zakki 0801-


○ 20080401  HDオーディオ

 先日の宿題。BD未知との遭遇で、ドルビーHDと、DTSHDでどのような違いがあるか。というお題。

 結論
 スペックではDTSHDのほうが優れているので、出てくる音も良いはずだが、実際は、未知との遭遇では、ドルビーHDのほうが優れていた。
 音の厚み。中低域の充実。サラウンドのひろがり。マザーシップが登場。キーボード奏者との対話のシーンで、マザーシップが「ぼーぼぼ!!」と音を発するところ。リア側からぼっ!!と音がなり、余韻がほわっと広がる。ここの感じがDTSHDでは、音量が小さい、広がりが小さい、ぼっ!!という音の立ち上がりがDTSHDよりドルビーHDのほうが明らかに良い。
 なぜこのようなことになるのか?DTS担当のエンジニアがうまく出来なかったか?ドルビー担当のエンジニアが相当肝いりで作業したか。単に方式のスペックだけでは、音は語れない、ということか。

 ちなみに、AVレヴュー4月号で、市川さんがドルビートゥルーHDを「THD」と略していたが、これはだめ。THDは、Total harmonic distortion 総合混変調歪のこと。ホームページをHPと略してはいけないのと同じだ。(HPはヒュ−レッドパッカードだ)

○ 20080331  
 
 3月30日は長女の吹奏楽部の発表会だった。高校講堂にOBや客演招待演奏者含めて100名ほどの楽団です。
 今回は長らく指揮を務めていたY先生が退職と言うことで、記念公演となりました。

   楽譜の裏側がカラフルです。


   当日の演奏はなかなかすばらしいものでした。

この2枚の画像は、ハイビジョンカムキャノンHV10のSDカードでの撮影。約270万画素だが、キャノンの絵作りのうまさできれいに見える。今現用で使っているデジカメは4台あるが、キャノンは色がきれいなのだ。リコーDC2 27万画素、キャノンパワーショットA40 300万画素、リコーカプリオR3 500万画素、リコーカプリオR5 700万画素と画素数が増えていくが、画素数最高のリコーカプリオR5は青に振れてしまう。キャノンA40は色がきれいで、画素数の割に使える。屋外で、花、植物、小昆虫などを撮ると、かなりいける。リコーは、シャッターレリーズがかなり速い、ピントが合わなくても強制レリーズが気に入って購入したが、ホワイトバランスが青っぽくなるくせ、色の出方がクール系に偏る、など使いこなしが結構難しい。いま。ホームページにアップしている画像は、ほとんどがA40で撮ったものだ。キャノンA40は、色がきれいだが、合焦しないとシャッターが切れない。最短焦点距離が30センチ。(接写不可)などの弱点がある。
○ 20080326 バイク

 実はおやぢは、バイクも好きだった。現有のバイクは10年前長女の運動会に乗って行った時突然エンストして以来直せなかったスズキGSX250E。
 今回、たまたま知人からヤマハXJ400Rを譲ってもらった。3月23日家に持ってくるのに久しぶりにバイクを運転。いろいろ不都合があるが、何とか家にたどり着いた。不都合は、14年ものなので仕方がない、と考えることにした。速度計が動かない。燃料計が動かない。リアタイヤにクラックが多量発生している。クラックは重大事項。交換すると2万円強かかるらしい。これを交換しないと、安心して走れない。


