avsoft200901-0907
○ 20090602
スターゲイト SG1 真実のアーク 2008年米加 WOWOW吹き替え版 HD 総合A 画質HD B 音質AAC B
DVD SG1 S10がまだ出ていない内に、シリーズ終了後に作られた映画がWOWOWで放送された。SG1の紹介サイトでは、映画は3作作られる予定とあったが、そのうちの2作が5月末に登場した。
一作目が、真実のアーク、2作目がコンティニュアムムービーだ。
S10が中途半端に終了した(らしい)のを受け、その完結編として製作されたのが「真実のアーク」。2008年6月に死去したハモンド将軍役ドンSデービスの姿も見られる。物語は最終話として、これでもか、というほどの内容テンコ盛り。オデッセイ、スーパーゲイト、オーライ、プライア、バーラの娘(バーラがオーライにはらまされた子供、S10で紹介されるエピソードだ)、エンシェント種族の起源になるのかアルテラン、そのハイテク(アーク、スターゲイトの原案スケッチ)、レプリケーター、エンシェント(のお手伝い=人間に手を貸しちゃいけないしきたりがあるのだ、、、)などなど。
映像的に見ると、背景にじらじらしたノイズが乗っているのが気になります。音声は、控えめAACサラウンド。
スターゲイト コンティニュアムムービー 2008年米加 WOWOW吹き替え版 HD 総合A 画質HD A 音質AAC B
ゴアウルド支配階級最後の生き残りバールを処刑(摘出)することになった。ところが突然バーラの姿が消え、バールは、自分のオリジナルは別のところにいると言い放つとあたりの人物、建物が消失していく。カーター、ミッチェル、ダニエルの時空を越える冒険が始まった。。。
今回メイキングを見たが、北極圏の氷原、原潜は本物を使っているとのこと。これはすごい。F15も本物だ。ただ、HD画像で詳細まで見えるようになった結果、F15で空中を飛行中、会話をするシーン。本当は空中のはずなのに、ダニエルを映したショットで風防に写りこんでいる滑走路の姿がはっきりと見えるのはご愛嬌。
また時空を越え、歴史の修正に向かったミッチェルは、この修正世界で生きていたわけだが、そのミッチェルのエピソードは割愛されている。というより、ミッチェルが2人いるとエントロピーが増大しておかしな話になるはずなので、詳しい話が出来なかった、というところか。
これもまた、SG1らしい冒険心あふれたお話でした。そこで、3作あるはずの3作目の映画は本当にあるのでしょうか?
SG1 S10のセルDVDBOXが2009年8月5日発売!ということは、レンタルはその少し後か。もう少しの辛抱。
眠り狂四郎シリーズ WOWOW 1963−1969 大映 総合HD B 画質 − 音質 −
1960年代の良き映画時代に作られた映画シリーズ。市川雷蔵が良い味を出している。この当時、冒険だった乳房乳首出しを敢行。ある作品ではろうそく、ロープなどで乳首を隠しているが他の作品では、大人のエロス全開の描写。
昔の映画のある意味アナログ的甘さはあるが、HD化の恩恵は十分。良い時代でした。
○ 20090514 あれこれ
ウルトラマン 1966年 日 TV DVD 総合A 画質A 音質B DVDは1999年 デジタルリマスター版として発売。
これまでウルトラマンは、TV再放送をベータVTRで録画したもの。LDBOX。がありました。
当然アナログのβ、LDは残念ながら画質がよろしくありませんでした。コレクションとして昔のイメージを再現することは可能でしたが、映像作品として評価するには画質がよろしくなかったのです。それが、DVDの世の中にあって、ウルトラマンがリマスターされて登場したのが10年前。この数年レンタルDVDに並ぶようになったので見ることができるようになったのです。
これがすばらしい仕上がり。昭和ガメラが高画質DVD化されて驚いた記憶に近いものがあります。何しろ、これまではボケボケのアナログ記録画像を見ていたものが、高解像度、高色純度のDVD版となったのです。おそらく、当時のテレビジョンでも、ここまで高画質で再現されてはいなかった可能性があります。各巻に一話だけ5.1CHサラウンド版も収録されていますが、これは今一。
