soft before 200304
ハイビジョン導入前のインプレッション
○ スターシップトゥルーパーズ クロニクル A 20030401 DVD 4枚組
ソニーピクチャーズ BP138
CGアニメである。テレビ用アニメらしいが、なかなかよくで来ている。画質は中の下から上。話により出来に差がある。実写版アニメでもバグはCGだったのでクリエーチャー関係ではほとんど違和感はない。
ポールバーホーベン製作総指揮。
実写版スターシップトゥルーパーズは、なかなか面白かったが、こちらは実写版では描ききれなかった部分を堪能できる。
ハインラインの原作小説「宇宙の戦士」に非常に近い作りなのだ。
それは、惑星に降下する際のコクーン(繭)の描写、ロジャーヤングなどの航宙艦の描写、さらに、ぬえデザインのパワードスーツには及ばないものの、納得の行く範囲のスーツの描写。
原作を知る者にとってはよくできた映画なのである。
特に第4部に登場するジャングルの中での、クモ型バグとの対決。小説版で憎々しげに描かれていた相手がうまく描かれている。
ブラックホークダウンなんかより数段、映画としては面白い。
実写版と違う展開を望みたい。つまり、デイジーを殺さないでほしいのだ。あんなにかわいいのに。久しぶりに感情移入しちゃうキャラクターです。
完結してないが、今後も出るのが楽しみの作品。
○ バイオハザード 画質音質良好 B 20030129 DVD
ゲームをやっている人ならすんなりはいって行けるつくりをしている。
ジョボビッチの映画と言っていいのではないか。主人公は死なないという安心で見ていられる。
画面は、ゲームの画面構図で構成されていて、随所にゲームらしい演出が効いている。
例えば、レーザーで細切れに切り刻まれた人体が、次のシーンできれいになくなっていて、登場人物が
「死体がない、どこへいったんだ?」と言うシーン。
ゾンビも、あるシーンではぜんぜんいないのに、次のシーンでは画面中にゾンビが充満する。この辺もゲーム構図といえばゲーム構図か。
ただ、ゾンビがロメロの「ZONBIE」になってしまっているのが、残念といえば残念。
ジョボビッチは、フィフスエレメント、ジャンヌダルクなど変な主人公の役をやっていたが、今回はロングヘアーでの登場。
それがまた美しい。
乳首や、陰毛まで露出しての大奮闘。(どこ見てんのじゃ?)
エンディングが、ホラー映画のどうなっちゃうのエンディングなのが、いまいち。
○ タイムマシン 200301 C DVD
名作タイムマシンのリメイク版
タイムマシンの作りが美しい。このマシンを見るだけでも価値はある。
ストーリーは前作のほうがおどろおどろしく素敵だった。
新作は、支配者階級が超能力者で、、、という下りがいまいち。
画質は最近のCG使用の作品では水準クラス。
○ スターウォーズ エピソード2 B 200212 DVD
今回はCGがこなれて見やすくなった。
画質A、音 A
冒頭のナブーの宇宙船がコルサントにやってくるシーン。低域がごろごろと出てくる。これがしっかり再生できればいいシステムをお持ちだ。
帝国軍の萌芽がわかる。また、ストームトゥルーパーの原型も判る。なるほどなるほど。
白眉は、ヨーダ。普段は杖を突いてやっとこ歩いているのが、戦闘モードになると、、、これは何度見ても面白い。
頑張れエピソード3!!