  ガレージが無いので、雪 雨がかかってしまいます。

 また、懸案だったLDの在庫処分も行った。ある販売店に委託で置いてもらった。一枚200円程度で売るつもりだが、果たして売れるか。レンタルDVDの金額くらいの設定。いろいろ売りに出すために見てみると、それぞれに思い出が詰まったディスクたちである。
 当時は一枚5000円から9800円など、結構高い金を出してこつこつ買っていたものだ。これが現在、HD再生環境になってしまったので、LDのおやぢ宅での存在意義は終焉してしまった。家庭用視聴環境もHDになってしまった。現在では、PS2やセガサターン、スーファミなど旧世代ゲームをやるのに、NTSCのテレビを別に残してある。そこにLDプレーヤーを接続しているわけ。何しろ、DVDとの画質差でも圧倒的であるのに、BD環境では、いかにLDをアップコンバート、アップサンプリングしても、DVD以上にもならない。これは、数回前の雑記帳に書いたとおり。性能の上がったAVアンプ、プロジェクターのDSP(アップコン)を通してもあまり解像度が上がらないのだ。
 ただ、音だけは立派。いまだに低域のごりごりした出方はすばらしいものがある。音楽モノは良いかもしれない。売りに出すときに、LD画質チェックを行った。1980年代初期頃の中森明菜、工藤静香、など今見ても見られることが判った。音楽モノは良いとしても、喉から手が出るほど欲しかった特撮、SFモノのボックスセットは、これは悲しい。画質がDVDに及ばない。高価なセットではあるが、箱と添付のブックレットにその価値を見出そう!!

 福島某オーディオK店にLDの中古の出物があります。SF、怪獣、特撮、戦争ものがメイン。目玉は、ウルトラセブンボックスセット2。未開封。3000円、東宝チャンピオン祭りゴジラ怪獣映画ボックス3000円(これは売約済み)、インディージョーンズボックスセット600円〈これも売約済み)、旧作ガメラシリーズ連続もの。スタートレック1から6、新シリーズ2作。スターウオーズ旧作CAV版EP4、5、6各300円。クライテリオン外盤トップガン、インデペンデンスデイ、トゥルーライズ、ミッションインポッシブル、ダイハード各300円、他各200円で売りに出ています。早い者勝ちですね。
 
○ 20080322  ホームシアター

 家庭用のAVシステムの整備を3月20日のお休みに行いました。1日ぼおっとしていて何もやらなかった、と言うのは、お休みの日に申し訳ないので、懸案だったホームユースシステムへサラウンドSPをセッティングすることを実施しました。

 リア側SPを、壁にL字アングルをつけ、その上にスピーカーを直置き。SPケーブルは長尺モノのケーブルを見繕って持ってくる。
 結果、次のようなシステム。

       

 フロントSP B&W D220  2スケの三菱ダイアトーンSP付属コード 
 センターSP ヤマハ センター用SP  モンスターケーブル 2.5スケ 透明被覆のもの
 リアSP B&W CM1 (最近のCM1ではないですよ)  3スケキャブタイヤコード 6メートルほど
 SW オンキョー SL10  カナレの青いシースのケーブル。かもん特製。
 AVアンプはヤマハAX1700  → スープラ HDMI 2メートル → ディスプレイ
 プレーヤーはPS3  デノン HDMIケーブル(色が乗るのでPS3との相性は良い) → AX1700
 ディスプレイ パイオニア PDP−506HD 

 デノンのHDMIケーブルAK-H150XVは、色再現が良い。この価格では面白い製品だ。色が良く出るのでPS3との組み合わせで威力を発揮することが期待できる。

 リアSPをつないだときは、なんだこりゃ!?と思うくらい音がでなかった。何しろ、B&WのCM1は、以前モニタープロフィールのSPとして使用、最近1年以上音を出していなかったもの。キャブタイヤケーブルは、15年前に作成した長岡鉄男氏設計D55のマトリックスリアチャンネル用SPリアキャノン用に調達したものだから10年くらいは通電していなかった。

 そこで、AX1700の設定で、リアチャン側のレベルを上げ、EQ画面で、高域をめっちゃ持ち上げた。そうして2時間くらいサラウンド成分のたくさん入ったディスクをかけエイジング。リアCHの音が出ると、サラウンドで音場設計されている映画の見え方が変わってくる。フロント2CHもしくは3CHではフロントからのサラウンドで、広がりはあるものの、映画の後ろから銃撃されるとか、後ろか車が迫ってくるとかの表現は出来なかった。
 リアのSPがあると、当然、きわどいくらいの音場、音像がリアからやってくる。

