる。これはすごい。化粧も薄く(若かった)肌のぴちぴち感もうれしいが、このそばかすが見られたのは大収穫。気が付くとレイアの顔のアップは本編中この場面しかなかったのだ。

 連絡艇から脱出しタトゥインへ降り立ったC3POとR2D2。太陽のぎらぎらを表現するのに、C3POの体がぎらぎらしている。この金属光沢感はこれまでなかった。脱出艇のふたの裏側が深い青色であるのが印象的。かつC3POのぎらぎら感に対して、R2D2の青い色の部分がこれもまた深いブルーで表現される。これまでのLDではなかった表現だ。同時にタトゥインの風景もかなりCGリフレッシュ。砂漠の風景で、砂の色がいろいろ表現されている。R2D2がジャワ人に捕獲される時間帯が夕刻もかなり遅い時間だったことも、暗くなった風景描写で、きっちり描かれるようになった。CAV版ではこのシーンは昼間のように明るい。
  
 ルークのスピーダーは予算の関係で車輪付きと、棒の先につけられたものがあった。ふわふわしているのは棒の先に取り付けられているから。それは良いとして、走行中のシーン。車体下部はきっちりとCGにて浮いているように修正。以前はなんとなく砂の色だったり、影でごまかしていた。
 タトゥインに降りたったストームトゥルーパーの装甲服の表面に汚れかカモフラージュか、とにかく色がべたべた塗ってあるように変更。バンサの数が増えた。これはLDと特別版から追加になっているが、詳細の描き方がDVDでは克明になっている。

 モスアイズリーのハンガーで、ハンとジャバが話す場面。LD特別盤ではチープなCGアニメだったジャバが少しまともなジャバとして登場。その尻尾を踏み越えてハンが移動する様もしっかり修正されている。ハンガーから発進するファルコン号も、前は一直線に飛んでいったが、今回はブレながら飛んでいくように書き直された。

 効果音も追加された。爆発、フォースを使う特、トラクタービーム、スターデストロイアが航行していくとき、など、重低音が付加されている。盛大なLFEだ。

 デススター内部、ハンソロが通路でトゥルーパーの小隊と出くわし、咆哮をあげて追いかけていく。その先にいたのは、トゥルーパーの一個中隊。その数が前は追いかけられていた一団の人数だったが、今回は画面いっぱいになるくらい増えた。笑いを取るのにふさわしい数になった。
 同様に反乱軍の出撃時、Yウイング、Xウイングの数が激増。ここのシーンは前のバージョンからほとんど作り直し。秘密基地の造形も改修。遺跡風の秘密基地の外壁。前のものは、セメントを塗ったような単調な外壁だったが、今回は遺跡風の朽ち果てた外壁に変更。
 デススター攻略のブリーフィングに参加している兵士の数も増えている。(画角が広くなったのでそのように見える)
 基地内も、前ははめ込み画像の境目がはっきり見えていたが、今回は、合成画像の境目がわからなくなっている。たくさんあるように見えるXウイング、Yウイングは実際は一機づつしか作られていない。それを合成してたたくさんあるように見せているのだ。今回は、さらにCGで、飛行中の機体はほとんど作り直し。エンジンからの炎も鮮やかになった。デススター突入時攻撃用にXウイングが開く場面も機数が増えている。

 デススターの表面遠景も作り直し。ちかちか光る光点が無数に増えた。(CAV版も多かった。)攻撃を受けるデススター。対空のレーザー砲塔もさりげなく増えている。レーザーを発射するときのグリーン光も盛大に使用されている。
 デススター爆発シーンも作り直し。音も違う。

 フィナーレの表彰式典。前は、通路側にしか本当の人はいず、他は「画」だった。今回は、きちんと人に見えるようになった、並んでいる人の後方はCGで再現されているはず。よく見ないと(よく見ても)CGと実写の境は判別しにくい。

