Avsoft 200801-10


○ 20081031 

スタートレックヴォイジャー 名作選出版1 2 DVD 米   総合B  4:3のSD画質

 1995年から2001年全7シーズン。TNGとDS9と同時代の世界を描いたもの。但し、ボイジャーは単艦での物語となり、初代スタートレックの後継をなす。不幸なことに、福島では、民放の放映はなかった。5、6年以上前に、宮城県で放映されていたと聞きます。
 DVDレンタルでは、映画版はありますが、TVスタートレックシリーズは出ていません。今回は、名脚本選別の2本シリーズもの。最近スターゲイトに染まっていたおやぢですが、スタートレックボイジャーも良質のSFドラマであることを確認しました。プロットの破綻がなく、しっかりしたつくりで好感が持てました。
 セブンという元ボーグの女性が、スタイル抜群、体の線をくっきり出すコスチューム着用だが、色気と言う意味ではない、ボーグならではの存在をうまく出している。クリンゴンのハーフ、バルカン人のほか、全話見ていないのでよく背景がわからないがマキというパルチザン〈?ゲリラ?テロリスト?〉のメンバーも存在し、主役艦艦長がシリーズ初の女性と言う設定。
 福島でTV放送しないかなあ。

○ 20081017 

 誰も知らない  DVD  2004 日   総合 C  音質 C  画質  C

 冒頭から暗そうな雰囲気の映画。見進めると、保護者放棄の母親とその子供達の話とわかってくる。
 暗い展開になりそうなので、見つづけるのに根性を要した映画。見終えたとき、このどうしようもない閉塞した映画に救いを与えているものがあったことに気が付く。それは音楽。

 さりげなく、子供の無邪気さを表現するとき、とにかく生きる、ということに突き進むとき、ふと流れてくるこの音楽。エンドクレジットを見るとゴンチチであった。この音楽がなければ、この映画はみていられなかった。

 現実に起こったことを主題にしているが、個別の登場人物、会社名などはフィクションですと言う、冒頭の注意書き。そういえば、昔実際に事件があったような気が、、、と思ったので、調べてみた。

 http://ifinder.jugem.cc/?eid=190

 に実際の事件の模様が記述されている。繰り返し見たい映画ではないが、造りがとても丁寧で、一つ一つの画面のシーンの切り取り方が、重いメッセージを十分に表しているので、いやだけれど心に残る映画、というおやぢとしては不本意な映画のひとつになってしまった。(面白い!楽しい!と思って感動した映画は、結構忘れやすいのだが、いやだなあ、とてもひどい、という映画は、逆にずっと記憶に残ってしまうという悲しい性があるようです。) 

○ 20081014  たまには変わったDVD

 ハッスル注入DVD 1、2  2004日  総合C

 プロレスのゴールデンタイム放映がなくなって久しい。本DVDは2004年のハッスルの模様を納めた娯楽DVD。小川直也、橋本真也が登場。
 2005年7月11日橋本真也が急逝するのだが、その前年の雄姿が見られるのである。つくりはバラエティだが、橋本真也の闘いは右肩負傷をおして戦う姿が痛々しいがハッスルファイトで破壊力十分。小川も、エンターテインメントを踏まえた狂気を演出。彼は頭が良い。今回石井が中国オリンピック柔道金メダルを進呈した小川道場の小川である。

 
○ 20081011 

 長沢まさみ集

 ラフ ロボコン 涙そうそう  DVD  

 ロボコン 2003 日 東宝  小栗 旬  総合C

 若い長沢まさみが見られる。このころは体当たりの演技でも、まあまあ食いついてくれるファンは多かったと思われる。工業高校、高専系の人たちがみて、そうそう、こうだよね、と納得の部室の情景であると思う。ただ、基本テーマのロボットの操縦者になっていくくだりの納得度は低い。自発度のない巻き込まれ型学園コメディの域を出られない?

 ラフ  2006 日 東宝  速水もこみち   総合C

 水泳の映画と言うことで、貴重な長沢まさみの水着姿が見られる。結構胸でかいジャンと認知された映画。推薦入学、寮生でありながら、途中で専攻の水泳飛び込みを放棄してしまう主人公なので感情移入がしにくい。これも、やはりゆれる心の描写が弱い。設定上、揺れる心の情景を丁寧に描写して欲しいが。水着シーンでOKか?

