avsoft 201201-
○2012も12月師走です。
ダークナイトライジズ (邦題ダークナイトライジング。最近邦題が納得いかないのもが多く、原題直読みを使うようにしています)
2012米英 BD 総合 8 画質 AVC 22-30Mbps 音質 DTSHD5.1Ch 3.0-5.0 4.0M平均
暗い画面が多いです。冒頭は、低域が鳴り響く設定。
一体どうなっちゃうの?っていうくらい主人公が痛めつけられます。でも、仲間が増えていき、続編がぜひ見たい、という作りです。
元のコミック、アニメ、(前バットマンシリーズ)に登場した、ロビン(になる予定)、キャットウーマンが登場。キャットウーマンは、激やせのアンハサウエイ。眼だけがぎろぎろしちゃってるなあ、と思いきや、猫の目表現のための体調管理か。ゴーグルがなんと猫耳になってしまうチャーミングなデザインは萌え〜。
魔女の宅急便 1989日 BD 総合7 画質AVC 6 32-40 36Mbps 平均 音質DTSHD2Ch 6 2.1Mほとんど変わらず
画質は転送レートがバットマンに比べても高いのだが、残念ながら高画質とは言えない。アニメの輪郭線がジャギー気味。繊細な表現になっていない。音声も、いまどき2CH。ただ、これまでのLD、DVDに比べれば高画質ではある。黒服で闇夜を飛ぶ姿もきちんと見える。
音声も、主人公はこんな声だったっけ?と思うような印象。はっきり聞こえる、ということか?
謎の円盤UFO BD 総合9 画質AVC 音質
LDもDVDもボックスで買った、少年時代の夢が詰まったイギリスITC作品謎の円盤UFOである。
BD化で高画質となりました。第1話。お色気路線を歩むのか、というエリス中尉の着替えシーン。侵攻してくるUFOの詳細な構造が見て取れる。宇宙人捕虜第1号の顔のしわしわなどなど、第1話にかなり情報満載のUFOでした。当然日本語、広川太一郎、羽佐間道夫の名調子で視聴が吉。
○20121215
ももへの手紙 2012日 BD 総合7 画質 AVC 20M平均 8 音質DTS 7
ジブリものでないアニメで、安心してみることができる作品。水彩タッチの背景と、輪郭を強調しない人物の表情。妖怪役の西田敏行が出てくると、どうしても、西田の顔がアニメにダブってしまう。個性が強いのも考え物だ。
小学校6年生の女の子という、もろくはかない年頃をよく破たんぎりぎり前で表現している。でも、最後の船に乗ってやってくる消える手紙は、実写でどこかで見たような気がするがタイトルが思い浮かばない。
マダガスカル3 2012米 BD 総合7 画質AVC 8 音質 7
下らない内容なのに、無駄に高画質。金属の質感、車両の存在感、飛行機の動き方など、なぜ動物にしなくちゃいけないのか!と感じてしまうほどに画の作り込みはすごい。シャークテイルの時にも感じたことだ。
○20121214 あれこれ
ストライクウイッチーズ 劇場版 2012日 DVD 総合7 画質 MPEG2 7 8.9Mbps平均 音質 ドルビーデジタル5.1 8 448kbps
冒頭で戦艦と、タイガー1、シャーマンが動く!ガルパンでも感動したが、きちんと動く戦車は小気味が良い。
オーディオルーム大画面で見ると、サラウンド音声が良くできているのが判る。同時に見た、ももへの手紙は、環境音(風、海)の音はさりげなく表現されおとなしめであるのと対照的だった。
ガールズ&パンツアー BS11 2012日 TVアニメ 総合8 画質 BSデジタルHD 7 音質AAC 7
女の子はどうでもよいとして、戦車が小気味よく動く。デッサンがCG素材で崩れず、きちんと動きが演出されている。速度に関して少し設定が甘いが、履帯が外れる、滑るなど実車に即した描写が面白い。
○20121130
動物園買っちゃった (邦題:幸せへの奇跡) 2011 米 BD 総合 7 画質 7 音声 7
SFでも戦争ものでもないハートウオーミングなドラマ。たまにはこんなものも良い。これが実話であるというのに魅かれつい見てみたくなった。これって旭山動物園のもとになっている動物園?というのりである。丘の上の家を買ったら動物園がついてきた、といういかにもアメリカという映画。
邦題は好きになれないので、勝手に題をつけて使っています。
テルマエロマエ 2012 日 BD 総合 7 画質AVC 7 音質DTSHD 7
漫画原作であるが、時空移動が含まれるのでSF作品となるか。阿部寛がはまり役。上戸彩は、大きな胸を生かし切っていないのが残念。