デジタルリマスターシリーズで、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウが出ています。DVDで全話収録してあるのですが、チェックは進んでいません。
スターゲイトSG1 DVD 総合A 画質 B 音質 B
すでに3回目のヘビーローテーションが進行中。国内レンタルは、SG1がシリーズ9まで、アトランティスがS2まで。早くSG1のs10が出ないかな!輸入盤は売られているらしいが、日本語版を早くリリースして欲しい!昨年末有料TVで放映されているはずなのでDVD化もすぐのはず。アトランティスも輸入版ではS3、S4が売られている。早く日本語版をリリースして欲しいものだ。
私をスキーに連れてって WOWOW HD 1987日 総合 B HD画質 C AAC音質 C
ホイチョイプロ製作。なんとも時代を感じる画面だ。原田知世のかわいらしさが目を引く。いい意味時代を映した映画といえよう。
ジャンパー WOWOW HD 2008年米 総合 C HD画質 B AAC音質 B
ヘイデンクリステンセン主演。瞬間移動の超能力をもった主人公のお話。能力の覚醒とその活用。そううまく行くはずがないと思っていると、なんとジャンパーは主人公一人ではなく他にもいて、そのジャンパーを退治する組織も存在していた、、、と話が膨らむが、善悪の対決ものではなく、スーパーヒーローものでもなく、設定が中途半端。謎の組織の解説もなく、ジャンパーが悪なのかというとそうでもない中途半端な仕上がりとなってしまった。瞬間移動できるなら人のために使うべし。その上でスーパーヒーローとして悪と戦う構図の方がすっきりすると思う。しかし、能力の活用法を低レベルでの本能的欲求に使うということを突き進めても面白い映画になったかもしれない。
NEXT WOWOW HD 2007年米 総合B HD画質 B AAC音質 B
ジャンパーで滑ってしまったのですが、このネクストは面白かった。ニコラスケイジ主演。ヒロインがジェシカビール(2005ステルス)。ジュリアンムーアはFBI捜査官役から離れられなくなった観があります。
2分先の未来が見えるというか、自分の意識、記憶を残したまま、自分だけタイムスリップできる能力を持つ主人公。PKディック原作の面白い設定です。結局、2分先を予見するのではなく、2分間づつ過去にタイムスリップする能力によって、実際無限に(といってもその人の人生の時間だけだが)時間をさかのぼりやリ直しが出来てしまう超能力者の物語。
○ 20090403
再生機がパイオニアのBDP‐LX91となり、再生能力が劇的に向上。映画の見え方が変わってしまいました。
最近チャレンジしたLD資産をDVDに落とし、BDプレーヤーで再生、ということを試しにやってみました。DVDでは発売が難しいアイテムをDVD-Rに焼いてみました。
東映 1968年 ガンマー第3号宇宙大作戦と、松竹 1967年 ギララ。
今回は、プリンストンのビデオキャプチュアーUSBを使いました。このセットは入力の音量調整が出来ず、音量が割れてしまうくらいの音量で記録されてしまいます。出力側にボリュームを入れないと、聞けません。USBでのキャプチャーは、パナのBW800でのキャプチャーより編集がしやすいのと、出来上がりの状態=フレームの中の画面サイズ=がコントロールしやすいのでした。BW800では、ワイド画面の中に4:3のフレームを切り、その中に小さなワイド画面がはめ込まれることになります。画面を有効に使えないのですね。
ギララは松竹が作った宇宙怪獣SFです。宇宙船発射のシークエンスなど、時代を感じる部分がありますが、セット、ミニチュア、合成を駆使した映画作りは心が温まります。
ガンマー3号も、同様にミニチュア、セット、合成の宇宙空想科学映画。Bウイリスの「アルマゲドン」のはるか先に地球衝突小惑星を爆破してしまう、という設定を映画化しています。科学考証の突込みどころが満載ですが、そこのところはおおらかに見てあげましょう。1960年代はこのようなSF映画がたくさん作られていたのです。