 以上のようなすばらしい出来のエピソード4であるが、ただひとつ難点がある。それはシーンによって音声の明瞭度にばらつきがあること。非常にクリアに聴こえる音声が、突然こもってしまう。連続したシーンでもそれが発生するのは画竜点睛を欠く、といったところか。

 いずれにせよ、ファンを待たせただけのことはあるエピソード4の出来でした。

 エオソード5は疲れたのか、3部作の中ではナチュラル。あまり手を入れられていない。クラウドシティの全景がより巨大に描写されるようになった点か。ここは終盤、「I am your father」のセリフのあとみんなで大声で「ノー!!」と叫びましょう。

 最悪はエピソード6。これは画質が甘い。エピソード4があれほどの高レベルで再生されたのに、この6は画質があまあま。さらにエンディングの音楽が差し替えられている。
 皇帝の目の周りに前は効果着色があったが、今回はあえてクリアに目を見せている。
 一番最後に登場、ヨーダ、ケノービ、そしてアナキンスカイウォーカー。これが、劇中登場のアナキンではなく、なんと、エピソード1/2/3のアナキンさんの顔に変わってしまった。これはひどい。そうしたら、オビワンだって変えなくちゃならんだろう。方手落ち。

 4で精根尽き果てて、5.6に回らなかった、という感じだ。

20040920  スパイキッズ3  3D  WOWWOW HV  D

 DVDでは酷評したスパイキッズ3だったが、ハイビジョンではどうだったか。
 ハイビジョンでは、まあまあの画質だった。ストーリーそのものははちゃめちゃで、語るべきところはない。
 変なめがねをつけてなくても、結構の3D効果はあった。いずれにしてもそのくらいの映画。

20040916  殺人の追憶  DVD  B  
 レンタルDVD。最近韓国映画が勢いがある。このMemories of murderは昔韓国で実際にあった強姦殺人事件を追ったものだ。なんとも濃い刑事ものだ。日本では、太陽にほえろ、西部警察、踊る大捜査線、何とかかんとか純情派、など刑事ものがあるが、最近の踊るシリーズはなんとも軽妙で、重さとか、男くささというか、捜査の愚直さというか、泥臭さが抜け落ちているのだ。
 この殺人の追憶は、派手などんぱちはない。延々と捜査が続く。犯人を追い詰めたかどうかさえ判らない。結局今でも犯人はつかまっていないのだ。そのこともラストに「ぐわっ」とくる。ディズニーの何も無い映画よりも、面白いという点では面白い。
 音は、サラウンドは控えめ。しかし、犯行が雨の時に行われる。その雨がしょうしょうと降りそぼる音は印象的。

 韓国語も少しづつ覚えてきた。サランヘヨは愛している、だ。英語並にヒアリングできるようになるにはどのくらいかかるのだろうか?
20040905  DVD  ペイチェック   C

 フィリップKディック原作と言うことで、少し期待。ユマサーマン、ベンアフレック共演。
 記憶をなくしてしまう技術と、他を模倣し統合し、次の技術、次世代のマシンを作り上げてしまう能力者が絡んでくると、、、と言うストーリー。

 共同作業者、技術協力者に対して、記憶消去をしない、という致命的なミスを犯してしまう悪人に対して、FBIや、主人公たちが戦うという間の抜けたもの。SF的観点からみると、いまいち。サスペンスとしてみるとまあまあ。主人公が、トムクルーズでもおんなじだろうという映画でした。


ホーンテッドマンション   DVD  D

 ディズニー作品ということでトーンダウンは否めない。人畜無害の作品には面白みというものが欠如してしまうのだ。
 エディーマーフィーが主人公で、コミカルさを際立てているので、本当に怖くない。これはホラーにして欲しかった。全然「死」とか「怨霊」とか、どろどろしたものから無縁。
 最後に登場する火炎竜も、まったく説明不足。
 最近のディズニーはこの手の作品が多いなあ。あの「ピノキオ」が懐かしい。ピノキオでは、大人のまねをして酒タバコをのむ子供はロバにされて奴隷として売られるのだ。これは恐ろしい話ではないか。うそをつけば、はなが伸びてしまう。体の一部が変形するのも怖い。このような映画を今後も作って欲しいのだが無理だろうね。
20040802   HVとDVD