風呂が題材なのに、エロスが少しもないのが珍しい。
ch14でループに入るようコピーガードが強烈に効いている。
コミック感が随所に現れる作画。洗濯機の渦に吸い込まれる人形おじさんたちのシーンが、CGまみれの最近の映画へのアンチテーゼのようですごく笑える。
レッドバロン 2008 独 WOWOW 総合 8 画質HD 7 音質AAC 7
第一次世界大戦空中戦のエースのお話。キングコング(2005)で、複葉機が攻撃を仕掛けるシーンだけを映画化してほしいと願ったもの。そのクオリティにはわずかに及ばない今回のレッドバロン。どうしても飛行機表面がつるっと(もやっと)してしまう。しかし、空中戦、それもWW1ものの空中戦の再現は見ごたえがある。
このような映画をさらっと放送してしまうのもWOWOW流か。
ビデオドローム 1982 加 BD 総合8 画質VC1 24-27Mbps 7 音質 DTSHD 2CH 6
画質が悪かったと思い込んでいたビデオドロームがBDHDでよみがえった。良好な画質である。
おまけにベータのカセットである!!1982年では、まだまだベータはスタンダードだったのだ。涙が出ちゃう。
スターシップトゥルーパーズ インベイジョン 2012 米 CGアニメ 総合 7 画質AVC 26Mbps平均 6 音質DTSHD 5.1 6
スターシップトゥルーパーズの新作かと思いきや、CGアニメだった。もともとバグはCGであった。それが全編CGになったわけだ。
パワードスーツが3から登場したが、スタジオぬえのデザインは採用されていなかった。本作も残念ながら採用されていない。3では中途半端なCGが導入され、1のクオリティを大幅に下げてしまっていた。本作も1の特撮クオリティには及ばない。(2は論外)
スタジオぬえのパワードスーツでスターシップトゥルーパーズを最新CGで作ってほしいものだ。
○20121122 ガンヘッド メカプラモ発売記念
ガンヘッド 1989日 東宝 総合 8 画質VHS 5 音質VHS 6 VHSからDVDへ落としたもの
DVDが発売されているそうだが、レンタル店で見かけない。今回、ガンヘッドの機体がコトブキヤからプラキットで発売されました。
敵役のエアロボットも欲しい。
(20121129ツタヤ福島西口店で検索したもらった。ガンヘッドはない、とのこと。ツタヤでもないのは厳しい!)
GUNHED ガンヘッド (1/35スケール プラスチックキット) コトブキヤ 定価10290円
タイトル
兄弟が離婚騒動で大変なことに。
こんな人が出演
ご存知「ロボジー」2012主演!
メカの戦い!!
VHSでは画質が悪い。
従来の日本映画と少しテイストが違う。
敵役のエアロボット。このビームが強力。ガンヘッド大隊全滅。でも、この三つ目が弱点で、、、初期デザインは河森で、その後東宝の美術部隊が制作したそうだ。
東芝が開発した、原発内作業用4足ロボット。進化するとこのエアロボットになりそうである。
新聞発表のメカ。
奇しくも11月21日テレビでT3を放送したばかり。メカ、コンピューター(人工知能)による世界支配は、「ターミネーター」1984年米の方が先だった。「ブレードランナー」1982年の建築物の表現にガンヘッドはかなり影響されている。ガンヘッドデザインはアクエリオンなどの河森正治、モデリングは「さよならジュピター」1984年のオガワモデリングが担当。「ゴジラ」1984年の制作後での東宝メカもの映画。
翌1990年にアメリカ制作メカもの特撮「ロボジョックス」が公開されている。
○20121027 BD新作
最近レンタル店で新作に出会える機会が多い。昨日はメンインブラック3が新作でずらっと並んだところに遭遇したので思わずレンタル。
ついでに、あれこれ借りてきた。
MIB3 2012米 総合9 画質AVC 8 36Mbps 中心 音質DTSHD5.1Ch 8 2.6Mbps中心
バリー・ソネンフェルド監督、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮。直近でトミーリージョーンズとウイルスミスが番宣で日本に来ていた。BDになるのが早くて良いね。
結論。MIBシリーズの乗りの良さ全開。楽しめる作品です。タイムトラベルもので、いったん改変された「今」を、遡って修正するというもの。じわっと「泣き」が入りそうなところも、さらっと描写するのもMIBなり。
