ux-1


〇20230519   今日のUX-1 のご機嫌は如何?

 2021年に約20万円の費用をかけてメンテナンスしたUX-1 だが、DACの調子に一抹の不安を隠せない日々が続いている。
 
 あの重厚長大なメカにほれ込んで入手したUX-1であるが、最近のハイレゾファイルでの楽しみは、ディスクを探し出してプレーヤーにセットする、という作業すら省略してしまう。軽薄短小の極みである。
 きちんと構築されたインターネットシステム、PC、DAC、LANハブなどなどアナログと同じ、いやコンポーネントごとでいえば数が3倍増なので、実は導入コストがとんでもない金額になるハイレゾファイルシステム。

 しかし、いったんシステムを構築してしまえば、上記の通り、プレーヤーにメディアを載せて聴きはじめる、という段取りがなくなるストレスフリーにはなる。

 さて、今回は、このBDがかからないユニバーサルプレーヤー、アナログマルチ出力という稀代なマシンUX-1をもっと使いこんでみようという企画。2021年のメンテナンスもその一環であった。

 2023年は、年初からパワーケーブルの変更で、これがUX-1 か!?というふうに音が激変。ワイドでシャープで、それでいて優しい音像の結像。3次元的な音場空間のの現出。

 音量を上げても全く刺激的な音が出ない=ひずみなしの音の洪水。どこかに音が寄ったり集まったりという事がない。ノイズフロアーはかなり下がって、音像を浮きだたせる。

 パワーケーブルは、BMIオーシャニックステートメント。
 本体のアースを、仮想アースでとる。
 脚は、SPECの木製インシュレーター。

 UX-1以降のケーブル。プリアンプ、パワーアンプは同じ。だが、各所にフェライトコアでデジタルノイズ対策や、MDFブロックでケーブルを浮かす、という対策を実行してきた。

 で、主に歌謡曲を聴く。

 もちろん2Lの超絶録音やら、ジャズの新リマスター版。クラシックの最新録音などはある。
 しかしながら、日本の歌謡曲は、人の声を聴いているばかりか、楽器、効果音など身の回りにあるすべての物を使って音楽に仕上げて歌っている。

 きっかけは、IKシアターでの音楽を聴く!イベントで衝撃を受けた女性ボーカルだった。

 柴田淳から始まり、MS.OOJA。辛島、中島みゆきなどの実力派シンガーから、MILET、徳永ゆうき、前川ひろし、もちろん定番の岩崎宏美。

 柴田淳、MS.OOJA、辛島はカバー曲を中心に聴いた。これが良い。本人歌唱より良いかも、という楽曲もある。
 チューリップの名曲、青春の影は私の青春ソングでアカペラで歌える曲だ。これをカバーした曲をたまたま何人も比較出来た。

 現在のUX-1は、音楽を聴くことを楽しめる水準にまで仕上がってきている、ということ。

 これもいつ壊れるかわからない、という薄氷を渡る儚さで聴くわけだ。できるならば、この幸せな時間が長く続くことを祈る。

 BMIはLX800とUX-1 に使用。
 オーシャニックステートメントは、プレーヤーに使うと、その性能のすべてをどうぞ出し切ってください、という音になる。
 これはすごいケーブルだ。

 その後、MS.OOJAのすごさを確認し、柴田淳、MILETに続いておやじ買い。

 物まね女王の荒巻陽子の声を聴いてみようと最新物とカバーモノを購入。
 併せて、中島みゆきの新譜、徳永ゆうき3枚。そしたらジュジュが出てきて、聴いてみるとまたこれが良い。

 ジュジュは、約20年前ラブソング歌いとして聞いたことがあったが、こんなに心に食い込んでくる歌い方ができるシンガーと認識。すごい。

 すると、声が繊細で手折れそうな柴田淳。豪華なポップ歌手MILET、よりは、人生苦労した観があるMS.OOJA、ジュジュの声の方がより響いてくるのであった。面白いな~女性ボーカル。


〇20221218  おお、また不良?

 寒くなってからというもの、UX-1の調子が悪い。
 冷えた状態で、CDを入れると、1曲目40秒から7曲目2分何十秒に飛んでしまったり、1曲目で、行ったり来たりする。LPレコードの音飛びみたいだ。
 マルチチャンネル再生で、センター音も同様に、電源ON直後は音が出ない。3,4分過ぎ、5分頃からまともに音が出てくる。

 去年、大々的にメンテナンスしたのに、このありさまでは困る。ティアックさん。

 奇しくも、パイオニアオンキヨー解消、改めティアックオンキヨーとなり、パイオニア製品もティアックで修理できるようになった。
 これでSC-LX901も修理できる、かも。

 しかし、LX901と同じような症状のUX-1の不良現象が直せない、ティアックの修理体制では、ますます修理依頼がしにくい。

 さてどうなるか。


〇2022年 2月ころから今日7月31日

 ハイレゾファイル再生プランの中心だったパイオニアのLX901が、電源オン後5分位しないとDAC出力しない、という不良現象が現れだした。

 パイオニアオンキヨーのサービスでのトラブルは別項に記した通り。

 3月末で価格改定がある、というデノンのAVアンプを緊急に手配。リビングで実績のあった4700Hの上級機6700Hを導入した。
 修理に懸念があるパイオニアの製品を直して使うより、デノンのAURO3D対応機にすることを選んだのでした。

 おまけにリア用のMODEL8SPが3月に壊れたため、もう4か月もサラウンドを楽しめていません。

 皮肉なことに、仮想アース、ケーブル見直し、BMI電源ケーブル導入などの効果が現れ、各チャンネルの音声クオリティが上がり、さあ、いよいよAURO3Dを楽しむぞ!というタイミングでのモデル8SPの修理。
 本来ならAURO2D(TOPSPの配置がないと、3D表示にならない)での再生が楽しめていたはずだったのに。

 そこに、2チャンネルのCD、SACDをUX-1にかけて楽しむのだが、こんなに音が良かったのか、という再生音。
 やはり、修理交換したDACのエージングが進行して、音が良い局面に入っていた、と推測。

 CDの音が悪い、と言うのは、アナログLPの音は良い、と言うのと同じくらいの間違った通念である。
 良い装置で聴けば良い音になるという事は覆せない事実である。
 


〇20210614  修理上がりUX-1 その後

 今年の再修理のトラウマがあるので、UX-1を使うのがおっかなびっくりになっています。

 6月段階ではようやく、新DACのエージングが進んできたかな?と言う感じです。

 5月のIKシアター訪問で、改めてUX-1は音楽を再生するより、音を再生する性格が強いコンポなのだな、と感じ入った。
 しかし、いまさら音楽を楽しむプレーヤーを新規導入、又は焦点のハイレゾファイルシステムに大転換する気も進まない。

 UX-1の可能性を追ってみたい気持ちが強いのだ。

 ・UX-1の音まろやか化計画

 ボード    PADの樹脂ボード
 電源ケーブル  PADドミナス
 レッグ     SPAC木の円柱風インシュレーター

 フロントLR   カルダスゴールデンリファレンスXLR
 リア      カルダス ゴールデンプレゼンスRCA
 センター   カルダス ゴールデン5C RCA
 SW      カルダス ゴールデン5C RCA

 2021年オーバーホールに近いメンテナンス
    DAC基板交換(に近いDACデバイス総取り換え+周辺コンデンサー交換)
    メカ  ピックアップ交換

 もともと、PiまでVUPしてあったわけで、オリジナルUX-1からは結構音が変わっていたはず。
 さて、ほぼ唯一のマルチチャンネル出力のSACD、DVDプレーヤー。あと何年楽しめるだろうか?
 ブルーレイのマルチチャンネル出力のOPPO JP205(だったっけ?)はOPPOが日本から撤退して数年たつので物がない。
 エソテリックは、マルチチャンネル出力を止めて10年くらいたつ(はず)それほどマルチチャンネルの需要はすくないのだろうか?

 UX-1には、エソテリック用のi-Linkの端子がある。
 また、HDMI端子もある。
 よく覚えていないが、i-LinkはSACDマルチでも2chしか出なかったと記憶。
 HDMIは、SACDは出力しない。
 デジタルRCA端子は、CDは出力するけど、SACDは出ない。
 つまりUX-1からSACDのデジタル音声は出力出来ないのだ。

 UX-1も、外部クロック(G-0など)を導入するとさらに良い音になったが、コスト高で断念。ティアックの業務用クロックも効果が高そうだったが、接続ケーブルの質に大いに左右されたので、それも断念。
 他には、ネブ式改造クロックの手法も考えたこともある。改造するとメーカー保証が受けられなくなるのでそれも止めた。

 それに対して、ハイレゾマルチチャンネルDACのNADAC。
 ドライブメカを省いてファイル再生を行うDAC=初期にはリンのDSがあったが、マルチチャンネルではなかったはず。
 NADACは、5.1CHで150万円ほど。結局DACにコストをかけないとマルチを楽しめないのである。
 接続には、ネットーPCのLANケーブル。PCーコンポ間のUSBケーブルがある。ここには、旧来のDV系のi-linkは存在しない。帯域が限られているからだろう。


 また現在ハイレゾファイル配信が存在し、ファイルを再生するにはUSBをインターフェイスにした再生方法が新たに構築されている。
 WAV、FLACなどのハイレゾファイルをUSBメモリーに入れて、それをAVアンプ、BDプレーヤーのUSB端子に接続して再生する。

 パイオニアのAVアンプはMCACCという位相チューニングのソフトが優秀で、平塚さんが絡んだコンポは音が良い。
 そこに、ハイレゾファイル再生が入ってくると、NADAC無しでもハイレゾ再生環境にはなりえるのだろう。

 ここが我AVルームの現時点だ。


〇20210204  戻り


 室温に慣らし中


 ベースボードは、PADの希少品。宇宙からのラジエーション放射を吸収するのだそうだ。
 ノイズフロアーがぐっと下がり、嫌な高域のガサガサしたところが軽減される。


 青いイルミネーションが点くとほっとする。

 音は、またしても良くなった。
 イルミネーションもくっきり。
 トレイの出入りもよりかちっとスムーズになった気がする。


〇202101    UX-1修理出し


 1月中旬KK商店のKKさんにUX-1の不良現象を説明し、修理に出すことにしました。

 果たして。ティアックからの回答は、前回の修理とは違うところが壊れているので別修理です、とのこと。
 ぼったくりか!?

 KKさんに意見を仲介してもらうが、どうなることやら。 


〇20201210    調子悪い

 4月にティアックで修理したUX-1が調子悪い。
 10月頃、フロントの右チャンが音量が小さいなあと、修理依頼店舗のKK氏に話したが、保証期間なんちゃらのはなしになり面倒くさくなった。

 12月になったら、完全に音が出なくなってしまった。年末は営業上忙しいので、あまり修理対応はしたくない。電話だけ入れて置くか、ティアックに。


〇20200802   DVD再生

 MISIAの2002ライブ

 

 2002年のライブは、音楽的にもパーフォーマンス的にもオーディオ的にも面白い。
 MISIAライブDVDは、2001年、上、2003年と持ってるけど、2002年のがいつも聞けます。

 オーディオ的には、冒頭からのベースを抽出した音調の楽曲。低域のチェックに使えます。

 今回修理上がりのUX-1 で聞くと、やはり楽しい。
 ただリップシンクが+50くらいでちょうど良い感じか?

 下のは、BD。UX-1ではかからないので、BDプレーヤーに掛けますが、UX-1のマルチサラウンド音声の方がダイナミックで良いです。
 
 BDは、画質が高精細になるのですが、UX-1の音質の方が楽曲的に楽しいのですね。


〇20200418  UX-1 修理上がり

 室温に慣らすためにしばらく放置。

 修理代が高額で、修理するかどうかを検討していた時期が少し長くありました。

 結局、自動車の車検と同じと考えることにしました。
 ティアックのサービスに直接電話して、修理の内容を聞きました。想定していたものより、深刻でした。

 具体的には、DAC基盤がダメ。UX-1はマルチ出力プラスフロントがXLR+RCA出力を持っていますので、当然DAC素子、オペアンプ、バランス回路、各出力段あたりにDAC、コンデンサー、抵抗他のデバイスが数多く存在します。
 ティアックのサービスマンが、金額、個別の価格は言えないけど、それそれが壊れていると教えてくれました。
 ほかに、VRDSメカのピックアップがヘタって来ている。この交換には、ほぼ全バラシが必要。
 UX-1 の根本的な弱点のトレイ機構のベルト劣化。
 ディスプレイのFL菅劣化。(ドライバー基盤とコントロールキーがおそらく一体化していると思われます。)
 操作キーのコンタクトSW劣化。

 などなど、動作のみでなく、音が悪くなっていた。(実際は、サラウンドR出力しない。フロントLRのバランスが悪い。)
 というもの。これで、本体価格(バージョンアップ2つ含むj)の10%ほどの修理にGOサインを出した理由。

 さて、修理の効果は?

 イジェクトの動作がきびきびした物に。
 FL表示もくっきり。
 ディマー機能では、パワーSWの〇も明るさが変わる。(これは当初こうだったかな?)
 うれしい発見。

 動作は問題ありません。

 左に寄っているのは、ケーブルの長さの都合。

 音は、リフレッシュされています。エージングが必要。

 逆を言えば、かなり音が悪くなっている状態で1年以上聴いていた可能性があります。


〇20200301    チャンネルチェックをしていたら

 Hivi キャストを使って、チャンネルチェックをしました。
 すると、リア側Rchが出力していません。
 フロントLRのバランスがRに偏っています。

 これは良くない。他の部分の不調も併せて修理に出すことを決めました。
 
 1週間後、見積りを聞いてぶっ飛びました。

 約20万円!  マジか!? 違うCDプレーヤーが買えます。SPECのものなど。

 数日後、見積もりを依頼したショップから、内容の詳細と、修理内容によって金額が変わる。さらにトータル修理金額訂正の連絡が入りました。

 その間、直接自分でTEACの修理部門に電話して、修理内容、修理金額の確認をしました。

 ハイエンドなオーディオコンポは、自動車のベンツ、BMWと同じような修理金額の高さがあるように思います。

 2020年の現在、20万円で良い音のマルチチャンネルユニバーサルプレーヤーは入手不可能なので、修理は前向きに考えますが、予算化は厳しいな~。大蔵省財務局と相談しながらの運びとなります。
 


〇20190114  パワーケーブル

 ゴールデンリファレンスに替えていたUX-1ですが、聴きこむと超低域が出ていない。
 中島みゆきのヘッドライトテールライトのベースとバスドラムが分離しない。

 ということで、PADのドミナスrev.Bに戻しました。

 若干暴れ気味にはなりますが、まじめで硬い音のUX-1にはこのくらい破天荒の方がちょうど良いのでした。

  

 大人しめのゴールデンリファレンスは繊細で流麗にはなりますが、ごりごりドッカンとはいかないのでした。
 SPECの木のインシュレーターにして、音場が広がり、音の硬さがほぐれてきていたのでした。

 大貫妙子のアトラクシオンの1曲目の雷鳴が耳の後方まで広がればOKです。
 雨音が濡れて聴こえるとさらに良いです。

 5曲目の�ギターの音色、ボディの響き。クラベスの打撃音とその残響音。などなどチェック。
 やはりドミナスは良いな~。


〇201806

 NADAC  マルチチャンネルハイレゾDAC 

 UX-にUSB端子があれば、USBメモリを刺して音楽ファイルを再生したいところ。現在では珍しいマルチチャンネルDACを搭載しているプレーヤーなのだ。そのDACをもっと生かしたい。何か方法はないかな~。
 無理?


