● 雑記帳 200710−
○ 20071231 年末
2007年もまもなく終了。2007年は少しあぶく銭が入った都合で、ブルーレイを導入できました。
2008年はどんな年になるか?
BDレコーダーBW800はDVHSの有効活用を予定し、またミニDVのカメラからコンテンツを録画するのに、i-link端子装備を注目していました。
ところが期待はずれ。
まず、HDV(ハイビジョンDV)が入力できない。
次に、録画先にDVHSを指定できない。(HDDからの出力はi-link先に設定できることが20080116に判りました。)
このi-link端子は入力オンリーなのでした。DV(ミニDV)の画像は入力可能なのですが、HDVにすると画面は真っ黒、音声も出ません。これには当てが外れました。HDVが大丈夫、と言うことを明記しているのは、ソニーの製品です。ソニーはDVHSのTS信号を受け付けない、と言うことで選択枝からはずしましたが、これだったらソニーの方が使い勝手が良かったか?つまり、ミニDV(HDV)は記録時間が短い、それをDVD、BDに焼けるのだったら、テープは使いまわせる、と踏んでいたのです。残念。(ちなみにHiVi1月号には、BW800のi-linkはHDV入力可能のところに○がついていました。ちがうちゅーの!)
また、TS(WOWOWなどのHD録画DVHS信号)は、BW800を通すときれいになるメリットはあるものの、1回録画可の放送録画テープは、HDDや、BDにムーブ出来ません。これも残念。HDDに取りためた番組は、BD(DVD)にムーブできますが、DVHSにはムーブできません。残念。今後、HDDのコンテンツをDVDやBDへMPEG4録画をどのように出来るのかやってみます。(2008年1月17日出来ることが判明)
ということで、今日は、デジタルBSチューナーを元に戻してi-linkでDVHSに録画できる環境に戻しました。DVHSで録画できる環境を持っていたほうが良いです。やはり、1枚1000円のBDは導入に躊躇があります。いまは、120分200円のDVHS(SVHSテープ改造)を使っていったほうが良いのですね。(SVHSテープも最近販売店店頭で見られません!!DVHSテープは生産終了ということです。)BW800のMPEG4がどのようなパフォーマンスを見せてくれるかによっては、DVHSからBDに移行する日が近くなるかもしれません。
今回、WOWOWのガメラシリーズの初回、ギャオス、バルゴンをとり忘れたのは痛かった!!再放送希望!!2008年1月はバンドオブブラザーズのHD再放送があるので、これはきっちり押さえなくては。
2007年の紅白歌合戦をBSHiの5.1CHで見た。暗騒音のノイズがすごい。毎年、N○Kの紅白は音声のミキシングが面白く聞いているが、今年も暗騒音がすごい!!(番組は見るのをやめて、家族で、BDハリーポッタ−不死鳥の騎士団を見ていました)2008年は家族の見る部分のオーディオのグレードアップをしていく予定です。
では、良いお年を!
○ 20071226 訪問
12月22日久しぶりに会津坂下のIKシアターへ行ってきた。今年は雪が少なく、土湯道路は頂上付近に少し圧雪があった程度。移動は順調でした。
IKシアターでは、ウオッチドッグが修理中。フロントのグランドスラムに重大な損傷があり、IKシアターの観音様によくお祈りをしておく必要があるか!?(観音様=VA)
さて、IK氏のホームページに書いてあった、AVPのシャキーン音はどうだったか。
音場が広い。その中で、音声や、効果音が際立って聞こえる。勿論、シャキーン音も金属のこすれ合うような音としてすごい迫力。そもそも、金属やら固体物質がぶつかり、砕け散る再現性はグランドスラムの真骨頂。逆に今回はセンターのウオッチセンターの音がウオーム過ぎて質感の差が際立ってしまっていた。しかし、トータルのサラウンド感は相当なもの。プレデターが破壊爆弾でピラミッドを爆破するとき、トンネルから2人が飛び出した後襲ってくる爆風が肌で感じられるほどだ。うーん、ロスレスオーディオ(最近はHDオーディオと称す)の威力はすごい。
PS3を、ホームユースに下ろすことにしました。
電源コードをカルダスゴールデンリファレンスに替えても、低域の薄さは解消されませんでした。結構いい味にはなりますが、BW800と比較すると、やはりだめ。家庭用に下ろす決心をしました。
2007年は家族用の映像装置がHD化されました。ディスプレイが1080IのHD。左下ビデオはデジタルHVレコーダービクターHM-HD5500(MPEGエンコーダーなし、5.1CHアナログ出力無し、D4出力無し。すなわちHDX1から余計な装備を取り外し、I-link接続のデジタルハイビジョン録画に特化した製品)。そこにBDプレーヤーPS3を設置。ソースがHD化されたわけ。右側のパイオニアDVDプレーヤーは置いてあるだけで接続は外してあります。480P出力で従来機種のレベルではきれいな再生画質を見せたこのプレーヤーもPS3には劣る。右下は、レガシーハードのβSL2100です。
ホームユースでは、パイオニアのプラズマディスプレイPDP‐506HDという3世代前のものを使用。720Pパネルで、解像度的にはAVルームのリファレンスプロジェクターだったヤマハDPX1000と同等。PS3は480iのDVDも1080Pまでスケールアップする機能がついています。それをディスプレイの解像度1080I、720Pにあわせて設定。
それでもハイビジョンの美しい画像を見ることが出来ます。パイオニアのプラズマディスプレイはこの機種の前までは、黒のしまりがよろしくありませんでした。本機になってかなりの改善があり、今年のKUROシリーズで1080Pフルハイビジョン達成と、コントラスト比の向上を達成しました。それでも、本機が新製品に比べ全く劣っているかというとそうではありません。
家庭用にハイビジョンを導入するということ。同じく大画面を導入すると言うことはすごいことだ、と改めて感じています。画に対して、プア−なのが音です。標準のSPオーディオシステムはがんばってはいますが、やはり通常のオーディオシステムに比べると小ぶり。ここに、AVアンプを導入、小型のSPでサラウンドシステムを構築すると結構いけるかも。しかし、生活空間に巨大なSPや無骨なSPコードは不釣合い。どのように生活空間になじませるかが、AVルームとリビングルームでのAVの違いでしょう。こちらではまともにやる必要はありませんので、見栄え重視で対応していく予定です。
こうしてみると、本格AVには役不足なPS3もホーム用ハイビジョン再生機としては十分な性能を有し、また、DVDもアップスケーリングできれいに写るし、CD、SACDマルチプレーヤーとしても使えるすごい製品、となります。(SACDをリビングで聞く必要はないのですが、、、)ましてやゲームも出来る、というマルチなプレーヤーということです。ああ、そういえばPS3は基本がゲーム機だったのですね、すっかり忘れていました。