 最近、ハンニバルと英雄(ヒーロー)のハイビジョン放送があったので比較してみた。

 ハンニバル  さすがにハイビジョン。画質は圧倒的に良い。眼で演技している様子がさらに良くわかる。
 オペラのシーンで、レクターや、刑事が着ている礼装の生地の表面の材質の違いが確認できる。
 
 音声はどうだ。フィッシュマーケットの銃撃戦。こちらはDVDのほうが低域のどすんどすんという音は出ている。これは、ハイビジョンがハイビジョンチューナーから、光ケーブルで、AACデコーダーAD100へいたり、そこから各プリへと導かれる。片や、DVDはUX-1から、各プリへという接続。低域の出方が違うのは再生機器のグレードの違いではないか、ということ。DVDはUX-1。片や、AACデコーダーは39800円のAD100だ。超低域の出方が劣るのは仕方がないかも。AACのフォーマットが悪いのではないと思う。

 同様にヒーロー。こちらはD-VHSに録画。
 HVは画像に切れがあり、奥行きも十分。
 ただし、これは録画の調子が悪く、ちょくちょく音声・画像が途切れてしまう。テープが悪いのか、それともコピーガードが悪さしているのか不明で、結局全編を通して見つづけることは不可能だった。

20040726  DVDいろいろ

 マスターアンドコマンダー  DVD   総評 B  

 海洋ドンパチもの。英国のラッセルクロウ艦長と、乗組員、そして仇敵フランスの最新鋭艦との戦いを描く。古きよき海洋時代の物語。

 はじめレンタルで借りたが、中身が海洋戦争もの。CGを使っているがそれほど違和感がない出来で、ストーリーもまあまあの為、中古を購入することに。そこで、気が付いたことが。レンタル品は、音声がDTSが無いのである。セル品は、日本語、英語、英語DTSの選択項目がある。レンタル品は、差別化されていたのだ。画質もレンタル品が多少甘め。DTS音声はセパレーション良好。迫力満点。レンタル品の安かろう悪かろう化が進むといやだなあ。

 ふと、誰がマスターで、誰がコマンダーなのかと考えた。、、、、、しばし考えたすえ、これは艦長(キャプテン)のことなのだと思い至った。キャプテンは、艦長(海軍大佐)。マスターは、船長という意味はあるし、家長、かしらという意味。コマンダーは指揮官。海軍中佐。
 船長は船の中の家長であるのと同時に、指揮官でもあるという意味。さらには、対決する2隻の帆船のマスターとコマンダーの物語と広い意味でと捉えてもいいが、焦点がボケてしまうね。
 どなたか原作を読んでいる方の補足をいただけると幸いです。

 タイムライン  DVD レンタル  総評 C

 マイケルクライトン原作のタイムスリップもの。
 タイムスリップして、教授を救出するというストーリーだが、冒頭で、タイムスリップ者が死んでしまうという緊張感が全然以降のストーリーに絡まず、緊張感がない。タイムスリップもののタイムパラドックスの処理の仕方もいまさんで、つまらない。バックトゥーザフューチャー並みのご都合主義に陥ってしまって、タイムスリップを扱う緊張感がない。かってに歴史を変えてしまい、その歴史の未来で整合させてしまう落ちはいただけない。

 ただ、夜間の攻城シーン。投擲機から放たれる火炎弾の表現が秀逸。

 ロードオブザリング 王の帰還  総評 B   シリーズでA

 いやあ、大河ドラマですねえ。アクション面で一番盛り上がりを持ってきた作り。
 王の帰還のタイトルの割に、アラゴルンのリーダーシップを描いた場面がすくなく、どちらかといえば、ガンダルフの指揮官として八面六臂の活躍のほうが目立ってしまった。
 