アポロ18 2011米 総合4 画質AVC 6 30Mbps中心 音質DTSHD5.1Ch 6 2Mbps中心
MIB3のアポロ11号の打ち上げシーンにつられたわけでは全くないけれど、そのつくりが雲泥の差であったアポロ18。
ブレアウイッチプロジェクト、ハカイシャ、パラノーマルアクティビティなど、手持ちビデオカメラ編集風の映画。共通することは、中途半端。
アポロの作りこみは見事だが、映画の出来に反映していない。月着陸船、司令船、ソビエトの着陸船などの作りこみは見事だが、その見事さが、生きてこないのは誰のせいなのだろう。最近の新作の中では、出来の悪い評価になってしまった。
劇中、ビデオの創始期ではあるが、残された画像というのが、インターネットの片隅に残されていた、というくだりから始まるが、ネットに残されていた、という設定自体が変。残された画像は、フィルム画質とビデオ画質。ビデオは低解像度と、時折今風のHD画像になる。設定の説明はなく、いきなりソビエトの着陸船を発射して、軌道計算も何もないのに、司令船に衝突するという離れ業までやってしまう。とすると、フィルムを持ち帰ったのは、誰なのか、という謎もある。謎は、セルビデオを買って確認しろ、とテロップが出るが、誰が買ってやるか、という気持ちになる。
アポロ13のトムハンクスの爪の垢でもあれば何とかなった映画かもしれない。
スノーホワイト 2012米 総合6 画質AVC 8 27Mbps中心 音質DTSHD5.1Ch 7
ブラザーズグリムのような出来。奇しくもグリム兄弟の童話の実写化。スノーホワイト(白雪姫)にクリステンスチュワートというあまり有名でない女優さん。悪の女王にシャーリーズセロン。監督にルパートサンダース。
CG全開の映画である。このようなファンタジーにリアルさを追求してどうするのだろうか?という思いが常に頭をよぎってしまう。
後半もののけ姫の構図を導入したかのようなシーンもあり。(ハウルの動く城のカラスハウルも)動物、背景すべてCGという恐ろしい技術だ。
番外編
バロン NHKBSP 1989年英西独 総合7 画質BSデジタルHD 6 音質AAC 2Ch 6
テリー・ギリアム監督。最近デジタルリマスターされたバージョンと思う。これまでのLD、DVDが残念ながら解像度が高くなかったせいで、あまり期待していなかったが、結構高画質であった。音声が残念ながら2Ch。若きユマサーマンが見られる。ほら吹き男爵の大冒険というお話であるが、こちらは現実世界とリンクし、めでたしめでたしで終了。この方が良い。
字幕が邪魔である。
○20121018 BD
ツタヤにBDを返却しに行ったら、スタートレックの後半が戻ってきていましたので借りてきました。
スタートレック7 ジェネレーションズ 1994 米 監督デビッドカーソン 総合8 画質AVC 8 音質ドルビーHD5.1 8
スタートレック8 ファーストコンタクト 1996 米 監督ジョナサンフレイクス 総合9 画質AVC 9 音質ドルビーHD5.1 8
スタートレック9 叛乱 1998 米 監督ジョナサンフレイクス 総合8 画質AVC 8 音質ドルビーHD5.1 8
スタートレック10 ネメシス 2002 米 監督 スチュアートベアード 総合8 画質AVC 8 音質ドルビーHD5.1 8
パラマウントもの。総じてAVC転送レートは25から30Mbps、音声は5Mbps平均。ただし、8のみ、AVC転送レートは少し低め26平均くらいだが、画質は素晴らしい。ボーグ相手に宇宙艦隊戦が見られるので、このシリーズの中では再見率が高い。
CGの技術が向上、実写とのはめ込みもすごくうまくなった時期の作品。ただし、やはりCGはCGで、精密なミニチュアを使った前TMP(スタートレック劇場版シリーズ)に愛着がわく。
7。JTカークの引退と、新世代への引き継ぎを映画にした作品。エンタープライズの技術士にT2で、継母役の女優が登場。
8は、緑色の使い方が絶妙で画面が非常に美しいのだ。9,10はストーリーに凝ったもの(7もだが)で、戦艦同士の戦いなどのシーンが少ない。8では、ワープ船を人類史上初めて飛ばす、ロックンロールコクレーン博士にジェイムスクロムウエル。ボーグの女王がエロスと無機的機械の融合体で好演。データの鳥肌が面白い。
10は、ロミュラン、クローンシンゾンにトムハーディ。さよならデータというストーリーで、データ役ブレントスピナー。ライカ―副長とディアナが結婚などのエピソードがちりばめられている。