○20171128  セッティング

 ・ポイント  仮想アース、レッグ、パワーコードをドミナスからゴールデンリファレンスに変更

 UX-1に仮想アースを取り付けました。
 ノイズフロアーが下がり、音場がのびのびと展開します。
 音像は極端には変化しませんが、奥行き感は向上しました。



 すると、低域のだぶつきが気になりだしました。カチカチ系のUX-1の音をダイナミックにするために、パワーケーブルをPADのドミナスにしていました。
 ドミナスはどちらかというと、ぶわーんという響きが付くケーブルです。
 それを、カルダスゴールデンリファレンスに変更しました。

 ライン系は、カルダス、特にフロントのXLRはカルダスのゴールデンリファレンスにしていました。ジェフコヒレンスからモデル9DCへもゴールデンリファレンスです。したがって、音色的には統一されたということでしょうか。

 音の品位が多少上がって良い具合です。
 
 すると、UX-1オリジナルの焼結合金ピンスパイクレッグの音がシャープになりすぎて硬い音になっているのが耳につくようになりました。

 で、レッグを木製インシュレーターにしました。バック音楽工房の積層ブロックを目指していたのですが、ちょうどのタイミングで最後の一つが売れてしまったので、オーディオKのKKさんが、SPECの木製(楓)のを渡してくれました。

  レッグの下に噛ませると訳が分からなくなるので直付です。

 木製だからと言ってだるくなりはしませんでした。かえって高域がすっきりし、シャープになりました。
 バック製では、左右の広がりが出、かつ前後の表現も出るのを確認していましたので、このSPECインシュレーターでどんな感じになるか、楽しみでした。結果、案の定、左右の広がりが出、大貫妙子アトラクシオン冒頭の雷鳴は耳の後方まで音場が拡がります。
 まだエージングが進んでいないためか、若干超高域に癖が乗っていますが、良い方向なのでエージングで良くなりそうな予感がします。

 最近、レッドツエッペリンやレインボウのCD(オリジナル版+デジタルリマスターの2枚組、中には別テイク収録の3枚組もあるCDです。)を聞いています。
 AC/DCのマルコムが亡くなったので、バックインブラックから始まって1970年代―1980年代のロックを猛烈に聞きたくなったのでした。

 で、UX-1で1970年―1980年代のロックを、さっくり気持ちよく聞けるセッティングにしたいと思い立ったわけです。
 
セッティング変更点
 1.仮想アース接続 アース端子に仮想アースver2.1(真鍮板)を取り付け。
 2.電源ケーブル ゴールデンリファレンスへ変更。
 3.SPECの楓製インシュレーターを挿入

 ディスクは、アコースティックリバイブの消磁器にかけ、ナノコロイドの(旧銀河系エンハンサーと同等)トリートメント剤塗布。を行っています。
 
 こうして、女性ボーカル=カーリーサイモン、大貫妙子、中島みゆきなどを聞くとなかなか良い感じです。
 UX-1おそるべしです。
 セッティングを変えるとそれに必ず答えてくれるすごいコンポなのです。

 マルチ出力のユニバーサルプレーヤーは今となってはかなり貴重な存在です。


○20171118  DVD-A

 最近のセッティングで、DVD-Aを聞いてみた。
 クイーンのオペラ座の夜。センターチャンネルのパワーアンプのパワーケーブルを、ゾノトーンケーブル、フルテックプラグの自作品に交換していたのでした。これまでのゴールデンリファレンスは中庸の感じなので、少しいじってみたくなったのでした。

 また、フロントLRに仮想アースを接続してしばらくたちます。エージングが進んでいる、という事です。

 このような変化の中、どのような再生音になるか。しばらくセンターチャンネルだけで再生していました。DVD-Aはこれが出来るから楽しい。センターチャンネルには、生に近いボーカルが収録されていることが多いのです。

 クイーンの次はDパープルのマシンヘッド、リンダロンシュタットホワッツニュー、ラフマニノフなど。

 マシンヘッドは、以前坂下のIKシアターで聞いたような、スネアドラムの切れの片鱗が聞こえ感激。全チャンネルが良い感じでつながっています。これも、パイオニアのAVアンプで、各チャンネルの位相チェック、セッティング追い込みなどをやってきたおかげでしょう。


 こうしてみると、専用機がそのフォーマットで最高のパフォーマンスを見せるのだな、と感じました。
 DVD(DVD-A)、SACDは、BDプレーヤーパイオニアLX88 、でも再生できますが、UX-1の方が圧倒的に音が良い。

 同様に、BDもウルトラHDBDを再生できるパナソニックUB90 で再生するより、BD専用機のLX88の方が美しく再生できます
 ウルトラHDBDは、UX-1、LX88では再生できませんが、もともとのフォーマットでは、そのコンポで再生した方が良い結果になっています。

 こうしてみると、CD、SACDも再生できるUX-1が、DVDでこのような性能を見せるのは驚きです。ウルトラHDBDプレーヤーで再生するDVDより、UX-1で再生するDVDの方が画質、音質とも優れているのです。
 全く、エソテリックもパイオニアも次のプレーヤーを開発する気がないのが残念です。
 UX-1のマルチチャンネル出力で、ウルトラHDBDを再生できるものや、LX88で、ウルトラHDBDを再生できるものを作ってほしいのです。
 どちらもハイレゾDAC付き、マルチチャンネル出力で、なんて構成にすればマニアはきっと飛びついていたはずなのだが
 エソももパイも、マルチチャンネルから離れて久しい。今は、ハイレゾマルチが復権してきているというのに、残念なことである。   


〇2017年のお話

 会津坂下のIKシアターでは、ゴールドムンドのレファレンスが外され、ハイレゾファイルによる、PCオーディオに主軸を転換しています。
 ポイントは、回転系メディアに発生するジッター、メカのサーボ電流の揺らぎなど、根本的な音質劣化の原因問題があり、音声信号を固定素子に記録して再生する方が音質的に有利である。
 以前は圧縮系のAAC、MP2、MP3など音質に劣る方式であったが、映画で開発されたロスレス方式に類似するハイレゾと言われる方式が成立発展してきて良い音になってきた。WAV、FLAC、DSDなど。
 ハイレゾマルチ再生DACの良いものが発売された。NADACの5.1CHDACだ。

 という事で、氏のシステムは激変。レファレンスが無くなりNADACのマルチDACが設置され、PCに取り込まれた音楽ファイルを専用ソフトで再生。そのデジタル信号をNADACでアナログ化して、従来のウイルソンのマルチチャンネルシステムで再生するのである。

 ディスクメディアは姿を消し、PCのHDD上に音楽ファイルとして収容されている。
 これも楽しみ方のひとつでしょう。

 さて、UX-1。
 エソテリックでアナログマルチチャンネル出力をやめて久しい。DVDまでかかるアナログマルチ出力ユニバーサルプレーヤーとしては最後の最高級プレーヤーであろう。
 BD再生はNG。
 DVD-Aがなき現在、BD-Aが発売されている。UX-1のメカ、DACで、BD-Aを聴いてみたいものだが、それはダメだろう。DVDとBDのピックアップは違うし、信号も違う。デジタル信号もロスレスハイレゾ。

 現在、マルチチャンネルDVD-A、SACDの再生のためだけのUX-1である。この部分の音は、BDプレーヤー、レコーダーのAVアンプを通した音と比較しても、いまだに優れている。UX-1の存在意義なのであるが、それがいつまで?なのが問題なのである。
 


○20140214  最近のUX-1

 BDプレーヤーパイオニアBDP-LX88を導入して以来、LX88の2チャンネル音声が素晴らしいと雑誌に取り上げられているので、それの確認する意味を込めて2チャンネルアナログを比較試聴しています。
 LX88のコンディションをあげて行っても、UX-1のアナログ2チャンネルには及びません。
 LX88 の接続ケーブルは、カルダスヘックスリンクG5C、電源ケーブルはZONOTONEのNPS-5050Grandio。
 UX-1は、ゴールデンリファレンスに、PADプラズマドミナス。さらに、PADのインシュレーターボード。
 確かに違いはある。

 そういった違いはあるにしろ、やはりUX-1の音は横綱級だ。LX88は関脇クラスかな。スーパー横綱級のプレーヤー、たとえばゴールドムンドのエイドスやリファレンスなどは存在するが、エソテリックですらマルチ出力のプレーヤーをやめている現在、UX-1はかけがいのないプレーヤーだと言える。

 そんなUX-1だが、最近挙動がおかしくなることがある。
 たとえば、電源を入れた時、ディスクが入ってないとトレイが自動的に出てきたり、イジェクトボタンを押すと、曲数表示が99になったり、と少し不安になるような動作が起こるようになった。これは、昨年トレイが出てこなくなった不良現象が直ってきてから起こるようになったものだ。どうなるやら。 


○20140213 戻り

 修理が完了、2月8日UX-1が戻ってきました。
 トレイがするすると出てくる姿は、久しぶりで、少し感動的でした。
 今回、フロントのプリパワー間のケーブルを変更した関係で、レイアウトを変更しました。
 UX-1から、プリ、プリからパワー、パワーアンプからSPへと、接続ケーブルがゴールデンリファレンスに統一されました。
 これが、結構すごいことで、音がかなり良くなりました。
 


○20140206  修理

 前回書き込みから1年経ってしまったのだが、年末あまりに寒い時、いよいよトレイが出てこなくなった。オープンのボタンを押し、トレイを指でつまんで無理やり引き出すほどになってしまった。1月修理に出す。21000円ほどかかるようだ。
 その間に、オーディオショップKで、アキュフェーズのデモ会があり、試聴。デジタルチャンデバ、デジタルフリケンシーコントロールアンド位相(ディレイ)調整、各80万円くらいの機器。
 その時にアキュフェーズのデモSACDをいただいたが、UX-1 修理中のため、その視聴会で聞いた音源を自宅で確認できずにいます。
  


○20130209 AV8801

 AVプリを替えました。これまでのDTC9.8 からマランツのAV8801です。
 これが画像系のプリ(コントロール)部の性能が飛躍的に向上しており、従来のSD画像、HD画像がさらに良く見えてしまうという驚きの性能でした。
 これにより、もしかするとUX-1のHDMI画像がよりよくなるかも、という期待が出ました。現在確認中。

 この冬、あまりに寒い時、UX-1のトレイの出て来かたがおかしくなり、途中で引っかかる感じになってしまうことがしばしば。通電しておいてあっためておけば大丈夫でした。

 UX-1のページを拡張しておきました。
 改めてUX-1のすごさを確認。


○ 20110824  G-0s

 20040404の今日のUX-1で、G‐0sの記事が書いてあった。外部ルビジウムクロック120万円。
 マルチチャンネルのDACを、高度のクロックで一元管理すると、音、画が激変することが書いてありました。この製品、UX-1との接続ケーブルでもがらがら音が変わっていたのでした。
 最近、会津坂下のIK氏から、また悪魔の囁きが。エイドス36Vにつけていたネブ式クロックをリファレンスに付け替えてもらった。音がすごくよくなった、という。おやぢのUX-1も、交換するとすごくよくなるよ、、、と。金額にすると、確かに、G-0sの10分の1くらいではある。エソテリックのその後の外部クロック製品は安くて30万円くらいだったので、それを考えると高精度クロックへの変更は効果が見込めるかもしれない。うーむ。

○ 20100429  DVD

 LDに続いて、DVD映画物を処分しよう企画しました。そうするとUX-1の出番が少なくなってしまうか、という思いが強まります。
 
 今回サマーウオーズ(2009日本)をDVDで視聴。これが、PS3+プラズマディスプレイでかなり高精細・高音質のソフトであることを確認しました。ディスクをAVルームで視聴。LX91で見るとやはりきれい。
 これをUX-1でみたらどうなるか。画質はLX91の方が少しすっきりしているが、音質はUX-1が一枚も二枚も上。レンジ、広がり、厚み。どれをとっても上を行きます。画質は、緻密な感じがすっきり画質より良いのですね。HD(BD、WOWOWなど)で見ていないソフトは、DVD+UX-1でも十分見られるということでしょうか。
○ 20090705  HDMI

 パイオニアBDプレーヤーLX91は、HDMISubにて画像出力、アナログマルチ出力ですごい性能を発揮します。
 
 ならば、UX-1では出来ないか?とやってみました。UX-1の設定画面で、デジタルアウトをオフにすると、デジタル音声が出力されなくなります。HDMI端子からは、なんと音声のみがカットされて画像信号は出力されるのです。
 アナログアウトは、マルチ出力で出します。

 これも、また効果がありました。画像の黒が深く沈み、一見画面が暗くなったかのようにも見えます。しかし、音声信号がカットされているHDMIの効果でしょうか、画像がよく落ち着くのです。
 アナログ音声は、リモコンで、HDMIOFF、VIDEOOFFを選択すると、SACD、CDの音はかなりよくなることはわかっていました。今回は、デジタル音声OUTOFFでも、アナログ音声がよくなることが確認できました。
 使い方としてはLX91の高性能方式と同様です。この使い方が、UX-1のAV使用には一番だったのですね。

○ 20090121   悪魔のささやき

 会津坂下のIK氏から、またささやきがありました。
 NB産業で、新たなクロックの取り付けサービスが始まったよ。それも新しいクロックはこれまでのものより高性能。音もかなりよくなるみたいだよ。

 実はUX-1は、音は   音楽性               分析的でいうと
                                ○
  
 位の位置です。

 音楽性よりは、ディスクに刻まれている情報を克明に暴き出す、という性格が強いのですね。導入当初は音が硬くがちがちの音でした。それ以降、UX-1の音に優雅さ、余裕、美しさ、余韻、など音楽性を高めるセッティングを行ってきました。最近ではかなり音楽性も良く出ているようになっています。が、基本的に硬い音なのです。正確な音ではあるかもしれません。

 それを、クロック交換することにより、一挙にグレードアップしちゃおうというのです。クロック交換というを聞いたことがある方は少ないと思います。製品で言うなら外部クロックジェネレーターG-0、G-3などをつないだ状態を、内蔵クロック精度の高い物にすることにより、外部クロックをつながなくても音質改善しちゃおう、というもの。

 それが、現実に悪魔のささやきとして、見積もりまで出されてしまいました。これは、悩みます。やれば、高音質UX-1に、音楽性という得がたい特性が備わってくるようです。もうしばらく悩んでみます。
        
○ 20081017  と思ったら

 もっとよく画像を見たら、サラウンド側はゴールデンプレゼンスだった。(^^;;
 
 確か、シースがえんじ色だったと言う記憶があったのは、ゴールデンプレゼンスだったのですね。

   

 結構忘れちゃうもんです。ゴールデンプレゼンスは、現行ラインナップで、ゴールデンリファレンスの次のグレードであり、さらさらした感じが特長のケーブル。ニュートラルなゴールデンリファレンスとほぼ同じくらいの音のグレードを表現します。 

