以前の雑記帳


2003年以前


○ デジタルハイビジョン  20031106

 現在最高画質のハイビジョンがBSから放送されてくるもの。今後地上波でもデジタル並行するが、こちらのメインはハイビジョンだろう。
 とにかく、これまでの常識=パッケージメディアは、放送ものより画質、音質とも品質がいい、というのを覆している。
 LP>FM>AM
 LD>TV>VTR(ベータ、VHS)
 CD>MD、カセットテープ

 などなど。

 それが、デジタルハイビジョンはDVDより画質において凌駕。音質も新規格AACであるが、DTS、DDに同等、かそれ以上の能力を秘めている。

 CDは登場後17年を経過して今の高音質を実現してきた。LPは30年以上かけて音質のピークを迎えていた。
 LDは15年で終焉した。
 さて、DVDはどのくらいの寿命か?これからのブルーレイディスクの寿命は?
 おそらく、前フォーマットの寿命の2分の1程度だろうと予測される。LPが成熟に30年。CDが15年、DVDは7年、次のメディアはその半分の期間だろう。
 DVDのHD版、ブルーレイDVD、固体メモリー、SACD、など多様なメディアがユーザー不在で開発販売されている。これらメディアのの寿命を表示するのがメーカーの義務とするような法律が出来ないものか?著作権で、開発を阻害するばかりが法律の機能ではないはずだ。
○マルチ  20030701
 マルチチャンネルに挑戦。
 DV S747Aは、ユニバーサルプレーヤーだ。画はいいが、音はいまいち。
 しかし、今回Iさんの家で、超絶マルチ再生を聞いてしまった私は、家でもあの音が出せるかと挑戦してみた。

 S747Aから、フルカワLCOFCのRCA6本で、P9000ESへ。
 P9000ESから、通常セッティングのパワーアンプ系接続。
 ディスクは、SACD、綾戸智恵のLIFE他、DVD-A LIFE、CD LIFE

 結果S747AではSACDのよさは確認できず。CDよりはDVD-Aが良かった。



 音のいいユニバーサルプレーヤーがほしい。

 リンダロンシュタットのホワッツニューは、DVD-Aだが、DDとDTSも記録されている。
 これをP9000ESを通してマルチにすると、その音場感はすばらしい。
 ボーカルがふっと部屋の中央に浮かび、リヤからはオーケストラの演奏が。。
 特等席で聞いているような錯覚。
 気持ちよくて寝てしまう。
 これは素敵。でも基本の音はS747Aなので、音はいまいち。


 そこで接続を元に戻し、D-1 EAD で、DDとDTSのホワッツニューを聴く。
 DTSは音がささくれ立っていまいち。
 今回はDDがDVD-Aには及ばないものの、いい雰囲気です。

 とりあえづ、DD、DTSでマルチ再生(えせ)で我慢するか?
 

○ プロジェクター  20030514
  10年間マルチスキャンや、液晶プロジェクター軍団の攻撃を排除してきた3管プロジェクター100QJが、ついに交代。
  ヤマハのDLPプロジェクターDPX-1000
  これはすごい。黒の沈みこみは3管に匹敵。プログレッシブの滑らかな画像はこれまでのNTSCのインターレースに比べて格段の輪郭描写能力を見せる。
  動作音もエアコン並の27DBで静か。重量も10数キロなのでリアの棚置きで十分。


  プロジェクターの置き場所が、これまでのフロント床置きに比べて、後方になり、面前に何もなくなり、結果音場表現が向上した。

  いまは、デジタルハイビジョンの高画質も投射し始めて、その高画質にくらくら来ているところ。
  通常の例えばニュース番組でのアナウンサーの顔が超高画質で見られると、さすがにオーバースペックかなと思うところもあるが、映画放送を見ると、これがハイビジョン、という画質で迫られる。そうするとDVDなどのパッケージメディアは今後残るのだろうか、という気持ちになる。
 というのも、デジタルハイビジョンのデジタル録画ビデオと、DVDソフトの画質を比較するとハイビジョン録画のほうがすぐれているからだ。
 今のところ音声の記録方法で一長一短だが、それがクリアされるとどうなるか。

 DVDはDTSやドルビーデジタル。デジタルハイビジョンはAAC。
 DVHS記録だとAAC記録はできるが、再生がアダプターなしではできない。2チャンネル出しのドルビープロロジック再生という対応になる。これで十分という人もいるが、、、