○20121015 BD
ツタヤで、旧作リイシューものがたくさんでていたので見てみました。今回はパラマウントもののデジタルリマスター。AVCとDTSHDのサラウンド音声仕上げです。
スタートレック 1979 米 監督ロバートワイズ 総合8 画質AVC 7 音質DTSHD7.1 6
スタートレック2 1982 米 監督ニコラスメイヤー 総合7 画質AVC 5 音質DTSHD7.1 6
スタートレック3 1984 米 監督レナードニモイ 総合7 画質AVC 7 音質DTSHD7.1 7
スタートレック4 1987 米 監督レナードニモイ 総合7 画質AVC 7 音質DTSHD7.1 7
スタートレック5 1989 米 監督ウイリアムシャトナー総合6 画質AVC 8 音質DTSHD7.1 7
スタートレック6 1991 米 監督ニコラスメイヤー 総合7 画質AVC 8 音質DTSHD7.1 7
画質は、総じて転送レートが30から35Mbpsと高めで高画質追及だが、2は、もともとの画質が悪いのだろう、今一。3も回想シーンは、ノーマルのビデオクラスの解像度で焦った。前2作に対し、3作目から一気に画質が良くなっていく。
音声は、総じて、転送レートが平均3.8Mbpsと高め。
レーザーディスクの時代でも、2が画質が悪かった。また、画角の問題で、シネスコになっていないと、たとえば1の雲の表現や、5の「神」との対決シーンでは、4:3の画面では表現できないものがあった。いま、高画質シネスコサイズでやっとどのような画を目指していたのか把握できる。
今回はすべてデジタルリマスターということ。表題は作り直しの輪郭がシャープなものになっている。宇宙船、惑星なども作り直してある部分もあるが、すべて、というわけではない。1で、クリンゴン戦艦は、切り抜きのミニチュア合成だが、ミニチュアならでは実在感があり、良。これをCGなどにされるとがっくり来るだろう。昔は、マット合成、といって背景やら画面の大部分を「画」で作ってはめ込んでいた。クリンゴン戦艦などまるで粗雑な「画」なのが判るシーンもあるが、それがスタートレックの醍醐味なので、この編集も良いでしょう。
原作者ジーンロッデンベリーが1991年に亡くなったので、6の冒頭には、ジーンロッデンベリーに捧ぐと示されている。
ツタヤにはTNGシリーズもあったのだが、すでに貸し出し中であり、次回へ。
スクールオブロック 2003 米 108分 総合8 画質AVC 8 音質DTSHD5.1 7
DVD TV放送版では見ていたが、BDになりより精細に見て取れるようになった。楽しんで見るのが吉。
十戒 1956 米 220分 チャールトンヘストン主演 総合 7 画質AVC 7 音質DTSHD5.1 7
大作映画時代の作。色彩の再現が驚き。丁寧な修復が大作をよみがえらせた。これも、大画面シネスコで見るべき作品。4:3では訴えたいものが見られなかった。
マイフェアレディ 1964 米 総合7 画質AVC 7 音質DTSHD 7
花売り娘イライザにオードリーヘップバーン、言語学者ヘンリーにレックスハリソン。市場で話すイライザの訛り様が、BDになってはっきり聞き取れた。ヘンリーが、ここが違うのだ、とうたう場面も説得力がすごく増す。丁寧な修復が光る名作だ。
○20120910 新作
バトルシップ 2012 米 BD 総合9 HD画質 AVC 9 23〜32Mbps 平均27Mbps DTSHD サラウンド 9 4〜5.5Mbps
いろいろ評論見て、先入観ありで見ましたが、評論は評論、それはそれ。近年のエイリアン侵略ものの中ではトップクラス。なぜか。それは、CGの使い方がツボを心得た出来であるから。俯瞰で、艦隊配置が判るシーンは、絶対ありえない(存在しない)から、ぜったいCGだと頭で判別する。しかし、なかなかよくできたCGなので、本当にあるように見える。本当にあるように見せる技術がハイレベルなのだ。
しかも、ミリタリー、それも、ネイビーものを愛する監督の作。メイキングを見ると、本物(セット)を要所に組み込んで、合成している。それが効いているようだ。
宇宙戦艦ヤマト(オリジナルアニメ、最近の実写版)、スタートレック(+最近の実写版)を混ぜたようなつくり。第2次大戦の戦艦ミズーリラブの監督が、ミズーリを出したいがために作った映画ともいえる。(実物が動いたのだ!というか、改修工事の時に20年ぶりに動かしたらしい。とぃうことがメイキングを見るとわかる。)