LDのDVD化は、色のにじみの低減、ジッター、ちらつきの低減、色純度の安定化、など効果ありですが、解像度が向上するわけではないので、そこそこの期待で見るのが吉。
バンドオブブラザーズ WOWOW BD-R HD 総合A 画質HD A 音質 AAC B

LX91で改めてWOWOWのバンブラを見直してみた。カランタン攻略の話。このバンブラは、粒状性が高く、ざらざらした印象が強く、また、手持ちのカメラでゆれる画面でライブ感を強調する画作りがなされている(つまり見にくい)、という印象でした。
改めてみると、これがなんとも高画質だったのです。粒状(フィルムグレイン)の下(後ろ?)に細かなテクスチャー(造型)が見て取れます。肌のきめ、土ぼこり、血が飛び散った跡、などが丁寧に映し出されていました。粒の後ろにこれが見えてくるのです。ヘルメットのざらざら感、スリングの布、皮の質感、金属部分の実感が非常によく見えます。
1080/24Pの効果でしょう、手持ちカメラのゆらゆら画面も、結構粘り強く画面を安定化させるような描き方で見やすくなるのでした。これも、LX91の性能のおかげです。
高画質再生が出来てくると、森の中など、広大なセット撮影シーンで、セット(木、地面)などが判ってしまいます。霧、爆煙、など気体はCGでは難しく、そんな表現もCGとして見えるようになります。そこまで見えてくるLX91もすごいですが、もともとの画質がこのように高画質であったバンドオブブラザースもすごい作品なのでした。
○ 20090326
パットン大戦車軍団 BD 1970米 総合A HD画質 MPEG4AVC A HD音質 DTSHD B

監督 フランクリンJシャフナー (猿の惑星1968米)。主演ジョージCスコット。
色再現がとてもすばらしい。2001年12月に復元されたマスターを使っているらしい。パットンの顔色、血色が細かく見て取れます。
壮大な大人の戦争ごっこの映画。実車を使って広大なロケ地で火薬をバンバン使って戦争ごっこを撮る。これは痛快です。M46パットン、M24チャーフィー、M41ウオーカーブルドックなど、ドイツオリジナル戦車は出てこないものの、実車が走り回り、砲を撃ちまくります。冒頭のカセリーヌ峠での戦闘シーンでは、20ミリ機関砲移動リンバー付、8.8センチ砲(もどき)、オペルブリッツなどのドイツ兵器が見られます。
映像に深みがあり、爆発音などの効果音もそれなりで楽しめます。ただ、監督の作風なのか、戦場の右から自軍、左から敵、それを横から将軍が見下ろす、という図は今見ると多少乾いた表現ですね。いったんプライベートライアン風の撮影に慣れてしまうと、遠くから見ている、という図は何か冷めている表現になってしまいますね。
いずれにせよ、実車が登場する迫力は相当なものがありますので、CGにげっぷが出ている皆さん、この大作で口直しをしてみてはいかがでしょう。
○ 20090311
AKIRA BD 1988日 総合A HD画質 MPEG4AVC C HD音質 DTHD(DTSHD) A
紙ケース入り。
大友克洋の名作。最近DVDで見てサラウンド音声の優秀さを再確認したばかりだったが、今回BD発売となり、スカイクロラの口直しとばかりに視聴しました。
アニメ映像は1988年のアナログ書き込みもの。今の3DCGではない、その書き込みに実体感、パワー感があふれています。
音声はやはりすごい。冒頭から、太鼓のどーん、という「ど」の立ち上がり。「−ん」に続く余韻がDVDの1.3倍以上の広がりをもっています。192KHz/24ビット(マルチ)という収録で、90KHzに及ぶ高域の周波数特性があると、説明書きに書いてありました。音を聞くだけでも買う価値アリのディスクです。この辺が、ダイレクトデコードのBDP‐LX91で楽しめる大きなポイントです。これが当初予定の2007年の発売だったら、正当な評価が下せない<AVアンプ、プレーヤー環境>の可能性が高かったのですね。
○ 20090305
スカイクロラ BD 2008日 総合B 画質MPEG4AVC B 音質 DTHD(DTSHD) B