これまで録りためたDVHSのHD放送テープもリビングで見られるし、結構家族用としては、過去にないほど高画質になった世の中なのでした。そうなると、レガシーハードの置き場がますますなくなります。
家族の記録として、ベータ、Hi8、MiniDVがあります。βはまだつないでいますが、Hi8は今回外しました。LDプレーヤーとHi8、SVHSデッキは別に昔のNTSCのテレビに接続する環境を作ってあげるほうが良さそうです。場所を食いますが、捨てるわけにも行かず、かといってβ、Hi8をBD、DVDに焼きなおすのも馬鹿くさいのです。皆さんはどのように過去のオンリーワンのコンテンツを保全しているのでしょう。(この他に8ミリフィルムもありますが、映写機が死んでしまいました。とほほ)
○ 20071217 WOWOW
昨日12月16日の夜、WOWOWで矢沢永吉のライブ生放送があった。衰えない声。ツッパリなおやぢを演じ、非常にかっこ良い。
音楽も安心して聴いていられるロックで、聞いていて寝てしまった。気持ちの良いロックを聴いていると眠くなるものだ。
気が付いたら録画するのを忘れていたが、録画していると気持ちが逃げてしまうので、ある意味、ちょうど良かったのかも。
先月11月13日からいろいろなことがありました。11月14日の深夜いわきからの営業の帰り道、仕事車で自損事故を起こし車は全損。11月17日町内に花一杯運動でパンジー、チューリップ球根植え。同日日中は代理業協会の献血活動。同日夜は町内会の忘年会。22日はおやぢが理事をやっている管理組合の集まり。25日はいわき市へラグビーの試合で遠征。25日当日町内の中心人物死去の報。26日通夜、27日告別式。おやぢはそのお手伝い。12月1日町内清掃活動、きこり。死去した方のお宅(初七日)からチェーンソーを借り受けに行く。12月2日ラグビー福島県クラブ選手権大会決勝戦のためいわきへ遠征。12月9日自宅に本棚設置のため、大掃除となる。12月14日福島民友新聞社に愛の事業団募金を持っていく。翌日の同新聞に写真入で掲載される。
車が全損してからは、町内活動(草刈、木の伐採、資源回収)用の軽トラックが通常の営業車、遠方に行くときは家族車に乗り換え 走っておりました。車が無いと言うことの不便さをいやというほど思い知らされた一ヶ月。12月14日金曜日に次の仕事車が納車になりました。翌15日土曜日ETC、ナビなど取り付け。12月16日町内防災訓練で炊き出しをやるのでその準備も15日に行う。12月16日は町内防災訓練。何しろ行事責任者なので、朝から走りまくり。亡くなった町内の中心人物はこのようなイベントをこともなげに遂行していた偉大な方でした。防災訓練の間、雪が降ってくる、寒い!など天候は良くなかったものの、ある意味記憶に残るイベントとなりました。
というわけで、この一ヶ月オーディオを楽しむ気持ちの余裕がありません。さらに自分の仕事が、車が無かったせいもあり、年末に向けて余裕が全くなくなる事態に陥っています。心の余裕がないと、趣味のオーディオにも身が入りません。寒い時期になったので部屋が暖まるのに時間がかかる、と言うのも効いています。今は、冷暖房エアコンになりましたので、暖かくなる時間はこれまでの3分の1程度ですが、急速に暖めると乾燥がひどい。喉がからからになってしまいます。(昔は空気汚染が無いという理由でデロンギヒーターでした、、、)
ヤフーオークションでは惨敗が続きました。AVプリ用にXLRケーブルを捜していましたが、最近のヤフーオークションでは、最後の10分にえらくレイズされついていけなくなってしまうことがしばしば。AVプリが来たら、これまでのRCA6本からXLR6本に切り替わるのに、今はAVプリ用に2本しかありません。カルダスのハイグレードものは押さえたいのですが最近連戦連敗でがっくり。
PS3のレッグを替えてみたけれど、中・低域の薄さは解消されませんでした。BW800、UX−1には及びません。パワーコードを替えるとまた違うかな?と言うことでカルダスのゴールデンリファレンスパワーケーブルが近々来そうです。PS3は画像の精細度は高いですが、色味が薄い。音も鮮烈ではあるけれど、中域低域の厚み、肉感がないのです。
かないまる氏が参加した藤田恵美のSACD。予約していたら、12月初旬に届きました。CDカモミールシリーズからのリミックスものだが、音が良いので大ブレイクという評判だそうで、期待して聞いてみた。
うーん。まあ、特にすばらしいと言うことでもないが、強いて言えばボーカル以外の楽器音が自然に聞こえる、と言うところか。この自然に聞こえるというところが実はSACD作成上難しかったに違いない、とは思うのだが。
藤田のボーカルが少しキャンディっぽさ(意味が通じるかなあ?)が足りないので、もっと聴きたい!って思えないのですね。松田聖子、高橋洋子、八神純子、カレン・カーペンター、岩崎宏美などスイートな歌声の部分があると、音楽作品としてすばらしい!!というレベルになるのでしょうね。今の藤田は少しアンニュイで、ハスキーな部分が出てきてしまっているので、心の琴線を揺り動かすには少し大人すぎる。(まあ、この部分がハートウオーミングという範疇に当てはまるのかもしれず、それで流行っているのかも)
○ 20071128 ブルーレイ導入計画‐32
BW800はいっちょ前なオーディオ機器のような性格を持っていました。セッティングして2週間。音ががらがら変わりました。
レッグにTAOCの大きなほうの品を使用。高域のシャープさが出てたものの腰高なイメージがあったのですが、2週間したら、低域がもりもり出てくるようになりました。
BDハリーポッター不死鳥の騎士団を見ていたら、低域がもりもり。SWをつけていなくてもすごい低音でありました。深夜かつ葬儀で疲れ果てていたので冒頭から居眠りをしていたのですが、途中途中の低音に目を覚ますくらいの音であったのです。
映像の24Pのセットが出来ない状態は相変わらず。間に入っているAVアンプが1.2aだからか。直でつなげばすぐにわかるのだが、面倒なので試していないのでした。インテグラのDTC9.8はいつ?
ところで、ホームユースにパイオニアのプラズマディスプレイPDP−506HR、i-linkでDVHS 5500を接続している。i-linkの認証がうまくいかず、DVHSのコンセントを抜かないといちいち認識してくれない。そんなこんなだが、BS2のスタートレックの録画は成功している。AVルームで、BSチューナーの留守録をすると最後の5分くらい録画できなかったものが、プラズマのチューナーユニットでは、問題なく最後まで録画出来るのであった。なぜ最後の5分が切れてしまうのだろう?