監督が、40年くらい前のレーダー作戦ゲーム(知らないおじさんはたぶんいないくらいヒットした)を知っていて、リムパック参加の日本人指揮官(浅野)に、「実は昔から研究していた作戦だ」といわせるシーンまである。日本人の表現もおまりおかしくなく、戦艦ミズーリを愛する監督は、日本人もきっちり描いてくれる人だった。
恒星間宙行をこなす、エイリアン宇宙戦艦が、大戦時の40.6センチ砲で粉砕される。何をしに来たのか、というのは考えない方が良い。思い切り艦砲射撃を楽しみましょう!!(日本人とすれば、大和でこの映画を見たい!!と痛感する映画である。)
なお、DTSHDの英語版はド迫力だが、日本語吹き替えはDTSで迫力が大分減退。英語でバリバリドカーンを楽しむのが吉。
サウンドオブミュージック 1965 米 BD HDリマスター版 総合9 HD画質 AVC 7 20Mbps平均 DTSHD7.1CH 7 5Mbps平均
丁寧な修復で、鮮明さが戻ったサウンドオブミュージック。ピントが合っている領域が狭く、ピントが合っていない部分が多いとピンボケに見えてしまう昔のフィルム映画の特徴を、シャープな修正でフォーカス、アウトフォーカスの差がわかりやすく、画質が素晴らしい。HDになってよかった作品の一つ。
ジョンカーター 2012年米 BD 総合7 HD画質 AVC 8 32Mbps DTSHD7.1CH 7 6.5Mbps
原作「火星のプリンセス」の雰囲気をよく表している。文庫版の挿絵武部本一郎の雰囲気が出ている。(フラゼッタの挿絵も良いけれど)
すべてがCG背景なのであるが、奥行き感を出すのに成功しているつくりだ。
それは、やはり一部実物を使用しているため。セットも一部本物を作り合成。
ディズニーのイントロを見ると、CG使わなかったら、どんな映画になるのかな?と考えちゃいたくなります。
○20120711 新作
ヒミズ 2012日 BD 総合 7 HD画質 7 HD音質 7
SFじゃないので評価は普通の7ですが、日本映画としては、心を打つ良い作品です。
ヒミズは2012年の日本映画。GEOの新作コーナーにあったので、即借りて観ました。
染谷将太と二階堂ふみ主演。
男の子役が長男にそっくりのため感情移入が多めになってしまいました。漫画原作に対し、震災以降の津波被害があった地域でのお話に変更してあるとのこと。のちに、窪塚と吉高が出てきてハイで切れた役柄を演じています。
主人公は、中学生。実際の俳優は高校くらいの年なので、初めは違和感がありますが、中学生ならではの社会、学校、親に対する行動が監督の狙い通りに演じられていきます。2人とも体を張った良い映画にしています。
全く救いようがない映画ではなく、どん底のような状態でも、「生きる」ということに取り組んだ良い映画でした。
オンリーワンの花、という美辞麗句では生きていくのが難しい震災後の日本。それぞれに問題を抱えている家庭の子供が生きていく奇跡を描いている佳作です。
ロケ場所はどこか一生懸命背景を探しましたが、津波の町は、宮城県か?一部駅前のシーンに仙台駅のペデストリアンデッキ。一見福島県相馬あたりの貸ボート屋か?と思うような撮り方をしていますが、津波の被害を考えると、茨城県あたりの海に近い川沿い、という設定になるのかな?高校の建物は福島県のものではないような気がします。ロケ地ご存知の方は教えていただけると幸いです。
メイキングを見たら、南駿河川とあり、ボートハウスはロケ終了翌日には解体撤去の場面が写っていました。残念。
二階堂ふみは、若い宮崎あおいみたいな雰囲気ですが、お高いところがないので、その分、中学生を演じるのに適していた女優です。変にとんがらないで伸びて行っていただきたい俳優さん。染谷将太は、息子にそっくりなので、何ともですが、「誰も知らない」の柳楽が大人になって相貌が激変してしまったので、少し心配です。
ポール (宇宙人ポール) 2011英米 BD 総合 7 HD画質AVC 8 HD音質サラウンド HD 8
乗りの良いエイリアンの帰還もの。E.T.や未知との遭遇。スターウオーズ、スターゲイトSG1などSF映画への愛情がたくさん表現されています。 冒頭は、日本でのSFコンベンションのようなコミコンといわれるイベントで始まり、エリア51やらロズウエルやら実際の地名がどんどん出てくる。イギリス人のSF作家とSF画家がアメリカにやってきてのドタバタ劇。スターゲイトでのアスガードの乗りが良くなったらこんな感じになるかな、という出来。エイリアンはCGのはずだが、あまり違和感が出ないように工夫されている。