○ 20081015

 UX-1の接続ケーブルの画像を良く見ると、フロント側もゴールデンリファレンスですね。間違ってました。UX-1は出力はゴールデンリファレンスで統一されていたわけです。考えてみれば、ヘックスG5Cだと力感が強すぎてUX-1のゴリゴリ感を強調しちゃうわけで、どちらかと言うと優しい、柔らかいゴールデンリファレンスでマッチングが取れていた、というわけです。

 ごりごりした低域、硬質のボーカル、シャープな高域に対して、柔らかめのリバーブがつくPADプラズマドミナス。中域が充実するゴールデンリファレンス。特に、センター用に導入したゴールデンリファレンスは今エージングが進行して、実在感がすこぶる高まって来ています。艶かしさもでてきて、予想外の展開です。そして、音場感、ノイズフロアの低減に役立つPADのボード。これらによって、ばきばきのUX-1も結構きれいな音がするようになってきたのです。
○ 20080926 

 また悪魔のささやきが。会津坂下のIKシアターでは、エイドス36Vがクリスタル(クロック)交換のエージングが進み、音がとてもよくなっているそうです。「おやぢさんのところのUX-1も改造すると、とてもよい音になると思うよ」、と。
 うーム。

  UX-1用、PADプラズマドミナスシグネチャ-。カルダスの枕木を入れると低域が締まります。

  UX-1用タップ。コンセントは、確かPADのクライオレビトンだったかな?奥側が、DTC9.8用のカルダスゴールデンリファレンスパワーコード。タップは木製のハウジングにして、鉛で押さえます。底側に、ブチル系のダンピングゴムを2枚入れてあります。

 UX-1はパワーコード、レッグに挟むアイテム、接続ケーブルで音ががらがら変わる敏感で繊細なコンポです。パワーコードは、いろいろ試してみました。エソテリック純正メクセルコード(7NPC9100、PC7100)は、音が澄みすぎて味気がなくなってしまいました。これをすばらしいと評価する方もいるかも。PC9100より安価なPC7100の方が線材のより線効果で、音の躍動感が出て9100よりは聞きやすかったものです。
 他のコードを何種類か試しましたが、しばらくは、情熱的なゴールドムンドのパワーコードを使っていました。そこへ、PADプラズマドミナスの出物の話があって、即導入。独特の響が、多少ドライなUX-1の音傾向を良い方へ導いてくれました。まだエージング途上ですが、ただ単に響が増えただけではなく、音の品位も向上しつつあり、なかなか良いです。
 さらに、オーディオボードが効きました。PADの限定生産品。その名もずばりAUDIOBOARD。特殊な樹脂を充填したゾウセカスの棚板ジャストサイズのボード。これは、すばらしい!クールでシャープ、低域に独特の盛り上がりがあるUX-1の音質を、深い音場と、立体的な音像。ノイズフロア-が低減し、ダイナミックレンジが拡大する効果。ドミナスと、オーディオボードで、UX-1も単なる高性能な再生機から、音楽を奏でるコンポへと押し上げてくれたのでした。

  映像系。コンポーネントRCAは、オーディオクエストの銀コーティング線オーディオかもん特製。HDMIは、ワイヤーワールドシルバースターライト。

 UX-1のPi化で、1080P出力となりました。HDMIケーブルで画質もがらがら変わります。シルバースターライトは、色の深み美しさ、奥行き、黒の沈み、熟成した雰囲気がとてもよい。クールな表現のUX-1の画質に良い色気を出してくれます。

○ 20080902 接続ケーブル

 UX-1のマルチ出力を楽しんでいる方は、全国にどのくらいいらっしゃるのだろうか?今考えるに、リア、センター、SW出力もXLRにしてほしかった。中途半端なXLRを付けるより、堅実なRCAとしたのだろうけれど、プリ以降のバランス環境を考えると、出力のバランス化はやって欲しかった。
 さて、マルチ出力の各ケーブルを、ようやくカルダスにそろえることが出来ました。フロントはヘックスG5Cですが、残りは現行のゴールデンリファレンスです。本来ならヘックスG5Cでそろえたいところですが、オークションなどの出物の折り合いが悪く、ゴールデンリファレンスになっています。(20081015 上記そう書いてあるけれど、ヘックスリンクG5Cじゃなくって、ゴールデンリファレンスですね。と言うことは、UX-1はゴールデンリファレンスで統一されていうるわけか。)

 フロント出力。カルダスヘックスリンクG5Cって書いたけれど、よく見るとゴールデンリファレンスだよね、これ。

 リア出力、センター・SW出力 カルダスゴールデンリファレンス。


 その結果は、音の響の波長が合うのか、センターボーカルからフロント左右のリバーブ、楽器演奏音、リアへのリバーブ、残響、などが同じ色で統一される結果気持ちの良い再生音となりました。
 実は、リアのプリパワー間ケーブルは借用品のヘックスリンクG5CRCA初期型です。ここをヘックスリンクG5CXLRにしたときがありましたが、その音場の統一感はすばらしいものがありました。ケーブルによってこんなにも変わるものだ、ということを改めて実感したのでした。残念ながらそのケーブルは2週間ほどで返却となり、現状のRCAになっています。

 さて、そのマルチチャンネルの件。要するに、フロント2CHにかけているコストを、他の4CHにもかけなければ良いマルチ再生にはならない、ということ。
 おやぢのAVルームでは、当初、映画のサラウンドプロセッサーのサラウンド出力を手持ちのアンプ、SPで始めました。とにかくリアから、センターから音が出てサラウンドすることに驚き、そして嬉々としていたのでした。サラウンドプロセッサーはドルビーデジタルで収録されているDVDのマルチディスクを楽しむことが出来ましたが、DVD‐Aや、SACDマルチが出てくると、ユニバーサルプレーヤーと、そのデコードシステム、さらに、各CHに対応するアンプ、SPを整備していかねば気持ちの良いマルチ、(映画はサラウンドと区分けして表現しています。)再生ができないことが判ってきました。
 マルチプレーヤーとして、古くはパイオニアLD、CDマルチプレーヤー、その後ソニーPS2がありました。CDもDVDも掛かる。DVD-Rは掛かりづらかったものです。DVDプレーヤーもパイオニアS9などいろいろ使ってきました。

 結局DACに金が掛かると言うことが判り、マルチ出力ごとのDACを考えていくより、プレーヤーにマルチ出力のあるものを検討したのでした。それが、UX-1の選択となったのです。アナログ6CHのDACを考えると、すごい金額になってしまいます。2CHDACでさえWADIA品でかなり高価でした。それを3台導入するとこれは大変。また制御クロックの問題もあり、オールインワンのプレーヤーは一台あたりは高価になりますが、DACを考えると、UX-1のCP比はかなり高くなるのでした。

 現在、IK氏からクロック替えてみない、と悪魔のささやきが。
 確かに、UX-1のクロックは映像系が入っている関係で、SACDプレーヤのX01より一回り小さなクロックが入っているそうです。それをクリスタル変更で高級品に替えると、G‐0などの外部クロックを導入するより効果が高い、ということらしいのです。
 IK氏のエイドス36Vはクリスタル交換でかなり音が良くなったそうです。良くなった、というよりは、各CHの響の整合性が高まったと言うことらしいです。各CHの位相、響、などが整うことにより、マルチ再生時の音場感がすごく向上したそうです。
 うーム、どうしよう。


○ 20080423 CD

 SPEEDのRISEというアルバムがどういうわけか手元にあった。このように、何かわけあって手元に来るソフトは、何か縁があるのだろう。
 銀河系エンハンサーと、消磁をしてUX-1にセット。初めはメンバーの一部が小学生だったSPEED。声が何とも金切り声だが、いま改めて聴いてみると時代を感じることができる。今のモー娘よりは歌はうまい。4人それぞれの個性が際だった録音。
 バック演奏陣が決まっている。これだけの音楽をやっていたのに、数年しか活動しなかったのはある意味良いことだったか?
 
 UX-1、コヒレンス、でSPEEDを聞いている人は余りいないだろうけれど、熟成した感じでの聴取もなかなか面白い体験だった。
○ 20080201 クリスタル

 UX-1の外部基準信号発生器としてG-0がある。最近、その他機種も出ているが、いずれも高価。
 そんな中、会津坂下のIK氏より、悪魔のささやきが。

 彼の知り合いの業者でカスタム作業をする人がいるそう。トランスポートのクリスタルをハイグレードのものに交換すると、クロックジェネレータを接続したのと同様な効果があるそうだ。IK氏宅では、現在SPメンテ中のため音楽を楽しめない。BDトランスポートの登場でエイドスの出番が少なくなって来ているという。(その傾向はうちも同じ。)空いている期間にクリスタル交換してみようか、というお誘いだった。これは魅力的だが、、、


○ 20080128  

 UX-1は非常に敏感な機械で、レッグに何か挟むと、その材質の音が出てしまう。
 これまで、バック工房、タオック、木、J1Pのスペーサー(青、黒)いろいろ挟んでみたが、純正の焼結レッグが良い結果をもたらしてきた。

 2008年1月会津坂下のIKシアターを訪問した際、たまたまデッドストックになっていたPADのアイソレーションプラットフォーム(以下TIP)を借用することが出来た。IKシアターでは、新バージョンのプラットフォームをエイドスなどコンポーネントに使用していたのだ。

  ゾウセカスの棚板サイズにジャストフィットするTIP。

 PADはその製品の特長として、音像がふわっと空中に浮かぶことが上げられる。このプラットフォームはどうか。余計なものを挟むと臍を曲げてしまうUX-1との組み合わせはどうか?
 かみさんに手伝ってもらってTIPをUX-1の下に挿入。カーペンターズのSACDをかけると、そこには天国のような響が現れた。

 TIPにPADのラベルが、、、実はこの製品、いまは作られていないという。製造上の問題というが、、、

 DVD-A、SACDを次々かけとの効果を確認。これはすごい!
  左上からカーペンターズ、ヨーヨーマ、ラフマニノフピアノソナタ、下段藤田恵美、サラブライトマン、リンダロンシュタット。

 CD、DVD、SACD、DVD-Aを次々かけても平気なのでUX-1がユニバーサルプレーヤーであるということを改めて認識したものだ。それによって、今回導入したPADのTIPのすごさが確認できた。リンダロンシュタットは、オーケストラの演奏のきらめきの中に、彼女のボーカルがふわっと現出する。こんなに気持ちの良いホワッツニューは聴いたことがない。ヨーヨーマのチェロの響きもすばらしい。タイムトゥーセイグッバイも5.1CHでいろいろな音が込められているが、ボーカルがふわっと浮かびこれもまた良い。

 すぐに、TIPは借用ではなく、当AVルームに嫁入りと言うことを打ち合わせしたのであった。
○ 20071028
 
 PS3にシルバースターライトをつないで、UX-1にスターライトをつないで、DVDを見ていました。どちらもHDMI出力で、AVアンプヤマハAX1700へ入力。音声はAX-1700でデコード。条件は同じ。初めはPS3。1080P出力でみているので、これはきれいなはず。音も、いろいろセッティングを変えたので良くなっているはず。
 UX-1にディスクを入れ替え見てみたら、その映像、音声の差に愕然。
 PS3は良いはずと思って見ている分にはそれほど気にならなかったのが、UX-1にしたら、映像の緻密さ、奥行きの表現、色の豊富さ、シャープネス、コントラストなどすべてのファクターですばらしい。音声も、ぜんぜん違う。同じHDMI出力で同じAVアンプなのだ。ましてや、PS3の方がグレードの高いシルバースターライトだったのだ。それが音の出方がまるで違う。幕下と横綱のちがいがある。
 PS3もBD再生ではある程度性能を発揮するが、DVDでは、UX-1の足元には及ばない。もっともUX-1ではBDの再生が出来ないので比較にするには無理があるのだが。(もしかすると、パイオニア、松下、ソニー、シャープ、デノンなどのBDレコーダー、プレーヤーの新製品は、かなり良くなっているのかもしれない。)
 なぜDVDのドルビーデジタルの出力でこんなに違いが出るのだろう。不思議だ。もっとも、価格差30倍の製品に違いが無かったら、がっかりすること限りないが。
 UX-1の設定を見て、ドルビーデジタルの出力を、PCM、ストリームと切り替えてみた。ストリーム出力のほうが良い。PCMにすると音が詰まったように聞こえる。なぜこのような差が出るのだろう。と言うことは、HD音声も例えばPS3のソフトウエアエンコードで、PCM変換して、AX1700でデコードする場合と、ストリーム出力が出来る機種で、AVプリでデコードする場合、ストリーム出力の方が音が良くなるということか!?
 いずれにせよ、改めてUX-1のすごさを再認識した次第でありました。
○ 20070708  イルミネーション

 バージョンアップ後、イルミネーションディマーにオートが加わっていることを発見しました。
 使ってみると、少し使わないでいると、パワースイッチ周りのみ残し、イルミが消灯するのです。操作をすると、イルミが点灯します。なるほど、こういう使い方であれば、ビデオカセットのついたても使わなくて良いか?

  このくらいだったら良い?