 あわせて、DVDオーディオのマルチチャンネル再生も試してみた。その話は後日。


○ DVDプレーヤー  20020710
  ナカミチ DVD15と言うプレーヤが、安売りされている。定価で13万位のが29800円だ。
 以前のナカミチならバッタ品を出すなんてことは考えられなかった。
 今回、会社更生法を申請したためと思われるが、以前であれば、売れなければ倉庫でハンマーを使って叩き壊していた商品を、格安でゲットしてみた。
 実はおやぢは、ナカミチの製品を新品で購入したことはない。高いんだもん。
 今回、期待しないで、チェンジャー付きのプレイヤーとして、チェックしてみた。

 比較は、映像はパイオニア dvd S747A CDはナカミチの高級トランスポート。
 映像は、遜色ない。S747Aより若干明るめになっているが、彩度、明度、解像度とも特に劣っている部分は少ない。これで29800とは。
 音声は、映像と似ていて、からっとしている。中高域が多少にぎやかで、平面的だが、だめだめではない。

 うーん。不運なメーカーだなあ。これだけのものを作れるのに。ただひとつ難点は、ACコードだ。標準的な3Pのソケットではなく安物の2Pソケット。これでは影響が大きいパワーコードの取替え試聴が出来にくい。改造するか?
 発熱が異常に大きいのも特長。トランスが中堅プリメインアンプと同じくらいでかいEIコアのトランスを使用している。メイン基盤はガラスエポキシで高級。DTSデバイスはヤマハの普及品。これは残念。

 29800円で見かけたらひとつ買っておいて損はしない商品だ。


○ DVDプレーヤー交換
  長らく使ってきたDVD-S9。今回退役となりました。今回導入の機械は、
  新作パイオニアのDVD-S747Aです。
  これは画質が良い。値段は安いので、音声関係は期待できない。
  奥行き感、コントラストの表現、質感などで、S9に差をつける。
  セッティングで音にも力が出てくるか、追い込んでみます。

○ ゾウセカス  20010808
  ゾウセカスにして3週間目あたりから、エージングされ音がほぐれてきた。
  うーん、一番顕著なのが、ボーカルの定位、奥行き(感)の増大かな。
  これはすごい。


○ ベース  20010505

 アンプのラックに、ゾウセカスという聞きなれない代物を導入。
 名前の割に、出てくる音はすばらしい。
 最近NIRO1000を作った中道仁郎が、リファレンスにしていたラックで、これ以上の音はないと、チューニングし、氏が売り込みにきたある販売店で、「このラックにしてみてくださいよ。」と言われ、半信半疑で、ゾウセカスのラックにしてみたとたん。
「・・・」いままでのラックはなんだったんだ。ハードの能力を120%引き出す力がゾウセカスにはある!
ということで、NIRO1000のリファレンスのラックがこれになったという逸話は実話らしい。
  
 単品で、13.8万円する。これが高いや安いかは、各人の判断にお任せするとします。

 ZOETHECUS    Z.BLOCK2

 でてくる音をきいていると、至福の世界に浸れます。

○アクセサリー   20001025

 壁のコンセントを変えた。要ちゃんから、壁コンを、3Pにすると言いよって、前から言われてたんだけど、コンセント自体が一個4000円もするものだから躊躇していました。あるとき思い切ってひとつ試してみたら、これが音が変わる。なぜコンセントで、と思われる方がいると思います。私もそうでした。
 しかし、確かに変わる。今回は、CSEとHubellというメーカーの物をやってみたのですが、どちらもいいほうに変わりました。味を占めて、オーディオに使用のコンセントは全部、3Pに変更しました。
 うちの電源ケーブルは、施工する時、電工屋さんにこんなに太いの使うと申請しなくちゃならなくなるんでやめてください。といわれるようなケーブル、(それでも、へや内部で、3.5スケで、メイン配電盤から、部屋の配電盤まで、5.5スケですが)を使っているので、効果がわかりやすい環境にあるのかもしれません。電工屋さんは1スケ10アンペアと見るらしくて、5.5スケだと55アンペアも何に使うのか、という考えになるそうです。オーディオマニアとは、考え方が違うんですね。


○訃報  20000530

 偉大なるオーディオ評論家 長岡 鉄男氏がお亡くなりになったそうだ。日本のオーディオの健全なる発展を支えてきた氏の損失は大きい。
 連載はどうなるのであろうか?FMfanのダイナミックテストは、7人の弟子が継続するのか?
 2世がいたらしいが、一度もメディアには登場していないはず。どこぞの政治家のように、2世で勝負!?はしないか?
 ご冥福をお祈りします。
○新技術 2000、2月