○ アイスエイジ C 200212 DVD
ディズニーのCGアニメ。人間がしゃべらず動物たちがしゃべる。結構悲しいお話なのだが、うまくまとめられている。氷の洞窟の中で、いろいろなものが凍りに閉じ込められているが、このアイスエイジの根底になるものが閉じ込められていて興味深い。
○ ブラックホークダウン C 200211 DVD
駄作「パールハーバー」を作った男がプロデューサーをやっているのだから出来はわかろうというもの。
アメリカは悪いことはしていない。正義の為に働いている。そのための尊い犠牲はやむ終えないが、こんなにかっこよかったんだぞ。と言う映画。一回見るとげっぷが出てくるが、その主旨を補うのは、映像。
本物が出てくる戦争映画は、それだけで説得力が出てくる。
○ バンドオブザブラザース 200210 A ビデオ
WOWのデジタルハイビジョンを、SVHSにおとしたもの。
これはすごい。こんなものがアメリカではドラマ枠でテレビ放映されたというのだから。
まず、改造戦車、それっぽい装甲車、本物戦車、ジープが出てくる。あと飛行機も。(飛行機はあまり詳しくないんで、、、)特撮は、プライベートライアン並。
ストーリーも、Dデイから終戦に至るヨーロッパが舞台。ウインタースが主人公だが、いろんな人が死んで、入れ替わってくるのでちょっと見では流れがつかみにくい。しかし、何度もみせる演出が凝らしてあり楽しめる作品。トムハンクスがでてこなかったのは、ご愛嬌。
戦争ものが好きな人はなんとしても手に入れていただきたい一品。
○ ソードオブザファンタジー B 20020917 DVD
ヒット作「指輪物語」の亜流かと思いきや、そうではなかった。
ドイツ映画である。ドイツ臭いのである。あいまいなところがなく、ファンタジー映画なのに、「グラディエイター」並に人が殺される。
主人公がかわいい。そばかすとほくろがチャーミング。順調に強くならず、少しだけ強くなって(よわっちいまま)ラストになる。(もちろんラストには強くなる、って盛り上がりはあるが)
ドイツ映画というと、「U571」とかありますね。あんな感じも結構あります。濃厚、緻密。
お気軽ファンタジーとは少し違うところが面白いです。
画質はAよりのBというところ。
○ジュラシックシティ E 20020917
駄作。 B級ならぬC級。見かけても手にとって借りてはいけないっす。
○コラテラルダメージ D 20020918
シュワルツェネッガー主演。昨年9.11テロで公開が先延ばしにされたといういわく付きの作品。
うーん、いまいち。
最愛の妻娘がテロで殺されるが、それから、単身テロの首謀者を殺しに復讐しに行く、という動機付けの部分の描写がいまいち。だから作品に説得力がない。これだったら、石油堀が、地球を救いに宇宙へ行くという設定の方が少しは説得力はある?
妻、子供が死んだのに泣かないのである。悶絶しないのである。アメリカ人にはどうでもいいかもしれないが、日本人には涙ひとつ流さない「夫」は変に見えます。
また、テロの爆発シーンがCG使用でそこが爆発したという現実感がない。あの貿易センタービルの衝突シーンがあくまでリアル映像であった為、さらに劣って見える。と言うより、みえみえの作り物という描写がいまいち。
同じテロリストを扱ったシュワちゃん主演のハリアーのCGが見事な「トゥルーライズ」に比べてもいまいち。
○1.シュレック DVD A 20020720
おとぎ話なのだが、やたらCGがリアル。エピソード1は見習ってほしい。
お姫様の造形がCGなのにやたらなまめかしい。背中からお尻のラインと、胸のラインが実物以上に色っぽい。
醜いオーガが主人公。自分が醜い、と自覚しているところがえらい!お姫様を助ける?が、お姫様が美しいだけでなく、、、
これは家族で見ても面白い、リピート可能な作品。
2.千と千尋の神隠し DVD C 20020720
ジブリの作品ということで売れに売れたアニメ。どうだろうか?これまでの宮崎アニメにあった上昇飛翔感はない。あるのは2度の落下である。
単なる夢物語、白昼夢でないことを証明するのは、「毛止め」だけだ。
ラストがいまいち。神隠しが主人公になにをもたらしたか?説明不足のまま終わる。
ひし形の前掛けをつけただけの、主人公とサブキャラの背中の描写に、スタッフの意気込みを見た。
3.ヴィドック DVD B 20020610
SFでもない、戦争映画でもない。何も期待しないで見始めた。これはなんという映画だ。
冒頭に主人公が死んでしまう!もう一人の主人公が時間をさかのぼるが、その映像は色濃い。こんなに彫りの深い映像に最近会ったことがない。