 フロドの新たなる旅への出発部分についての説明が不足している。

 冬に発売されるであろうスペシャルエクステンデッドエディション待ちだな。


○ 20040702  DVD ファインディング ニモ   画像 A ストーリー C 総評 C

 CGアニメの話題作。ファインディングニモを見た。Kさんからの借り物。ありがとうございます。
 さて、CGアニメということで,空間に対する息苦しさを覚悟していた。ましてや、お涙頂戴のお子様向けアニメという先入観もあった。
 見始まると、まずその映像美に引き込まれた。登場人物?は水に住む生き物たち。本当はこんなに眼ン玉は大きくないし、第一しゃべらない。モンスターズインクやシュレックなどのように、はなからモンスターを扱っている分には違和感はそれほど無いが、今度のはお魚。お魚がしゃべっちゃうのだ。これをモンスターといわずなんと言う。こんなにかわいいおさかなちゃんが、モンスターだというと目をひん剥く常識人がいるだろう。 これがすごい違和感なのだ。
 
 水の中の映像や、銀色に輝く魚群があまりにリアルなのが、その違和感をいっそう引き立ててしまう。美しいのだが、そのリアルさと、魚がしゃべっちゃう、という反リアルが、見る者の心に、何か変!という意識をたえずかきたてる。

 でも、見ているうちに、なじんできてしゃべるリアルな魚も、その映像世界ではオーケーになってくる。そうなって来ると今度は不気味になってくる。本当にしゃべる魚っているのかよ!!って。これは、映像があまりに美しく、かつリアルになっていったために最後まで付きまとう違和感でありました。

 ニモやそのパパより、物忘れが激しいドリーに感情移入しちゃったおやぢでありました。

 今回、水中の映像は美しかったのですが、シュレックやモンスターズインクを見ていると、今回のニモはもっと映像がシャープに出来るはず。あまりにリアルさを追求するより、多少輪郭をぼやかして、ボケ味を出した作風と見た。

○ 20040620  2009ロストメモリーズ   DVD   総評 B

 韓国映画。DVD日本版未発売品。Kさんからの借り物。
 前振りなしに見たので、印象が強い。良い出来。
 伊藤博文が1909年暗殺されなかった架空未来物語。なんとタイムスリップもの。朝鮮が日本の領土。第2次世界大戦も、日米連合軍が勝ってしまう、という世界。
 真理を知る者たちがいた。本当は、日本は、大戦で負け、朝鮮は、日本から独立している。それで、テロ組織を結成。何度も事件を起こしている社会。JBIという国家警察が治安に乗り出すが、、、

 絶妙のカット割。あきさせないストーリー。銃器を使用した殺伐とした社会に、どんでん返しの遺跡。

 日本版が出たら、皆さん見てください。

 HV WOWWOW デッドコースター  総評C

 未来予知の能力を持った主人公が、死神と対決する、というもの。
 人の命をサカナにするストーリーは好きじゃありません。
 
 でもアクションシーンはまあまあの出来。
 こういう気に食わない出来の映画って、逆に印象に残っちゃうのですね。

○ 20040614  DVD ラストサムライ    総評 C

 アカデミー賞で、渡辺謙が助演男優賞受賞かと話題になったラストサムライ。アメリカ人が日本人を描くとこうなるみたいな変なずれは、これまでの外国映画よりは多少少ないが、まだまだ変なところが目に付いてしまう映画。

 トムクルーズ主演ということであまり期待しないで見始まったが、勢いで最後まで見られた。渡辺謙もいいが、真田広之が格好いい。彼なしではこの映画は無かったに違いない。
 自分の夫を殺された妻(小雪)が、トムクルーズの戦支度をするときにキスしてしまうが、日本人だったら、ここでは絶対にキスしないだろうなあ。ここは一番違和感があった。ここで抑えてこそ、日本人のサムライ観が出るんじゃないか?