こくりこ坂から 2011日 BD 総合 8 HD画質 8 HD音声 8
もしかすると、宮崎吾朗という人は、巨悪を倒し世界を救う物語は無理で、一人ひとりの「人」を描くのに適しているのかもしれない、と言っているかのようなジブリの新作。
冒頭、解像度を考えていない背景の植物たちだが、上昇する視点では異様な立体感が表現される。今はやりの超絶リアルなCG背景へのアンチテーゼのような仕上がり。
1963年の昭和の横浜が舞台であるが、吾朗はやはり、世界を描くのが下手で、昭和の時代を描くのも下手。この辺は宮崎駿の方が一枚も2枚も上手。船と船乗りの物語を仕込んでいるが、やはり、その世界を描くのも吾朗は上手くない。どうしても「人」に行ってしまう。冒頭、主人公が目覚めるときは、布団をしまう所作を描いているが、パジャマを着替えるので、昭和32,3年のパンツがどんなだったかも、描くべきだったな。
メカがあり、人が生きるのだ。宮崎も大塚も(ルパンカリオストロなど)メカを生かして人を描けるのだが、、、
でも、ゲド戦記のように消化不良に陥らず、古洋館を守れた(小目標達成!)ので、ある意味さわやか青春アニメではある。
ステキな金縛り 2011日 BD 総合 7 HD画質 7 HD音質DTSHD 6
良くも悪しくも三谷ドラマ。あるレビューで、途中から幽霊でなくても良くなったと評があったが、これはこれで、楽しむのを前提とした裁判映画なのだからうるさいことは言わなくて良い。幽霊と冥界の管理マンの関係も明確。
○20120625 プロジェクター リアアンプ 代替え
2012年5月にプロジェクターとリアアンプを替えました。プロジェクターが4KのX70R、リアアンプをMODEL8SPからMODEL9DCへ。それぞれ映像、サラウンド音声ががらりとグレードアップしました。
これまで、視聴してきたディスクがすべて新しく見えてしまう。音声も、こんな音が入っていたのか、エンジニアのサウンドデザインが改めてわかる再生能力になりました。
で、全部のディスクを見直すなんてことはできないので、その時々のタイミングで見たものでの印象を再掲示していく場合も出てくることになりそうです。
今回は、ダークナイト。地デジで放送していると、BDで見たくなります。地デジ吹き替えだと、オリジナルで見たくなるのですね。
ダークナイト 2008英米 BD 総合8 画質 AVC 8-9 音声 ドルビーHD 8-9
冒頭の超低音でぐっと引き込まれました。音の作りこみが半端じゃない。
imaxで撮影された都市の夜景シーンはすごく美しい。imaxの高画質が、4Kによってようやく引き出されたといえる。
今回気が付いたんだけど、ダークナイトのナイトは、Kが付くナイト。カタカナ表示の弊害ですね。暗い夜ではなく、暗黒の騎士だったんですね。トムクルーズのナイトアンドデイもKの付くナイトでした。それは早めに気が付いたのですがね。
○ 20120420 BD名作シリーズ
トップガン 1986年米 110分 総合 8 HD音声 ドルビーTHD 3.7Mbpbs 平均 7 画質 AVC 30Mbpbs平均 8
もともとLDの高画質版で知られた本作であるが、元が4:3サイズ。シネスコ版と称され再販されたものは、4:3の上下をカットしたもので、画質が悪かった。音声も2CHメインで、マトリックスサラウンド向きと長岡鉄男氏に評されたもの。その後、DVDで発売も画質がいまいち。WOWOWでHD版が登場したが、画質、音質とも最初に見た感動が味わえなかった。
今回、ブルーレイで出た作品を、改めて確認。BD版は2009年発売らしい。
実写がメインで迫力は抜群。旧メディアは、冒頭の空母指令室の暗いところでの色のにじみがひどく、解像度も悪かったものだが、本作はシャープで色にじみもなし。
5thエレメント 1997年 仏 126分 総合 8 HD音声 ドルビーHD 3.7Mbpbs 平均 7 画質 AVC 29Mbpbs
平均 8
これもLD時代の作品。その後DVD発売からBDの発売となっている。リュックベッソン監督。ブルースウイリス、ミラジョボビッチ出演。ミラは乳首を出して好演。れっきとしたSF作品であるが、評価されないのはなぜだろう?金はかかっているつくりブルーレイで、その辺が良く見てとれます。CG全開になる前の映画。