○ 20070625 UX-1 バージョンアップ -8

 AVルームは真っ暗になります。UX-1のイルミネーションが眩しい!とエソテリックに言ってたんですが暗くはしてくれませんでした。その代わり、機能が追加になっているのに気が付きました。
 FLディマーのボタンを押すと暗くなっていきます。その中にオートと言う項目が増えています。暗くなると自動的にイルミの輝度を下げてくれるのでしょうか。眩しいので、いつも一番暗くしているので、オートの意味がほとんどないおやぢのAVルームなのでした。エソテリックさん、パワースイッチ、プレイボタンの周りのイルミネーションももっと輝度を下げて欲しいのです。FLディスプレイは多少暗くなりますが、スイッチ周りがびかびかなので結局ビデオテープなどでついたてをしてしまってみっともありません。とはいっても暗くしているので、みっともない姿は見えませんが。

○ 20070615  UX-1 バージョンアップ -7

 調子が悪いと聞いたので、と販売店Kさんから言われ、修理に出したUX-1があっという間に戻ってきました。(この辺は修理半年のO商事とはかなり違いますね。)
 修理伝票を見ると、バージョンアップ不手際とありました。何か、トラブルのある部品があったのでしょうか。

 すぐにセッティング。

 今のところ、DVDでエラーになる現象は再発していませんが、再生回数が少ないので安心は禁物。

 修理の間聞いていたPS3からすると、SACD、CD、など再生音質の安定感は抜群。音声側のバージョンアップは、気品が加わったもの。以前の低域にゴリゴリ感があり、力感だけで押し込んでくる強引さは影をひそめました。これ内部配線を、メクセル(高純度銅)にしたためか。この素材を使ったパワーコードは、純水と言うイメージで音楽再生には味が抜けすぎで導入に至らなかった経緯があります。バージョンアップで内部配線に同素材を使うことについては危惧がありました。この素材はエージングに時間がかかるからです。

 DVD-Aのホワッツニューを聞きました。音の一つ一つはきりっと立ち、少し品がよくなりすぎたリンダロンシュタットです。ただ、サラウンド側のオケの楽器群が個々に明確に演奏している様がわかるようになりました。もう少しおおらかに鳴っても良いと思います。
○ 20070608 UX-1 バージョンアップ -6

 どうもバージョンアップしてから、DVD再生でエラーディスクになってしまうことが頻発したので、エソテリックのサービスに返却することになりました。
 2層ディスクの切り替わる直前あたり。つまり、ディスクの外周あたりでエラーになってしまうのですね。全国では、他にこのようなクレームはない、とのことですが、バージョンアップ後に頻発となったので、修理不良という扱いで返品ね。

 PS3のファームウエアアップデートで、PS3でDVD1080P出力が出来るようになりました。UX-1の存在証明は?
 PS3は、確かにデータ上は1080Pでプロジェクターに入っています。でも、多少ノイズっぽい。無理やり上げているのがたたっているのでしょうか?それとも電源系のノイズが影響しているのか?いずれにせよUX-1の1080P画質は、音と同様に、どっしりとして揺るぎがない。この辺がVRDSメカなんでしょうね。

○ 20070524 バージョンアップ -5

 今回のバージョンアップ後、DVDのエラーディスクは別にして、画質の向上が著しい。

 先日、WOWOWでトップガンのHV放送があった。それを利用し、DVDトップガンの同時視聴を行った。WOWOWは、粒子状のノイズが目立ち、現在のHV画質に比べると厳しいものがあった。
 DVDの画質は、今回のHV放送に勝るとも劣らない画質、音声はWOWOWのAACを凌駕した。

 DVDでも、1080Pの再生画が粒子状のノイズが浮く。しかし、SNが取れているためか放送物よりは気にならないのだ。元画質が悪いものは、HD放送でHDの優位性を発揮できないのだ。逆にUX-1でDVDを1080P再生したほうが画面の安定感、色ののり、そして音質の優位性が認められた。
 このときも、以前DVDを見たときに感じたことと同じことを感じた。トムクルーズより、バルキルマーのほうが主役みたいだ。トムクルーズって、不思議と本人ががんばればがんばるほど物語から浮いてしまう俳優さんなのです。タイタニックのデュカプリオも、同様にがんばればがんばるほど浮いてしまう俳優さん仲間です。
○ 20070518 バージョンアップ -4

 今回1080Pまで出力できるようになりましたが、その関係か、DVDが再生中エラーディスクの表示になってしまうケースが続出。PADの銀河系エンハンサー「シアー」でディスクを清拭すると、問題なく再生します。
 これは困った。こんなに神経質な再生系になってしまったのか。
 林さーん。これって改修ミスなんですか!?(注。林さんはエソテリックの営業マンです。)
○ 20070505 バージョンアップ -3

 UX-1がバージョンUPから戻ってきて、音が硬めだったので、5月4日、PADのシステムエンハンサーでエージングしました。
 4時間後結構音がこなれ、音像の場所(ステレオイメージ)がはっきり、明確に判るようになりました。これはすごい。
 左右の音量差も少し解消しました。
 
 この状態で、SACDマルチ試聴。

 プーランクのオルガンソナタは、前面にオケ、後ろにオルガン。PS3でしか聞けないというオルガンのストップ音は、IKシアターのゴールドムンドエイドスで再現できてました。家ではどうか。音量を上げるととすとす、というストップ音は聞こえます。しかし、IKシアターほど明確ではありませんでした。後ほど、PS3でも聞いてみると、確かに、PS3は細かい音を拾っているのが判りました。ストップ音も、少しわずかに明確に聞こえます。なるほど、こういうことか。

 SACDカーペンターズ。カレンのボーカルが、また自然になっています。センターのみ再生でも、カレンのボーカルがのびのびと歌い、さらにサラウンドCHも追加すると、気持ちよい音場が広がります。

 SACDピンクフロイド狂気。四方八方から音が出てくるアレンジがすばらしい。製作者の意図が直に表現できていると思います。時計のカチコチ音がよりリアルになりました。時計の鐘がゴーンゴーン、カーンカーン鳴る様がより立体的になりました。

 今回のバージョンUPでは、音のリアルさがより自然になった、という効果があったようです。



○ 20070427 バージョンアップ-2

 UX-1が戻ってきました。

 外観上の変化は、リアパネルにあります。DVI端子がなくなり、HDMI端子を設置。その他、HDMI端子の上方に、i-Link端子も追加。

  フロントRCAのLR端子、デジタル出力端子がWBT製に変更。グラウンド部分の金属が渦巻状になっている。


 HDMI、i-Link端子。穴が違うのでリアパネル全体を交換したようだ。

 さて、今回のバージョンアップは1.リミテッドへの改造。2.IPへの改造。の2点です。

1.音は。

 UX-1は低域のゴリゴリした感じが特徴のコンポでした。それが、軽くなりました。音の芯は残っているものの、低域重視のバランスが軽い方向へ解消されました。それに伴って、中域の出方も軽く出るように変わりました。音が軽いのではなく、音離れが早くなった、という意味です。

 音の質感も全体に落ち着いた品位のある音になりました。特に、こうなった、という変わり方ではありません。全体に品位が向上した、というのが結論でしょうか。

2.画は。

 デジタル出力が、これまでは、1080Iであったものが、1080Pまでアップスケーリングできるようになりました。
 DVIより、通信速度に余裕があるHDMIの規格で、画質が向上するか、興味津々でした。

 結果は。

 1080P画質で、DVDがこれまで見たことのない精細感が出ました。ハイビジョン画質にはならないものの、DVDの最高画質を目指したものです。
 HDMIケーブルに最高品質のものをもってこないと、じらじらしたノイズが発生してしまいます。今回は、まずスープラの2メートル、AX1700からワイアーワールドスターライト5メートル接続。これが、1080Pで、結構ノイズが見えます。解像度が高くなる反面、ノイズ浮きが目立ってしまいます。ええ!これ!?と感じました。ここはこらえて、接続替え。ワイアーワールドスターライトをダイレクトでプロジェクターに接続。
 これは良い。じらじらしたノイズがなくなり、美しい再生画像。

 これでハンニバルを見た。CH17。橋中央部、水面のさざなみのじらじらした表現が出てきた。これはデジタルハイビジョンで表現されていた部分だ。DVD720Pでは、このさざなみのじらじらした部分は、ぼけっとした表現であったのです。1080Pの効果はこれだけではありません。CH3。アショカバンが倉庫に入っていくときの、フロントガラスのクリアネスも天下一品。続くマーケットシーンで、赤茶色の車ボディの金属感。黒人ボディガードの上腕筋肉の半つや表現。などなど、DVDとしてはかなり良い画質になりました。

 BSハイビジョンに画質で劣り、音質ではるかに上回っている。という結果となりました。画質は見慣れると慣れるもので(?)、例えば、キングダムオブヘブンDVDと、BDを比較した場合、冒頭の青主体のシーンのノイズの少なさ、雪が舞い散る遠近感など、これまでDVDではかなりがっかりしていたところが、かなりよくなりました。特に、冒頭の青空のノイズの少なさ、奥行き感はDVD画質を超えて、ハイビジョンに肉薄しています。

 PS3のBDハイビジョンは、ハイビジョンの高画質を有効に発揮してかなりきれいです。ただ、デジタル-アナログ音声変換をAVアンプに依存している現状では、音がUX-1を上回ることはないのです。ただ、リニアPCMマルチのサラウンドはかなり良いです。音の厚み、音のボディ(質感)はそこそこなのですが、イノセンスでは製作者の意図を表現しうるレベルで再生できます。

 今回のUX-1のバージョンアップは、画質については、これまでのDVD資産をBDが出てきた現在ても、少し生き長らえさせることが出来る改造でありました。

 ああ、UX-1でBDを再生できるようにならないかなあ。
○ 20070417 バージョンアップ

 販売店Kさんから連絡があり、UX-1を16日に店舗へ搬入しました。
 さてどのような変わり具合になるか、心配であり、楽しみでもあります。

○ 20070413  DVIでの視聴

 バージョンアップ前に、DLA‐HD1での視聴をしています。
 DVI-HDMIアダプターの端子の接触が悪く、ちょくちょく画像がでなくなります。HDMIケーブルでは問題ありません。
 UX-1を再生機にして、DVDを見ていると、これまで見たことのない精細感があることが判ってきました。HD1のフルHDパネルの実力なのでしょう。UX-1のDVI1080I出力画は、ハイビジョンまでとは言わないまでも、十分に高画質。先日のSTシアターでわかったのですが、DVD盤により高画質の盤とそうでないものがある。高画質盤は、解像度を上げていってもきれいに写るのだ、ということです。
 
 チェック用のハンニバルCH3。バンが倉庫に入ってくるとき、切り替えてバックになるとき、フロントガラスが空の光を反射するシーンがあります。HD1は、これまで見た中で最高のクリアネス、キラキラ光る反射の状態、ガラスの透明感が出ました。これはすごい。明るいプロジェクターでないと、ガラスのきらめきは出ません。プロジェクターが高画質でないと、ガラスの透明感、ガラス表面についたほこりとガラスのきらめきの混ざり合い方の見え方が再現できません。HD1はすごいプロジェクターなのです。

 また、CH17。オペラのシーン。暗闇に礼服の黒の再現が難しいシーン。コントラストが取れないプロジェクターだとみんな真っ黒になってしまいますし黒浮きをチェックするのに好適なシーンです。HD1では、襟の素材と、服本体の素材の違いは明確、暗い劇場内での、細かなところまで見えます。これはすごい。
 舞台につるされている紗の布のカーテンの質感表現も軽やかですばらしい。解像度が取れないトランスポート、プロジェクターだとこのカーテンがビニール製のように見えます。

 視聴を通して気が付くのは、UX-1とPS3の音の格に違い。価格比20倍以上のプレーヤーを同列に論じるのには無理があります。PS3は、6万円のSACDプレーヤー、BDプレーヤーとしては傑出しているかもしれませんが、オーディオとしてSACDを聞く、ということをすると、圧倒的に音はUX-1が良いのです。
○ 20070409 DVIでDLA-HD1

 UX-1のバージョンアップを控え、画質確認をやってみました。
 UX-1はDVI端子、HD1がHDMI受けです。今回、販売店KさんからDVI-HDMI変換アダプターをお借りして、これまでのDVIケーブル、オーディオクエストのDV1でUX-1出し、クエストHDMI変換アダプターでHD1に入力。DVI720P、1080I出力を確認してみました。
 比較ソフトはキングダムオブヘブン。

 720Pだと甘い表現。720PパネルのDPX1000では良好だったこの周波数もHD1では甘くなります。対してDPX1000では輪郭がぎざぎざになった1080Iで、より良好な画が出ました。

 BDに比べると、鮮鋭感では劣りますが、不思議なことに奥行き感があります。これは、以前エアーのD-1の480P出力と、パイオニア969とか、エソテリックDV50、DV30、UX-1のDVI出力と比べたときのような感覚です。映像のスペック的にエアーD-1が劣るのですが、奥行き感がD-1のほうが優れていたのです。今回も、UX-1はハイビジョンではありませんので、解像度はBD、ハイビジョンに劣りますが、奥行き感、実体感が高いのです。見慣れれば、UX-1の画像も良く見えてきます。これが、UX-1の実力なのでしょうか。

 これで、1080PのHDMIになるとどのようなことが起こるのか楽しみです。

 4月7日土曜日福島市STシアターにお邪魔して、HTPCのDVD画像を見ました。DVDのデータをDVD再生ソフトで読み出し、それをアプリケーションソフトで、ピクセル変換(解像度を上げる)、それをアンカーベイテクノロジー社のIP変換装置に導き、3管プロジェクターで投射するのです。
 元は、DVDですが、出てくる画はハイビジョンです。これはすごい。ノイジーなところがなく、S/Nも取れています。破綻する直前まで解像度を上げているとのこと。
 パソコンでこれだけ出来るのだったら、BDも、BDドライブが出ているのだから、BDでも出来ないか?とST氏に聞いた所、BDは扱うデータ量が異常に多くなるので、CPUが溶けてしまうくらい熱が出てだめだそうです。(SONYのPS3のCELLをもってくれ場実現できそう)

 で、アンカーベイテクノロジーのデバイスが今回のUX-1のバージョンアップに使われるそうなのです。

 DVDの480Iの元データを現在720P、1080Iまであげているのですが、それをバージョンアップで1080Pまであげる。どのようなことになるか。結構見られる画がでてきそうな気がします。

○ 20070402  バージョンアップ

 いよいよUX-1のバージョンアップの月です。いつ頃OKなのか、販売店からの連絡待ちです。
 考えてみれば、バージョンアップで、コヒレンスの中古は買える、BDのレコーダーは買える、パワーコードドミナスは買える、HDDVDプレーヤーも買える、など、投入コストで入手できるほかの資材はあまたあるのである。

 今回UX-1の映像系バージョンアップは、デジタルHDMIで1080Pのアップスケーリングが出来ることにアドバンテージがあるか、ということが焦点となります。
 機器コストで、上位規格のBD、HDDVDプレーヤーが買えるバージョンアップを消費者に納得させうる品質を実現できるか、ということです。
 いっそ、VRDSメカで、BDもかかるようにして欲しいものなのですが、それが、現状でエソテリックで実現するつもりはないという。残念。

 SACD、DVD-Aマルチ再生では、圧倒的にUX-1は優れています。
 再生方式の異なるDVDとBDでも、トップの再生機を消費者は求めているのです。今回、付け焼刃のバージョンアップではなく、BD再生対応まで謳って欲しいのです。

 がんばれエソテリック。
○ 20070326 Hivi4月号

 UX3の新製品案内が載っていました。(UX‐3 Pi)UX-1のバージョンアップと同じ変更内容がなされているUX3Pi。著者は、UX-1との違いを記していた。絵も音も良くなっていると、当り前のコメント。批評最後に、氏はDVDを見なくなっているのでバージョンアップについては疑義を表していた。
 確かにその通り。

 でもUX-1はユニバーサルプレーヤー。DVDのほか、CD、SACDもかけるのです。BDの時代がきている段階で、UX-1のDVD画質をどのくらいあげられるのか、それも興味があるところ。
 PS3のハイビジョン、BSデジタルのハイビジョンのほうが画として高精細であるのは当り前。ところが、音については、PS3+AAVアンプや、BSハイビジョンのAACデコードでは及ばないのです。

 以前LDの時代、音が悪いので、同じライブ音源のCDを同時に再生して視聴していたことがあります。そのときはDVDが出てくれば、画はすばらしいし、音はCD並みだ、ということで大歓迎でした。
 今は、画がハイビジョン、音は???まともなBDプレーヤーが登場してくると、UX-1はSACDプレーヤーになってしまう可能性が出てきます。現状では、画はハイビジョンに劣るものの、音は圧倒的にUX-1がよいのです。D-Aの金のかかるところが圧倒的に違うからですね。

 UX-1のDVD出力の1080P画質がはたしてどのようなレベルになるか。戦々恐々なのです。だってバージョンアップ代で、BDのレコーダー、これから出てくるであろうBDプレーヤー、AVプリアンプなどが買えるわけですから。
○ 20070220 いよいよバージョンアップ受付開始

 映像系のバージョンアップの受付が始まりました。早速販売店にて申し込みしました。今の受付だと、3月の末から作業開始なのだそうです。
 内容を見ると、HDMI端子装備、DVI端子削除。それにI-link端子装備だそうです。