 ホーム(家族)用のシステムでも、これはやらない手は無かった。YAMAHAのAX1700はそういった使い方(今のAVアンプはすべて?)が想定されているのだなあ、と理解した。すべての家庭で、超重量級のパワーアンプがCH数分セッティングできるわけではない。コンパクトな一体型のAVアンプで5.1(7.1〉CHの音が出せる。これは、スペース、見た目が重要視される家庭用リビングなどでは必要な条件だったのですね。

 しばらくすると、ようやく眠っていたケーブル、SPが目を覚ましてきた。リアのレベルを少しづつ下げた。また高域をばりばり上げたEQも少しずつさげた。やはりオーディオは面白い。エイジングは必要!

 翌日、日中、隣家の外壁塗装工事用コンプレッサーの音が大きかったので、こちらも負けずにホームシステムのエイジングを進めた。
 DVD宇宙戦争。トムクルーズ主演のCG駄作。音響だけはド派手のデモに最適なディスク。爆発音、ビームの発射音、戦闘メカの登場から歩行進撃のサウンド。ばりばりどすんとすごい。これをやっていたら、かなりエイジングが進んだ。
 BDイノセンス。コンビニのシーンで、ひそひそ声がこれまで聴いたことのなかった明瞭さで聞こえる。店内奥までバトーが歩って行くシーンまでひそひそ声が続いていた。これも、リア側のレベルをかなり上げ、EQで3K以上を5dbあげていたから聴こえたもの。通常ではないセッティングだった。デモにはこのくらいハデハデな音にしておいたほうがサラウンド効果がわかりやすいが、いかんせんうるさくなってしまう。
 リビングではノイズレベルが高いので、BDの音場空間がフルに再現できるわけではない。7割くらいか?それもリビングという生活空間だから仕方がないか。つまり、かさこそ、、、とした音を聞きながら、ばりばりどかん!!という音を楽しむためには、かなりの大音量にせざるを得ず、結果として、大音量は出せないから、かさこそ音も聞こえなくなってしまうのだ。

○ 20080320 BW800使いこなし

 今日は、BW800でいろいろ録画してみた。
 Mpeg4AVCで作ったBD。これは、長時間録画でハイビジョン画質という優れもの。HDDVDしか出ていないCG駄作キングコングをBDに落としたのがこの方式。ところが、このディスクPS3では再生不可。デノンのトランスポートでも、再生できなかった。取り説を呼んでみると、「ファイナライズ」という言葉が目に付いた。そこで、AVCの録画ディスクをファイナライズ実施した。すると、PS3では相変わらず「再生できません」の表示だが、デノントランスポート2500BDでは、何と再生可能になったのである。
 PS3では、バージョンアップで対応してもらうことにしましょう。

 HDDからDVHS。これは、DVHSをI-linkで接続、DVHS電源を入れるとダビングしますか、と聞かれてくるのでそれで実行可能。
 
 HDVからHDDへ。
 HDVカムはキャノンHV10。(2006年9月1日発売。2007年3月購入)ハイビジョンミニDVテープ。i-link接続。動画有効素子約207万画素。静止画有効素子約270万画素。ミニDVテープで63分録画(最長80分)。撮像素子が1/2.7型CMOS。2007年にでた後継機種HV20は、同機能で、横型。HDMI端子がついた。オーディオ部の性能は、MPEG1AudioレイヤーU 48KHz ビットレート:384kbps)