このスタートレック、宇宙空間とエンタープライズのシーンは作り直ししているようだ。カーク、スポック、マッコイなど当然ながら若い。劇部分は昔のままだが、若干画質は向上している。このような良質のSFがTVで毎週見られていたのだから、幸せなことだったのだなあ。福島では、38年前福島テレビで平日か毎水曜午後4時からの放送だった記憶がある。嬉々として小学校から帰りテレビにかじりついていたものだ。
PS3もセッティングを変えてみた。低域が薄いのであれば、レッグを変えてみよう、というもの。これまでは高域のシャープさを求めてサウンドスパイクというティップトゥータイプのレッグを使っていたのだが、それを、低域重視のJ1Pの青いスペーサーに変更。重石をLPのスタビライザーから、定番の鉛インゴット2本へ。
とたんに音が鉛くさくなるが、低域の力強さが出てくる。J1Pのスペーサーは2週間くらいたつと音が落ち着いてくる。それまで少し待ってまた確認してみよう。
○ 20071119 ブルーレイ導入計画−31
BW800のセッティングを変えてみた。
現在我AVルームでは映像系コンポは、クワドラスパイアのラックに納めてある。BSデジタルチューナーは要らなくなるので、そこを外す。電源ケーブルはテクニカのOFCメガネタイプ、i-linkケーブルはオルトフォンの銀リッツケーブル。BSケーブル、地上波同軸ケーブルは地デジ用に1本、アナログ用に1本。これまでBSチューナー、DVHSの接続に使っていた画質音質に効果がわかっているものをそのまま使用。鉛インゴットは3本使用。
HDMIはPS3につないでいたワイアーワールドシルバースターライト。
先のパイオニアの製品発表会の時、小原さんが使っていた「硫黄島からの手紙」、「スターウオーズEP3」の他、BSHIの「2001年宇宙の旅」を視聴。
まず硫黄島は、他トーチカから本部に戻ってくるときのシーン。ここの銃撃戦の乾いた発射音チェック。画質は色を落とした白黒調に血の赤のみが強調されたもの。だっだっだっと機関銃の発射音、右左後方から発射される銃撃音。撃たれる兵士がいる反対側から機銃が発射される音造りが納得できる。ただし、映画としての出来は???
スターウオーズEP3はWOWOWHV放送のDVHS。DVHSからi-linkでBW800、HDMIシルバースターライトとなりAX1700から、スターライトでビクターDLA-HD1。
BW800の1080P出しHDMI接続シルバースターライトの効果がすごく判る。DVHSi-linkからBSチューナー、テクニカDケーブルD4で接続、AX1700の1080i出力に比べると、差は歴然。
黒が黒。冒頭コルサント宙域での戦闘。宇宙空間が真っ黒。星の数、色はこれまでのシステムの中で最高。戦闘艇、戦艦、ドロイドの色、艶など一皮、二皮もむける。各種発光ビーム、爆発、ミサイルの曳光、など色表現も同じテープとは思えない。まず画がしっかり、しっとりしている。これまでDVHSは多少ジッターがかった表現であったのが、どしっと腰のすわった表現。だから宇宙空間の黒もどしっとしているのですね。
「2001年」はBs‐hiのハイビジョンDVHS。2004年の放送。改めて見ると、フィルムの痛みがひどい。初めの宇宙空間は青みがかって、解像度不足、フィルム傷も多い。解像度が上がった分、細かいところが良く見えてくる。例えば、宇宙ステーションに向かう男がパンナム!!のシャトルで寝てしまってペンが空中を漂うシーン。これが透明な板に取り付けられて撮影されているのが、透明な板についているほこりが一緒に回っていることで確認できてしまう。
低解像度の放送だと思っていると、球形のシャトルが月に向かうシーンでは、いきなり宇宙空間が真っ黒になる。ここはすごい。漆黒の闇に丸いシャトルが音もなく進む。BGMは入っているが、エンジン音などはなく静けさが表現されているのだなあと思う。チャンバーに入ると赤い照明になる。これまでのLDだとこに盛大にノイズが出る。DVDでも解像度不足になりがち。このテープでは、赤のシーンでもきりっとした解像感、色純度を保ち、すばらしい再現を見せた。
この放送の時に地震があり、途中で地震速報が40分ほど入っていたのが判った。これまで見ていなかったので知らなかった。再放送希望!!(さらに残念なことに11月初旬に再放送があったのを、過ぎてから知った。)アメリカでは、BDになって発売されているようなので早く日本版も出てこないかな。
会津坂下のIKシアターで確認されている、新式のハイビジョンレコーダー付属BSチューナーでの出力のほうが単品のBSチューナーよりきれい、はこちらのAVルームでも確認できました。
BSハイビジョンの画質はすごくきれいになりました。地デジも見られます。普通のアナログ放送までプロジェクターで見られる画質になっているのには驚きました。BW800でアナログ放送もアップコンバートされて出力されます。ハイビジョン画質にはならないものの、BSデジタルのSD放送並みの画質で見られます。これもすごい。と言っても地上波アナログをこのAVルーム見ようとは思いませんが。HD1の表示を見ると、入力1080Pになってはいます。
さて、クワドラにセッティングしたBW800ですが、画が良くなった分、音に多少違和感が。切れ込みが若干足りない。クワドラとの相性が悪いのか、BW800の音質がそうなのか。もっとばりばり鳴るようにするには、、、少し、マイルド系なのが気にかかります。インシュレーターを工夫してみましょう。
BW800のパネル中央の青いイルミは黒いアセテートテープを張り目隠し。設定で、24PがONに出来ません。ONのスイッチが動く状態にならないのです。HD1は24P受けが出来るはずなので、間に入っているAX1700が悪いのか。ダイレクトにつないで見るなどの検証を後でやってみましょう。などなど使いこなしが必要。(いつ録画する!?)
i-linkは、これまではチェーン接続しても大丈夫だったのが、BW800では機器は1台しかつなげられません、という表示がでる。パナソニックのDVHSは何の問題もなく、識別、再生OKでした。ビクターのはまだ試してません。フロントに接続すると自動識別されるはず。やりたいことがすぐにわかる表示じゃないので、ためらいながらの使いこなしです。
放送局の設定も何の問題もなく完了。ただ、PS3や他のコンポのような画質音質の設定の画面がないのは、かなりホームユースを意識しているつくり、と言うことを表している。こちらでいろいろ設定できればもっと強い機械になるのになあ。
○ 20071116 ブルーレイ導入計画‐30
ボケ気味のVC1のスーパーマンリターンズと、超解像度パイレーツオブカリビアンデッドマンズチェストは、BW800でどうだったか。
MPEG4AVCは良好な画質のものが多いが、スーパーマンリターンズしかないVC1作品が、低画質なのでVC1が悪いのか、この作品のみが出来が悪いのか不明。DVDでは、高画質の評価をしていたのに、BDは今一。もしかすると、PS3のVC1デコードがうまくいかないのかも、という気持ちがあった。
BW800での再生は、劇的には解像度がアップすると言うことは無かった。しかし、多少きりっとした画にはなる。奥行き、色の豊富さが良くなるために、多少解像度が甘くても、目が順応してくれる。
パイレーツオブカリビアンは、解像度がとても高く、映画としての出来はともかく、画を見る分にはデモに使えるシーンが目白押し。CGは、メディアが高画質になればなるほど実写部分との乖離がはなはだしくなる。何度見てもタコ船長と対峙する人とのシーンは目線が合わず、タコ船長が平面に見えてしまう。タコ船長だけ見ていれば、その範囲での奥行き立体感はあるものの、実写の情報量に比べると作り物は平面に見えてしまうのだ。
さて、BW800での視聴で一番感じたのは色数の豊富さだ。南方系の毒々しい色の植物群。黄色、赤、緑の発色がすごい。汚らしい海賊のよごれ、しみ、船の木に染み付いた汚れ、その色、色。これほどまでに気を使っていた映画だったのか、と言うところを確認できる。
実はこの映画、ディズニーなのに人が一杯死んでいる。殺す、殺す。それが暗くならないのはジョニーデップのキャラクターか?