 現状で、DVDトランスポートで、1080P出力できるコンポがヤマハ、デノンなどから発売されています。
 ハイエンドを目指すUX-1がスペック上で負けるわけにはいかない、という意気込みがみてとれます。

 HDMIでの接続で、プロジェクターまで一貫した接続となると、おそらく、以前480P画質から、720PのDVIのときに感じた画質向上の感激が、また1080PのHDMIで実現されるという予感がします。
 いずれにせよ、ブルーレイハイビジョンの時代がきている中、DVDの最高画質を求めるエソテリックに期待します。
○ 20070129 リーク

 某販売店のメールにUX-1の映像系のバージョンアップの情報がありました。

「ESOTERIC新製品で1080iを実現!!」

http://www.teac.co.jp/av/esoteric/x03_ux3/ux3pi

実際は、DVI端子をHDMI端子に変更し、1080Pまで出力するということ。
これは、昨年春の頃から、音声系のバージョンアップが始まったときから、私が希望していたことでした。その当時は、DVIをやめて、HDMI端子を取り付けるのはやらないのでは。というエソテリック営業さん、販売店さんの話でしたが。リアパネルの調整用端子の穴はHDMI用にしか見えなかったのも事実でした。

 今回のバージョンアップは、20万円。映像系の内容がかなりいじられます。この調子で、ブルーレイも再生できるようにして欲しいものですが、それはむり!?
 2月に書類受付、3月から作業開始、ということでした。これと一緒に、音声系のバージョンアップ10万円も実施しようと考えています。一緒に作業するので、10+20=30ではなくて、作業の手間が少し削減できるはずなので、割引してよ、ってエソテリック営業Hさんに言ったら、けんもほろろに断られました。(^^;

 いずれにせよ、かなり画像系の印象が変わるはずなので楽しみです。ハイビジョンにどのくらいまで迫れるか。その場合、G-0(s)が必須なんていわないでね。

○ 20061105  コーリアンのボード

 販売店Kさんで、デュポンのコーリアンのボードが出ていたので、早速試聴して見ました。

 

 ゾウセカスのZスラブより奥行きが4センチほど大きくはみ出し状態で試聴。
 UX-1はセッティングで音がガラガラ変わります。インシュレーターでも同様。今回は、オーディオ的に有名なコーリアンのボードで、どのようになるか楽しみでした。

 ボードを入れてすぐ、音像が小さくなったのがわかります。余韻、空気感の部分が整理され、音の芯のみが残る感じ。音像がクールでシャープにはなります。
 逆に、暖かさ、血の通ったボーカル、人体の体の厚みの表現が後退してしまいます。ダイナミックさがなくなり、端正な表現になっているのです。乱暴な例えをすると、マッキンのアンプが、レビンソンのアンプになったような感じです。
 したがって、このボードは音像が膨らんでいるシステムには合うかもしれません。今回は、UX-1には合いませんでした。商品到着すぐだったにもかかわらず貸し出しして頂いた販売店kさん有難うございました。
 
○ 20060818  アップデートCDROM

 先に紹介した超絶UX-1サイトの管理者には、3.22のCDROMが届いていないらしい。氏のサイトを読むと、すでに変更が盛り込まれたCDROMが届いているようだが、氏にしてみれば、最新バージョンのCDROMが届いていないのは面白くない、ということだろうか。

 リミテッドへのバージョンアップも、かなり効果的らしいので、私も実行したくなってきました。先の情報では、8月頃に映像系もバージョンアップされるらしい、言う噂が立ち消えになっているみたいなので、まずはバージョンアップかな?
○ 20060614  アップデートCDROM

 先週末6月9日頃エソテリックから、「グレードアップ用ファームウエア」(CDROM)が届いた。Ver.3.22

 内容は次の通り。
1.SETUP MENUで設定可能なDCDi回路のON/OFFに加え、DVDのフィルム、ビデオ素材を自動判別して、ビデオ素材のときにDCDi回路をオン、フィルム素材の時は、バイパスして再生する「オート」を選択可能にした。
2.一部オーサリング上DVD規格を外れたDVDの再生時に音が途切れる現象の改善。DVDオーディオ再生時のBASSマネージメントプログラムを変更。
3.SW出力のLPFをオフにした。LPFによるSW出力の時間的遅れを最適化した。
4.OSD言語を数カ国追加した。

など。DCDi回路は良くわからなかったが、DVDの素材がビデオものとフィルム物で、24Fとか25Fとかの違いが有り、適正に画像処理をしないと画像輪郭にぎざぎざ感がでる、というもの。

 UX-1の研究にすごい記述があるサイトに、アップデートCDRを実行すると必ずしもグレードアップにはならない、と書いてあったので、戦々恐々としてインストールしました。参照 URL
  
http://members2.jcom.home.ne.jp/0440581501/ux-1jp.html    

 結果は、まずSWの音は早くなりました。これまではSW1000の実力と思い込んでいた低域の音の出方が半拍送れて出てくることが改善されましたし、ドローンとした出方では無くとすとすと軽くなった低域が再生されるようになりました。その分ごごごごという迫力は減退しました。DDではあるのですがSWEPⅡの冒頭、宇宙船がコルサントに到着するときの低域の出方が、これまでは家がゆれる、ごごご、だったのが、インストール後は軽やかだが、芯がある鳴り方に変わりました。

 DCDiの設定はこれまであまり気にしていなかったのですが、とりあえず「オート」に設定しました。

 こうなると、バージョンアップもやった方が良いのか???

○ 20060410 バージョンアップ

 エソテリックで行っている、UX-1のバージョンアップだが、4月号のHiviに、バージョンアップしたら、音も、画も良くなった、と書いてあった。
 販売店Kさんの話で、エソテリックの営業Hさん情報だと、今年の夏以降に映像側も追加でバージョンアップするのをやる、ということでした。
 これはどちらが正しいのか?

 そのときには、スイッチのイルミネーションを眩しくないように変更して欲しいです。
○ 20060204  まぶしい

 修理から戻ってきたUX-1。好調が続いている。
 シアター用途で使っていると、電源スイッチと、プレイボタン周囲の青いイルミネーションがまぶしいのだ。ディスプレイの明るさは何段階かで暗く出来るが、スイッチ周囲のイルミの輝度は、オフに出来ず、もっと暗くしたい。真っ暗のシアターの中ではかなりの明るさになってしまう。エソテリックの技術者は、真っ暗のシアター用途を想定していなかったのだろうか?
 
○ 20051231  UX-1




 本体は10日ほど修理からで戻ってきた。トレイの出方が勢い良くなった。以前はもっそり、と出てきたのだが、モーターの不調と修理明細には書いてあった。

 修理中は、パイオニアのローコスト品やら、ナカミチのDVDチェンジャーやらを使ってみたのだが、やはり、レベルが違いすぎた。というか、UX-1が凄い、別格、というのか。

 バージョンアップの案内がエソテリックから届いた。内部配線をメクセル製に変える。PINジャックを替える、などなどのマイナーチェンジだそうだ。聞くところによると、8月以降に映像についてもバージョンアップが図られるということなので、それまで現行のまま行こうと思う。
○ 20051211 電源コード-2

 ベルデンは品が無いので返品。サエクの品を継続してエージングしてみることに。アクロテックの単線ケーブルを使ったコードを借りてきた。ACインレットは入手できたので、1000Pのリアパネル改造に入る。
 
 トレイエラーで修理中のUX-1は、来週中には帰って来るそうなのでもう少し待ち。
 修理発送時DVD-R再生で、音声、画が途切れることがあったり、再生できない場合があったので、それも調整で、画質音質に悪影響なしに、対応できるのであれば、対応して欲しい旨も書き添えたのだった。これは、どんなDVD-Rでも再生できるようにすると、データ補正が過剰になるためやらない、ということになった。

○20051130  電源コード

 音質でナカミチの1000PDACとの比較をおこなった。フロント2チャンの比較では、1000Pの音質のほうがいいところがあった。以前、エアーD1、EADシアターマスターの組み合わせで、ボーカルものの血の通った表現、実在感、奥行き、広がり、で1000Pは負けていたのだ。
 やはり日本製ということ。ナカミチも、エソテリックもまじめな音の再生に尽くしてきた、という点で、似たような音質傾向になっている。ダイナミック感、レンジ感、左右の広がりは、1000Pの勝ち。音の芯の強さ、低域の力感、などは、ダイレクト出力のUX-1の勝ち。
 そこで、1000Pを改造することにした。1000Pはパワーコードが直出しだ。コードは、フルカワ製、OFC、2スケアの品。これが凡庸な音なのだ。ナカミチ後期の高級品の付属品はすべてこのOFCコードだった。これが、ナカミチの音をつまらなくしていた一因である。
 1000Pのリアパネルを外し、ACアウトレットを取り付ける。これは、ヤマハのAD100と同じ改造だ。そうすれば、コードを取り替えて音質の変化を確認できる。

 そこで、パワーコードの選考をはじめた。
1.オーディオかもん特製パワーコード ベルデン製
2.  同                   サエク製
3.PSオーディオ
4.現状UX-1に使っているゴールドムンドのケーブル。

これをとっかえひっかえ音質を確認。試聴ディスクは、いろいろだが、主に、大貫妙子CDアトラクシオン1曲目の雷鳴、重低音のでる木打楽器。5曲目を試聴。1曲目は雷鳴のサラウンド。5曲目はギター、ボーカル、ベース、拍子木、などの聞こえ方を聞いた。
3.これはいまいち。中域が鮮烈にはなるが、音像が縦に狭くなる。(変な言い方だね)1曲目のサラウンドはサラウンドしない。一応3万円くらいするそうだが音にはいまいち。映像系には合うかもしれないが試す時間が無かった。
1.冒頭サラウンドは3よりはある。しかし、一様にバタ臭い。すべてが大味になる。ダイナミックには鳴るのだが、少し安っぽい酒場で聞く音楽のようになる。3よりは楽しめるが。
2.いま、オーディオKで売り出し中のケーブル。電取り法の改定(今は電取り法とはいわないか?)で、売れるケーブルが様変わりしてしまったという。
低域がタイトになってしまう。今回のまじめな音の1000Pを豪放に鳴らしたいとするには、少し合わない。ケーブル自体がまじめなのだ。素質は良いみたい。エージングでよくなるか、少し鳴らしこんで見たい。
4.で4.やはりゴールドムンド。音楽が楽しくなる。一音一音が魅力的に鳴るのだ。不思議なものだ。

で、ローコストケーブルで、1000Pをよりよく鳴らすプロジェクト、どうなることやら。


○ 20051128  トレイ

 トレイエラーが出るようになったので、修理に出すことにした。年内に戻ってくるだろうか。
 ついでにDVD-Rの再生うまくいかないときがあるので、調整を依頼してみよう。
○ 20051018 レッグ

 先日挟んだJ1Pの黒い円盤は結局、低域のダイナミズムが損なわれるので、外してしまった。
 気になりだすと、やはりトレイが最後まで出てこないで「トレイエラー」の表示が出るのが気に食わない。これは不良なのだろうか。
 レイアウトを若干変更したので、DACのナカミチ1000Pをゾウセカスラックにセッティングしてある。UX-1のデジタルアウトを入力。UX-1のアナログ出力と、1000Pのアナログアウトの音質を比較してみた。

 ナカミチの1000PはDAC111を搭載モデル。55万+15万だったかな?の音質は、UX-1と同等だった。

 以前EADのシアターマスターシグネチャーを使っていたときには、1000Pのまじめな音作りが、マイナス評価だった。EADシアターマスターは、音質が、音を楽しむと書いて、音楽とする音を再生していた。1000Pはレンジは広いのだが、血の通ったボーカル、ぬれた唇、熱いハートの高まり、脈動するリズム(ベース、ドラムスなど)などの表現では、シアターマスターに大きく水をあけられていた。

 UX-1は実は、まじめな音作りだった。まじめに低域はこう出るんだ。中高域は、こう。高域はこう。と日本人的に緻密に描写するのだが、肉感的、情熱的描写は苦手。まじめなんだな。
 それが実は1000Pに通じるところがあって、同等の実力に見える。片や、約70万円の2チャンネルDAC。片や、マルチ出力6チャンネルDAC。これを考えると、6チャンネルを搭載しているUX-1のコストパフォーマンスは高いことがわかる。
 UX-1のアナログアウトを1000Pにすると70万+70万円×2で210万円になってしまうから。それをメカ込みで150万円くらいに押さえているのはすごいこと、という理解もできる。

 でも、もう少し音楽性を高めたい。で、今は、ドンシャリのゴールドムンドのパワーケーブルを使っているのだ。これをPADのドミナスにするとどうなるのかなあ?もう少し血の通った表現にしたいなあ。エソテリックの高価なパワーコードを取り付け試聴したが、まじめさがより際立って味気なくなってしまったことがある。これもなんとかしたいなあ。
○ 20051003   レッグ

 UX-1のレッグが、ピンポイントの鋳鉄製レッグが付属している。今回MODEL9Tから外した、J1Pの金属スペーサー挿入用の黒い円盤スペーサーが余ったので、ふと思い立って、UX-1のレッグに挿入してみた。

 音は、高域のにじみが少なくなり、音の立ち上がりが向上。結構良い感触だ。続けてエイジングしてみることにする。
○ 20050929 トレイエラー

 気が付くと、UX-1のトレイが出てくるとき、結構トレイエラーという表示になっていることに気がついた。TEAC営業のHさんに、このエラーの件を問いただした。ほっておいてもいいのか、将来重大な不良につながるのか、確認して欲しいと申し入れた。

○ 20050818 100分の1

 DVD-Rの再生がうまくいかない、とパソコン好きのKKさんにいろいろ相談していた。パソコンのドライブが悪いのか。メディアが悪いのか。けんけんがくがく。
 パソコンで再生できるのだから、ディスクはいいのではないか?家のプレーヤーでは問題なく再生できたよ。という言葉で、家用のローコストDVDプレーヤーを導入することにした。
 パイオニアのDV585Aである。売価約1万5千円。UX-1の100分の一の価格だ。それでいてナカミチのDVD15のDACスペックをはるかに凌駕するのだ。12BIT/108MHzの映像DAC。これでD2プログレッシブ出力可能なのだ。これは凄い。ナカミチのは、27MHzか13MHzだったはず。明らかに画質は向上した。
 DV585Aで、これまでディスクエラーだったDVD-Rは難なく再生できた。気に入らないのはUX-1で、画とび、ブロックノイズ発生したディスクも、DV585Aでは難なく再生してしまうことだ。筐体はアルミの弁当箱風。重さも同様。オーディオは期待できるものではない。しかし、家庭用として、子供が使う分には良好だ。再生できない、と騒がれることもない。


○ 20050810 電源

 あまりの暑さに、切ったことの無かったUX-1の電源を切ることにした。プリアンプは電源スイッチが無いので切らないが、トランスポートも、基本的に電源は切らない。ところが、電源を入れておくと、本体が熱くなる。
 福島は、36.7度、36.4度など猛暑が続き、エアコンを入れても、すぐにはオーディオルームに入れない。
 そこで、極力電源を落とすことにして、UX-1の電源を切るようにした。
 