 ラスト近く、渡辺謙が死んじゃう場面で、官軍が攻撃を止め、座して深深と頭を伏せるシーンがある。敬意を表す行動だが、これは、アメリカ人には理解できないだろうなあ、ということをわかりながら、作っている意図がみえみえ。

 とはいえ日本で、大規模な戦闘シーンのある時代劇が作られない以上、これはこれで楽しめる映画ではないだろうか?

アンダーワールド  DVD  総評 B  

 ケイトベッキンセル主演。この人はオヤヂが好きな映画「セレンディピティ」の主演だった素敵な女優さん。
 映画イメージは、マトリックスの皮とゴムボンテージ衣装、ワイアーアクションを取り入れ、ターミネーターや、エイリアンのモンスターの要素を取り入れた吸血鬼の映画となっている。

 何より、アクションシーンにあまりCGを取り入れず、実写を基本にしているところがいい。狼男も、CGじゃなく、コスチュームで再現している根性ものだ。あまり期待していなかったがかなり面白かった。

 ヴァンパイヤものとして「ブレード」より中途半端さは少なく、変身ものとして「ハルク」よりかなり良く、ラブストーリーとして「マトリックス」よりは判りやすい、いい出来であった。
 やはり、主役のケイトがかわいいからなんだろうな。エロッチイところはなく、ボンテージ気味の衣装がなんとほのかな色気を醸し出している。

○ 20040531  DVD ゴジラ×メカゴジラ    ゴジラVSメカゴジラ   総評B

 UX‐1での視聴ということで、何を見てみても、新鮮な今日この頃、改めてゴジラ新作を見返してみた。
 VSが古く、×が新しい。

 VSは高島政宏が登場。メカゴジラのガルーダという飛翔装置の開発、操縦担当となる。ベビーゴジラなる、ゴジラの息子も登場なのはご愛嬌。刺身のつまのラドンがいまいち存在感不明。
 しかし、圧巻はメカゴジラ登場シーン。伊福部昭担当の荘厳なテーマ曲が魂を揺さぶる。

 ×は、釈由美子が登場。心に傷をもつ、メカゴジラの操縦者として活躍。第一作のゴジラからあいだのゴジラシりーズはすべてなかったことにして始まるストーリー。思い切った割り切りだ。
 メカゴジラがエヴァンゲリオン、釈由美子が不屈の女闘士になって、不死身ゴジラに戦いを挑む。音声は×が上だが、CGを使いすぎでいまいち。

 それに対してVSのほうは、物量投入型、CGもあまり使わず、怪獣映画の王道を歩む。小学生の息子はVSのほうが格好いいという。それは、伊福部の音楽もあり、メカゴジラの写し方にもよるのだろう。また、その機械に搭乗して一緒に戦うといったシチュエーションがこどもにも理解できるのだろう。特撮の使い方は×でも間違ってはいないのだが、、、

○ 20040530  エイリアン アルチメットエディション  DVD    画質 AよりのB  音質 B  総合 A

 1979年の上映時から、もう25年が経っている。その間、レーザーディスクで何枚買ったろうか。最低でも二枚は買った。
 でも、それらはオリジナルの上映の感想、インプレッションを導いてくれるものでは残念ながらなかった。なぜだろう。トリミング版だったから?それとも?

 今回、上映時のあの恐怖、見たことのない異物としての異星生命体、息が詰まる宇宙船の狭さを彷彿とさせてくれるかどうか、はなはだ疑問でありながら、雑誌の評価なども気になって、DVDを購入。

 今回見てみると、驚き。これはすごい。

 色が濃い。ディテールが見える。

 何せ、シガーニーウイーバーが若い。肌がぴちぴちとしている。
 若い女の子だから、あのエイリアンと対決したとき、「ガンバレー!!」となる。マッチョの女性が機関銃を持って対決するのとわけが違う。これがエイリアンの受けた理由なのだ。