バックトゥザフフューチャー 3 1990年米 118分 総合 8 音声DTSHD 4.0Mbpbs平均 8 画質AVC 29Mbpbs平均 8
マイケルJフォックスが発病する前の名作シリーズ。1,2,3と通してみると楽しさが倍増します。 タイムパラドックスと、並行宇宙理論をうまくミックスして破たんを避けているシリーズです。
ブルーレイの恩恵で、これまでDVDで細かい部分が見えなかった部分が良く見えるようになり、作品世界に没入できるようになります。一番が、西部特有の砂埃。細かい粉じんで、手前、中間、後背の見え方が異なり、ストレスを感じることが少なります。これが解像度が低いとただの煙に見え、細かい部分が見えなくなるのです。これはCGも同じこと。見えるはずのものが見えない、というのがCGの最大欠点。
○ 20120328
トランスフォーマー ダークオブザムーン BD 総合 7 HD画質 AVC8 HD音声 ドルビーTHD 8
DVD版がじらじらした画質で評価が低かったもの。BDで見ると、細やかな表現が見て取れ、まずまずの画質。DVDではコピーガードの影響は結構あるのではないか、という感じです。
AVC 30Mbps 平均 DolbyTHD 4.0 Mbps 平均
カウボーイVSエイリアン BD 総合 7 HD画質 AVC 25Mbps平均 7 Hd音声 DTSHD 3.5bps平均 8
ダニエルクレイグ主演。自分が何者かわからない、スーパー兵器を左腕につけた男が、西部開拓時代のアメリカの荒野に一人。そこから始まる物語。牛業者の社長がとても味のある俳優、と思ってみていると、これはもしや、ハリソンフォード!邦題ネーミングがいまいちだが、中身は最近はやりのエイリアン侵略もの。
ロサンゼルス最終決戦、ツタヤだけレンタルのスカイラインと連続してみると、エイリアンはいずれも凶暴、凶悪、強力、無慈悲というエイリアン設定が続く。
○ 20120310
はやぶさ 2011日 140分 BD 総合7 HD画質 7 HD音質 6
ラブリー竹内結子
竹内結子主演のドラマ。はやぶさが出てくるので科学SFものかと勘違いしやすいが、はやぶさを題材とした人間ドラマである。
その辺をはき違えると、誤ったレヴュー記事になってしまう。こんなきれいなメガネっこ学者が本当にいたら、「2番じゃダメなんですか!?」というような場面で、丁々発止と論陣を張れ得る人材になっていた可能性もあり。宇宙に対するあくなき羨望。その気持ちがあるから人間は宇宙を目指す。
宇宙規模でいえば、芥子粒よりも小さな天体に、さらに小さな探査機を着陸させる技術の方が驚異なのだが、その辺は、物理学者に言わせれば、放物線と、加速度と、軌道計算で何とかなるのだ、と答えが返って来そう。それを実際の機械で実現しちゃうのが人間、日本人のすごいところなのかもしれない。科学技術に対する事業仕訳はよせ!!って言いたくなる映画でもある。
「HAYABUSA -Back to the Earth- 帰還バージョン」 DVD 2011 総合7 SD画質 8 音質 6
上のドラマ映画対してドキュメンタリー風の造りで人物は登場しない。宇宙の表現が美しく、星の数が半端なく多い。色も豊富。遠方の星雲まで表現されているのは驚き。
すべてCGなので、イトカワ表面などは実写画像を見たくなります。まるで見てきたようにCGで再現されるので好き嫌いが分かれるかも。
驚きの事実の描写の連続で飽きない45分でした。
調べてみると 制作 有限会社ライブ 1997年設立 資本金 875万円 従業員8名 年商8000万円(2008年)
本社所在地 埼玉県春日市 スタジオ 東京都台東区台東にある会社らしい。これも驚き。メジャーな配給会社ではないDVDがレンタルに出され、みんなの目に触れる。これも、今の世の中に起こる驚きの事実でもあるのでしょう。
○ 2012年1月からのレヴュー
2012年3月 BDソフト スタジオジブリのアニメがBD化されました。最近入手し見た感想を記します。
ハウルの動く城 総合 8 HD画質 8 HDオーディオ(サラウンド) 8
BD版の装丁はこのように味気ない。
近年の作品で、まあ、なんというか、ヒロインソフィーの声が合わず作品として評価しにくかったもの。福島県立美術館で、スタジオジブリレイアウト展が開催され、作品のレイアウト画展示を見に行ったときのこと。ラピュタでは、衛兵ロボットの翼がちぎれているシーン。原画ではすごく詳細な書き込みがあるが、アニメではバッサリカットされている。