 昨日、スイッチを入れ、「戦略大作戦、奇跡のカラー映像 第2次世界大戦27の作戦」を見ようとしたら、DVI出力が写らない。プロジェクターの故障か!?UX-1の故障か!?少し(4秒)悩んだが、これは電源オンオフによるバグくさいとにらんだ。2回オンオフしたら、出力されるようになった。ハイテク機器は、電源オンオフでバグるのだなあ。

○ 20050716  バージョンアップ

 インターネット検索で、UX-1を引いてみたら、すごく凝っている人がいて、UX-1のファームウエア変更CD-Rをティアックから入手。こまめにバージョンアップをしている人がいた。画質に満足している人は、ファームウエアのバージョン何とかを導入しないほうがいいとか、かなりマニアック。隠しスイッチの存在も明記してあって、マニュアルには、電源スイッチとSTOPボタンを押して電源入れると設定が初期状態に戻ることが書いてあったが、他のボタンでもいろいろなことが起こるらしい。

 昨日販売店回りをしていたティアックの営業Hさんに、ファームウエアバージョンアップのCD-Rの存在を聞いたら、営業サイドでは聞いたことがないという。X-01については、バージョンアップしたところがあるが、UX-1は映像がついているので、いじると影響が大きいから、デバイスの変更以外はバージョンアップの予定はない、とのこと。まあ、確かに現在の画質に不満があるわけではないし、動作上おかしいところもないので、別にかまわないが。
○ 20050707  イルミネーション

 UX-1のボタンの周りにはイルミネーションがついているが、これがまぶしいのだ。
 表示部の明るさは数段階暗くできるが、ボタン周りのイルミネーションは、表示部を暗くしているときに、かなりまぶしい。
 ということでこれ。



 ボタンの前に黄色のクリア板を立てました。ボタンのところに黒いテープを張ってもいいのだけれど格好悪いし。
 黄色い板だと少しまぶしさが減るんですね。


○ 20050613  バックアップ



 ナカミチのDATシステム1000+1000Pは、今考えると、巨大だ。DATというメディアに録音する機械が、筐体2つ。総重量30キロ。ナカミチがまだ生き残っていたなら、ディスクレコーダーを作っていただろうか?著作権問題もあろう。バックアップする元(ソース)がどのくらいあるか、という問題もあろう。いずれにせよテープメディアは、コンパクトカセットも、VTRも、DATもメインストリームから外れてしまった。(8ミリビデオも、DCCも、、、)ディスクが出てくると、ランダムアクセスの容易性からディスクものが生き残るのは時代が証明してしまった。ディスクドライブで音の良いものが、自称ヤマハを除いてオーディオ的な性能を持ったものがない以上、ナカミチのようなメーカーが音にこだわってドライブを作ってほしいものです。

 というのはさておき、UX-1に1000Pを載せるとトレイがぎぎぎとこする音が出てしまうのでやめにしました。



 最近わかったことは、ディスクトレイが完全に出る前にディスクを取ると、トレイが途中で止まってしまって、open  trey errorという表示がでるのだ。トレイがエラーになるのも気分が悪い。最後まで出るのを待って取り出すようにした。

 さて、バックアップ時、書き込み速度で、音質に変化があるという指摘をKKさんから頂いたので、検証してみた。
 元ディスクは、大貫妙子のCDアトラクシオン。これは、超ナチュラル録音。一曲目の雷鳴のサラウンド感。5曲目のギターとベースの絡み合い、打楽器、シャラランと鳴る鐘の音でそのシステムの素性が判ってしまう。
 それをソニーのCD-Rに記録速度を変えてバックアップ。

 1.最低速度が4倍。実際に記録すると16倍で書き込んでしまう。
 2.書き込み最大設定。この場合、40倍だった。

 結局、バックアップものは、聞くに堪えない、という結論。1.で音場の情報がぐっと減りCDでは頭の後ろまで音が回るのに対し、バックアップものは、空間情報が欠落していく。音が回らない。40倍と早くなればなるほど、空間情報が無くなる。
 シャランと鳴るベルも、40倍では、かすかすの音になる。とんでもない。
 バックアップの音質差は思ったよりひどい。というか、音質を論じるなら、オリジナルを使わないとだめ、ということ。焼きソフトはNEROだったが、書き込みの速度が、上記2パターンしか設定できず、等倍速、二倍速などの設定は試せなかった。
 バックアップすると、音場情報が特に欠落してしまう。例えば、ギターの音に聞こえはするが、良く聞くと、ギターのいろいろな音が欠落しているのだ。ギターの音に聞こえるが、ギターの音ではない。という、背反する状態になってしまい、非常に気持ちが悪い。

 ということは、デジタルのレベルで、もっともっとやることがあって、もっと音がよくなる可能性があるということだろう。単に、デジタルデータの移動で、メディアに書き込むという作業でこれだけ音が悪くなるのだから、ちょっと何かをすれば、もっと音がよくなる可能性があるということ。
○ 20050531  トレイ



 いま、ネットで入手したナカミチDAT1000をシステムに組み込んでいる。DACの1000PをUX-1の上に載せて聞いているのだが、UX-1トレイイジェクト時、ぐっぐっをこすれる異音が発生。1000Pを持ち上げてやると異音はしない。15キロくらいのコンポが乗ると、UX-1のシャーシにひずみが生じ、トレイが、フロントパネルのアクリル部にこすれるようだ。
 以前、ルビジウムのG-0Sを載せたときはこんな音はしなかった。どうしちゃったのだろう。

○ 20050507  再生2

 バックアップした画質は、
1.アニメはオリジナルにほとんど同じになる。音声はなかなか難しい。

2.実写は、圧縮率により差が出る。
  DVDシュリンクにはNC(非圧縮)モードがあり、2枚DVD-Rを使うと、2層式DVDを圧縮なしでバックアップできる。
  この場合は、映像も落ち着いており、ブロックノイズなどの発生も圧縮ものよりは少ないようだ。
  メディアにより、再生ができるか、できないか、ということが非常に大きい。
  海外安売りものは、DVDプレーヤーで検出できないものがある。パソコンでは再生可能だが、DVDプレーヤーで再生ができず、エラーディスクの表示が出るメディアがある。常にパソコンで再生するわけではないので、この互換性が重要だ。
  また、内周(はじめ)は大丈夫でも、最外周の再生が不能になるメディアもある。これはラストの10分くらいが再生不能になるという致命的なメディアの欠陥である。メーカー名品番は後ほど。

 常にUX-1がすべてを再生できるわけではない。

 先日のエラーディスクの後のチャックミスがあるので、変なメディアは使いたくない。
 
○ 20050315  再生

 最近DVD-Rをかける機会が増えている。パソコンを変えたのでDVDバックアップが可能になったからだ。PS2、ナカミチDVD15などDVDを再生する機械はあるが、DVD-Rの再生となると普通に行かない場合が多い。
 DVD15は通常のリージョン2のDVDを再生する分には特に問題はない。しかし、DVD-Rはディスクエラー、音とび、画像のブロックノイズ発生、再生不能などのトラブルが続出。これはメディアが海外製の安物で発生した。また、データ用のメディアに映像をバックアップすると再生ができない、となる。そのディスクをPS2に掛けると、まあまあ再生することがある。DVD15でディスクエラーになったディスクは、音とび、画像とびなどにはなるが再生は可能だった。
 
 それらのディスクをUX-1はきれいに再生する。海外製安売りメディアはだめだったことは先日書いたが、それ以外の物はDVD15で再生が不安定なものも美しく再生する。これは、ディスク上のデータをきちんと読み取っていることの表れなのだろう。
 DVD+R、DVD-RW、DVD-RAMなどはまだ試していないが、UX-1の実力がこんなところにも現れているというところか。

 ところで、バックアップしたものの画質はどうかというと、、、
○ 20050217  あわやトラブル

 メディアのメーカーにより、DVDプレーヤー側で再生できない場合がある。ナカミチのDVD15では、再生できないDVD-Rがある。パソコンでは大丈夫なのだが、ナカミチDVD15ではディスクエラーになってしまう。
 UX-1ではどうか、と何枚か試してみた。ナカミチDVD15でだめなディスクも、UX-1では再生する。しかし、ある安売りDVD-Rは、UX-1でもだめ。安売りのディスクはやばいのである。
 UX-1でディスクエラーとなったとき、イジェクトスイッチを押した。ディスクをウイーンと読み込もうとしているとき、トレイが出てしまったのだ。きゅきゅきゅとなって、トレイにディスクがのってこない。 げげげ!

 やば!ミスチャックだ。

 2、3回オープンクローズを繰り返してもだめ。仕方ないので、トップカバーを外してレスキュー。
 ディスクテーブル、チャッキングスピンドルに最悪ダメージが出る可能性がある。今回はラッキーなことにディスクがスピンドルから外れたところに外れていたので大事に至らなかった。これがスピンドルのところにずれたディスクがあると、ばりばりっとディスクが割れたり、スピンドル、ターンテーブルに余計な力が加わり、メカが壊れる可能性もある。くわばらくわばら。

 とりあえず、ディスクを取り外して、動作チェックをした。トップカバーがない状態だと、メカ音がかなり大きい。このままだと、ディスクが外れたからこのような音がでるようなったのか、という不安もよぎった。しかし、トップカバーを閉めると同じ音だったので、これはもともとメカ音がでかいのだと思うようにした。

6本のBTねじを外すと簡単にトップカバーが外れる。特に空気圧を遮断するといったシーリング機構をとっているのではない。向かって左側が電源ブロック、真中に、VRDSメカ、後ろに映像出力基板、右側が音声基板と整然と分かれている。

VRDSメカの上部。丸いのがターンテーブル受け軸部。この金属板の厚さがたまらない。
 DVI、コンポーネント出力基板。(一説によると、DVIコネクターの上部に、i-linkの端子がバージョンアップで追加できるようになるらしい。しかし、今のところ、i-linkがあっても使い道がないので意味なし。)DVIケーブルはオーディオクエストの銀メッキケーブル。コンポーネントケーブルは、オーディオクエストのやはり銀メッキケーブル。オルトフォンの銀メッキ線は、非常に端正な表現だった。どちらかというとモニター表現だった。オーディオクエストのケーブルは、情熱的な表現だったので、こちらにしたのだった。

 2005年3月号のHIVIに、DVIONにしておくと、コンポーネント出力はプログレッシブにならない、と書いてあった。ふーんそんなことあるのか。
○ 20050207  6チャンプリ

 アナログの6チャンネルプリアンプが今、市場にないそうだ。確かに、デジタルプリだと、デジタルRCA接続、アイリンク、などのデジタル接続で接続され、内蔵のパワーアンプでの6チャン再生ができるAVセンターなどが便利そうだ。ただ、この方式だと、ハイエンドオーディオとしては不満が出るだろう。
 このTAP9000ESは単純にアナログ6チャンネルのプリアンプだ。DACが入っているわけではない。各チャンネルのボリュームが調整できるプリアンプに徹している。若々しさにあふれる小気味良い再生音はメリハリが好きな人には好まれるだろう。
 トップカバーを外してみると、ボリュームは、普及品サイズ。これが6チャンネルというところがみそ。
 これが高級ボリュームだともっと良いのだが、6チャンボリューム自体が手に入りずらいというところがこの製品の存在証明なのだ。


 さて、UX-3のアイリンク出力をうまくデコードして6チャンネルにしたとしよう。それをコントロールする6チャンプリはAVセンターしかないのであれば困ったことだ。6チャンのアナログ出力をこのような6チャンプリに接続して各チャンネルをパワーアンプでドライブする。でも、UX-3のユーザーでありながら、アイリンクのデコーダーから6チャンプリに導き、6チャンパワーアンプへ接続するユーザー層を見出すのは???ではないだろうか?使い方としては、6チャンネルプリでよいのだけれど。

 おやぢのシアターでは、UX-1アナログ出力をP9000ES接続するより、各プリへ接続したほうが良い音でした。まあ、仕方ないか。ためしにP9000ESを各チャンネルのプリにして、シナジーⅡiをパスして駆動したことがあったが、当然に、シナジーが入っていた方が音は良かった。フロント、サブウーファー出力も同様。したがって、UX-1のアナログ出力は今のところ、きわめて有効に使用されていることになる。
○ 20050129  UX3

 エソテリックがUX1の下位機種としてUX3を発売。UX1から6チャンネルアナログ出力を外し2チャンネル出力のみ搭載したもの。これでUX1より約50万円安い。
 良いか悪いかは別にして、アナログ出力(DAC)は金がかかる、ということだろう。会津坂下のIKシアターでブラデリウスのトランスポートを試聴したときも、6チャンネル出力付でこの値段だったら安いとYちゃんが言っていたのを思い出す。確かに、ワディアのDACで2チャンネルで数十万円もしていたのだから、それの2倍以上のチャンネルになれば高価になるのはあたりまえか?

 UX3の場合、ilinkでアナログを再生できるAVセンター(マルチチャンネルDAC)が必要だ。まともな音が出る製品となると、やはりある程度の出費を覚悟しなくてはならないだろう。それが50万円で手に入るだろうか?