 取り説には何度見てもHDVの接続についての説明がない。以前にも書いたとおり、この接続はHivi誌の記事によって判った接続法。DV接続ではなく、TS1接続なのだ。困っているユーザーはたくさんいるに違いない。
 さてDVはLPモードで90分くらい録画できるのに対し、高価なHD録画用MEテープで60分程度しか録画できない。これをBW800のHDDに録画して、BDに落とす。そうすると、高価なMEテープを使いまわしすることが可能になり、余計なショットを省こうとして録画チャンスを逃すことも減るか?
 今回は、テープ1本60分を3本分HDDに録画した。これはリアルタイムかかるので、編集作業は根性が必要。それを、詳細録画で、HDVコンテンツをBDに焼く訳。取り説をよく読むと、HDDに入っているコンテンツの編集もできると書いてあった。

 話が飛ぶが、ファイナライズ前のBDは、CHコードを後から追加することが出来ることが判った。そうすると、WOWOW番組で、CHなしで出来上がったBDディスクにもCHが入れられる。これはすごい。
 また、ディスク名(番組名)も後から付けられるようなので、ディスクをプレーヤーにセットしたときにディスク名が表示されるあの表示が自分のお好みで設定できる。これらは、HDVのコンテンツを、BDに落としたとき、ファイナライズする前だったら、CHを入れられるし、ディスク名も入れられる、と言うこと。

 さて、HDVのコンテンツをBDへ焼く。60分2本でBD一枚分だ。詳細録画の番組設定で、録画内容をきめる。こうしてテープ媒体ではない、ディスクもので家族の動画集が出来上がる。CHも入れ、ディスク名も入れると完成。ファイナライズで少し緊張するが、本データがHDDに入っているので、とりあえずOK。互換性を考え、記録モードはDRモード。

 これまで、BDプレーヤーとして見てきたBW800であったが、ハイビジョン録画を続けていったり、DVHS、HDVとの録画のやり取りをしていくと、これはすごい機械なのだなあ、と驚異の体験にびっくり。とにかく、HD素材のコンテンツをある程度いじれると言うことが驚き。NTSCのビデオ素材は、ベータ、VHSで散々遊んできたが、ハイビジョン素材は手が出しにくかったのですね。

○ 20080312  

 最近の音声についてまとめてみた。
名称 サンプリングレート(Khz) 転送レート CH数 ロスレス
DD  1992年 48 384Kbps 、最大640kbps 5.1
DTS  1993年 48 768Kまたは1536Kbps 5.1
DDプラス 48 1.7Mbps 7.1
DTS-HDハイレゾリュ−ション 96 6Mbps 7.1
DDトゥルーHD 192 18Mbps 7.1
DTSHDマスターオーディオ 192 24.5Mbps 7.1
名称 サンプリングレート 転送レート CH数 ロスレス
LPCM               96K/24Bit 、192Khzは2CH 18Mbps         7.1 圧縮なし
AAC 96 128k、192k 5.1
 DTSHDハイレゾリューションは主にHDDVDに使われていたようだ。同様に、BDに比して容量の少ないHDDVDには、DDプラスも使われていたようだ。どちらも、BDには使われていない(と思う。)フォーマット自体は対応するようにはなっているがソフトでは見たことが無い。

 音質上一番効くのが、転送レート。DD、DTSでは明確にDTSのほうが迫力があった。
 HDオーディオでは、どうか?
 基本的にLPCMもすばらしいはずなので、HDオーディオに傾かず、LPCMでも各社がんばって欲しいですね。

○ 20080309 BD導入計画 その36

 今回は、試聴したトランスポートデノンDVD2500BTのお話。
 先日会津坂下のIKシアターからトランスポートを調達したことを書きました。3月初旬に到着しました。



 慣熟運転が続いていますが、素質がすばらしいものがあるので、エージングが進んでいってよくなるだろうという予感でいじっています。
 HDオーディオの聴き方も改めて確認。
 2500BTだと、やはり超低域の出方がすごい。AVPのマザーエイリアンのどすどすという重量感ある歩行音が聴こえる。