 今回の「アルチメットバージョン」は、色つやがすごい。異星上の異形(馬蹄形)のエイリアン宇宙船の内部が、これまた、ぬらリ、つるつるしている。先ほどのリプリーの肌もつやつやしていたが、異星宇宙船の内部が(監督と、HRギーガーが意図した造形)、こんなにも作りこんでいたのか、と気づかせるのに十分。

 ノストロモ号内部も、機内のクッション、隔壁、ガラス、皮にいたるまでこれでもかと作りこまれている。CG多用の現在の映画とは比べ物にならない物量投入型映画なのだ。それは主人公たるエイリアンにもいえる。ぬらぬらしたテクスチャー、それでいて強靭な強さを発揮する筋肉構造。頭部の半透明の頭蓋。よだれが滴り落ちる口。

 それとディレクターズカット版では、終盤、船長がエイリアンのこどものえさとして、エイリアンの樹脂で固められている場面が登場。これで、死体が見つからなかったわけも説明されるし、続編にいたるエイリアンの習性ともなる。原作で書かれていて、上映時描かれていなかった重要な場面なのだ。

 描写が鮮明かつ克明になり、エイリアンが映し出そうとしていた「恐怖」のレベルがぐぐ!とアップした感じでおすすめです。

○ 20040501  韓国映画 二題
 HV ガラスの城  C  WOWWOW
 中年の不倫物語を女流監督が描く。思い出は美しく、主人公たちが落としてきた年月も、今目の前にいる実在の人間が超越する。だが不完全燃焼の映画。

 HV  猟奇的な彼女  B  WOWWOW  
 同じ韓国映画でありながら、このような救いのあるほうが私は好きだ。
 最後はこじつけのような落ちだが、ストーリー自体がそのような作りなので、あまり気にならない。

 いずれも丁寧に作られたラブコメ、ラブストーリーだ。日本映画が忘れてしまった日々の生活の機微の描写が秀逸。

○ 20040419 DVD  フォーンブース  画質 C 出来 C

 電話ボックスで起きる奇奇怪怪な事件を描写。あるかもしれないが、どうなんだろうこんなこと。どきどきはらはらであきさせない。が、勧善懲悪。素直になれよ!って映画なのかい?

DVD フレディVsジェイソン     画質   出来  とも C

 エルム街の悪夢で有名なフレディが、活躍できなくなって、復活を果たす為に朽ち果てたジェイソンを復活させるという荒唐無稽の映画。何も考えずに楽しめるという意味では、スターウオーズ最近作シリーズや、ハリーポッターシリーズよりはいいかも。
 とにかくフレディが強い。無敵状態。何人も殺すジェイソンがあわややられてしまうところまで追い詰められる。

 続編もあるでよ。といった落ちもまあ許すか、という出来。

 どちらもレンタルで十分。

DVD  シャンハイナイト  出来 C
 ジャッキーチェンの体を張ったアクションが復活。見ごたえがある。これも、何も考えずに楽しめるという意味では、楽しい映画。舞台を英国に移したが、もっと英国のアクの強さを強調しても良かったのでは?英国の英国らしさの揶揄は唯一、衛兵とのエピソードくらいか。

○ 20040409  終末もの二題  
DVD ドラゴンヘッド   画質C   出来 C
 東宝が作った終末もの。松田聖子の娘さやかが出ているということで話題になった映画。
 日本映画ってこんなのしか出来ないのか、というもの。こんなのだったら、怪獣、モンスターを出してもらったほうがもっと判りやすい。
 ストーリー上の違和感も多い。水なしで、3日間も歩きつづけた。とか。ひざをケガしているはずのさやかちゃんが、普通に走ってしまうとか。水も無く風呂も無いはずなのに、逃避行のなか、焚き火の前で、きれいな肌、きれいな髪になってしまっているとか。何を考えて映画を作っているのかわからん作りになっていおる。
 日常性の終わりをテーマにしようとしているのだろうが、いまいち。