KKさんからたまたま新作BDを貸していただいたので、見ることが出来ました。LX91DTHD音声で見る本作は、音がまず違いました。後ろから機銃掃射を受けるときのダダダ!という音はドキッとします。DVD版は普通の効果音ですが、LX91のマルチ出力では音の立ち上がりが違うのでしょうか、いきなり、どか!!と来る音の迫力は相当のものがあります。
人物の描き込みが無いので、見どころは、背景の廊下、個室、ドライブインの酒瓶棚という部分になってしまいます。飛行機については、シャープさを落としてあり、背景ほどの細密感はありません。
画質については、ちょっと見DVDとの違いは余りありません。(CGの限界か?)しかし作りこみのしっかりした背景は、奥行きにかなりの違いが発生します。人物は2Dですので、DVDと変わりが無いのです。音は、DTHDが上です。ドアの開閉音、犬の鳴き声などマルチチャンネルを際立たせた音作りをしています。
最後のシーンで、「アイウイルキルマイファザー」と言って向かっていく場面があります。字幕「ティーチャーを殺りに行く」といったニュアンスなので、ちょっと違うのかなあ?という感じ。3回くらい見ないと判りづらいつくりですね。
キャラクターデザインが、西尾鉄也。ナルト劇場版、「疾風伝」や、「謎の地底遺跡だってばよ」、などのキャラデザをやっている人と同じです。
○ 20090304
スカイクロラ DVD 2008日 総合C 画質MPEG2 B 音質DDサラウンド B

CGアニメ。人物はナルト劇場版と同じ描き方。飛行機のCGが作りこまれている(と監督押井守がHivi3月号で語っている。)
散香とやばれる震電もどきと、ティーチャーが乗るワイバーンもどきの機体。ドイツ末期の無尾翼機を戦後アメリカがいただき試作した無尾翼機XB−35もどきの爆撃機、などなどレシプロ機オンリーの戦争映画となっている。
造りが、押井ワールド全開で、いつもの犬、アヴァロン(架空世界の戦争、ボケボケのイメージ、路面電車)、イノセンス(オルゴール、現実と虚構)のアイテム採用、などが詰まった映画。つまらないと評するものが多数いてもおかしくない。
結局、戦争は虚しい、ということを、クローンなり、代理戦争なり、を通して、表したい映画なのだ。大人のセックス描写が中途半端なのも、登場人物が子供ということを表現したいからの演出と見る。基本的に悲しい映画だ。(冒頭の戦闘シーンのBGMからして、マーチ調ではなく、物悲しい旋律で仕上げてある)
○ 20090217
フォレストガンプ WOWOW HD 1994 米 総合 A 画質HD B 音質 AAC B
ロバートゼメキス監督、トムハンクス主演。LDで、ベトナム戦争シーンで度肝を抜かれたシーンを、改めてHD画像で視聴。
プライベートライアンは1998年S.スピルバーグ監督。トムハンクスが出てくる戦争映画、どちらの映画も、実はCG満載の映画であります。その使い方がさりげなくうまく実写になじむよう作られているので違和感はほとんどありません。
フォレストガンプの冒頭から登場する羽はCGで無ければ撮影不可能ですし、ダン中尉の足が無い状態もCGで無ければ表現できません。ランボー4が、プライベートライアン並みの戦争描写になってしまって、CGがみえみえのハード戦争映画になってしまったのに対し、フォレストガンプは、描写がアナログチック。不思議な魅力を持った映画です。ガンプの子役に、後のA.I.(2001米S.スピルバーグ監督)に登場のハーレイジョエルオスメントをみてまた不思議な感覚を覚えました。
○ 20090204
スターゲイト DVD DTS版 1994年米 総合A 画質 MPEG2 B 音質 DTS B
従来のドルビーデジタル版に比べ、音質、それと画質も向上している。
PS3にはデータ表示機能があるので、調べてみました。
従来 ドルビーデジタル 5.1 48K 384kbps
MPEG2 平均4.0Mbps
DTS版 DTS 6.1 48K 1.5Mbps
MPEG2 平均4.7Mbps

