雑記帳 9月・10月


○ 20041004  スペーサー

 フロントチャンネル用のシナジー2iには、付属のソルボセインのインシュレーターを使っていた。今回J1プロジェクトの青いインシュレーターへ交換した。
 音像のにじみがなくなり、倍音、エコー成分がより明瞭になった。これはこれで良いのだが、腰が低くなった。底辺を下にした三角形のような音のイメージ。これが曲者。いいのか悪いのか、これまでUX-1のパワーコードをゴールドムンドにしていたのが、J1プロジェクトのスペーサーにしたら、低域がさらに出てしまい、多少ブーミー気味になってしまった。
 そこへ借りてきたエソテリックのPC8000というパワーコードを試聴したものだから悩んでしまった。こちらのパワーコードの方が良く聞こえてしまったのだ。多少低域がすっきりするアクロリンクの線材が、J1プロジェクトのスペーサーに合ってしまったのだ。うーん。悩んでもしょうがないので、しばらく様子を見ることにする。

 スペーサーもエージングで変わるものだから。
○ 20040924  久しぶりの大作DVD スターウォーズ初期3部作

 いやあ、待ってました。スターウォーズエピソード4から始まった、3部作のDVDが発売された。23日の休み、一気に3本見てしまいました。詳細はAVプログラムに書くとして、痛感したのは、LDの限界と、DVDの可能性でした。いやあ何度見てもSWは面白いっすねえ。

 カルダス RCA 1.5M  クワッドリンク5C

 販売店Kさんから試聴で借りてくる。リア用にUX-1シナジー2i間に入れてみる。これはだめだった。付帯音がついてしまい、やわらかい軟弱な音になってしまう。ハンニバルのフィッシュマーケットのシーンでも、バンバン撃ち合う銃撃音が遠くで鳴っているようだ。音の立ち上がりもなまってしまうようだ。カルダスということで期待したが、残念な結果に終わった。

○ 20040912 TVBOX2

 2万6千円くらいで、ビデオ信号がスケーリングされて、RGB信号になるということで、期待度大のTVBOX2であったが、結果はというと。

 まず、S入力で見る。通常の地上波TV程度のぼんやり感。結構見られるじゃねえか。ても、デジタルハイビジョンが基準画質となった現在厳しいところだ。

 TVBOX2からのRGB入力の切り替える。うーん。ぼんやり感がさらに高まってしまった。SNはよくなっているようだが、ボーっとしてしまうマイナスのほうが目に付いてしまう。輝度自体も下がってしまう。これだったら、S入力ダイレクトのほうが若干だが鮮度が高い。
 画質調整もしてみた。シャープネス、色温度、ガンマ設定。でも、この機械が介在するデメリットのほうが大きいようだ。

 今回は、期待度が大きかったせいか、少し辛口になってしまったが、基本は、ビデオ素材が、パソコンのディスプレイで見られるという機械なのだから、その用途に限って言えばありがたいものなのだ。おまけにTVチューナーもついているのだから、パソコンディスプレイでテレビを見ようと思っている人にとっては良い機械なのだろう。

 Kさん、快く機材を貸していただいてありがとうございました。

○ 20040911  焼き機 & アナログスケーラー



 オーディオKさんのKさんから「おもろいものがありますよ。」と四角い箱(上)を見せられた。「とにかく一回きりですので見てください。使用前はこれ。」ロードオブザリング二つの塔を見始める。画質を確認した後、四角い箱にディスクを設置。ちかちか光る動作表示が2分ほど続いた後終了。ディスクをプレーヤーにセットして効果を見る。「これを使ったあとはこうです。」

 確かにロードオブザリング二つの塔の冒頭の題字がくっきりしたような気がする。死者の沼地での、奥行き感、水の透明感、生い茂った草の立体感、色数などが向上している。

「これはDVD、CDなどに強力な光を照射して、反射層の蒸着面をきちんと密着させるのです。」その結果、明るいところはより明るく、色はより豊かになるという。蒸着面をさらに焼いて、ビットの角を立たせようというものだ。

 デモ機を借りてきて、恐る恐る家のロードオブザリング二つの塔を試してみた。まず。使用前画質確認。焼き機にセットして数分待つ。使用後の画質確認。
 確かに少し違う。きりっとした表現になる.製品チラシコピーにもあるように、「映画フィルムの粒状感も高まる」という効果はあるようだ。
ただし、DPX1000では、それが仇となった。若干がりがりとしたノイズ感が出てくる。こげたトーストの感じ。(イメージ)

 アコースティックリバイブの消磁器にかけると少しがりがり感が薄れ見やすくなる。いたしかゆしだ。

 音楽CDでも確認。大貫妙子のアトラクシオンをやってみる。使用後、音の粒立ちが細かくなる。マラカスの中に入っている粒子が見えるようだ。ただしこれも少し焦げ臭くなる。(音がだよ。実際にディスクがこげるわけではないのでご安心を)やはり消磁すると聴きやすくなる。こちらもいたしかゆし。