 パソコン技術がオーディオにも進出してきている。またデジタル技術が録音メディアを変えつつある。
 DVD、CDR、など、パソコン世界ではおなじみのメディアが、オーディオ、ビデオ世界へ進出してきた。パイオニアのDVDレコーダーなどは際たるもの、ビデオでは、D-VHSは、VHSテープにデジタル信号で映像を記録しようというもの。以前、ビクターで、W-VHSといってハイビジョンを記録できるビデオが出たが、メインストリームにはならなかった。
また、音声をデジタルで記録できる先行のデジタルビデオが出たがこれもメインストリームにならなかった。

 今回のD−VHSはどうだろうか。記録方式は、MPEG2、これは、CS放送などで採用されている画像圧縮の手法のひとつで、インターネットではごくありふれた動画方式のひとつである。これがくせもの。
 CS放送を見た人はいるだろうか。その画質は、およそ誉められたものではない。私が見たのは、2年前で何百チャンネルを誇る放送局であったが、その画質はノーマルVHSの3倍モードほどであった。これなら金払ってみるまでもないとそのときは思った。現在は改善されているのだろうか?
 そのMPEG2を使ったのが、今回のD-VHS、DVDである。DVDの録再画を見たが、まだまだこなれていないと見た。最高画質でさえ、SVHSくらいに見える。最長録画時間モードは、画がモザイク状になりコマ落としに見えるので実用は難しい。おそらく、D-VHSも同様だろうと思われる。MPEGがこなれるようになると良いものになるとは思うので今後を期待したい。
 アナログのハイビジョンも、あとわずかの運命であるが、NHKでは盛んに宣伝している。どうも、デジタル地上波で、デジタルハイビジョンとして復活を図っているらしいのだ。これも変。ハイビジョンは非常に優れた記録再生方式であるが、伝送方法が問題であった。
 一般的に行われていたのが、MUSEという圧縮方式であった。本当のハイビジョンはとてもすばらしいらしい。それがMUSEデコーダーを通すと一変するらしい。ハイビジョンLDと言うものが、われわれが目にすることができた純正ハイビジョン方式だったらしい。これも、DVDが出てきて駆逐される運命、というよりほとんどソフトが出なかった。それにソフトが非常に高価だった。ターミネーター2が何万円もするのではだれも買わないよ。というわけで、(どういうわけだ?)デジタル方式のハイビジョンもどうも暗雲が立ち込めてくるように見える。

 消費者はなにを選択していいのかわからなくなっているというのが本当のところだろう。
さらに、オーディオ買った方がいいのか、パソコン買った方がいいのか?という選択もある。

○撤退  1999年5月

スピーカーのダイアトーンというメーカーがあります。これまでの日本のオーディオを牽引して来たメーカーです。あの三菱電機の一事業所として、郡山で一手にダイアトーンブランドのスピーカーを製造してきました。
 それがこの不況で、郡山事業所で作っていたスピーカー事業を休止するというのです。
現実には撤退です。そのむかし「コーラル」という味のあるスピーカーメーカーがありましたが、オーディオから撤退しました。(20年くらい前か)
 オーディオは趣味の品物です。単なる、コスト、生産性、の問題で、オーディオの日を消してしまってほしくはないのですが、言っても仕方がないことでしょう。ナカミチも同じでしたから。

○影響 1999年4月    (2023年10月3日補筆)

 私のAVライフのあいかたは、福島大学の後輩、前福島大学付属小学校、石川要一朗:IKではないかと勝手に思っている。

 1982-3年頃、福島市のオーディオショップのだやで、アルバイトをしているときに彼と知り合った。
 その当時、オーディオショップでバイトをするくらいAV(オーディオビデオ)を好きな人物はあまりいなかった。
 
 別項オーディオ機器にも書いてあるけど、1973年にナショナルワールドボーイGXという自分の音の出る機器を入手。それ以前は、自宅のセパレートステレオでロックを聴く日々。

 大学生になり、生活資金をオーディオにつぎ込んだ。
 特にのだやのバイト代は、各AV商品に形を変えた。(^^)
 店の出物のナカミチZX-9は、一か月のバイト代だったが決意して購入。(2023年はキャプスタンベルト修理待ち)

 とにかく、オーディオが熱かった時代。のだやにはうんちくの塊の常連さんがいつも来店。視聴を繰り返し熱く議論していた。
 私は、その外側から見ていた口だが。

 1983年ソニーベータマックスハイファイビデオSL-HF77が発売された。
 それまで、音が弱くオーディオとの親和性が今一だったビデオが一気にオーディオと肩を並べる存在となった。
 