昔のHiviに宮崎氏の作品をBD化するときのお話が紹介されていました。ブルーレイにする時、アニメでは、書き込みが非常に細かい原画である宮崎作品。それをアニメにそのまま移植すると細かすぎて作品として醜くなってしまう。どこかで曖昧と詳細精密を妥協しなくてはならない、というのだ。ブルーレイは、フォーマットとして超精細な解像度がある。それを活用して、作品も細かく表現したとしたらどうなるだろうか。宮崎氏は、その細かくするレベルで、単にブルーレイ化するのではなく、ある程度の調整をしている。それがどんな技術的なものかは、覚えてません。しかし、今回のブルーレイ化は、一見の価値があるのは、見てわかりました。
ハウルの動く城では、見た目の解像感が格段に向上しています。アニメの大敵である、色のにじみ、ちらつき、ボケ、かぶり、は、デジタル技術で一掃されます。であれば、かなりのアニメとしての技術を作品画面上に表すことができるのではないか。
それに挑戦しているかのような出来。
最近はやりの3D技術は、切り絵の立体絵本のようなものがほとんど。前後の位置関係は、その像が前後して存在しているのですが、像そのものの立体、つまり、曲面であった凹凸であったりするところはオミットされるわけ。アニメは、初めから、像を前後に重ねて遠近感を出していました。だから、ブルーレイハウルの動く城は、すごい立体感なのです。これは驚き。わざわざ3Dにする必要はありません。
風の谷のナウシカは、まだ動画がアナログ作成、アナログ彩色の時代ものなので、今回のデジタル化(ブルーレイ化)での恩恵は最近の作品ほどではありません。
そうなると、駄作の評価が定着しているゲド戦記に期待が高まります。もともと、デジタルのアニメであり、画質の良さだけは評価していました。それがブルーレイでどのように見えるか、こうご期待。
むかで人間 DVD 2009年オランダ・イギリス合作映画 日本劇場公開2011年 総合 3 画質 6 音声 5
このパッケージを見ても手に取ってはいけません。ゲロ吐いても良いという奇特な方のみ挑戦してみてください。
ゲロを吐きたくなる映画は久しぶりに見ました。初めは発想が面白いじゃんと、ジャケを見て手にしてしまったのがウンの付。
こんなマッドサイエンティストものをオランダが作るなんて。どういう国なのだ。オランダは観光立国のはずなのに、観光に来たら捕まって改造人間にされてしまう!なんてやったら観光客こなくなるじゃん!!と思うのだが。
下手に興味を持って見ない方が吉の映画です。
GEOで突然昔の変身ヒーローものがレンタル開始されていましたので、即見てみました。
シルバー仮面 1971-72年 宣弘社・日本現代企画製作 TBS DVD 総合 7 画質 6 音質 6
帰ってきたウルトラマンとほぼ同時期に放映された変身ヒーローもの。
SF設定度が高かったため、シリアスになりがちで、話が暗く、子供受けしなかったため、途中で巨大化して路線変更した特撮もの。光子ロケットが飛んで大活躍か!?と期待は最終回まで持越し(だったはず)。マイティジャックが好きだったおやじにしてみれば、シリアス路線でも良かったのですが、残念。実相時監督がメガホンをとっていたため、特異の画角が印象的でした。
アイアンキング 1972-73年 宣弘社 DVD 総合 6 画質 6 音質 5
変身、ヒーローもの。(ほぼ同時期にウルトラマンエース)
円谷プロのウルトラマンシリーズとは違う作り。先のシルバー仮面がシリアスすぎたのを反省し、主人公をコメディっぽくし、弱点を多くし、なじみやすく仕上げたもの。なんといっても変身したらたった1分で活動終了!!
いやあ、どちらも懐かしい。今見ている画質はおそらく生涯最高画質でしょう。その当時のテレビは水平解像度が300本くらいで、サイズも17型から19型。20型を超えれば大画面という時代でしたから。
それが今や、DVDのSD画質は、水平解像度換算で約500本。デジタル化の恩恵でジッターはなし、色のにじみちらつきも、マスター以降ではないわけで、普通のテレビ(といってもHDのハイビジョンプラズマ)で見て、かつての放送画質は超えているというわけ。
音も、テレビ付のスピーカではなく、オーディオシステムのスピーカーですので、迫力も段違い、ということになります。
よい時代になったものです。