 面白い機械ではある。nespaというのは「ほら言った通りでしょ」という意味だそうだ。

NESPA#1という機械。恐ろしくて全部のディスクに処理をしようとは思えなかった。




 アナログスケーラー i-o data TVBOX2



 映像(ビデオ素材)の同軸、S、コンポーネント入力をパソコンの液晶ディスプレイで見られるようにするコンバーター。映像出力はアナログRGBだ。RGB変換時、内蔵スケーラーで、スケーリングされる。これは、もしかするとLDの画質が向上するのではないか。しかも2万6千円ほどの価格でスケーラー搭載。これはうまくするとすごいことになるかも。

 まず。Kさんが購入、自宅で画質確認のはずだったが、忙しく自宅では確認できなかったそうだ。
店のシステムで
1.dvdプレーヤーコンポーネント出力480iを三菱中級DLPプロジェクターへ
2.同コンポーネント出力をTVBOX2へ入力。RGBケーブルをプロジェクターへ。

 さて、1.のスルーで見た画に対して、2.の画は若干フォーカスが甘くなった画。少し滑らかになった気もするが、甘くなったほうが気になる。

 そのTVBOX2をおやぢのAVルームに持ってきて画質確認だ。LDプレーヤーもリビングから持ち込む。ディスクは、スターウオーズエピソード4。再編集もので画質はLDではまあまあのもの。
 パイオニアHF9GのS出力1を直接DPX1000へ、もう1系統をTVBOX2の入力へ、RGBケーブルをDPX1000のRGB入力端子へ。

 うまくすると、S出力がスケーリングで高画質になるはずだ。(続く)



○20040908  FMチューナー  KT2200

 会津坂下のIK氏が何を思ったのかチューナーを買ったという。そこで、おやぢも、メインシステムにKT2200を入れてみた。購入以来約20年。その間2度ほど修理に出した。現在は快調である。トリオ時代の最後のバリコンチューナー(同時期にL03Tがあった。)、そしてFM専用機として最高の音を目指したものだ。そのころはFMエアチェック(!!)が盛んで、若く金が無いおやぢにはFMは貴重な音源であった。
 さてDVHSでは使うことの無い地上波TV用のアンテナ線をデッキから外し、KT2200に接続。いいかげんなものだ。以前だったら8素子アンテナを上げえの、高さは3メートルのポールで設置!!などこだわっていたものだが。補足すれば、この土地では送信塔がテレビもFMも同じ山(笹森山)にあるので実質的には問題ない。送信塔も、アンテナ位置から直視できるのだ。
 メインシステムに組み込みしばらくすると音がよくなってきた。アナウンサーの唇の様子(乾燥しているのか、濡れているのか。)アナウンサーのマイクへの距離、どちらのほうを向いて話しているのか、など生々しく判る。これで、また新譜紹介の番組を再開してもらえれば、まだまだFMも使えるなあ、と改めて実感。しかし、FMの音のよさを判別するのに使うのがアナウンスだけとは、これもまたさびしいことではあるね。
 おびただしい数のCD、SACD等の新譜が出るが99.9%をおやぢ自身で聴く事が無く終わってしまう。レコード会社はコピーがどうのこうの言う前に「いかに聴いてもらえるか」ということを考えるべきだ。ましてやFM自体が15k以上の周波数をカットするダウンクオリティ=コピーフリーの機能も果たしているのだから。これはMDへのコピーと同様の意味。MDへの録音がオーケーなのはMDの周波数帯域、ダイナミックレンジともダウンクオリティになるから。いい音で聴きたければFMじゃなくってディスクを買いなよ、ってね。
○ 20040905  LP

 突然バンヘイレンのギュイーンギュイーンというギターが聴きたくなってLPを取り出す。
 フォノイコから、シナジー2iにダイレクトに接続するように改めた。(今まではRCAキャノンの変換アダプターが無くAD100のアナログ入力を経由していた。)このためにビクターのRCAキャノンのアダプターを買っておいたのだ。このアダプター、分解してみると、内部配線が恐ろしくチープ!!これで1000円近く取るのは???なのだ。あとで線材は交換しよう。
 久しぶりにLPを大音量で再生した。へえ、こんな音が入っていたんだ、と感心することしきり。結構音像が分離して聞ける。プリパワーが違うとこんなに変わるものか。同じLPでも、過去最高のコンポーネントで再生されているのだ。これだからレガシーメディアもハードも捨てがたい。


○ 20040902   排気温
 
 福島が残暑で33度を記録した9月1日。DPX-1000の排気温度を測ってみた。
 レンズがあるところを正面とすると向かって左側に排気口が二つある。今回はより熱い手前のほうの排気口の温度を測ってみた。排気口から3センチのところに温度計を設置。温度上昇が止まるまで計測。

 65度。

 温風器だった。

 以前床置きにしていたとき、隣にあった、CDトランスポートがやけどするくらいあっちっちになっていたことがある。65度ではえらいことだ。この温風を何かに活用できないものだろうか?