DVD  28日後   C

 こちらはイギリス製のバイオハザードもの。イギリスものって、独特の濃さがあって面白い。
 猿に凶暴性のウイルスを植え付ける研究所が、動物愛護団体のメンバー3人に簡単に襲われ、結果そのウイルスがイギリス中に蔓延。交通事故に遭った主人公が病院で28日後に目を覚ましてみると、、、

 中盤はロメロの「ゾンビ」風。生き残る意思と行動が見るものをあきさせない。
 
 終盤は、まあそんなものか。という落ち。ただ、特典映像で、もうひとつのエンディングもあり、どちらもどちらだな。

 主人公が病院で目覚めるシーンでは、男性性器がきちんと確認できる。これはエポックメーキングなことではないか?

DVD  リーグオブレジェンド   C
 ショーンコネリー主演。
 伝説の冒険家がイギリスの危機に、伝説のモンスターたちを率いて活躍する荒唐無稽の物語。

 変なしがらみや、現実にとらわれることなく楽しめるエンターテインメント。

 キャプテンネモのノーチラス号は美しい。こんなに美しい潜水艦は映画史上無いだろう。(古くは東宝の緯度ゼロ大作戦の潜水艦も美しかったが、映像表現としての美しさでの話)
 ただ、シネスコの右から左端まで使った構図ですばらしさを強調している割には、ベニスの運河にすっぽり入って航行してしまうくらい小さいのかい?、というところが片手落ち。

 劇中、主人公は、「これまで英国のためにずっと働いてきた。愛する女も、妻も何人も殺された。もう英国のために働くつもりは無い」と話すくだりがあるが、どうしても007とダブってしまう。その辺も考えて作っているんだろうなあ。
○ 20040314   
DVD  スパイキッズ3  3D  メガネ付き   画質C  総合 C 

 めがねをつけても、それほどびっくりするほど飛び出てこない。目が疲れるだけ。
 3Dでないところの画質は、最近のDVDにしては結構悪い。
 ストーリーも中途半端(というか、ないに等しい)。スタローンや、ロードオブザリングのフロド役の俳優さんイラジャが出てくるが、いまいち生きてこない。  レンタルでもきついかも。

DVD  トークトゥーハー  B
 切ないお話。監督の腕の妙で、さわやかに仕上がっている。
 
DVD  SWAT  C
 SWATかっこよすぎ。寝るひまもなく、休むひまもなく、仕事一筋ってストーリー。
 画質はCよりのB。
 
HV  戦場のピアニスト  B  
 ライフイズビューティフルと比較してしまうなあ。こちらは、生きていくぞ。それに、運命、人と人とのつながりの運命があるぞ。というユダヤ人サバイバルもの。
 実際のお話、というところが説得力がある。

 隠れ家で、音を立てるな、といわれたのに、ピアノに向かって弾き始めてしまう。見つかっちゃう!!とおもったら、弾いている真似。この演出はすばらしかった。
 3号戦車のプロップ(にせもの)が出てくるがかなり本格的。ロングでしか捉えられていないのが残念。あれって本物?と目を凝らすが、すぐ画面が変わってしまう。
○ ライフイズビューティフル  HV 20040211 B  WOWWOW

 何度見ても泣いちゃう映画。泣くように作ってあるのが判っていても、最後まではらはらどきどき。

 今回HV放映だったのでまた視聴。
 HVになると、映像表現が格段の向上。作品の質まで変わって見える。
 中盤、いよいよ主人公たちが貨車に乗せられて運ばれていく。そのときドーラ(奥さん)がユダヤ人ではないのに、「私も乗ります!」というシーン。
 ドイツ兵の軍装。軍服の色合いの違い。装備品の色・形。特にヘルメットの塗装が半つやありで金属感が出ているところまで詳細に見える。バックルの金属の光沢と、革のベルトのつやの出方。などなど、見所がかなりある。そこまでHVだと見えるのだ。