 すると、BW800で「未知との遭遇」のドルビーとDTSのHDオーディオの差について、もっと差があることが判ってきました。
 詳しくは次号で。

○ 20080305 

 PADのボードの載ったUX-1の音はどんどん良くなっている。これはすごい。
 PADの製品は、ボーカルがほわっと空中に浮く、というのが特長。その他にも、音の粒子一つ一つがきりりと立ち、音場がすっと広がる効果がある。このボードが他のコンポーネントにも使えればよいのだけれど、もう生産してないと言うし残念だ。この品は、以前に発注していたのをIK氏が発見したものを無理を言って譲っていただいたもの。IK氏の所では、このボードと、改良型ボードをそれぞれプリアンプ、トランスポートに使用している。

 さて会津坂下のIK氏のシステムでトラブルが発生、メインSPが修理中となった。修理中は音が出せないのでデノンのトランスポートを貸し出す?という事になった。しかし氏の義弟が同時期に同品を発注していたが、諸般の事情で引き取れなくなった関係で一台行き先がないマシンが出てきた。借りるよりはそちらを送ってもらうことにした。
 デノンのトランスポートDVD2500BTは、先にも書いたが、超高解像度、色の描き方が精密で、色の一つ一つまで分解したような精緻な表現。音はワイドレンジ、シャープでハードでダイナミック。映画のドンパチに好適。
 出力がHDMI端子のみという割り切った製品設定が好き。
 さて、どんなパフォーマンスになるのだろうか。会津坂下のIKシアターでは、ACコードにプラズマドミナス。HDMIにシルバースターライトという強力な接続。土台が、ゾウセカスラックにPADのボードという布陣だった。おやぢのAVルームではどうなるか。


 BW800
 ハイビジョン番組をHDDにとっているとあっという間に満杯になってしまう。それを、BD、DVHSに移すのだが、どうせならBDに残したくなるのが人情。
 今メディアで一番安く買えるのが、TDKの紙パック10本入りだ。先日Y電気で、1本あたり800円を少し切るくらいの値段がついていた。
 どうでもいい番組はDVHS、少し画質を維持したいものは、MPEG4AVC。これは、と言うものは、DRモード(圧縮なし、そのまま記録)で。使ってみて判ったが、BDの容量を越えると、超える前までHDDからBD、DVHSへムーヴ、残りをHDDに残すという仕組みになっている。ということは、始め不要部分などをDVHSに途中までムーヴ、強制ストップして、残りの部分をBDにムーヴするということにすると、納めやすくなるのか?メディアが高いので、おいそれと実験できないのがたまに傷だ。

 今の所、MPEG4AVCは、自己録再が基本。AVCのBDは、PS3では、かからない。おそらくデノンの2500BDでもかからないはず。自己録再基本という方式はかなり危険だ。再生機器が増えないとAVCで録画していく気にはあまりなれないと言うのが実情。長時間録画は非常に魅力的なのだが。
○ 20080217 インシュレーター

 カルダスのインシュレーターを会津坂下IKシアターで発見した。これは、ドミナスなど重量級コードにかませると、低域の量感をコントロールできるという。
 そこで、当AVルームにも導入してみた。

  ドミナスSig B の下に挿入したカルダスウッドブロック。低域が若干締まった。

 何しろ、6個で9800円くらいする。一個約1400円。ただの木のブロックにカルダスの巻貝の焼き印。この焼き印代が1000円くらいか?ただ、ただのブロックでは無く、黄金比で切り出してあるらしい。

  BW800もインシュレーターを検討中。鉛のインゴットは、音が死んでしまうので、外した。

 BW800をゾウセカスラックにセットすると、いろいろなセッティングの変更が如実に音に現れる。初めはタオックのレッグ、次にメイドインノルウエーのサウンドケア、スーパースパイク(完実電気扱い)、今は、J1Pの青いインシュレーターだ。
 デノンのトランスポートを聞いてから、なんとかあの超低域が出ないものかと、いろいろいじっているのだが、なかなか思うように出てくれない。