○ 2007113 ブルーレイ導入計画−29
リモコンに再生音声を選択するボタンが無い、と書いたが、ありました。フリップカバーがあることに気づき、開けてみると音声選択ボタンが。
この辺がホームユースのレコーダーというコンセプトなのだなあ。まず再生からはいると、画質、音声の設定が必ず必要になるのに、この機械は、まず受信の設定から始まる。仕方が無いけれど、再生を重視したつくりにして欲しいものだ。
また、暗黒のシアターユースだと、このような製品の主張は、殺人光線ほどの光量になる。この画像では判りにくいが、真中のブルーレイを強調するイルミネーションはきわめて眩しい。視聴中はUX-1にも使っていたビデオテープのついたてを使用することになる。取り説にイルミネーションの減光方法が書いてあるかもしれないが、リモコンにはイルミネーション光量切り替えボタンは無い。(トレイカバーには他の部屋が写り込んでいます。そこが光っているわけではありません。)
さて、気になる視聴だが、これはすごい。PS3は例えれば軽自動車ではないにしろカローラレビンやスターレット、ミラージュクラスをカリカリにチューンアップした車だとすると、パナソニックBW800はクラウン、ローレルクラスか。
BDイノセンス、冒頭の監視ヘリが回り込んで登場するシーンからして違う。奥行き、質感、精細度、コントラスト、彩度、すべての面でゴージャス、且つハイレベル。音声も音の立ち上がり、静けさ、広がり、シャープさ、奥行き、すべての面で高音質。
ヘリが回り込むシーン。ヘリが旋回する音が回り込む。PS3では左右の移動くらいの感じ。先端が丸い形状の監視ヘリが真中に来たときの画像の立体感がかなりすごい。コントラスト、輝度、彩度のバランスが良いためだろう。続くバトーが車で雑踏の中を進み現場に到着する際の群集のざわめきの音声立体感。路地に進入していくときは驚いた。入り口に段差があり、バトーが一段踏み込むと水たまりがあり、ぱちゃっと音がするのだ。PS3ではこの音は聞こえなかった。また、路地を進んでいくと、上からの光が強くなったり弱くなったりするその強弱の表現が、実は心憎いほどこまやかにつくられているのだった。ここはPS3では単に光の明暗が繰り返されるという表現だがBW800では明暗の間の明るいところから暗くなる、また明るくなるところのグラデーション表現が出て来る。路地の奥行き感も感覚的にPS3の1.5倍以上はある。
圧巻は、オープニングでアンドロイドが出来上がっていく最終段階、膝が見えるとことで、膝からすねにパーティングラインがある。PS3は線があるなあ、と見えるがBW800では、その線に赤の色が入って見えるのだ。さらにタイトルミュージック終了時アンドロイドの目のアップになる場面。したまぶたのふくよかな肉感表現。アンドロイドなのにしたまぶたの柔らかさが人間と同じに表現されている皮膚が見える。うなってしまった。これほど違うのか。
暴力団事務所でのドンパチは、銃撃の発射音、薬莢の散乱音が音の立ち上がりがすこぶる良いので、ばりばり、かちんかちんと音数がPS3の1.3倍。どんどんと腹に響く低音の出方がPS3との大きな違い。サラウンド側に零れ落ちる薬莢や壁のかけらがぱらぱら落ちる音も同様に立ち上がり良好、音数も多い。同僚が事務所横からドアを抜け路地、そして階段に到達するときの奥行き感もすばらしい。暗いシーンでは暗いところは暗く表現されるが、黒つぶれしないのだ。これがすごい。階段上から落ちて来る手榴弾は暗い画面なのだが、その球面の表現がすばらしく立体的な球体にちゃんと見える。2階の赤。この赤の表現はBW200やLX70のときにも感じたこと。PS3の赤の弱さはこのシーンで確認できる。BW800では、いろいろな赤が混じったこの部屋の赤をうまく表現している。覗き込む男のサラウンド側から打ち込まれる銃撃音は、パーンではなくどーんという低音を伴ったもの。このサラウンド音声もすばらしい。
コンビニシーンでは、さらに。カラーンと開けるドアベルの音の広がり。続くひそひそ声がやや右側のほかにやや左側にも入っているのが聞き取れる。内容はやはり不明なのだが、声としてははっきり聞こえる。天井蛍光灯のじじじ音はじじじの音の立ち上がりが良い。したがって移動感も明瞭。ドッグフードを手に持つ時の音、銃の安全装置を外す音、冷蔵庫ガラスが飛散する音、拳銃なのにやたら低域が誇張される発射音などすべて2ランク上の表現。店主が発射した散弾銃が商品棚にあたり、はじけ飛ぶかけらも一つ一つの姿がかけら!という感じで飛んでいく。数も多い。
キムの邸宅で、電脳に侵入され艦砲射撃を受ける場面。これもすごい。砲撃で屋敷の木製のデッキ部がはじけとぶ音が、「木」がばきばきとはじけ飛ぶ音がする。見てる自分の方に木の破片が飛んできて、痛!!という表現なのだ。はじけ飛ぶ音に木の属性を持たせてあるのだ。
続いてキングダムオブヘブン。Ch29.騎士よ立て!!のシーン。バリアンの顔が影側(アンダー)で、左側が明るい空(ハイライト)がひとつのシーンに納まる。そのコントラスト。眩しさをキープしながら暗いバリアンの表情がきちんと見える。これもすばらしい。僧侶がわめいてつばが飛び散り一瞬画面が白くなるシーンもOK。続くCH30エルサレムをサラセン軍が夜間急襲する場面。城入り口にカメラが下りていくとき、こおろぎの鳴き声が自然なサラウンドで鳴いている。これも秀逸。
後ろから騎馬がやってくる。闇夜に突き出した剣がぎらぎら白く光る。この光り方もすばらしい。続く攻撃シーンでは、投石器のロープを引き絞る音が明瞭に聞こえ、ともされる火の数がすごい。どちらもPS3では苦手な部分だった。飛んでくる爆弾の飛翔音も移動感が出る。爆発音では腰の据わった?炸裂音がすごい。低域の表現はPS3とはけた違いだ。
映像では、コントラスト、鮮鋭度、精細度、彩度、色純度、赤の出方。暗いシーンでの立体感がすばらしい。
音声では、細かな音がよく聞こえる。ダイナミックレンジが広いということか。また、低域の出方が決定的に良い。
BW800は、素のまま置いて音出しを行った。音声はAX1700でデコード。すなわちHDオーディオではなくLPCMマルチである。PS3は基本的安価で高性能でBDが見られるが、新世代のBDレコーダー、プレーヤーがこのような性能であるならば、やはりゲーム機という本来の地位に行くのが相当か。
これまでの視聴で、パナソニックは色の密度、色再現に優れ、特に赤の表現が優れている。ソニーは、クールな表現、解像度は高いが色表現は控えめ、音声はオーディオ的(消費電力、重量とも大)に良い(?)というイメージ。PS3は解像度では決してだめなわけではない。しかし色再現、低域の表現で一度BW800を体験すると戻れないなあ。
スーパーマンリターンズ
これはドルビ−デジタル、VC1というもの。LPCMも入っていない。VC1というコーデックがだめなのか、テレシネがだめなのかは不明だが、このソフトは画質が甘い。これをBW800でかけるとどうなるか。(VC1のソフトはこのスーパーマンリターンズしか持っていない)
パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト
PS3で超高画質(MPEG4 AVC LPCM)だったこのソフトをBW800でかけるとどうなるか。
また、これからセッティングをつめ、HDオーディオが聞けるようになるとさらにすごいことになるのかな?(録画はいつするのかな?)