 終盤、ジョズエ(子供)を抱いて、霧の中をさまよって、ユダヤ人の死体の山に近づいたときのおどろおどろしさ。これもHVになるとさらに恐ろしさが強くなる。

 いやあ、映画って本当にすばらしいですねえ!!って言いたくなっちゃうなあ。

 
○ ハルク  DVD  20040125  D
 アメリカンコミックのヒーローものを今風に作ってみました。

 主人公ハルクがCG。全編に違和感あり。
 なぜかと考えた。
 このアメリカンヒーローは、キャプテンアメリカ、スーパーマン、バットマン、スパイダーマンなどと比較して何が一番違うのか。
 それは、変身しているときの記憶がないということ。変身が自分の意志にかかわらず起こってしまうこと。好きな女の子の前に行くと、フニャッと普通の姿に戻ってしまうこと。
 感情移入が非常にできにくいキャラクターなのだ。

 CGの出来がいまいちの上、キャラクタ設定もいまいちなので、ぱっとしない。レンタルで十分。

○ ソラリス  DVD  20040125   C

 私の好きなスタニスワフレム原作のSFを再映画化したもの。
タルコフスキーのは、何度チャレンジしても寝てしまって最後まで見たことがなかった。

 今回のはどうだろう。
 ジョージクルーニーが渋いのです。セットも大掛かり。映像も極めてきれい。
 しかし、なんだか、ちんけなラブストーリーものに仕上がってしまっているのが残念。
 物語の起承転結が不明瞭。ラストは、見ている人に判断をお任せするスタイル。ちょっと欲求不満。
 でも、宇宙ステーションを含めた映像美は捨てがたいなあ。

○ ロードオブザリング    2つの塔  DVD   A   20040126

 長いお話でも一気に見せてしまうことができるすごい作品。
 回を追うごとにCGがこなれてきて、CGの薄っぺらさをある程度けしさることに成功している作品。
 
 重要な登場人物としてのゴラムだが、音声がかすれている、へんな抑揚がついていて結構聞きずらい。
終盤の攻防戦である程度精神的満足は得られるものの、次回へ続く、的構成はいまいちだなあ。

 それでもトータルとしては面白い映画である。

○バンドオブブラザーズ   HV 200305  評価A  戦争もの好きな人には、かなりお勧め。
 wowで放映したものをHDにて視聴。画質はSVHS録画ものとはぜんぜん違う。もちろんDVDともちがう。
 これでもか、という緻密な映像。飛び散る血や細かく付着する土がリアル。画質が良くなると、作品が別物に見えてくる。

○ 地獄の黙示録   DVD 完全版  200309  B
 おやぢが19歳の頃見た戦争映画。FFコッポラ監督の渾身の作。戦争の狂気、異常さをこれでもかという実写で映し出す。今のCG映画はこれを見習ってほしい。
 ストーリーは、若い時に見たのでは一発で理解するのは難しいだろう。
 いまは、ディスクで好きなときに、きったり繰り返して見られるために、少し判りやすく安っている。さらに今回の完全版は、追加の部分があり、さらに踏み込んだ解釈ができるようになった。プレイメイトとのエピソードはさらにぐろいなあ。

○ ネメシス   DVD   200309   B    画質良好

 スタートレックのニューゼネレーションによる4作目
 ピカード艦長もだいぶ板についてきた。今回は「さよならデータ」のストーリー。
これまでのスタートレックのテーマ、未知への挑戦、不思議の解明という要素はなく、したがって、センスオブワンダーの陶酔も少ない。ただし、サスペンスの要素はある。
 ただ、戦艦同士の戦闘シーンは結構長い時間費やしているのでそういったフラストレーションをカバーしている。

○ テイクン   525I  WOWOW
 SスピルバーグのテレビドラマSF。
 エイリアンの地球訪問の目的は、、、というものを第2次大戦から現代にいたる間での長期間を描いた作品。HD放送でないのが寂しい。
 中身は、CよりのB。ストーリーが冗長。変身できるエイリアンだったら、できることはたくさんあるだろうに、結構矛盾を感じるのだが、最終回へ至る予定調和の手法で、何とか話を持たせたか?