 涙そうそう 2006 日 東宝 妻夫木 聡  総合D 

 血のつながらない兄弟と言う設定ではあるが、お色気なし。裸なし。危ないシーンそのものもなし。沖縄での話なのに無味乾燥感が常に付きまとう。長沢まさみの魅力を今一掴み取れていない映画。と言うより、本人の力量がその程度なのか?心の揺れる様が面白い設定なのに、その揺れる様が伝わってこないのが致命的欠陥の出来になってしまっている。残念。

 
エクスマキナ 2007 日  DVD  総合 B   画質 A  音質 B

 アップルシードの続編。原作士郎正宗。監督ジョンウー。CGアニメ。
 これはすごいアニメだ。人物だけ実物で、背景をすべてCGにした作品より見やすい。息苦しさも少ない。人物もCGにし、詳細を省いてアニメにしたのが、結果OKの要因。これがファイナルファンタジー並に人物もCGで作りこみを行うと、とたんに息苦しくなってしまうのだ。
 作りこみの感性の高さが画像に表れていて評価高し。また、ファッションもアニメにしてはすごいと思ったら、プラダが担当していると言う。主人公が友人の誕生パーティに登場するとき、通常クローズアップされることのない本人のファッションを際立たせる演出をしているのだ。
 マトリックスのセンチネル、エイリアンのマザーエイリアン、天空の城ラピュタ、スタジオぬえのパワードスーツから、映像、モチーフの借用(リスペクト)がみられるが、仕上げが美しいので許せてしまう。
○ 20081003  

ボーン・アルティメイタム  2007 米 WOWOW HD  総合 C  HD画質 C  音質 サラウンド B

 ボーンシリーズは手持ちのカメラでわざと手ぶれを起こし、緊張感、ライブ感を出そうという意図の絵作り。今回も画面がぐらぐらの連続で酔いそうだ。これは止めて欲しい。ただ、カーチェイスシーンのすごさは相変わらず。思わず、痛っ!!と言ってしまうシーンが幾度となくある。問題解決編となる第3話だが、、、ネタばれは止めておこう。
○ 20080924  

DVD ライラの冒険 黄金の羅針盤 2007米  総合B   SD画質 B   DD音質 サラウンド  B

CG満載映画。冒頭の小動物がすべてCGとありありとわかってしまう。テンポは速く、原作を知らない自分には展開がだれない分良かったと感じたが、原作を読んだかみさんは飛ばしすぎで大事な部分が描かれていないと言っていた。まあ、ファンタジーなのでどうでもよいので、楽しんで見られた。普通の少女が、なんでもコンパスを読み取れる能力を使いこなして、敵と対峙すると言う物語。成長の過程がなく、すんなりスーパーアイテムを使いこなしてしまい、誰でも味方にしてしまうというご都合主義もファンタジーならでは。

 ただ、映像としての表現は、最近あふれているCG映画の中では、こなれている方で、見せ方がくどくない。画面が美しく見えると言うことでは、クリエーター(デザイナー、監督)の感性の表れだろう。主人公の生命の危機などがなく、内容がない割に、再び見返してしまう力を持った不思議な映画。やはり、ヒロインライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)の演技と、怪演ニコールキッドマンに支えられているからか。 


マクロスF  MP4  2008 日本  総合A  

TVアニメが、MP4で保存できるようになり、その恩恵で、これまでにない高画質でアニメを楽しめるようになりました。
TBSで放映している。福島県では放映していません。ありがとうイ○ケンさん。
総監督がスタジオぬえの河森正治。メカの描き込み。メインキャラクタに女の子。ハードSF。という黄金のアニメ手法をとっている。 
SFとして久しぶりに面白い作品である。

○ 20080831  WOWOW

出口のない海   2006年 日  総合D  画質C  音質 D

 市川海老蔵の演技だけが見もの。仏頂面の大学生の内面心理を描く、彼の好演のみがこの映画を救っている。硫黄島からの手紙の二宮和也がダサい脚本と映画そのものつくり(CG多用)で玉砕したのとは少し違うようだ。上野樹里も浮いてしまうほど海老蔵は存在感があった。
 音声が、わざと帯域を狭くし、こもらせた音作りにしているのが気に入らない。全篇こもっているかと言うと、風の音はフラットに伸びているのだ。このような音響効果はおかしい。やめて欲しいもの。
 最近の日本映画のつくりに準じて、今一伝わってくるものがない。もっと思い切りのよさが欲しい。戦争映画、且つ潜水艦ものなので評価がきつくなってしまいました。
○ 200808011  

