nbs blacklabel2
20220830 NBS ブラックラベルⅡ が我AVルームにやって来た。
NBSと言うメーカーは、日本ではあまり認知されていない。
というより、ほぼすべてのオーディオメーカー名の認知度が日本ではほぼ失われてしまった。
と言うのも日本では、(AV)雑誌、オーディオ店の減少で、一般にメーカー名が露出する機会が激減してしまったから。
今生き残っている主要メーカー=ソニー、ヤマハ、デノンマランツ、ティアック(エソテリック)、アキュフェーズ、JVCケンウッド、ティアックオンキヨー(9月から)。今元気な日本のメーカーだとしても、一般の人は何社分かるでしょうか。
これにJBL(PCオーディオ、イヤホン、ブルートゥースなどで頑張っている)を加えても悲惨な状態でしょう。
海外製品のB&W、ジェフローランド、アヴァロン、ウイルソンDG、マークレビンソン、クレル、タンノイ。
ステレオサウンド熟読者にとって普通のメーカーさんも一般の日本人にとってはなんのこっちゃ、の世界。
ステレオ、ステレオサウンドという雑誌も紙媒体の雑誌はやばい。Hiviは月刊から季刊になってしまった。
以前FM雑誌が全滅したように、今、オーディオビデオ、ホームシアター系の雑誌はかなり厳しい。ステレオサウンド社が、アナログ、Hiviなどを出版しているが、今後どうなるか。
輸入代理店の淘汰廃業。
海外製品の輸入代理店が無くなると、海外製品が入手しにくくなり、結果として海外メーカーの名前が消えていく構図になってきたこの20年。
オーディオ販売店も、大型家電量販店に押されて息絶え絶えのこの20年。
斜陽な市場で、転換を図れなかったメーカーがどんどん無くなって来たこの20年。
ダイアトーンから始まり、アカイ、サンスイ、アイワ、サンヨー、ナカミチ、パイオニア、オンキヨーなどオーディオメーカー。
重工業から派生した家電メーカーとして東芝オーレックス、NECのオーディオ部門(オーセンティック)、日立のオーディオ部門、三菱のオーディオ部門、などなど。
これら重工業メインメーカーの三菱、東芝、日立などの家電部門の縮小に合わせて、パソコン、オーディオ部門がどんどん整理、淘汰されてきたこの20年。
日本人ですら、日本のオーディオメーカーが言えなくなってきたこの20年なのだった。
日本のオーディオメーカーがどんどん倒産していっても、多くの日本人は屁とも思わない。日常生活に関係ないメーカーにカテゴライズされてきてしまったのだ。
いわゆる、斜陽産業なのだが、趣味の世界であり、一定の消費人口は存在し、趣味愛好者の人口も一定数存在すると思われる。
バブル崩壊後、リーマンショックで日本の経済がダメになり、政府のあほな経済政策が20年続き、さらに現在最悪な日本銀行がマイナス金利+国債引き受けをしている異常事態を異常とは思わない人物が現状が、日本の製造業を押しつぶしている。
そうは言っても趣味の世界。良い音を求めるオーディオの趣味は変わらず存続している。
バイク、カメラ、など趣味の世界は斜陽産業といっても一定の愛好者がいるのも事実なので、斜陽産業ではなく零細市場産業として生き残ってほしい。
それはアメリカでも同様のようで、アメリカ国内のオーディオ事情もかなり苦戦しているらしい。輸出に頼っていた日本のメーカーもここの部分で厳しくなったというわけ。アメリカのメーカーも、ヨーロッパのメーカーも同じ。
(中華のみが一人勝ち、、、)
枕が長くなってしまった。
今回のNBS社。いわゆるハイエンドケーケーブルメーカーである。
ベルデンほどネームバリューがあるわけではないが、ハイエンドの知る人ぞ知るメーカーの一つである。
NBS 社のサイト
http://www.nbscables.com/products/prod.html
black labelⅡのサイト
http://www.nbscables.com/products/pricing_black_label_2_plus.html
ブラックラベルⅡ+ではあるが、何とメーカー販売希望価格は6500ドル(約845000円)。このままではBMI社製品と同じく、誰も日本人は買えない?