○ 20071111 ブルーレイ導入計画−28
ブルーレイディスクの再生について、これまでリファレンスをPS3にしてきました。安価、高性能、BDがかかる上にゲームも出来る。ネットから無料バージョンアップが出来る。などさまざまな理由がありました。
その後、BDレコーダーパナソニックBW200、ソニーV9、BDプレーヤーパイオニアLX70、など試聴してきました。結果、特にPS3がだめ、と言うことには至らなかった経緯があります。しかし、BDプレーヤーとしての弱点もわかってきたのです。
1.色が薄めである。(特に赤の再現が弱い。BW200、LX70はそれぞれ解釈の違いがあるけれど、赤はきれいでした。)
2.HDオーディオ出力に対応していない。HDオーディオについては、コア部のみPCM変換で出力。(HDオーディオ出力についてかないまるさんにメールで質問しましたが、2週間立ってもお返事がありません。残念)
2007年の秋、BDレコーダー、プレーヤー新製品群で、HDMI1.3対応のものが目白押しです。会津坂下のIKシアターでは、パナソニックのBSデジタルチューナーから、デジタルハイビジョンのHDDレコーダー(シャープ)を導入したら、画も音も格段きれいになった、と言うことを確認していました。確かに、BSデジタルチューナーからi-linkでDVHSへの接続。チューナーからはD4出力、光ファイバー接続ですのでD5出力はないし、音声はAAC、という環境です。これが、HDDレコーダーでは、高性能チューナー、音声、映像はHDMI接続に変わりますので、画質音質ともに良くなることが期待されるわけです。IKシアターでは、インテグラDTC9.8が着いていますので、HDMI1.3対応のレコーダー、プレーヤーがくれば、HDオーディオを試せる状態でした。IK氏は今回ソニーのT50を導入しています。
今回秋の新製品群では、HDオーディオ(ドルビートゥルーHDオーディオ、DTSHDマスターオーディオなど)のストリーム出力可能、HDMI1.3対応のものを大注目。これをAVプリに導いてやる、というのが構想。現状では、PS3からのLPCM信号をAVアンプヤマハAX1700でデコード(HDMI1.2a)でマルチチャンネル化して、というシステム。HDオーディオの真価は不明だが、IKシアターでの視聴記を見ると相当すごいらしい、と言うことも判ってきています。
そこで、今回の新製品群で、入手検討を進めた結果、我AVルームにBDレコーダーがやってくることになりました。
○検討したコンポーネント
|
予想市場価格(Hivi)
|
HDオーディオストリーム出力
|
1080P/24P、1080P/60P
|
HDMI1.3ディープカラー
|
HDD容量 (GB)
|
AVC記録
|
i-link
|
消費電力(W)
|
重量(kg)
|
ソニーBDZ-T50
|
140000
|
○
|
×
|
×
|
250
|
○
|
×
|
59
|
6.3
|
ソニーBDZ-X90
|
200000
|
○
|
○
|
○
|
500
|
○
|
DV
|
76
|
7.1
|
パナソニックDMR-BW900
|
230000
|
○
|
○
|
○
|
1000
|
○
|
DV/TS
|
48
|
5.2
|
パナソニックDMR-BW800
|
180000
|
○
|
○
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○
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500
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○
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DV/TS
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44
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5.1
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パナソニックDMR-BW700
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検討対象ではなかったので控えてませんでした。
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○
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×
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×
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250
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○
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DV/TS
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40
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5.1
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ソニー VDZ-V9
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129000(最近の実売価格)
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×
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×
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×
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500
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×
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HDV/DV
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79
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9.6
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Hiviの予想市場価格はあって無きが如しのものでしたが、一応の目安にはなります。アマゾンや価格.comなどではネット、および首都圏の売価が見られます。首都圏価格が福島でも対応できるかという問題はさておき、実地にヤマダ電機、ケーズ電機などに行って価格を見て聞いてきました。すると、驚きの結果が。
HIVIの参考価格はある程度参考で、ネットの販売価格に近い値段が交渉次第では勉強してくれることがわかりました。すべての人が最安になる、ということでは無いにしても、店頭のプライスカードの金額を鵜呑みにしないで、いくらになりますか?(具体的に)○○位になりますか?そして、○○店では○○円でした、というのが一番効きます。ネット価格はだめですが、地域の対抗店の値段(うそはだめですよ!)をいうとかなり勉強してくれるはずです。今回おやぢの場合は、別ルートでのお願いだったのでかなり勉強してくれたお値段を実現できました。
ちなみに価格チェックに使ったソニーのT50は、アマゾン99800円、ヤマダ電機店内表示価格128000円、店員に聞いた価格、111000円さらにヤマダのポイント還元10%で99900円とネット価格に近い値段に。ケーズ電機では「ポイントで引くというのがY社の手法なので、うちは現金還元です」という値段を言ってきます。但しネットでは2、3週間待ちということです。現物を見て確認できる家電店のほうが利便性が高いかも。ケーズ電機では、金額の+なしに5年保証もつけるという大盤振る舞いです。
その結果なんと、相談3日で現物を手にすることが出来たのです。一説には、新製品BW800は3週間待ち、と言うことでしたが、今回はラッキーでした。
BW800は業界内最薄(5.9センチ)だそうだ。昔は最薄、世界最小最軽量などはソニーの十八番だったのに。まあ薄いから高画質ということは無いだろうけれど、見た目は格好良いね。
決め手は、HDオーディオのストリーム出力、ディープカラー対応、1080Pプログレッシブ出力、それとi-linkのTS対応。TSとは、BSデジタル放送の信号のこと。これまで、DVHSで記録してきたものをBSチューナーを外しちゃうと見られなくなっちゃうので、対応していないソニーは外れてしまったわけ。今回はBDレコーダーとしての記録機能については、あまり重視していないのがポイントです。BDは記録にはよいかもしれませんが、コストが高い。BD-R1層もので実売1枚約1000円(約120分)。対してDVHSはSVHS改造テープで120分約200円なのです。BDの繰り返し録画可能ものや2層ものもまだまだ高価。現在のDVD-Rクラスまで価格が落ちてこないと気軽に録画、と言うわけには行かないのですね。
これまでPS3をセットしていたゾウセカスラック上にBW800をセット、アンテナ線はつながずプレーヤーとしてまずは音出し。
いろいろついている機械なのですが、電源コードは、2Pのめがね端子タイプ。付属のコードは極細のへろへろタイプ。ここは変更したい。で、レッグも重石も何も対策しない状態での視聴。プレーヤーとしての素の状態を確認するためだ。
以前パイオニアLX70を視聴したときと同じ環境。
右が付属の電源コード。HDMIは長さの関係でスターライト。
シーリングドアを開けたところ。
BW800の電源オンからディスクを入れ再生が始まるまでの時間は、パイオニアのLX70よりは格段に短い。PS3よりは長いが許容できる感じ。電源オンからディスクを入れられるようになるまでディスプレイにPLEASE WAIT という表示が流れるのでそんなに時間が気にならない親切設計。
ディスクを入れ認識し、再生が始まるまで1から9を数えるくらい。これはパイオニアを大きく突き放している。ディスクを入れてからの出画時間はPS3とほぼ同じくらいか。しかし、そもそもがホームユースのレコーダー、というコンセプトがいろいろ使い方で戸惑うことになる。
視聴中に音声切り替えが出来ないのだ。(取り説よく読んでないからか?)少なくともリモコンには、音声切り替えのボタンはない。メニューに行き、音声設定の画面に行って切り替えしなくてはならない。これは面倒だ。
リモコンの文字が日本語で大きなところはホームユースを考えてのものだろう。
さて、いよいよ視聴。BDイノセンス。AX1700のボリュームはPS3での視聴と同じレベル。その結果はいかに!?