 ブレードランナー BD  総合 A  画質 A  音質 A

 4月18日の記述でBDブレードランナーの事を書きました。その後、人に貸していたので、再見したのがつい最近になってしまいました。
 改めて見ると、このHD化はすごいことなのだ、と感じました。解像度がすごくアップしているのです。接続のシルバースターライトHDMIがエージング進んでいるのも合わせて影響している可能性もあります。基本にCGを使わず、ミニチュアセットの合成が基本。アナログ画調で、その緻密感がすごいのです。画面の端端まで作りこみが見えるところがHD化の恩恵です。通りのコマーシャル、落書き、などの設定が見えてきます。
 また、HDオーディオ化しているのもすごいこと。音場が数段広がります。これは、リアのプリパワー間にヘックスG5CXLRを入れているのもおおきな影響を及ぼしているのですが。そこで、字幕をオフにして音声に集中して聞いてみると、画面と同じことが判ってきます。多重録音、繰り返し(ループ〉再生、録音されているセリフが明確に聞き取れます。冒頭のタイレルコーポレーションの建物に接近していくときの周辺の音、効果音、雷音、立ち上がる炎の音、飛行物体の飛翔音、など細かく設定されているのがHDオーディオで詳細に聞き取れるようになったのだ。
 もう何度も繰り返してみているので、セリフは字幕なんか無くてもわかるから、皆さんも字幕をなしにして音声、音に集中してみるとブレードランナーにもっと発見があるはずです。お試しあれ。

 被写界深度の浅い画面で、一部にしかピントが合っていない画質については、見ていると、画面のどこかにピントのあっている部分が必ずあり、その場所を捜すのも、楽しい感じになってくる。ここは最近のパイレーツオブカリビアンなど、高画質CGムービーで画面の隅々までピントが合っている絵作りとは正反対のものであった。

 改めて、BDプレードランナーのすごさを確認したのでありました。

 スターゲイト DVD 米 TVドラマ  総合A  画質 S3か4あたりから急激に良くなり、S7、8あたりからCGの多用が始まり逆につまらない画作りになってしまった。 音質 B  画質がよくなった頃からサラウンド音声が際立つようになり、良好。

 現在日本で出ているTV版スターゲイト SG1を全部見終えました。次は新作として出るのを待つ、という状態になってしまいました。本国では、アトランティスが継続、SG1は2007年S10(未完)で終了したと言う情報もありますので、未完ではあるものの、続きを早く見たい、じれったいことになってしまいました。日本では、s10を2008年秋に放映すると言うことなので、DVD化はさらにそれから数ヶ月後というスケジュールか?

 いやあ、アメリカはすごい。このようなSFドラマをつくれるのだから。

 アトランティスもアメリカではS5まで進んでいるらしいが、現在DVDはS2までしか出ていない。こちらも速く続きが見たいものだ。

○ 20080808 

 イノセンス BD HD音声バージョン   総合 B  画質 A  音質 A

 左が新版。HDオーディオ収録。


 新版はMPEG4。旧版はMPEG2。

 LPCM音声のイノセンスが、音声をHD版にして再登場。音声だけじゃなく、映像もブラッシュアップされていました。明らかに白ピークが上がっています。金属、ガラス部分のきらめきが眩しくなっています。金属のクローム部、輝きのピークが向上、色数も増えています。
 音声は、LPCMもすばらしかったのですが、HDオーディオになると、音場が1.3倍広くなった感じです。音の分離も向上。これはさらにすごい。値段も下がってお買徳です。

○ 20080702  いろいろ

 Freedom 1−6  DVD  総合C   画質 B  音質 B

 大友克洋が参加しているアニメ。カップヌードルタイアップでの作。一枚あたり30分というのが引っかかる。
 アニメの水準はかなり高いが、少し、窮屈。

 パフューム  ある人殺しの物語  WOWOW  総合C  画質 B  音質 B

 近代の入り口あたりのヨーロッパを題材とした映画は、どれを見ても、暗く汚らしい。日本のちゃんばら物はきれい過ぎるのか?
 香水を作り上げる天才のお話だが、中身は大人向け。きれいな女の人を殺してカオリのエッセンスを抽出しちゃう物語だから。
 ラスト近くでは、これまでで最大数であろう乱交シーンがある。カリギュラでさえ、広場一杯の人間達はエロスの渦に巻き込まれなかった。ラストは、、、

 救いの無い話は、題材が、かぐわしく魅力的であろうとも、今一の評価になってしまう。心に残るものではあるが、、、
 CGが全篇さりげなく使われている。
○ 20080620  いろいろ

 ナショナルトレジャー2 2007 米 総合B  画質B 音質B

 あれ?色が変。

 パッケージには、音声がLPCM5.1CHとドルビーデジタル5.1CHとしか書いてない。しかし、実態はドルビートゥルーHDでした。

  クリックすると拡大します。ピンぼけですいませんが、LPCMと書いてあるのが判りますよ。


 物語は、インディージョーンズ風どたばたが加わり、秘宝の造形もインディージョーンズ風。
 物語の展開はスピーディーで飽きさせないが、アメリカ人の「埋蔵金探し」風物語になってしまった。
 ニコラスケイジも良い役者になってきたものだ。

 スターゲイトSG1 S1から今S2視聴中   1997から  米 TVドラマ  総合B

 1994年公開の映画スターゲイトの続編として作られている。この映画の世界観を展開しているので、スターゲイトアトランティスのようなセンスオブワンダー、はらはらどきどきの展開は少ない。しかし、良質のSFドラマである。このようなSFドラマを作れるアメリカはすごい国なのだなあ。

○ 20080602 

 アイアムレジェンド BD 2006 米  総合 C  画質 B 音質 B 

 バイオハザードもの。CG満載かと思いきや、無人のマンハッタン街路は本物らしい。しかし、道路上の動物はCG然として違和感ありあり。また、ダークシーカーは、スミアゴルだし、CG部が今一。劇場バージョンの結末では、暗い印象しか残らない。もうひとつの結末では、CGくさいクリーチャーがうざったい。ウイルスミスのSF、アイロボットに続いて、なにか外している?