NBS社のサイトは、BMI社と同じく、中華模造対策として技術的記述やケーブル断面などのイラストなどがない。
以前カルダスが、ケーブル断面、技術理念をサイト(カタログにも)に公表。
おまけに製造を中華に出したものだから、カルダスの模造品がバンバン出てしまい、カルダスの新製品が出なくなってしまった経緯があるからだろう。
今回輸入業K氏は、このブラックラベルⅡをヤフオクにいったんこの商品を出すと伝えてきた。
前回BMIケーブルと異なる、ヤフオクでの取引。すこし心配だったが、一番の目的はNBS社の「宣伝」だったようだ。
販売実績としてすこしはヤフオクサイトに残るから、すこしは宣伝効果があるかもしれない。そしてその商品説明文も残る。
この説明書きが後述するけど面白い。単なるカタログではない読み物としての面白さ。
ヤフオクの記述をここに引用する。
通常の販売サイトに置いてある場合とほぼ同じではあるが、日本で余り知られていないメーカーとその商品を紹介する文章とすれば面白い。
この記述は、輸入業者K氏の文章で、その癖が微笑ましいもの。
いわゆるコピーライターの美辞麗句にまみれた流麗な文章。はたまた中華人が書いた意味不明な文章とは違う。 (^^)
微笑んで読み進める事をお勧めしたい。
(一部私の添削校正が入っていることをお断りします)
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”展示品 特別価格品”
はじめに :
この商品は米国のハイエンドオーディオ機器メーカーであるNBS社のミネアポリス工場で製造された商品です。
各商品は当メーカーの厳格なテスト基準をクリアーした本物の商品です。
万一、米国NBS社の製造する商品で無かった場合は商品代金、及び送料を含めた全額を返金致します。
商品と音質について :
当該商品はNBS社が長期に渡り製造した同社のリファレンス的存在のロングセラーシリーズですが、2018年に2度目の改良を加え
進化を遂げたマイナーチェンジモデルです。
音質は低域は分厚く低重心で中域は音線が明瞭、且つ解像度が高く、高域はシャープで、今回のマイナーチェンジにより解像度・SN比が
更に向上し、透明度が上がったためバックが非常に静かになり繊細な描写も見事に表現します。
特に初代BLACK LABEL(ゴールドラベル)、及びシリアル番号の刻印が開始された頃の中期生産品と比較し閉塞的だった各音像がほぐれて
よりニュートラルな方向へシフトしたことにより、静寂なクラシックからジャズやロックなどのアグレッシブな音楽も不足無く聴かせます。
何よりもこのメーカーの音の特徴である“実体感と密度感の有る”傾向は、マイナーチェンジ後もそのまま継承されており、
レンジの広さと高いSN感が相まって、音楽を非常にリアルに再現するため、生演奏をその場で聴いているような実在感をリスナーに伝えます。
この価格帯でこのレベルのケーブルはそう多くは無くCP値はトップレベルかと思います。
ご購入者からの音質レビュー :
10日程前からバーンインは (略) 完了していると思える音になりました。
当初、少しばかりの懸念があった、低域が強すぎないか、暗さはないか、閉塞感はないか、というものは全くありません。
巷で指摘された、高域のキツサや男性的といったものも感じません。
それどころか、驚く程にクセが少なく、高鮮度、多情報量の高性能ケーブルです。
既に3Sも所有し聴いているので、比較すると艶や情報量、音場は若干3Sには及びません。当たり前でしょうけれど、3Sは凄みを感じます。
3Sはちょっと別格ですね。
しかしながら、この音像の大きさは魅力です。艶も悪くありません。この価格帯のライバルは、G社のwhite xxxxx 2とか
でしょうが、BLACK LABEL 2の方が格上だと考えています。
基本性能の高さと前述したクセの少なさ、この価格では比肩するものがない情報量から、このクラスのベストのケーブルと思えます。
個人的には、このBLACK LABEL 2はあの名作アXXXよりも高く評価しています。
(九州在住の電源ケーブルご購入者)。
(以下略)
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ご購入者の音質レヴューは、その人の感じたことで、その人のシステム、環境=部屋、電源他=に大きく左右されますが、言っていることの大筋は合っていると思われます。
これからブラックラベルⅡの私の視聴レポートを、雑記帳に適宜記載してまいります。
エージング1日目でもかなりの好感触です。
2022年8月31日