stereotype   20050322


紋切り型(ステレオタイプ)という言葉がある。
報道で最近気になっているのはこの紋切り型だ。
野球でよく使われる、「反撃の狼煙(のろし)をあげた」
芋煮会など食べ物に関する行事では「舌鼓を打っていました。」

対戦チームが、勝とうとしていろいろな策を実行する。点数が入ると、それが「反撃の狼煙」ということになる。
それしか使えないわけでないのだから、なんでもかんでも反撃の狼煙を上げるのは止めたらどうだろうか?火の後始末が大変だ。

舌鼓は打たれると不愉快だ。くちゃくちゃでなくても、食事中に舌打ちされると気分が悪い。
食事がおいしくて楽しい雰囲気を表すのを、「舌鼓を打っていました」としたいのは判るが、舌鼓自体を不快と感じる人も多いことを知るべき。楽しむ、盛り上がる、など、いろいろな表現を使って報道してほしいものだ。

無言の帰宅
無言の帰宅もステレオタイプでよく使われる。死者が騒いで帰ってきたらゾンビものになってしまう。無駄に、「無言」と言う言葉を使わないで欲しい。(20091023)

号泣
最近、少し涙を流すくらいでも、「号泣!!」というテロップが入る。やめてほしい。正しく使うべきだ。(20130416)