 ルイスと未来泥棒 DVD 2007米 総合B  画質A 音質B

 CGアニメのひとつの極致。機械の表面、ガラス、クローム部に写りこむ周囲の色、風景が非常に美しい。人物、ストーリーははちゃめちゃ。途中、初期のディズニー(不思議の国のアリス)に見られたはちゃめちゃ、画面切り替えが登場する。
 心温まるホームムービー。

 ヘアスプレイ BD 2007米  総合C  画質 C 音質B

 VC−1、DTSHD。VC-1では残念ながら高画質のソフトをいまだ見ていない。今回のヘアスプレイも、画質が甘め。ただ、ミュージカルは、音楽先行なので、画質は二の次か?
 デブの女の子が、黒人差別に絡み、「個性」であって、色や見かけは関係ない!!と張り切る映画。
 BD高画質で見れば見るほどトラボルタが不気味。
 44分ごろのダンスシーン。バッグ脇から謎の白い物体が地面に落ちる。その後何カットか後でも、地面に落ちている白い物体が見えるシーンがあるが、あれはいったい何なのだろうか?トラボルタを太らせているどろどろした物体か?誰か教えていただけると気持ちが晴れます。

 
○ 20080515  作品あれこれ

 ウルトラバイオレット  WOWOW HD    2006 米  総合 C  画質 C  音質 C

 CG全開の映画。背景ほとんどすべてがCGという息苦しさ。HDになって、少しは見え方が変わるかと思ってみたが、変わらなかった。やはり、ミラのへそしか見るところはない。

 リトルランナー DVD  2004年加     総合B   画質 C  音質 C

 ほのぼの心温まる映画。思春期の男の子の性を取り巻く学校生活と、母の病気の深刻さにギャップがあるが、そのギャップを乗り越えようと奮闘する主人公が凄烈だ。完璧な勝利でなくても、奇跡は起きる!?という映画。

 アトランティス(スターゲイト)  DVD 2004〜米 TVドラマ   総合A  画質 B  音質 B

 映画スターゲイト1994米は、サラウンド黎明期のLD時代でSFの佳作として評価されていました。ピラミッドを支配していたエイリアンが余りハイテクではなかったのが玉に傷。
 アトランティスは、そのスターゲイトから発展したTVドラマスターゲイトSG1の別銀河でのお話として作られています。

 これが、面白い。30数年前、EEスミスのスカイラークシリーズ、レンズマンシリーズ、平井和正のウルフガイシリーズを読んでいたときのような、次を読まずに入られない、はらはらどきどきの連続、どうなっちゃうの!?っていうストーリー展開。久しぶりにSF(スペースオペラ)を見た!っていう感じの作品。
 第1シーズン、第2シーズンまで、DVDをそろえました。
 初回から、登場人物達に全滅、破滅の危機が訪れる。あきないストーリー。挿入される出来事には、SFマインドがあふれるアイテムがぞろり。これは面白い。何しろ人知の及ばない先人の残した遺跡が基本。人類が及びもつかないかなりのハイテクに対して、天才科学者DRマッケイが挑む。物語の端はしに、先のSF映画に対するおどけ、尊敬、ギャグが挿入されていて、DRマッケイのネーミングもそのひとつ。スタートレックのDRマッコイが元になっているのが容易に推察できる。スタートレックを含め過去のSF作品は劇中何度も、「昔の映像作品だ」と登場する。

 スターゲイト自体が「どこでもフープ」。この他、重力制御装置。ワームホール。亜空間航行。レイスと呼ばれる地球で言えば吸血鬼にちかい天敵。異次元パワーソースZPM。スタンガン。宇宙移民。冷凍睡眠。マトリックス並みの観念上のリアル世界。転送システム。シールド装置。宇宙戦艦。軌道防御装置。古の民の末裔。SFアイディアの宝庫である。
 古のシステムを簡単にノートパソコンに接続して科学的に解明しちゃうお手軽さ。また、地球人以外のエイリアンとのすべての会話が英語というお手軽さ。もしかすると、翻訳こんにゃくを使っているのかも。それともあの耳につけているコミュニケ−ターに、自動翻訳装置がついているか。マイクもあるので、相手にも翻訳した言語を拡声しているのか?
 しかし、そのようなはちゃめちゃも許せるほどのSF快作!このようなSFドラマが作れるお国はよいですねえ。日本で、SFドラマといえばハミルトンのスターウルフ実写版、さらにさかのぼってマイティジャックくらいでしょう。ともに円谷プロ。