 いずれにせよ、高剛性のシャーシ、物量投入VRDS、高性能映像DAC、という組み合わせは、より高次元の映像、音楽再生を期待させてくれる。

 いまだに、視聴中のパネルイルミネーションがまぶしい。これもバーントアンバー(オレンジ)などの方がやさしいイメージになり、見やすい。ブルーは見ずらいし、まぶしさが突き刺さる感じだ。パネル前にビデオテープを置いてまぶしさよけにするがかっこ悪いし、邪魔だし。いちいちイルミネーションオフにするのも、見たいときに表示が見られないのも面倒。ここが画竜点睛を欠くUX1の欠点だ。
○ 20041119  近況

 最近AVレヴューをしているときに感じることは、UX-1の実力のことだ。
 DVDの画質を見ているときは、UX-1の画質を見ていることだということに気が付いた。例えば、スターウォーズのエピソード4を視聴したときはそう感じた。あの、色彩感、鮮鋭感は、UX-1の実力だということ。それは、雑誌のレヴューを見ていると判る。雑誌のレポーターが感想を書いているとき、その画面はこう見える、ということが比較できるのだ。

 音についても、DVD同ソフトで、低音の出方がすごい部分があるが、これもUX-1の力だという事も、同雑誌のレポート見るとわかる。絵も音も、すごいトランスポートだったのだ。
 何か自画自賛のような書き方だが、現状を見るとそういうことになってしまう。「凄さ」を感じられる機械はそれだけで美しい。
○ 20041004   パワーコード  8N-PC8000 

 販売店Kさんのご好意で、エソテリック8N-PC8000をお借りすることが出来た。
 8100を借りて少しテンションが下がっていたのだが、9月末から、10月1日までお借りすることが出来ました。月末に付き十分な視聴時間が取れませんでした。

 さて8100は超純水のごとき音がいまいちでしたが、今回はどうか。これは面白い。
 8100がワイドレンジ、クールな表現でしたが、8000はあえてワイドレンジは狙わず、音の厚み、音像の深みを表現しようとする意図がわかります。8100にあったような、超低域がさらにひとつ下がった音域まで聴こえるとか、はありません。
 しかし、8000で聴く女性ボーカルは8100ほどクールではなく、かつ音像に厚みが出ます。奥行きというのでしょうか。

 調べてみると、線径、構造に違いがあるのがわかりました。8000の方は線材が0.26φ×19本×4本プラスアース線。スターカッド撚り構造。8100は0.37φ×50本×3(内一本はアース用)3芯撚り構造。

 細い線材を使用、プラスマイナス側に2本使っているのが音に如実に現れた格好だ。

 これで8100より約10万円安い。これには結構迷った。ゴールドムンドのドンシャリが鼻につくようなってしまったからだ。雑記帳にも書くがある変更をしたら音が変わってしまったのだった。

○ 20040920   パワーコード  8N-PC8100
 
 販売店Kさんのご好意でエソテリックのパワーコードをお借りすることが出来た。アクロテックじゃなかったアクロリンクの素材提供で、8Nのパワーケーブルを使用したというこの電源コードは、限定250本の最終生産らしい。
 外観は、蛇のうろこのような本体コード。プラグは高級感ばっちりの重厚感あふれるもの。


 
 現在UX-1の電源コードはゴールドムンドのパワーコードを使っている。現状での音と画を確認の上、8100ケーブルに変更。
 まず音を確認。




 CD 中島みゆき EASTASIA 9曲目 冒頭のウインドミルと曲中のベース、バスドラムが演奏し始めるところ。
 不純物が取り除かれたような空気感の中に、ウインドミルがシャララランとなるが強調されることがなくやや控えめな鳴り方。ウインドミルの鳴子一本一本が見えるような分解能。ボーカルはやや硬質感が伴う。エージング不足か。2日間通電していたのだが。1分経過あたりから入るベース、バスドラムはさらにもう一つ下の音域が再生されるようだが、贅肉がすべて殺ぎ落とされたような鳴り方。量感は少ない。
 大貫妙子アトラクシオン 1曲目の雷鳴のサラウンド感、5曲目ギターとベース、ボーカルの表現をチェック。
 サラウンド感はやや後退。ただ、雨音の実体感が向上。空中を雨だれが落ちていく様が見えるような空気感はみごと。
 5曲目。ボーカルがほっと空中に浮かぶが、やや血の気がうせた感じ。クールな声。ギター、ベースはきちんと分離する。その間に大貫のボーカルが現出する。ただ、中盤以降に演奏される木製の打楽器の打撃音が若干小さく、余韻も少し寂しい。

 続いてSACD。



 ピンクフロイドの狂気  4曲目 TIME  ガーンガーンと打ち鳴らされる時計の鐘の音が明瞭に分離される。G-0sを入れたときのようだ。ひずみ感がすっと消えて、いい意味聞きやすい。脅威の分解能ではあるが、悪い意味整理されすぎて、音楽の持つパワーが減じられるような感じ。切り込んでくるすさまじさが、都会的なスマートさにすり替わってしまう嫌いがある。

 五嶋みどりのブルッフ。1曲目、きれい過ぎる。音楽の情念などがどこかへいってしまった。

 最後にDVD ロードオブザリング 2つの塔 スペシャルエクステンデッドエディション1枚目 死者の沼地

 格段に映像の素質が向上、というわけではなかった。若干、白が白く、黒が黒くなった程度。水の透明感が上がるが、そこは死者の沼地で、水の不純物が混じっているはず(汚い、くさいはず)なのに、きれいな水になってしまった。音はCD,SACDと同系統の印象。

 今回の8100ケーブルは8Nということで、余計な不純物がないのが音にも現れた格好だ。水は、純水になればなるほどうまくない。若干のミネラルが入っている水のほうがうまいのだ。このメクセルケーブルはその名(8N)の通り不純物がなく、超純水といっていいのだろう。そして多分「正しく」音を再生しているのだろう。しかし、正しい音が「楽しい」音では必ずしもない。面白みが後退してしまう。 
 今回は、ボーカルの表現に、素敵な部分があった。音も高品位になった。が、その他のファクターで、ゴールドムンドの方が家のシステムに合っている結果となった。

 ゴールドムンドは、ドンシャリだ。今回の試聴で、よくわかった。しかし、そのドンシャリ感が音楽や映画を楽しくさせているのも良くわかった。若干のひずみは、迫力や、臨場感、ぬくもりに通じる。多少のメリハリは、音楽を聴かせるのに役立つ。価格で5分の1程度のケーブルでも、聴き方で楽しめる事がわかった。
 
 金が有り余っているいる場合は、一本あってもいいなあ。というケーブル。30万あったら他にもいろいろなことが出来てしまうのですね。250本の限定生産でも、250分の1をどうしても、、、という感じにはなれませんでした。
 

○ 20040817   G-0s

 デモ機を借りることが出来たが、あいにくお盆の為十分な比較試聴の時間が取れなかった。

 ルビジウム発振で、オーディオと映像をチェック。
 オーディオはCD、SACD、DVDマルチをチェック。
 サンプリングを2倍4倍とあげていくと、音が変わる。4倍だと音の純粋なところで鳴っている感じ。力強さが減退するが、余計な付帯音がなくなってそう聞こえるのだ

 大貫妙子アトラクシオン1曲目の雷鳴の広がり、打楽器の打撃音と余韻の分離。4倍だと、清々とした表現が秀逸。
 SACD 狂気  4曲目、時計の鐘が鳴り響くところ。G-0オフだと、右側に鐘の音が混濁するように聴こえる。これはある意味力強さと若干の歪み感が臨場感を盛り上げるのだが、G-0をオン、4倍にすると混濁が無くなり、鐘のぼーんと言う基音と、余韻が明瞭に分離する。鐘の位置関係もわかるようになる。各チャンネルからぞくぞくするようななまなましい音が鳴り響くのだ。

 映像

 ユニバーサルロックをいれると、以前試聴したときと同じように、すっと画面が落ち着く。奥行きが増し、立体感透明感が向上する。

 これが定価120万円、東京の販売店で実売70万円のコンポーネントの威力か。70万円あればリアスピーカーのいいものが導入できる。優先度合いは少しひくいなあ。

○ 20040812  音

 一昨日WOWWOWで、スターウオーズエピソード2のハイビジョン放映があったのでDVHSに録画した。
 冒頭のナブーの宇宙船が降下してくるシーン。グワングワンと地響きを立てて来るのでオーディオチェックにいつも使っている。
 このぐわんぐわんが、HVのAACでは出ないのだ。録画デッキはパナソニックの DHE20。テクニカのアイリンクコードを経てデジタルチューナー。そこから光ケーブルでAACデコーダーAD100へと行く。
 AD100のサウンド設定。スピーカー設定等でLFEをメインスピーカーに分配する。これがだめ。ぶわんぶわん行かないのだ。

 DVDをUX-1で再生すると、家全体が揺れるくらいの低音が再生される。

 これは他のトランスポートでは再生は難しいだろう。以前のD-1でも、かなりぶるぶるしていたが、この芯のある低音ではなかった。S747Aは音は悪かったから、とても低域のどしっとした再生は期待できなかった。

 この低域の再現性はUX-1の真骨頂か?画はハイビジョンの高精細に軍配があがるが、音はDVDのほうがよい。

 もし、オーディオ的に熟成されたデコーダーがあれば、DVDよりAACのほうがよくなる可能性もあろう。その場合は、デコーダーにいくらくらい投資することになるのだろうか?


○ 20040802  熱

 オーディオ機器は熱を持つもの。うちのオーディオルームはかなり暑くなりやすい。そこで機器の温度を測ってみることにした。
UX-1 の上部トップカバー。室温30度くらいで通電しっぱなしで、43度。トレイは、引き出した状態でそれより熱い。おそらく45度以上。温度を測っているうちにさめてしまうので正確な温度は不明だが、トップカバーより熱いのは確かだ。

 この熱でDVDなどのディスクは変化、変性しないのだろうか?少し不安。まあもっともレーザーディスクはもっと熱かったので、大丈夫のような気はする。

 エアコンの風があたると、トップカバーの温度は35度くらいに下がる。

○ 20040705   猛暑

 このころ福島では連日30度以上の日が続いている。オーディルームは密閉空間なので温度上昇は命取りになりかねない。
 エアコンを動作させても、しばらく暑い状態が続くのでなかなか部屋に入りにくい。昨日はたまりかねて扇風機を導入した。音質上悪いことはわかりきっているが、快適性には替えられない。

 スクリーンも一段落したので、前方にQRDを持っていった。以前は壁に密着した状態のスクリーンだったので、QRDは人力手動設置が面倒で、音質面では前方がいいのはわかっているが後方に置いていたのだった。

 最近では、昔の常識=前方ライブ、後方デッドの原則、より前方デッド、後方ライブの音場感優先のセッティングが良い結果を残すという風潮になっている。確かに、前方をデッドにしたほうが、余計な付帯音が無くなってよいし、後方をライブにしたほうが広がりが出て良い。

 さて、QRDを設置。電動スクリーンで、ウイーンとスクリーンを上げると、久しぶりに音楽をきく環境(セッティング)になった。2チャンステレオ。いつもの、中嶋みゆきeastasia9曲目、音場定位はすばらしい。実体感が向上している。大貫妙子アトラクシオン1曲目、雷鳴の広がりは良好。5曲目、ギター、ベースの定位が明瞭。打楽器の打撃音と、余韻がすばらしい。
 SACD、DVDオーディオと聴いていく。
 綾戸ちえLIFE13曲目夜空の向こう。
 SACD 実体感は優秀。そこで歌っている感じがいいですね。
 DVDオーディオ SACDとちょっと違う。SACDは実体感を優先する鳴り方に対し 、DVDオーディオは、CDのレンジを拡大した、という印象が強い。
 最後にCD 確かに、いい音だが、SACD、DVDを聴いてしまうと少し寂しい。

 UX-1のオーディオは

 DVI オフ
 VIDEO オフ
 事前のセッティングで、デジタルアウトオフ

 この設定で、オーディオの表現力は格段に向上する。  
 購入後、ずっと通電状態で、エージングはかなり進んでいるとは思う。
 低域の実在感が明瞭なのが特徴。音楽を楽しむというより、分析的に聴かせる、という鳴り方は、より、低域が充実してきたという風に少し変わってきている。

 故障、トラブルも無く優秀な機械だ。
○20040531  CD  DVD

 レッドツェッペリンのライブ音源がしばらく前にDVD、CDで発売された。両方とも入手したので、UX‐1での再生で改めて音質等を確認
 1970年の収録DVD。画質は今のミーシャなどに比すところではないが、音質はすばらしい。当時の熱気をそのまま伝えている。UX‐1での再生ということで、少し構えてしまう。

 なんという表現力だろう。低域、ベース、バスドラムがしっかりと再生される。ピラミッド型の音作りが顕著だ。これにはスーパーウーファーは使っていない。それでも十分すぎる低域。

 さて、盤をCDにしてみる。

 音が違う。シンバルの余韻、ボーカルのエコーの消え行きざまがまるで違う。まるで、カセットに対するLPぐらいの差だ。これはDVDのほうがまったく良い。

 どちらも、アコースティックリバイブのディスク消磁をかけている。それにしてもこんなに音が違うとは。もしかして別テイクか?などとかんぐってしまう。 

 UX‐1で再生すると、これまで聞こえなかった音、見えなかった画が見聞きされる。これはすごいこと。使い込むうちにUX‐1の実力をまざまざと見せつけられるのである。

○ 20040501  異音

 ディスクを入れたら,がらがらと音がする。これはやばい!と感じた。もう壊れたか?さっきまでのディスクは何も問題が無かった。
 ディスクを調べてみると、中心の穴から4ミリくらいの場所に、コンマ3ミリくらいの異物がくっついていた。プラスティックのカスのようなものだ。これでVRDSのターンテーブルの回転がおかしくなり異音がしていたようだ。

 ということは、何らかの要因で、ごみがクランプ部(ターンテーブル)に混入してしまってくっついてしまうと、異音が盛大に発生するようになるということか。
 
 シアター用に照明にディマーがついているが,もう一段暗いレベルが欲しい。いま、最弱にしても真っ暗なシアター状態にするとかなり明るいのだ。次のレベルは消灯だ。消灯状態にしてしまうと、動作状態がわからなくなる。バージョンアップに含めて欲しいですねえ、ティアックさん。

 マルチ出力のRCAピンケーブルでも、音がかわる。今回、トーレンス製のケーブルは中庸すぎるので、交換した。いつもの日立電線のLCOFCのケーブルへ変更。
20040406  G-0s続き
 
 映像にも効くんですよ、といって接続を終えたKさん。「ただ、映像で確認するのはここが初めてですが。」

 ユニバーサルクロック接続でDVDロードオブザリング 2つの塔エクテンデッドバージョンを見る。
 「黒門」のシーン。岩のごつごつ感がよりリアルに。それよりもどきどきするほど「立体感」があがる。山の頂上から黒門を見ると、黒門の右側の曲線を描く塔がやたら立体的。黒門下部の装飾もつぶれずに立体的。
 「死者の沼」では、草の一本一本が凛としてたち、透ける光もまた空気感をかもし出す。もやが、もやとして漂っている様が、より具体的に見える。
 
 ユニバーサルクロックをオフにすると、立体感はすっと消失する。そのままでも、十分にハイクオリティなのだが、ユニバーサルクロックをかけた画をみてしまうと、もう少し、立体的になって欲しいと思ってしまう。

 総評

 G‐0(S)は、まゆつば物ではなく、次のレベルを求める人には格好の追加アイテム。
 G‐0と、G-0sの差は少ないが、ルビジウムは、音楽再生時に強烈に威力を発揮。一度ルビジウムを聞いてしまうと、それ以外は平坦な表現に、耳が行ってしまう。
 ワードシンクは非常に有効。

 ユニバーサルクロックも有効。画像に揺らぎが無くなり、ピシッとした表現の中に、奥行き、立体感が劇的に向上。
 おまけにマルチチャンネルの音声までもが、精緻な表現になり、各チャンネル間の音場、音像の整合性が向上。
 これはマルチをやっている人に特にお勧め。

 UX-1には、マルチチャンネルひとつのチャンネルあたり1個のDACが使われ、フロント2チャンネルにはチャンネルあたり2個合計8個のDACが使われている。これが、ユニバーサルクロックで一元管理されるわけだ。マルチチャンネル再生の音場感が向上するのはこういう管理がきちんと行われるからなのだろう。

 映像系にしても、映像処理の各CPUのクロック管理が一元化されるということで、映像画質が向上するということだ。

 まずは、お金をためてクリスタルのG‐0を目指そう。

20040404  G-0s

 販売店Kさんのお骨折りにより、UX-1とペアになる外部クロックジェネレーターG-0sを2日間モニターすることができた。しかし、残念なことに、年度末、月末の仕事の余波がまだ残っており実際の試聴時間はすごく少なかった。
 さて、このクロックジェネレーターは、クリスタル発振のものが50万円、ルビジウム発振が120万円する。雑誌等で、UX‐1の真価はG‐0によって確認できる、という記事を見るに付け、オヤヂはぶかしく思っていたのである。

 Kさんがセッティングし、早速試聴に入った。


 G‐0sのクロックには、100Khzのユニバーサルクロックと、ワードクロックとして96k(88K)、192K(176K)のアップサンプリングが選択できる。それぞれクリスタルとルビジウムを設定可能だ。

 まず、クリスタルで、ワードクロックをかける。CD中島みゆきEASTASIAの9曲目、シャラララランとくるウインドミルの音がなり方が違う。むむむ。これは只者ではない。

 大貫妙子アトラクシオン1曲目雷鳴の回り込みがさらにすごくなる。
 サラブライトマン、タイムトゥーセイグッバイ。歌っている顔が見えるようになる。

 これを、192kアップサンプリングにすると、少し音が遅くなる感じがするが、音の実体感は驚くほど向上する。
 これをルビジウムにすると、一種の桃源郷が現出した。

 SACD五嶋みどりのメンデルスゾーン、ブルッフの一曲目。彼女の弾くバイオリンの弦のどこいら辺を弾いているのかが見えるよう。さらに、引いている弦の隣の弦が共振して振るえているなっているのも聞き取れる。バイオリンの音が刺激的にならず、さらにいろいろな共振音も見事に再生されたことを聞いたことが無かった。
 サラブライトマンも、やや右にオフセットした位置で歌っているのが判るし、その位置も空中に現出している。これは生生しい。
 大貫妙子の一曲目、打楽器の打撃音と、打撃されたあとに楽器が出す余韻が見事に分離し、余韻がまたホワっとくる。こんななり方は聴いたことがない。

 G-0(s) 恐るべし。Kさんを脇にしばし絶句していたオヤヂだった。
 クリスタルに戻すと、若干生々しさが減退する。一度聴いたら、ルビジウムがいいのは一目瞭然(一聴瞭然)。
 
 これは聴いたものにしか判らないかもしれない。

 「さらに、画にも効くんですよ」といってKさんは、接続を変えた。そこで、、、(続く)
○ 20040330  デジタルアウト

 ビデオアウト・DVIのオンオフが音質にあれほど影響与えるのだったら、もしや、デジタルアウトのオンオフも音質に影響があるかもしれない、と思いつき試してみた。
 こちらはリモコンではだめで、メニュー画面からの切り替えになる。タイムラグがある分変化がわかりにくいのもあるが、、、
 ....切り替え試聴中.......