○ 20071108 デモ
販売店Nで、展示コンポの音出しデモをやっていました。その時かかっていたのが八神純子のMrメトロポリス。これは懐かしい、と聴いていました。聞き入っていたお客さんがこれはいい、と言っていたのですが、高域にピークが乗り中域が抜けた音。八神のスイートなボーカルには少し色気が足りない。もっと良い音がするはず、と家に帰り、ターンテーブルをセッティングし直して音出し。
GT2000Xは現在床に時置き。フォノイコとの距離もあるのでこの位置になっている。フォノイコはナカミチCA5Uをゾウセカスラックに収めてある。RECOUT出力をRCAでコヒレンスへと導いている。
初めは、純正のインシュレーター。低域が膨らみ、ぼよぼよ系のピラミッドバランス。これはティップトゥー系のレッグを入れると締まる。
オーディオ的にはTAOCの大きな方のインシュレーターが合うケースが多いのだが、今回は締まりすぎ。腰が高くなってしまった。そこで、通常オーディオ系にあまり合わないTAOCの背の低い方のインシュレーターを使ってみたら、結構良いバランス。適度な高域の伸び、低域の締まり。3点支持とした。
で、取り出したのが八神純子LPMrメトロポリス。実はこれ、大学時代に親友のLPを借りたとき、レコードクリーナーを押し当てすぎで盤面に傷をつけてしまい、弁償した思い出のあるディスク。傷がついているところはざざっとノイズが入るが、基本的に八神の伸びのある歌声が聞けるのであった。やはり気持ちが良い。
1980年代このディスクを聴いていた人は、私も含めおおよそのエッセンスは聴いていたのだろうなあ。長岡鉄男氏が優秀録音と言っていたディスクを、普通の人がどれだけ優秀な音で聞いていたのだろうか?八神純子のディスクは普通に売れていたのだろうけれど、通常のプレーヤー、オーディオシステムで、気持ち良い音で聞いていた人はどのくらいいたのだろうか?いま心配しても仕方がない。多分みんなハッピーだったに違いないのだ。
こちらは別のディスク。左はベスト盤。ベスト盤を聴いていると気持ちが良くなりふーっとしてしまう。八神純子は良い声だし、録音もすばらしいものであった。ボーカルの音像がSP間にふっと浮かんでくる様はデジタル(CD、SACDなど)ものに勝るとも劣らない。久しぶりに聞くLPも録音が良いものは再生音も気持ちが良いですね。
こちらはカーペンターズのナウアンドゼン。中古屋のプライスタグ100円。こちらはアナログの(当り前か)録音だが現行のSACDに親しんでしまうとすこしつらい。SACD盤のほうがカレンの伸びやかなボーカルが聞ける。本ディスクでは、SP間に横幅に広くカレンのボーカルが定位してしまい、上記八神純子との差は歴然だった。つまりモノラルのような再生音になってしまった。しかし、モノラルであればモノラルとして、SPの真中に奥行きのある音像が出現するはずなので、本ディスクは位相がずれて再生されているか、またはそのような録音なのだろう。
綾戸智絵のライフ。比較的最近のLP。B面最後のYOZORANOMUKOU。イントロのピアノで電気ピアノかアコースティックピアノかどちらなんだろう、といつも悩んでしまう。その途中、ブレスをするときのなまめかしさをチェック。CD、SACD、DVD-Aに勝るとも劣らない再現だった。気持ちよさはLPが上。ピアノの音がクリアすぎるのでヤマハのエレクトーンのように聞こえてしまう。多分アコースティックピアノが正解なのだろうけれど、かけるメディア、システムによってグランドピアノに聞こえたりエレクトーンに聞こえたり再生が難しいソースですね。
この他、ジャシンタのLP重量版、バンヘイレンのデビューアルバムなど拾い聴きをしました。LPも拾い聴きです。でも、片面20分程度というのは長すぎず短すぎず良い時間なのだなあという感じもあり。
以前は、LP盤面の途中で針の上げ下ろしをすると、傷がついてノイズが出る、などと神経質に聴いていたものだが、おおらかになったものだ。
○ 20071104 ダブルヘッダー
突然町内の会員で不幸が起き、4日5日と通夜、告別式とダブルヘッダーになりました。
3日のパイオニアのイベントの途中、訃報が届き、3日の夜から葬儀対応の打ち合わせでした。
さて、3日のパイオニアのイベントはどうだったか。
郡山の南、カルチャーパークという遊園地の南にある、ホテルバーデンのイベント会場を貸しきりでのイベントです。
受付には、黒尽くめのパイオニアの担当者がズラリ。一瞬ホストクラブかと思うほどでした。
イベントは、新製品発表会です。パイのプラズマディスプレイのコントラストをこれまでの機種の2倍以上に向上させた「KURO」という商品を紹介するイベントです。入り口近くには新機種2と、旧来機種、他社液晶の同時比較ブース。奥の右手はホームユースサラウンド体験、真中には、プラズマディスプレイ、オーディオなどの展示、視聴コーナー、一番奥に、「ハイエンドホームシアター」コーナーがありました。当日は評論家のO氏が来ると言うのも楽しみでした。
確かに新製品KUROは、コントラスト20000:1。リビングモードで、自動光度検出、自動映画検出で、最適な画像を映し出す機能が売り。画質もなかなか良しでした。
ただ、一般家庭では、真っ暗にして、プラズマディスプレイを見る、と言うことは基本的に考えられないので、暗くしての高コントラスト比は少し納得しがたいものがあります。しかし、黒の沈み込みは従来機種から格段の進歩が見られました。
ハイエンドホームシアターのブースは、ハイエンドに程遠いシステムでの視聴。フロントSPはS1EXでしたが、センター、リアはその下の機種。アンプにいたっては、パイのAVアンプ。エクスクルーシヴのコンポではありませんでした。評論家の前に1回、評論家のイベントで1回視聴しましたが、ハイエンドという名は使って欲しくないシステムでした。
パイオニアは、オーディオメーカーからAVメーカーに転進し、衰退をまぬかれたメーカーです。しかし、近年ケンウッドとの業務提携の話、ピュアオーディオのエクスクルーシヴ、TADの休眠などを実施している状態。もっとがんばってパイオニアたる所以を示して欲しいメーカーであります。
○ 20071102 イベント
明日、パイオニアの新プラズマディスプレイKUROの発表イベントが郡山で開催されます。
先日販売店Kさんで、物静かな営業さんが、売込みをせず、静かに、「今年最後のKUROの発表イベントを郡山でやるので見に来てください。」と言うので、妙に気になり、いつのまにか参加申し込みをしていました。売込みをしない営業さんも効果絶大です。