 デノンのトランスポートも、苦情が多かったらしく、WOWOWなどで録画した、AAC5.1マルチ再生をバージョンアップで対応することになったそうだ。そうだよね。これまでのBSデジタルのHD画像はほとんどAAC5.1CHなのだから。

 ホーム用のシアターも実験中。どうしても機器が増えるとごつくなってしまう。
 こうしてみると、PS3の発想がわかってくる。ホーム用オーディオ、ゲームの根幹となる思想。LANで結べば最強。これに、AVアンプ。AVアンプは、パワーアンプがくっついているのでAVルームでは、帯に短したすきに長し、であったものだが、元がテレビのSPシステムしかないホーム用システムにおいては、ハイグレードなオーディオシステムになる可能性があると言うこと。

  センターSPフロントSPを入れた状態。AVアンプはヤマハAX1700。

 フロントSPは往年のB&WのSP。コンパクトながら、充実した音。今のB&Wとは異なり、おおらかさが売りのSPである。
 センターSPはヤマハの型番不詳のもの。エージング不足でナローレンジ。

  レガシーハードのβ、ハイ8、プラズマディスプレイのレシーバー下が、DVHS。

 やはりAVはトール型のSPが似合う。ヤマハのソアボあたりがご機嫌だと思うが、現有の機器を使ってまずはホーム用シアターの構築。SPが入ってくるだけで、リビング内でのオーディオシステムの存在が大きくなる(邪魔になる。)
 この他、リア用SPを導入する予定。どうやったら、家族の生活を邪魔しないようなシアターが構築できるか。そしてそのようなSPがぶら下がった状態でAVアンプがきちんと動くか?子供達がサラウンドをどのようにとらえるか、と言うことがポイント。
○ 20080213  LD

 DTC9.8のアップコン、アップスケーリング機能を活用して、LDを見てみよう作戦は、失敗に終わりました。

 水平解像度で、350本のデータを、1080Pにアップスケーリングしても、元データ総量は変わらない。したがって、色ノイズ、にじみ、ちらつきは少なくなるが、解像度が向上するわけではないので、1080Pの画を見ている画面サイズでは、どうしてもぼけっとしてしまうのだった。(同じ画面サイズでは情報量が3分の1なのだ)しかし、RFコンバーターを持ち込み、DTS(DD)5.1CH再生をしてみると、音声はがんばっている。中低域の力強さははっとするところがある。長岡てっちゃんが筋金入りの低音(ソニーのMDP999)と表していたことがあるLDの再生音。パイオニア機ではそこまでは行かないが、それでも十分な力強さがあるのであった。
 画面サイズをズームで3分の1程度に縮小すれば理屈上は見られる画になるものと思われます。しかし、いちいちズームを小さくするのも面倒。画質面ではAVルームでは投射できないことを確認した、という結果になりました。やはり、LDは、NTSCの旧来のテレビに映すのが吉。

 UX−1に敷いたPADのボードは、その後も調子が良い。それで気を良くしてDVDも視聴してみる気になった。
 ハイビジョン画質になれてきた最近では、DVDの水平解像度約500本画質では、物足りなくなってきているが現実。
 DVDハンニバルCH3をチェック。これまでの再生環境では最強の組み合わせ。UX−1のHDMIは1080P出力。それをスターライトで、DTC9.8へ。DTC9.8からスターライトで、HD1へ、となる。バージョンアップ前のUX-1は、DVI接続での接続。間にAVプリを挟まないダイレクト接続のメリットはあるものの、データ転送速度では、HDMI規格のほうが速いといわれる。コネクターのつくりはDVIのほうががっしりしているが、データ転送量のメリットが大きいようだ。
 音声で起こったことが、DVD再生画面にも現れた。バンが倉庫に向かってきてバックに切り返すとき、フロントガラスに光が反射して、そのクリアネス、表面の状態が見て取れる。これまでは、ガラス表面のきらめき具合で機器の状態をチェックしていた。今回は、ワイパーのふき取り部分までが明確に見て取れた。倉庫の内部に入る場面まで、煙がたなびくことがあるが、その煙のグラデーションの豊かさもおどろきだった。CD、DVDオーディオで、音場の細かなつくりが表現され、ボーカルが空中に浮かぶ様に似ている。画面上空気感の表現が格段に上がっているのだ。画面は見ていると慣れる。これはIK氏の受け売りではないが、おやぢもそう思っている。DVDの480Iの元画質を、1080Pにアップスケーリングする技術は、もう少しだけ、DVDを存命させることが出来るだろう。