転送レートが上がっているのが判ります。画像には切れがあり、音声はDTSで劇的にワイドレンジ、リア音声の明確化が起こります。 BD版は出るのでしょうか。それと、TVドラマ版のSG1のS10が早く出ないかな。アトランティスのS3もまだなので、早く出ないかなあ。
マクロスフロンティア サウンドトラック CD 総合 日本歌謡としてA
マクロスFは優良アニメとして以前紹介しました。そのサウンドトラック盤2枚組です。
主題歌トライアングラーを坂本真綾が歌っているのですが、劇中に登場する歌姫2人が声優とは別に歌声を別の歌い手に任せたのが、中島愛とメイン(中林芽衣)。彼女達がまた歌がうまい。音楽監督が菅野よう子さん。画像と音楽が非常に良くマッチしているのです。トライアングラーという3角関係を歌う曲で、ランカとシェリルが、君は誰とキスをする?私?それとも私?と原曲と替えて歌っているのが背筋ぞくぞくものです。
VTCL-60100〜101 ¥3,800(tax in) 2008.12.3 IN STORES
○ 20090203
Wall-E ウオーリィ 外盤BD 2008年米 総合 A 画質 HD A 音質 B

これはすごい。CGの世界で、これだけ息苦しくない作品は余り無い。実写と見間違うばかりの作りこみ。画質は最高。音質も良好。外盤BDを見せてくれたKKさん有難うございました。
ごみにまみれた地球。脱出した人類の悲しい運命など、結構深いテーマも持っています。
○ 20090121
アキラ DVD 1988 日 DVD 総合B 音質 DD A 画質 MPEG2 B
大友克洋原作・監督・脚本。今のようなデジタルコピーの原画がまだ無かったころの手作りアニメ。この書き込みは他を圧倒していました。しかし、若干マスターが古いのか、画質が良い印象がLD時代には余り強く感じませんでした。(細かすぎてLDの解像度では対応し切れなかったのか?)
今、DVDのアップスケーリングPS3というプレーヤーを得て、見直してみました。これが結構すごい。劇場公開時は、話題性は合ったのですが、プロットの難解性により一般ピープルを巻き込む大ヒットとはいきませんでした。〈アニメお宅には受けましたよ、当然)
が、今見ると、これがやはりすごい。書き込みが半端じゃない。
おまけに音声が只者ではありません。やたらリアルなリア音声です。芸能山城組のパーカッションの怒涛の押し。丁寧に仕込まれた効果音。これはすごい。出るのが速すぎた映画なのかも。
BDで発売されると聞きます。どのような仕上がりになっているのでしょうか。楽しみです。
○ 20090118
バロン 1989年 英・西独 WOWOW HD 総合B 音質 AAC B 画質 HD C

奇才テリーギリアム監督の映画がHDで蘇った。画質は時代相応だが、色数が多く、やはり見ていて楽しい。
はちゃめちゃ、という言葉に等しい映画。
美しいユマサーマンの乳首を見ることが出来る。(ヴィーナス誕生のシーン)ユマサーマンは、キルビル〈2003〉でも美しい役を演じていた。バットマン&ロビン MRフリーズの逆襲〈1997〉で、悪役も演じた。Gガール破壊的な彼女〈2006 〉では、合わないラブコメを演じていた。
SFテイストを味わう分には繰り返し見たくなる不思議な映画であるが、起承転結、予定成就などを求める向きには合わないかも。
転校生 さよならあなた 2007 日 WOWOW HD 総合 B 音質 AAC C 画質 HD B

1982年転校生のセルフリメイク。 監督、 大林宣彦。
主演 蓮佛美沙子、森田直幸と言うコンビ。れんぶつと言う彼女は、見た目線が細いのだが、入れ替わって男の心になった動作所作が、男っぽさを自然に出す演技をして、これはすごい、という気にさせる。時間が経つにつれ、女の子が入った男の子役も、実はうまい演技なのだ、と気づく。少しオーバーなのでマイナス評価になってしまうが。
心が入れ替わってしまう、というはちゃめちゃな設定も余り説明せずその状況を面白く描き出す。フォーチュンクッキー(2003年米)も似たような設定の映画だが、日本映画ということで、結構細かい描写で入れ替わりを映しています。