 登場人物にメジャーな人を使ってないのも特長。どことなくそっくりさんが多い。

 LEXX  (機甲戦虫紀LEXX) DVD  1997から2002  加  ドラマ  総合B  画質 C  音質 C

 SFテレビドラマ。ちょっぴり大人向けのSFもの。予算はこれだけ、と割り切ってCG、特撮をしているところが好感度高し。

 登場人物が変わった設定。初回登場のSFヒーローになるような人物があっという間に倒され、倒したブルネンG星人カイは実は死人。超デブ女が改造された超美人ゼヴ、どこかの星で裏切り行為をして成り行きで、無敵戦艦LEXXを操縦できる手を手に入れたトゥイードル。C3POの頭部のような機械頭790。お話ごとに有名俳優が登場するのも気が利いている。DVDは4話までレンタルしている。


○ 20080419  DVDあれこれ

 バミューダトライアングル  DVD  TVドラマ  2005年米 全3巻   総合B  画質 C  音質C

 テレビドラマだが、バンドオブブラザーズくらい気合が入っていて普通の映画と言っても良いくらい。
 SF常連のサムニール、ビリーズブートキャンプで体を鍛えて映画に望む俳優ルーダイヤモンドなど出演。 監督 クレイグRバクスレー。

 CG多用だが、ローコストでやってるんだ、という開き直りが逆に良結果になっている。CGより、ドラマをメインにしているということ。バミューダトライアングルの謎を解き明かす、という大プロジェクトなのに、発起人(サムニール〉が一海運王である、ということ。あるときはオールマイティな力を発揮するが、海軍が登場するといきなりパワーダウンしてしまうあたりがなんとも予算なり、だ。
 しかし、TVドラマとしてはかなりよく作られており、特撮も見所あり。時間旅行も少々ある。結果はご都合主義だが、こんなところか。

 ザコンタクト DVD  2002年米  総合D  画質 ‐  音質 ‐

 超B級ムービー。ウイリアムシャトナーが出ているということで見たが、これはひどい。シャトナーはスタートレック後、デンジャラスビューティーや本作のような役をやっているわけで結構大変な役者人生を送っているというわけ。何と、原案、監督、主演がWシャトナーだそうだ。やれやれ。

 ブレードランナー  BD  2007年  コレクターズエディション   25THファイナルカット版  総合A  画質 C  音質 B
 ドルビーHD



 国内盤の発売が半年もずれ込んだため、知人が秋葉原に行くときに、買ってもらった。(Kさんありがとう!)
 買ってきてもらったらなんと5枚組だった。DVDでは5枚組の情報はあったが、BDでも5枚組とは知らなかった。しかし、上等なのは今回目玉の25周年ファイナルカット版のみで、後はSD画質のBDだそうだ。

 冒頭のロサンゼルスのシーンからして、奥行き、精細感良好。一番は音が違う。ドルビーHDの効果が良く現れているのだ。
 隅々までフォーカスがあっている最近のHD映画とは異なり、なんともアナログな画調。焦点が合っている部分とぼけが入っている部分が混在する画作り。これがLD、DVDのときは、画質が今一に見えていた原因だ。フォーカスがあっている部分は良いがボケている部分は解像度が悪い、と見られていたのだ。
 ハイビジョン化の恩恵は全篇に渡っており、このBD版はこれまでのブレードランナーでは最高の画質だ。ただし、現在の例えばパイレーツオブカリビアンの高画質を想像してもらって困る。1982年の映画として、良好な画質なのだ。
 今回のもっとも大きな恩恵はドルビーHDだろう。環境音が、視聴者を包み込み、亜硫酸ガスが立ち込める都市の中にいるという感じが際だっている。

  ブレードランナーといえば、これ。

 世情往々、デッカードがレプリだと言っている人がいるが、原作者PKディックは、本物とそうでないもの違いはなにか、自己と思っているものの本質は何か、というテーマを扱っている作者であることを押さえておかねばならない。レプリカントのレイチェルが特別で4年しか生きないものではない、と言っているのがラストであり、デッカ−ドに対して、「あなたは自分にたいしてVK検査をしたことがあるか?」と問うている部分はあるものの、それは人間が人間として存在している証明はどこでしているのか、と問いかけているだけ。デッカ−ドが昔からブレードランナーとして勤務していたことは警察内でも、周知の事実となっていることから、ラストのユニコーンがデッカ−ドレプリ説を表している、というのも穿った見方。デッカ−ドがレプリであるかどうかは、実は本作には余り関係がない。

