SLHF77


○20100522  ついにSL-HF77の寿命が来てしまいました。

  パワーSWを押してもかつんとチューナーとメカの電源が入らなくなってしまいました。

 手前からつながる操作キープレートがぽろぽろ取れてしまうのが、HF77の宿命でした。
本機はダブルフェイスと瞬間接着剤で固定。フラットな操作キーを目指したもので、トータルのデザインは今見ても美しいソニーデザインです。

  操作部を見る。
 F11が結構メカニカルなSW並びでしたが、HF77は若干簡単操作を目指したようです。

 SW類。
 Hifi音声をオフにしてもノーマル音声はモノラルのまま。
 F11で、β最高画質を実現していたのに、ハイファイになったらボケボケの画に。HifiOFFにすると解像度が上がる裏技がありました。

 本機は、ハイファイ初代ですが、ハイバンドへの周波数改造を行ったものです。ハイファイでも解像度が250本以上あったものです。(ハイファイは通常品で220本程度でした。)


 HF77はカメラ入力端子がありました。
 この端子を使うために、その昔いわき市平の大黒屋(もう閉店してます)電気店で売れ残りのソニーのビデオカメラ(真空管撮像管トリニコン)をわざわざ購入したものです。
 しかし、当時でも、真空管撮像管が暗いところではきれいに写らずSNが悪く屋内での撮影は実用ではありませんでした。しかし、生でカメラ撮影したときの画像はそれなりにライブ感が高かったものでした。
 Hifi音声録音レベル調整ノブ。当時のソニーカセットデッキなどにも通じるカラーセグメントレベルメーターと相まってオーディオ心をくすぐるデザイン。

  メカはまだ大丈夫でした。
 メカシャーシがF型でありながら当時のトップ機であったため頑丈なつくりです。とくに、リールメカは独立のダイレクトドライブモーターで堅牢。

シルバーバージョン

これもかっこよかった。電源入らず、修理依頼したが、修理不能。電源パーツなし、とのことだった。2003年入手。




完動品のブラックバージョン。ハイバンド改造品。
おやぢが学生の時クレジットで購入したもの。
ハイファイという売り言葉にだまされた。実際それまでのビデオからは音声は良くなったが、ベータマックスの画質としては退歩。
オーディオ面から言うと、ハイファイというにはハイファイではなかったところにHF77の悲劇があった。
しかし、AV=映像と、音楽を融合し始めた画期的製品であったことは間違いない。

最近900-Uが調子が悪くなってきたので、ちょくちょく現用ラックに収まる事が多かった。