 よくわからない。そんな気分。

 今月号のHIVIにUX‐1の記事がのっていた。その中で、プロジェクターが三菱の5020で、480Pと、720Pとの画質があまり変わらない旨の表現があった。そんなことは無い。その評論家はどうかしている。
 720Pにすると、ハイビジョンに迫る画質になり、DVDも捨てたもんじゃないと考えたのは前に書いたとおり。

 SACDのT.REX エレクトリックウオリアーを聴いてみた。昔聴いた音と違う。妙に生々しいのである。
 30年近く前の録音が、現代でよみがえる。これはすごいことだ。 

○ 20040228  ビデオアウト-2

 さて、ビデオアウトのオンオフがどの程度CD、SACD再生に影響するか、を検証してみた。
 ビデオ出力はリモコンで簡単にオンオフできる。

 ビデオオフにすると、特にこれはすごいという変わりようではない。
 若干、奥行きが広がるかな。最低域の周波数帯域も良く聞こえるようになるかな。
 サラウンド感も若干広がるかな。
 といった感じ。ふーん。
 ミクロ的に聴くと、ビデオオンで、多少おとの輪郭に微小なリンギングがちらちら乗る。これが微小信号をマスクしているような印象。あくまでオンオフの比較の印象。

 何枚か試聴してみて気が付いた。
 そうだDVI出力もあった。これもオンオフできる。

 そこで、ビデオオフ、DVIオフにしてみた。

 おおー!これはいける。

 ガラッと音楽の表情が深くなり、かつ立体的になった。音楽の音の粒子が一粒一粒元気に飛び跳ねる感じ。

 つまり、映像関係の回路がオフになったので、音声について言うと有利になった。その結果、これまで映像系回路のノイズにマスクされていた微小信号がはっきりと再現されるようになった、ということか。

 大貫妙子のCDアトラクシオン、1曲目。雷鳴のサラウンドは、頭の後方まで広がる。さらに、雨音、雷鳴に実体感が加わる。打楽器の打撃時の音がリアルに。5曲目のギターのピッキングは、ガットをぴかぴかに磨いたような鮮明な音になった。

 SACD 綾戸ちえ LIFE 13曲目 よぞらのむこう。すーっと伸びるノイズが軽い。ピアノと、綾戸の位置関係。ボーカルの実体感。すべてが向上。驚いたのは、次曲のレットイットビーでの、バックコーラスの位置までが、一人一人の歌声とともに、明瞭に表現されたことだ。

 うーんこれは、すごい。今まで、DVI出力もビデオ出力もまるで気にしていなかったが、これからはCD,SACDを聴くときには映像(DVI、ビデオ)はオフにしよう。


○ 20040227   ビデオアウト

 販売店で、XO‐1と、UX‐1を比較試聴できた幸運な人の話を聞いた。
 その中で、XO‐1とUX-1はそれほど差がない。という結論になってその人はUX‐1を購入した、とのこと。
 ビデオアウトをオフにすると、音質に効く。という話があった。

 コンポーネントのDVIオフの影響も知らなかったおやぢだが、このビデオアウトオフも実験してなかった。
 どのくらい変わるのかは、今日実験してみよう。  
 

○ 20040214   石川シアターでのUX-1

今日は会津坂下の石川シアターで、クライオ処理した電源によるデモがあるということで、視聴にいった。UX‐1も持ち込んで、ゴールドムンドのエイドス18MEVとの音の差も確認しようということになった。

クライオ処理による電源コード(タップ)にACドミナスを接続したまま、エイドスとUX‐1を入れ替えた。

エイドスは、音楽を文字通り「楽しむ」再生が特徴。
それに対し、UX‐1は、音をまじめに再生する方向付けだ。
音楽を楽しむというより、鳴っている音(メディアに刻まれた音)を、一生懸命正しく再生しようとする。

これはこれで、いいのだと思う。

さて、はじめからその音が出たわけではなかった。電源投入直後、DVDマルチのディープパープルハイウエイスターをかけたのだが、まともな音ではなかった。ベース、ドラムスが半拍遅れて重々しくなる。ありゃありゃこりゃなんじゃ。
冷や汗が出る思いの中、一曲終わるころに、ベースがついてくるようになってくる。居合わせた5人が同じ印象を受けた。電源投入直後はだめね。
何曲かSACD、DVDなどをかけていくにつれて、みんなが音楽を聞き入っていくようなる。
音の傾向は、エイドスと違うのだが、音の描写の力強さ、響き、余韻の消え入り方、など聴き所が出てくるようになったのだ。

次に、DVD映画の再生。
家ではDVI接続だが、ここではコンポーネントケーブルでの接続となった。
絵が出た瞬間。汚い。何じゃコリャ。!?電源入れたばっかりだから?

少し見ていたがあまり変わらない。その上、オヤヂは、コンポーネント出力についても、720Pやらのアップコンバート出力になると思い込んでいたため、話がこんがらがってしまった。
整理すると、UX‐1の映像DACは216Mの14BIT。これはオーケー。映像の基本的なデジタルからアナログに戻す部分の性能は良い。
DVI出力ではスケーリングで480Pを720Pや1080Iに変換できる。
コンポーネント出力は480Pなのだ。

それにしてもG70から投影される画はプログレにはみえない。

エイドス18に戻して、DVD再生。きれいだ。ハイビジョン再生も美しい。電源入れてから時間がたったからというファクターではない。
さっきのは本来のUX-1の画質ではないと思ったので、設定を確認。環境設定で、ちゃんとプログレ出力になっている。なぜだあ?取り説に、コンポーネントとDVI同時接続はできない、とか書いてあったような気がしたので、リモコンで、DVI出力をオフにしてみた。すると、居合わせた5人から、おおー!とため息混じりの声がでた。画が正常に出るようになったのだ。

パワーコードはドミナスではなかったが、再生画質は非常に美しかった。これで正解。

今回はEIDOS18ME-Vとの比較で行ったわけではない。それぞれのマシンが求める道の違いが際立った機会だった。

さて、うちに戻り、パワーコードをSAラボのハイエンドホースから、ゴールドムンドのパワーコードに変える。これは当った。
UX‐1にも、遊びが出てくるというか、音楽再生の「楽」の部分が出てきた。

さらに、フロント出力を、現在のアダプターRCA接続から、カルダスのゴールデンリファレンスに変更。
これがまたすばらしい。音像に「実体感」が出てくる。
シナジー2iを導入してから、この実体感が出てきて新たな音楽の聞こえ方を自分なりに整理し始めている今日この頃だ。

○ 20040211    CD SACD  DVD そして LP
 システムエンハンサーをかけっぱなしにして数日。
 2月10日に、シナジー2iが到着。これで、CD、SACD、DVDの音楽聴取ができるようになる。

 家で各フォーマットで同一タイトルがあるのは、綾戸ちえの「ライフ」だ。

 UX-1での再生は、SACDが一歩リードしている感じ。
 CDだからだめ、という鳴り方はしない。CDもいい音で鳴る。
 逆にDVD‐Aでは、音が整理されてしまいきれいになってしまった。
 UX‐1はCD、DVDもいいが、SACDにも強い、ということ。

 ついでにLPもきいてみた。
 ダイナミックレンジ、SN比のスペックで見るとSACDのほうが圧倒的にいいはず。
 サーフェスノイズも聞こえる。
 しかしだ。これがまた、音の密度感、サーフェスノイズがあってもノイズには聞こえず、一種のバイアスとなっていい音にきこえる。なんとも、安心して聞こえるからふしぎ。
 これはこれで良いなあ。

 今は、シナジー2i付属のアダプターでバランスアウトをRCAピンへ、シナジー2iでも、アダプター使用で入力している。早くまともなバラスケーブルを準備しよう。
 さらに追い込んで音楽ものも聞き込んでみよう。
上からLP。重量ディスク、高音質盤。下は左からCD、SACD,DVD。
べつに綾戸ちえが特別好きなわけじゃないけど、この時代に、各メディアでそろえられたのがこの「LIFE」だったわけ。

○ 20040208
WOWWOWのデジタルハイビジョン番組でロードオブザリング 二つの塔を放映した。
それにあわせて、UX-1のDVD再生を同時比較してみた。
DVDはロードオブザリング二つの塔スペシャルエクステンディッドバージョン。
 
以前エア-D-1のコンポーネント出力とDV969Aiのhdmiの出力を比較した。
その時は、969のHDMIのほうがD-1のコンポーネント出力精細感があり、きれいだった。色の純度が上がる。など。ただし、D‐1コンポーネント出力は画の密度感、奥行きの出方が優れていた。
969のHDMIはデジタルハイビジョンに比べて少し劣る感じであった。

今回、デジタルチューナー D4接続と、UX-1 DVI接続を比較した。
DVIケーブルは、オーディオクエストのDV-1ケーブル6メートルだ。
DVI出力は720Pコンバート。

結果。

前回969で感じたときより、差がなかった。というより、部分的にはUX-1再生のほうが優れている部分もあった。

デジタルハイビジョンを基準にした場合。
UX-1の再生は
画像
ホワイトピークで勝っている部分がある。
画の質感では、UX-1の方が優れている。奥行き感、色の密度感はUX-1のほうが上。
さすがに精細感はデジタルハイビジョンが上だが、トータル画質ではUX-1のdvd画像のほうが上だ。

これは、スペック上の問題ではない。総合的な画質の差だ。

音質は、DVD UX-1のほうが音の密度感等上回っている。

これほどデジタルハイビジョンに拮抗するDVD再生画質とは思わなかった。
これはすごい。

今回のデジタルハイビジョン放送の質が悪いということも考えられる。午前中の吹き替え版の方が見た目、画質はよかった気がする。
それでも、ここまでデジタルハイビジョンの画質に迫るとは思いもよらなかった。

一時期は、DVDの新規購入をやめようとまで考えたが、これほどの画質を見せられるとDVDもまだまだやれる。そういう気持ちにさせてくれるUX-1であった。
20040207

通電して2週間。だいぶ画も音も変わってきた。
カチッとしている、という基本的な部分は変わらないが、だいぶ滑らかになってきた。
クラシックも聞けるようになってきたし、SACD リンダリンシュタットのマルチ音声も音場感がよくなってきた。

そうなってくると際立つのが、2チャンネル時のフロントの音声クオリティ。これはプリを何とかしないと解決しそうにない。

映像は、DVIケーブルをオーディオクエストの6メートルものを試用。
パソコン用のケーブルと比較してそれほどこれがはすごい、違う!!というところはない。
デジタルの恐ろしさとも言うべきか?
コンポーネントケーブルを取り替え試聴(視)したときは、オルトフォン、クエストそれぞれに特徴が明確にでてわかりやすくかつ、判断もすぐにできた。
しかし、DVIケーブルについては、これできまり!!という部分の「決め」ができずにいる。
エージングもあるのだろうかと、現在つなぎっぱなしで検討中だ。



VRDSメカ(VRDS-NEOというらしい)を搭載したユニバーサルプレーヤー。
オーディオのみのX01もあるが、私は映像も見るのでUX-1の選択になった。
spec
アナログ出力  
ダイナミックレンジ 108db
全高調波歪率  0.001%
F特  5から58KHZ  (-3DB)     DVDオーディオ 192kHZ
DVI出力  HDCP対応
消費電力  36W
重量     25KG
2004年1月23日に搬入。
氷のように冷え切っている。PADのシステムエンハンサーをリピートで掛け、音を聞かずに放置。
エージングにどのくらいかかるのだろうか?
その日、販売店のK社長と一緒に視聴。
映像はきれいだが、、、
音も精緻だ。
まだまだこなれていない印象が強い。

かけっぱなしにして置き、3日後くらいからようやくこなれてきたようだ。音も画も少しづつよくなって行く。
だから新品は好きじゃない。中古はある程度あきらめもあるし、実際にエイジングも進んでいる場合が多い。私は車もオーディオも中古でぜんぜん平気。
新たに買う場合も、店頭展示の方が安心して買える。

さて、4日目になると、かなり変化が現れてきた。
映像ははっとする美しさになった。コンポーネントも、インターレース設定になっていたのを発見。プログレモードに変更。
この頃になると、コンポーネントとDVIの差が歴然としてきた。DVIの720P変換画像は非常に安定していて美しい。1080I変換より720Pのほうが、画がしっかりとしていて好ましい。
DVIケーブルはコンピューター用のローコスト品。これもメーカー品に替えるとまた変わるんだろう。今のところ、DVIケーブルの比較記事がないので、冒険をしてみるしかない。
オーディオクエスト、ワイアーワールド、オルトフォンなどが発売しているケーブルのどれかを導入することになろう。

音だが、マルチは(音質上)ある程度納得している部分があるのだが、2CHのピュアオーディオについていうと、D-1プラスEADの再生音に及ばない。300万円に近いセットの音と比較するのには問題がある。今はなんと言っても、プリが10万円ほどのマルチプリアンプなのだから。このTA-P9000ESは、音を付加するタイプではなく、ダイレクトに瑞々しい音を出すアンプだ。マルチには良いだろう。しかし、ピュアオーディオ的にいえば、色気、肉感的表現などの要素がないのは物足りなくなってしまうのだ。