 今回の25TH版では、明らかに変なシーンを取り直したそうだ。ラスト鳩が空に飛び立つとき青空だったものを濁った空に。ゾーラが逃げショーウインドウに飛び込むシーンが明らかにスタントマンだとわかるシーンを取り直し。また、「何か変なものを落としていったぞ」のせりふは、それだけ明瞭に聴こえるような前作から、一環境音に近くなった処理となった。デッカ−ドの頬の傷がレオンと格闘する前からついていたものを修正したとのこと。
 確認したところ、ゾーラのブーツは修正されていなかった。シャワーを浴びた後、ブーツを履いているときは5センチくらいのヒールがついているのだが、撃ち殺された後は、フラットな靴底。レオンとの格闘シーン前後の頬の傷のシーンは確認できなかった。どのバージョンでも、レオンに投げられて車のウインドウに投げ出されるシーンでは、ぶつかる前からガラスは割れている。その他、デッカ−ドがセバスチャンのAPに行く前、警察のスピナーが降りてくる。そのピアノ線は見事に消えていた。

http://eiga.com/movie/53062/special/3

にも違いが紹介されている。

 BDが来る直前にDVDを見直してみたが、色ずれ、色にじみ、が結構ひどい状態。BD化はすごい贈り物となった。SF好きには一家に一枚の推薦ディスクだ。ちなみに日本版は6月発売らしい。
 
 アズールとアスマール  DVD  2006年 仏   総合 B   画質 B  音質 C



 キリクと魔女のミッシェルオスロ監督作品
 CGアニメだが、輪郭線のない、非常に変わった感じのアニメ。極彩色の色使いと、時に姫が幽閉に近い状態でいる宮殿の中のモノトーン表現の対比。
 夢を追いつづける生い立ちの違う少年、青年のお話。たまにはこのような心温まる映画も良いですよ。ラストのちょっと出のエルフの姫様が主人公の一人と仲良くなるというのも、人生か?
 異国文化への排他主義批判。言い伝えのナンセンス批判。異国語の字幕なし、という思い切った異国での孤独の表現をうまく表している。

 
○ 20080306  

LP
サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド 1967年 東芝EMI




言わずとしれたビートルズのLP。おやぢが初めてビートルズのLPに触れたのは、兄が買った赤盤、青盤であった。単独のディスクは聴いていなかったのだ。
今回は、ハードオフのLP売り場から購入。プレミアも追加されてなく、盤面もきれいで、お買い得1800円強の価格。歌詞カード、切り抜き細工おまけも美品。
録音は、マルチモノ。ボーカルがRch、Lchと大胆に振られている。この斬新さ、音楽性は当時小学1年生のおやぢが聞いても判らなかっただろう。40年の時を経て改めて聴いてみると音楽ってすごいなあ、と思う。

ついでに、石原裕次郎
LP 石原裕次郎ベスト30  1980年頃か  テイチク 



DVD-Aで石原裕次郎を求めたが、入手困難で、オークションで4000円の品が8000円の値がついているという知らせを受け、DVD-A入手をあきらめた。そうしたら、ある販売店で中古LPの箱売りで石原裕次郎のLP数点を発見。程度上。価格も応談という条件で入手した。
LP独特のまったりとした音場。石原のボーカルが甘く切なくSPの間にやや大きめに定位する。夜霧よ今夜もありがとうでは、過剰にかすれさせたサックスが印象的だった。たまにLPも良いですね。

DVD

歓びを歌にのせて  2004年 スエーデン  総合B  画質C 音質C
ずっと昔「ラストコンサート」という映画を見た感動した。(約35年前)病気の女の子とピアニストの物語だったと記憶。ビデオ化DVD化されていないので、詳細は忘れてしまったが、女優の名前がパメラなんとかと言うことだけ覚えている。
今回は、音楽と愛情もので視聴が続いている。
音楽の激務で体を壊した指揮者が生まれ故郷の村に戻り、そこの人たちと触れ合うことで、一時は関係を絶とうとした音楽の世界にまた踏み込むことになり、、、じわっとした生活描写が生きている。映画ならではのラストが胸を打ちますねえ。



○ 20080305  

BD
オペラ座の怪人  2005年 米  総合 C  音質 A  画質 B

 全篇音楽。これはミュージカル作品だったことをBDで改めて知った。DVDでは、飛ばし見にしかならなかった。しかし、BDの高画質、HDオーディオのワイドレンジ、高ダイナミックレンジによって見え方が変わってしまった。
 衣装、舞台セットの重厚さ。CG多用にもかかわらずあまり気にならない作りこみ。
 DTSHDのサラウンドはすばらしい。ヒロインがファントムに誘われるとき、ファントムの声が私の頭の後ろ上方に定位する。これはかなり不気味。全篇通して歌われる歌声、演奏がこれもまたすばらしい。
 ただ、設定に無理があり、「ノートルダムのせむし男」の話に類似していて、男が外見が悪い音楽の天才だっていう感じか。
 ヒロインが、デイアフタートゥモロー(2004年)のエミーロッサム、オペラ座の怪人がタイムライン〈2003年)のジェラルドバトラー。歌声は吹き替えなしというところがびっくり。
 ミュージカル好きな人で無い場合は、映画としてはある意味退屈かもしれない。