ヒロインが病気になってしまう、と言うストーリーがはちゃめちゃを締めていますが、そんなに重くならず、まあ、青春の一ページと言うことで、さわやかなお茶を一杯頂きました、という感じの仕上がりです。
心の入れ替わり、というところだけがSFです。スローで見ましたが、ヒロインの乳首は絶対に見えませんでした。
エイリアン2 1986年米 WOWOW 総合A 音質AAC B 画質 HD C

エイリアン2がHDで蘇った。画質は時代相応に結構荒いが、それでもHDの恩恵で細かいところまで見ることが出来る。
CG合成を使わず、ミニチュア合成がメインの時代の良い映画だ。LD、DVDで何回購入したことか。HD版5.1CHでの視聴はこれまでのエイリアン2の中では最良の画質でありました。次作エイリアン3であれあれ!?になってしまう前のお話と言うことで、これはこれで楽しみましょう。
ニュートがさらわれる状況がクライマックスへの布石だとしても、それまでテンポ良くエイリアン軍団と対決してきたのに、ニュートがさらわれてからは、エイリアン軍団が登場しない。??? 流れが阻害されてしまっているなあ、とHDで見るにあたり再び考えてしまいました。
AACのサラウンドも結構がんばっていました。最新のAVP2〈2007〉よりもエイリアン群の密度が高かったのだなあ、と改めて実感。天井裏をわらわら来るシーンは今見てもすばらしい!
○ 20090107
AVP2 BD 2007米 総合C 音質 DTSHD A 画質 AVC B

気が付いたらレビューまだ書いていませんでした。内容が、ゲログチャで余りお勧めできません。子供、妊婦が犠牲になるシーンが多く、きわどい描写で、ゾンビ、スプラッタムービーに成り下がっているようにも見えます。
音声はDTSHDですこぶる明快。リアチャンネルには、高域から超低域までフルに割り当てられています。かさかさいう環境音、下水道の中の水音、叫び声、エイリアンの唸り、プレデターの心臓音、場所が変わって病院付近での雨音、などがやたらリアルにリアから聞こえます。プレデターの心臓音、お面の中の電子音など、非常に細かい部分まで作りこまれており、音だけなら評価Aです。
特に低域の処理が、銃撃、打撃、破裂、爆発音にとどまらず、上記のプレデターの心臓音、なにやら不気味さを演出する高域から低域の効果音、最後の原爆の爆発音など、かなりの音作りです。リアCHに超低域が入っているため、左右、前後に揺さぶられ、気持ちが悪くなります。(実際に揺れてしまうのです。)
しかしながら、エイリアンの成長がやたら早く、フェイスハガーから、幼生。幼生から成体への成長が前作に比べ10数倍以上に速いのが気になります。また、病院舞台で、妊婦を題材(えさ)にしちゃうので、結婚したばかり、妊娠中または、出産したばかりの方は本作は見ない方が良いでしょう。
○ 20090106
オメガマン 地球最後の男 1971年 米 WOWOW HD 総合B 音質C モノーラル 画質 C
C.ヘストンのSFもの。最近リメイクされたアイアムレジェンドの元映画である。アイアムレジェンドで支配的だった閉塞感、絶望感などは少なく、1970年代を表す世界末期的な表現は面白い。
新幹線大爆破 1975年日 東映 WOWOW HD 総合B 音質 C モノーラル 画質 C
その当時人身事故も含め事故なしを誇った新幹線を、空想世界ではあるが爆破してしまうと言う破天荒な映画を東映が作った。俳優が当時のアクション東映スター総出演といった趣。千葉真一、高倉健、宇津井健、志穂見悦子など。
マッドマックス 1979豪 WOWOW HD 総合 B 音質 C モノーラル 画質 B
現代の法にのっとった世界のなかでの、警官とアウトローの闘いを描いた作品。次作以降は、法の基本が無くなってしまい面白さが半減してしまった。この第1作は、悲しい映画である。アクションシーンの連続でそのすごさが取り上げられるけれど、内容はひどいもの。アウトローが存在するとき、どのように戦えるか、ということを問い掛ける映画。オーストラリア原野、まっすぐな道、青空が、アメリカとは違った空気を持っていることをHD化されて改めて感じることが出来た。