近世フランスを映し出した不思議な映画だ。もちろんラストも面白い。
○1.スターリングラード DVD B 20011210
2.パールハーバー DVD DよりのC
3.バーティカルリミット DVD C
4.ガメラシリーズ DVD A
戦争ものが続きます。1.のスターリングラード。昔の「スターリングラード攻防戦」のような派手などんぱちはありません。
たくさんの戦車が戦車戦をやる訳ではありません。狙撃手同士の戦い、という風にストーリーが続きます。
見所は、広大な瓦礫の都市と化したスターリングラードで、いかにソビエトの人が戦ったか、というのを、西側の人の目でつくったものです。ソビエトの人も、ドイツの人もみんな英語をしゃべっています。すごく変な感じです。
特撮はCGを使用しています。ワイド画面での都市、軍司令部前の戦車隊列、巨大な工場内部、などなど、CGでもいいやって感じ。兵隊詰め所での、情熱の抱擁、白いおしりがとってもエロティックです。
3号戦車が別の戦車を改造して作ってあります。プライベートライアンのティーガーより無理なくまとめられており、好感が持てます。ただ砲身が長すぎ。また、軍司令部前に3号戦車が整列しているシーン。左側の列が右側の鏡像になっているのが悔やまれます。バイザー・機銃の位置が逆になっているので確認できます。
また、ソビエトのT34が85なのが残念。3号戦車をあそこまで作りこむのだったら、考証をきちんとして、スターリングラード戦には、T34/85がなかったことぐらい確認してほしかったです。砲身短くすればそれらしく見えるのに、残念。
戦場の効果音はすごいです。右手後方左手後方から発砲音、前方左奥、右奥に着弾爆発音、伴って振動。
前方で銃撃、後方でもこれでもか、左右で打ち合います。これはすごい。
2.パールハーバー
公開時には、表現が一方的だ、とか何とか話題になった映画。これはCGの使い方が、今いち。実機を使った、「トラトラトラ」の方が圧倒的に迫力がある。ストーリーもいまいち。南雲機動部隊の艦隊の情景、あんなに密集して航行はしないだろう。
なぜ、ハワイ本土に攻め込まなかったか、の解説部分がいまいち。
開戦になった理由の描き方がいまいち。アメリカ側が開戦させた、日本をそこまで追い込み、先制させてから、第2次世界大戦の太平洋戦線への参戦を国民、議会に納得させる為の政治的判断であったという研究が公開されている現在、その辺の描き方がいまいち。
いまいちの映画ですが、画質は良。
メッサーシュミットがスピットファイアに落とされるシーンばかり、!!??
3.バーティカルリミット
はじめ予告編をみて、あまり期待していなかった映画。
ところが、映像がすばらしい。CG使っているのがばればれの冒頭のシーン、ほかのシーンははまあいいとして、他の山中のシーンは美しく、変なストーリーを補って余りある映画。あの山中のシーンもCGだったら脱帽です。
4.最近出た大映の旧ガメラシリーズ復刻
これはすごい。LDのガメラシリーズを予想していた私は見事に裏切られた。
画質がすごくいいのだ。とても30数年前の映画とは思えない鮮鋭感、色彩。
音質もモノラルドルビーデジタル。せりふがよく聞き取れます。
ここまで来ると、LDは捨てか?今後、DVDで再販が進んでいくと、これまでのLDコレクションは、なんだったんだあ、状態になるかもしれません。
1作目から見事に「子供の味方」、と割り切った作り方をしている点も、今となっては好感が持てます。
白黒の1作目は、それなりに恐怖感もあり、その昔の怪獣ものを作った(多分いやいやながら)スタッフに敬意を表したいなあ。
○ 「ザ セル」 DVD 200108 <A>
これはすごい映画だ。昔、コレクターという映画(確かヒッチコックの作と思うが、内容が危ないので、テレビ再放送は30年間に、2回あったかどうか、ディスク化もされていない作品と思う) があった。最近同名で新作があるがそちらはパス。
で、主人公は、女性を捕まえてきて、自分の思うままに、する。という設定が男性だれもが持っている心のどろどろした黒い部分に訴える。こちらの映画は、連続殺人鬼として描かれるが、その原因は、幼少期に起こったいろいろな出来事が尾を引いている、という悲しいお話。
ジェニファーロペスが6変化している。男優はいまいち。メイキングでは、あっと驚くあのシーンもCG、でもあのシーンはなんと、実写、というのがわかる。
一箇所、スケベおやぢがとりこになる部分がある。多分日本公開映画では初めて○禁部分のそのままシーンが存在する。これだけでも買いか?