DVD

タッチオブスパイス 2003年ギリシャ  総合C   音質 C  画質 C

 冒頭のおっぱいの映像でこれはすごいことになるのか!?と期待したが、続かなかった。料理薀蓄のお話、戦争、宗教、宇宙、世界観、恋愛、が混沌として消化不良を起こしてしまった。レミーのおいしいレストランくらい、料理物語に徹すればまた面白かったか。奥が深い映画なので、2度3度見ると評価が変わるかも。

コーラス  2005年 仏    総合B  音質 C 画質 C

 社会になじめない子供達が集まる学校に夢破れて流れてきた主人公が、一人の天才に出会い、音楽を通して子供達の更正を図るという物語。途中それぞれに人生が分岐するが、冒頭は、年を取った子供達の再会から話が始まる。
 フランス映画らしいなんとも味わい深い映画。

○ 20080213 

 CD Famous blue raincoat  Jウオ−ンズ  20THアニバーサリーエディション

 これは、Dr.フー(傅さん)がイベントのときデモディスクに使っていたもの。おやぢも、N社に居たとき、B&W社のSP801や802、CM1などの検査にばんばん使っていたものだ。冒頭のイントロが始まると、ふーん懐かしい。ソングオブバーナデッドを聴くと、その音数の多さ。今まで聴こえたことの無い音が収録されていることにも気づく。トータルでの音質が向上しているディスクであった。

 BD 

 U571  BD Mpeg4AVC  ドルビーHD 総合A  画質 B  音質 A

 WW2の潜水艦ものである。造りがCGとミニチュア混合の撮影をしていて、ミニチュアの使い方がうまいつくりだ。スクリューのシーンはCGじゃなく、ミニチュア(と言っても7メートルほどの巨大な艦船の模型を使用したもの。魚雷も同様にミニチュアだ。)。迫力がある。ちなみに、数ある戦争もので、きちんとドイツ軍がドイツ語をしゃべっている数少ない映画のひとつ。潜水艦Uボートは実際に調査し、バルブの銘盤まで忠実に再現した物を使用。これもすごいです。
 今回は、ドルビーHD音声に期待。確かに、上からどんどん近づいてくる爆雷の爆発音の音の広がりは素晴らしい。結果、潜水艦自体を揺さぶる爆裂音がどどどど、とくると、AVルーム自体が潜水艦の内部になったようでごごごと揺れる。きっと近所迷惑になっているに違いない。
 DVDでも、画質評価に使っていた作品だが、BD版もすばらしい画質。(というより作りこみが見られるからすごい、ということか)
○ 20080207 

 未知との遭遇  1977 米   BD  総合 B  画質 C  音質 B  MPEG4 AVC  DTSHD、ドルビーHD



 BDの未知との遭遇である。これまで発売されてきた同作品メディアの中では一番画質が良いのではないか?一番は、HDオーディオとなったこと。DTSHDは明確に音が良い。天空に雲が広がり雷鳴がとどろく音の広がりはすばらしい。終盤、マザーシップの登場時、低音楽器の音が出るが、その迫力はかなりのもの。環境音が明確になり、その上で、音楽音が乗ってくるので、映画の音場というものが感じやすくなった。ただ、ドルビーHDはそのすごさはいまだ良くわからない。DTSHDは音の器が拡大したことを痛感できるが、ドルビーHDだとそれほど驚き、恐怖、感動など感じる部分が少ない。
 
○ 20080206 いろいろ
  視聴はPS3、パイオニアプラズマディスプレイPDP506HDにて。

 トランスフォーマー DVD  2007年 米  総合C  画質 B  音質 B

 CGテンコ盛りの映画。メカが変身する物語だが、その変身速度が速すぎ、形、大きさまで変わってしまう変身なので、目が疲れる。ありえない、というイメージが強くなり、感情移入は出来ない。人類の危機なのに、切迫感はゼロ。差し込まれるギャグが物語の軽さをさらに軽くしてしまう。劇場で見なくて良かった作品。
 人間社会をハッキングするならどこででも出来るはずなのに、わざわざ大統領のエアフォースワンに行かなくちゃならない設定もひどすぎ。スタートレックのボーグキューブが30センチ四方に小さくなってしまうのは苦笑するしかない。