彼は、昔、パイオニアのSP部門の社員で、最近は営業に回っているのだと言う。売込みをしないその姿勢におやぢは感銘を受けたのでありました。
またとある別の日、販売店Kさんにオンキョーの営業さんが来ていた。
「DTC9.8、早く出してよ!」とおやぢ。「12月には何とか」と営業。
「1STロットは10台以下、セカンドロットは13台だったそうですね。次の生産は?」
「12月には何とか」、、、
要は12月にはまとまった数が生産されるらしいことしかわからなかった。よほど、初期トラブルが発生したのだろう。AVプリは売れる。これは前前から言っていることだが、ヤマハもパイオニアも、ソニーもAVプリは出していない。唯一オンキョーインテグラのみがAVプリを出しているのだ。これが売れないはずが無いのに生産数が極少数だったのは???である。
今後、BDのプレーヤー、トランスポート、レコーダーが登場してくる。新世代のBD機器はHDMI1.3a対応。HDオーディオのストリーム出力が可能な製品群だ。楽しみだなあ。HDDVD、BDと言わず、より良い画質、音質を安価に提供してくれれば、それでよいのだ。規格で戦いあってソフトが見られない、ということをするのはすごく見苦しい。
これに対応するデコーダーがAVプリ。パワーアンプ部は要らない。今後も新方式の音声デコードが現れ、そのたびに、パワーアンプ部まで買い換えをしなくちゃならないのは不合理なのだ。現に、BSデジタルの音声AACデコーダーヤマハのAD100はAVアンプ(AVプリとしてしか使っていない)AX1700が出てきてその役目を終えているのです。AD100はAACデコーダーとして、AX1700より音が良いのですが、使い勝手、HDMIのセレクター、アナログ5.1CHの2系統は無理、などの理由で現役を退いているのです。
明日の結果報告は後ほど。
○ 20071028 DVD

BDではなく、DVDを見ていました。PS3とUX-1をHDMIでヤマハAX1700につないで、切り替えて見ていました。BDはUX-1にはかからないので、それほど気にしてはいませんでしたが、DVDは比較できるのでした。同じディスクを入れ替えてみると、UX-1のほうが圧倒的に画も音も良いのです。BDとWOWOWのハイビジョン放送は、PS3とDVHS(D4出力)で、良く見ないと差がわからないものがありますが、DVDフォーマットだと、圧倒的にUX-1に軍配が上がります。PS3のHDMIケーブルはシルバースターライトをおごっているにもかかわらず、です。むむむ。そうすると、今秋のBDプレーヤー、レコーダー、トランスポートの各社新製品は、かなり良くなっているかもしれません。特にHDオーディオのストリーム出力がポイントになりそうです。
PS3の場合、ディスクの読み取りがかなり速いのです。パイオニアのLX70は読み取りなかり遅かったのでした。他のソニー松下もソフトものは読み取りが遅いと言うことです。新製品が読み取り時間短縮されていれば、かなり欲しくなることは明らかだなあ。
○ 20071018 HDオーディオ出力
ロスレスのオーディオ出力をHDオーディオと略称しよう。
現在、HDオーディオをストリーム出力できるコンポはまだないらしい。パイオニアのLX80は出来るそうだが、製品自体まだ市場に出回っていないらしい。また、BDレコーダーの新機種、パナソニック、ソニーの新製品群はHDオーディオ出力OKらしいのが、11月中旬以降の発売だそうだ。また、トランスポートとしてのデノン新製品も11月以降発売だ。これは、出力端子がHDMIのみと言う思い切った仕様。再生一本のトランスポート、としてはすごい製品の可能性がある。
PS3ではHDオーディオ出力未対応で、今後のバージョンアップに期待するしかない。もし、HDオーディオのストリーム出力が可能になれば越したことはない。
現在PS3では、DDもDTSもPCMに変換して出力することで対応している。元がHDオーディオのソフトも、コア部をPCM変換してLPCMマルチでの視聴となる。これはこれですばらしいものだ。ソニーのAVアンプでHDオーディオ対応が進めば、バージョンアップによりPS3からのHDオーディオストリーム出力も可能になる可能性が非常に高い。
PS3では、例えばDD、DTS、LPCMが入っているソフトであれば、その差を明らかにしてくれる。DDよりはDTS、DTSよりはLPCM。これは、PCM変換されての視聴で明確だ。PS3は信号情報の表示が可能。ビットレートを見ると、どのくらいの情報が出ているかがすぐわかる。DD、DTSはそのレートが低い。これまで、LD、DVDでサラウンドの普及に役立ってきた両方式も、LPCMやHDオーディオに取って代わる日が近いと言うことだろう。
HDオーディオというが、CDと同じPCMで記録されるLPCMは原理的に良い音のはず。Hivi、Avレヴューで持ち上げているHDオーディオ万歳論は、メーカーよいしょの感が強い。LPCMにすると記録容量が6CH、8CHなど異様に膨大な量が必要となるのであまりソフトメーカーには受けないはず。だからこそ、圧縮もののDTSマスターオーディオとか、ハイレゾなんとかなどのHDオーディオに傾きやすい。LPCMでいければ、そのほうが音楽環境には、違和感はないはず。今後も、HDオーディオに傾倒するのではなく、オーディオの本道のLPCMの作品が増えていくことを望む。
で、前回IKシアターでのオンキョーインテグラDTC9.8の視聴記を望む、と書いたが、実はIKシアターで、HDMI1.3a対応のプレーヤー、レコーダーが無かったことが判りました。dtc9.8の実力記事ももう少し先の楽しみになりそう。
○ 20071015 ロスレス
最近何かと新語が多いAV界。ロスレス、ロッシーなる言葉も出始まっている。ロスが無いのがロスレス。ロスがあるのがロッシーというのだそうだ。何のロスか?(ここではパソコン業界での用語ではなく、AVに関連した用語として取り扱ってみます。)
この場合、映画の音声の変換方式のことで、ロッシーというのは、代表的には従来のドルビーデジタルのことらしい。元の音声を、圧縮し、画像とパッケージする。再生時に、デコーダーで音声を復元する。圧縮するときに元音声がすでに削られているので、少し寂しい音になってしまう。ドルビーデジタルは、家庭用のAVにサラウンドという福音をもたらした方式。従来のレーザーディスク、DVDでは、記録帯域(容量)が小さく、音声を圧縮(削減)しないとパッケージできなかったと言うわけ。