 バイト代は、HF77の割賦販売(信販会社の分割払い)に消えた。

 1981年パイオニアのレーザーディスクプレーヤーLD1000 が発売された。
 AV時代の幕開けだった。
 映像は画期的な光(レーザー)で水平解像度350本以上(TV放送と同等!)を謳った。
 まだピックアップがアルゴンレーザーで性能に不安があった。
 そこでデザイン一新。一般化したLD7000を発売したのが1983年(HF77と同じ)だ。(これまでアルゴンレーザーと思っていたが、WIKI先生によるとヘリウムネオンレーザーだったらしい)

 その後CDとLDコンパチCLD90001984年発売。これは私も買った。

 1980年代は綺羅星のようなAV新製品が発売されていた時期だ。いわゆるバブル期だったのも要因だろう。

 そんな中、Ik氏は私とほぼ同じようにオーディオとビジュアル(映画)に興味を持ち、長岡鉄男を愛し、オーディオショップでバイトをし、そしていろいろつきあっていた仲だった。

 長岡鉄男設計のSPをIk氏は作っていた。

 59800、79800が流行っていた。59800円のスピーカー、カセットデッキ。79800円のアンプ。
 オーディオメーカーが価格、技術、音を競い合っていた時期。

 私は、どちらかと言うと繊細でさらさらした高域。中低域は自然な感じな弾力を求めた。
 IK氏は、映画基本で、ドッカンスッカン。長岡流のハードでシャープでダイナミックな音を求めた。

 それぞれ好みの問題だから何の問題もなかった。
 
 私のシステムはほぼ学生時代のだやでそろえた。
 アンプは、私はトリオのKA2200。
 IKはオンキヨーの819GTR。
 トリオのアンプはさらさらして繊細な音対して、オンキヨーのはどっかんすっかんばりばりなる元気なアンプ。
 どちらも長岡鉄男氏のダイナミックテストでの評価とイコールだった。

 社会人はそれぞれ違う道に進んだが、その後も交流が続き現在に至っている。

 私は、オーディオ好きが高じて、当時福島にあったナカミチ営業所の営業さんとのだやで知り合いになり、ナカミチに就職した。と言ってもナカミチ福島と言う製造部門ではあったが、ナカミチはナカミチ。オーディオの物造りに関与できることに喜びを感じた。

 IK氏は教員の道へ。初任校で、アポジーシグネチャーを買ったよ!と言っていた姿は忘れられない。

 その後、紆余曲折を経て現在のオーディオライフに至っている私とIK。

 現在、IK氏は、WilsonオーディオのSPシステムでマルチサラウンドシステムを構築。

 2020年あたりからハイレゾファイル再生に転換。
 また、新フォーマットAURO3D再生に興味を強く持って行動しているようだ。
 全国から、フルジェフ、フルWilsonのシステム、超絶のハイレゾサウンド。驚愕のマルチサラウンド映画、映像、音響を体験しに、色々な人が集まってくるようになっている。
 
 IK氏のAVライフの進化は止まらない。
 定年後はなんとオーディオショップを開く予定があるそうだ。店名は、メインスピーカーの名前を冠する予定だという。
 どんなふうになるのだろう。彼とのAVライフの歩みが私の人生の残り期間とどのくらいリンクするか、現実問題が目の前に表れ居る昨今だ。

 

 閑話休題

 私は、2020年定年退職を迎えたが、予定していた仕事量半減・趣味全開の計画が、2021年2月13日福島沖地震で真逆の仕事量3倍になり、続く2022年3月16日も連続した地震で定年後楽して趣味仕事、と言う構想が全くできなかった。

 結果、2023年5月燃え尽き症候群?自律神経失調症?=自称ゾンビ病にかかり、5月仕事を含め趣味も。
 人間的活動が全く出来なくなった。

 仕事をしなかったのは30年ぶりだった。
 そのため30年溜まっていたあれやこれやの片付けが出来た。
 しかし、体調が戻り仕事を始めると片付けが全くできなくなった。
 
 人間2つは出来ない。一つをやっているときは、もう一つは出来ないのだ。という真実に還暦プラス3でようやく気が付いた。
 
 で、自身の身の回りに自宅リフォームの嵐がやって来たこともあり(発注元およびスポンサーはかみさん)、30年来の課題であったAVルームの床の改造に取り掛かったのだった。(発注元およびスポンサーは私)

 (2023年9月の雑記帳に戻る)  (^^)/