映像、<A> 画質 <A>
○ SFではないですが、「ジャンヌダルク」 DVD 200108 <B>
グラディエーターがCG使いすぎで、息苦しかったところ、このジャンヌダルクは戦闘シーンが、まじめに作ってあり、すごい出来です。
首がはねられるシーンは、特撮CGのはずなんだけどすごくリアル。(グラディエーターも冒頭の戦闘シーンは、プライベートライアンに匹敵するすごい出来ですが、)
ストーリーは、実際にあった話を映像化したということで、その解釈を見せ付けられるが、まあこんな話か?これも、シックスセンス、やら、ファイトクラブにつながる、自己認識について、自分が感じるから世界が存在するのか、という哲学的問いかけになっている。
画質、A級
○ ミッショントゥマーズ DVD 200106 <C>
「2001年」 プラス 「コンタクト」 プラス 「未知との遭遇」 てな感じ。ラストがいまいち君です。
中盤までの恐怖が未消化、「エイリアン」のように徹底できず、いまいち。
その後見た、B級SF(失礼)の「ピッチブラック」DVDの方が映画としては徹底していて面白かった。こちらは<B>
「ミッショントゥマーズ」では、火星へ救援に向かう船内の描写は秀逸、ただし、火星への突入の際、自殺しちゃった野郎の描き方は最低。
画質はA級
○ アベンジャーズ DVD 200006 <C>
イギリスの風刺を利かせた、ストーリーなしに近いはちゃめちゃアクションムービーです。き○がい博士のショーンコネリーがかっこいい。画質は良い。
○ starwars episode! 200005 LD <B>
うーん、CG使いすぎ。一作目のミニチュア使って迫力を出していたのと好対照で、一見きれいに見えるが、中身・映像が薄い感じ。
パドメとアナキンとでは年上女房カップルだぞ!人工授精になるのか?パドメの魅力を引き出せずに終わった感じでいまいち。残念。
○ スタートレック 叛乱 200005 LD <B>
データが主人公。つくりが昔のスタートレックのように少しB級っぽさを出していて好感が持てる。スタートレックは、お高く止まっていけませんよね。ピカード船長もはまってきているし、ハイレベルのスペースオペラシリーズとしてがんばってます。最近では、「ファーストコンタクト」(A)のヴォーグとの戦いが良いですね。あの作品は繰り返してみています。
○ プライベートライアン 200003 LD <A>
うーん、「史上最大の作戦」に大いなる敬意を表している作品。冒頭は、「史上最大の作戦」のカラー版。といった趣。戦争の悲惨さをリアルに表した作品では、右に出るものはないかな。随所に「史上最大の作戦」の構図を使っており、こちらを見ると、「史上最大の作戦」も見たくなると言うおいしい映画。
ティーガー戦車の改造が見事だという、模型雑誌の評があったが、つくりよりも、音響であろう。遠くからティーガー戦車がやってくる時に戦車が地面の上を進んでくるぞ、といった効果音と振動が恐怖を盛り上げる。
ティーガーについて言えば、操縦手のバイザーから、トンプソンを打ち込む姿や、キューポラハッチを軽々開けて手榴弾を投げ込む図は、いただけないな。操縦手バイザーには分厚い防弾ガラスが使われており、あれでは効果がないはず。キューポラのハッチは、本物は厚いもので、いかにもフライパンくらいの厚さしかなく、戦車全体の出来からすると画竜点睛を欠いた、といわざるをえない。おまけに、初期型だし。
ケッテンクラートは刺身のつまのように使われている。ほしいなあ。