 アニメ
 パラサイトドールズ  DVD  2002年 日 総合 C  画質 C  音質 C
 
 ブレードランナーのアニメ版みたいな雰囲気。説明が無く、原作(あれば)を知らない人が見ると、あまり訳がわからない。
 アンドロイドを巻き込んだ事件が起こって行き、、、というストーリー。2004年のイノセンスのほうが、しゃべりすぎる登場人物で説明される場面が多くなった分判り易いのではある。この説明の無さは、日本がSFアニメを作ると出てきてしまう悪い癖。

 ベクシル  DVD  2007年 日  総合 C  画質 CG B  音質 C
 
 イノセンスの3DのCG背景に、イノセンスでは2Dだった登場人物も多少立体化したもの。女性二人の主人公が同じ顔で個性がない。(マリアとベクシル)
 設定がハードSFなのに、鎖国日本の東京が昭和20年代の長屋風街になっていたのは残念。
 デューン砂の惑星のサンドワームが機械カスのミミズとして登場。SF小説キャッチワールド風の人間改造の感覚が面白い。
 ぬえのパワードスーツがブラッシュアップされたようなバージョンで登場。SFムードが高めなのに、出来上がりが今一なのは、3D風人物のせい?これだったら通常の2D人物表現で、ジブリ風に細かな動き表現をしたほうが好感度は高くなると思うのだが。CG使ってきれいなのは良いけれど。

 
   
○ 200801  地デジHD バブルへGO! 2007年日  総合D  画質B 音質 C 

 2007年2月公開の日本映画。阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子出演。まあ、DVDを借りず、買わずTV放映を待って正解の映画。これだけタイムパラドックスを無視している映画も珍しい。
 広末が出てくると、キュートなかわいらしさが感じられず、何か浮いているような気がする。阿部寛はその存在感で好演だが。薬師丸は年が目立ってしまってセーラー服と機関銃のイメージが破壊されてしまう。CGの使い方もイージー。CG使いの安っぽい映画はやめて欲しいものだ。

2007年12月紅白  NHK HV   総合B  画質 BからA  音質 B

 5.1CHのミキシングで毎回楽しませてくれる紅白歌合戦。今回は大量のメンバーを動員するグループが多数。下手な人の音量が小さくなっていた。
 期待のリアディゾンはサプライズ(ぽろり)もなく、下手な踊り、下手な歌でがっかり。

 スマップは、音痴の中井君の音量が意図的に小さく絞られていてにやり。モームスも下手な子は音量が小さく、また、メンバーが多いグループは、マイクのオンラインがついてこず会場音声が聞こえる子がいたのも楽しめた。ミキサー泣かせの多人数。

 画質は、昨年の高画質から比べると、気のせいか、多少SNが悪いような。

ガメラシリーズ  WOWOW HV  

 ガメラ旧シリーズ一挙HV放送 総合A  

 失敗した。1作2作を録画失敗。ギャオスも最後の30分しか録画できなかった。
 旧作はDVDのリマスターでかなり高画質になったが、今回のHVも期待通り高画質であった。場面により、解像度、色合い、が変化するのは致し方ないが。再放送希望!!

 平成新シリーズは、これまでWOWOWでHV放映されていたのと同様、HV画質は良い。

バンドオブブラザーズ  WOWOW 総合A 

 HV放送の再放送。3年前の放送はハイビジョンを知らなかった時代に放送されていたので、当然録画できず。後ほど、DVDと、HDのDVHSを比較したが、HDの圧勝。

 今回、全話HV録画完了できました。5.1CHの音の出方が、画質が向上したことによって、さらに派手にドンパチしている。機関銃のぱしぱしいう跳弾音などが際立っているのだ。

 同時に、プライベートライアンや、父親達の星条旗もHV放送した。硫黄島からの手紙はBDで購入しているので録画はしなかったが、対になる父親達の星条旗のほうが戦闘シーンが期待されているシーンを描いているので少し面白いかも。しかし、プライベートライアンと続けてみると、同じ役者が出てくるので、思わず「ジャクソン!」と叫んでしまう。(苦笑)父親達は、CGは多少こなれているものの、やはりCGと判ってしまうのはいただけない。
 海岸で、アムトラックやアリゲータなどが榴弾砲の直撃を受け壊れてしまう。シャーマンも同様。海岸砲は、徹甲弾ではなく榴弾を撃っていたはずで、 榴弾でシャーマンが破壊されるはずは無い、と思う。(つまり、着弾したときに、爆発するのは榴弾。徹甲弾は、鉄の装甲板を穿って内部を破壊するので、装甲表面では映画のように爆発しない。表面で爆発するのは榴弾、ということ)どうしたイーストウッド!!
 
 BW800に変えてから、映像も、音声も極端に良くなってしまったようだ。