ところがブルーレイディスク、HDDVDと言った次世代メディアでは、容量が一気に増えたため、音声もそれほど極端に圧縮(削減)せずに済むようになった。それがドルビートゥルーHD、とかDTSHDマスターオーディオと言った新方式の音声エンコード、デコードシステムだ。それは、音声を映像とセットにするときに、元音声を削減しないで圧縮、それをデコーダーで戻すと(原理的には)元音声と同じ音が再生できると言う代物。それを、再生プレーヤー(トランスポート)でデコードしたアナログ音声をマルチチャンネルで出力するか、ディスクに入っているデジタルデータをデジタル信号のまま、AVアンプ(AVプリアンプ)に出力し、そちらでアナログマルチチャンネルにするか。その場合、現在ではHDMI1.3aというフォーマットで、HDMIケーブルでの接続で伝送と言うスタイル。従来のRCAデジタル、光ケーブルでは、伝送速度が低いのでだめなのだそうだ。
Hivi、Avレヴューで上記の新音声について持ち上げている記事が最近目に付くが、その再生環境はどのようなものなのだろうか?オンキョー、ソニー、デノン、ヤマハなどの新製品では、上記の音声デコードに対応しているのを謳っている。ソフトは、数種類が同音声をパッケージしている旨の表記がある。
しかし、よく思い返してみると、そもそもAVアンプでの音質は、そこそこ。ピュアオーディオからのマルチチャンネル化したシステムに対して魅力あるものではない。ましてや、AVアンプにつなぐSPも中級機。ソフトもどのようなものか??そもそももともとがすごい録音なのかどうかわからない。接続するHDMIケーブルのグレードもさまざま。要するによくわからないのだ。
昨日、オンキョーのDTC9.8というAVプリが会津坂下のIKシアターに到着したそうだ。HDMI1.3接続でのロスレス音声のデコードのフルジェフ、フルウイルソン再生で、どのような評価が出るだろうか。非常に楽しみ。HDMI1.3対応のまともに使えそうなAVプリはDTC9.8を置いて他にない。AVアンプは要らないのだ。本当にロスレス音声ってすごいのか?早くレポートください!!
○ 20071009 シート
販売店Kさんで売れていると言う制振シートがある。貸し出しがあるということで借りてきました。

表面はベージュ色で、金属板と樹脂のサンドイッチ構造みたいだ。大きさは通常のコンポが乗るサイズ。3300円ほどの価格。リピーターが多いということでの視聴であった。
今回はPS3の下に敷いてみた。
一聴、静かになったと言う印象。BDイノセンスのコンビニシーンで、ひそひそ声がくっきり。さわさわした音が消え、必要な音だけが浮かび上がる。確かに聴きやすいか?しかし、聞き込んでいくと、さわさわした音の情報が消え去っていることに気が付いた。音の上澄みだけを拾って、他のおいしい成分をなくしているのだ。確かに、聞きたい音の成分が浮かび上がるのは良いが、音はそれだけではない。さわさわした音に支えられて音像が形成されているので、結果的に寂しい音になってしまう。これは他のシーンでも同様。
余計な音、ノイズが多いシステムでは、このシートは効果的かもしれない。今の家のシステムでは、得られる効果より、失う情報のほうが多くて残念ながら不採用となってしまった。音を殺すアイテムより、音を生かすアイテムが良いなあ。
製品は、この断面のように多重構造になっているが、PADのベースのように、不要輻射の吸収の効果はあまり無いらしい。金属板なので、不要輻射の遮断に効果はあると思うが、樹脂をサンドイッチにするため、制振のし過ぎが気になる。
敷いて外してみるとその差は圧倒的。PS3は繊細な機械なのだ。音が整理される良いところもあるけれど、音が整理され情報がなくなってしまうことのデメリットが大きい。確かに、聴きたい部分が強調されるのは良いけれど、葉っぱの鳴る音が聞こえるけど山が鳴る音が聞こえなくなるのはいやだなあ、と言う考えですね。葉っぱが擦れ合う音が聞きたい人には良いかもしれない。
現在PS3は、別電源系。HDMIケーブルにシルバースターライト、電源ケーブルに6Nアクロテック、とかなり良いコンディションで動いている。結構画も音も良くなっているのだ。
○ 20071002 HDMIケーブル
PS3には実は、ワイヤーワールドのシルバースターライトはつないでいませんでした。すでにスターライトであれだけの再現性を見せているPS3。UX−1での再生で、きれいであれば、と言う意味で、DVD再生のためにシルバースターライトをUX−1につないでいたのでした。

先日、会津坂下のIK氏が遊びに来たとき、比較したのは、PS3でのスターライトと、スープラのケーブルでした。
今回、ふと思い直しPS3にシルバースターライトをつないで見ました。果たしてその結果は、、、
UX−1で見せていた傾向はPS3でも同じ。彫りが深くなる画像。一つ一つの画素が端正に発光し、ぎらつくことなく、黒が浮くことなく、しっとりとした色再現。それでいてコントラストが取れている。
PS3の画質は若干クール目。色も薄めである。それがPS3にシルバースターライトをつなぐことによって、パイオニアのLX70クラスの画に変身する。黒の沈み込みの豊かさ。色のたわわな発色。金属の光沢再現の眩しさ。グレードが一気に上がるのだ。UX−1では、元がDVDなので改善の効果が、そこそこ(それでもすばらしい、DVDでの最高画質を出しているのだが)。それが、基本BD(HD)のPS3の方が改善効果が大きいのだ。
音も、すばらしい。視聴はBDイノセンス。コンビニ店での、ドアベルの広がりはもとより、天井蛍光灯のじじじ音の移動感。冷蔵庫のガラスの割れる音のスイートさ。暴力団事務室でのドンパチも、後ろのかべからからからぱらぱらと落ちる破片の数が倍増。
一番感じたのは、コンビニシーンで、バトーが倒れ込むときにはじけとぶ欠片だ。シルバースターライトにしたら、欠片の数が圧倒的に増えるのだ。細かい白い破片、カス?がばっと広がる。これはすごい!コンビニにバトーが入っていくときに頭の上に白いオーラのようなものも、はっきり見える。これは、電脳がハッキングされていることを映像的に表している効果なのだが、それがこれまではあまり感じられなかったのが、そのボーっと発光?している様が見て取れるのだ。恐るべしシルバースターライト。これで、今開発中といわれるゴールドスターライトが出てきたらどうなることになるのだろうか?