 最近、おやぢは取り説を読まなくなってしまった。新しい機械が増えると、目で見て、ボタンを押して使える分については使う。動かせない部分があった場合、ようやく取り説を見る、という手抜きをしている。
 今回、DVDチェック時、サラウンド感が少し違った。それで、DTC9.8に付属しているマイクを使って、計測してきちんとやってみようという気になった。考えてみれば、EADのシアターマスターを使っていた頃は、きちんとマイクを使って音場計測していたもの。DTC9.8の計測音は、きゅっぽ!だった。計測値を見ると、SWのみが1メートルも余計に向こうにあるような計測値だったが、面倒なのでそのまま使ってみることにした。
 音場補正後は、多少整理されすぎる感はあるが、まあまあクリアな音場が形成された。これは好き嫌いがあるかも。しかし、取り説をよく読んでいないので、マイクを使った音場補正を使わないノーマルな状態に戻す方法がわからないのでそのまま。
 このDTC9.8のリモコンは、ユーザーフレンドリーではない。使いずらいものである。なにせ、本体の動作をさせるために、まず、本体を動かすボタンを押さないと、入力切り替えが動かない。(ボリュウムは動作する)困ったものだ。これも取り説をよく読まないと判らない。リモコンの説明文中、2番めのはじめから少し下がった場所の小さなフォントで、「本体を動作させる場合は、○○ボタンを押してください」とある。そんな大事なことは、一番最初に書くべきだし、特別なことしなくては本体が動かないなら、ボタンそのものを差別化して大きくする必要があるだろう。

○ 20080207 XLRケーブル

 センター、SWケーブルがRCAだったDTC9.8の接続。今日、ゴールデンリファレンスXLR1.5Mが届いた。

      

 シースは柔らかめ。ヘックスゴールデン5Cとは対照的。未使用新品である。
 居ても立ってもいられず、RCAケーブルを外し、XLRケーブルをセット。1.5Mでもぴちぴちだった。短いものを選ばないで正解だ。

 気になる音は、、、

 ところで、UX-1に敷いたPADのボード。もう2週間くらいたったのであるが、音が激変。さらに良くなってきた。導入直後高域のほわっと感はすごいものがあった。今日聞いてみると、何と低域の出方がものすごいのだ。ずどーんという低域に、ボディのしっかり入った中域、ほわっとさらさら展開する高域。さわーっと広がる超高域。バージョンアップ前のUX−1の低域が蘇ったようだ。なんなんだこのボードは。すごすぎ!
 DTC9.8から外したRCAのうち、グレードの高いモンスターケーブルΣ2000RCAをUX−1のSWOUTへ接続した。UX−1のセンター、SWはΣ2000接続。フロントはヘックスリンクゴールデン5CXLR、リアが、ゴールデンリファレンスRCA、となった。トータルでの音楽再生能力が向上した。

 新品のXLRケーブルと言えども、接点は磨いたほうが良い。フィリップスの接点清浄剤を綿棒に少量付け、届いたケーブルの端子部をごしごしすると、やはり汚れがあるもので綿棒が少し黒くなった。それを、エージングなしの状態で聞いてみたが、これから良くなる予感がする音であった。とにかく、フロント、センターがカルダスでそろってきているので、音のつながりが良くなった。また、多少硬かった音調も、滑らかにLRと溶け合うかのような鳴り方。これがエージングが進むとどうなるか?

  左端パワーコードは、ゴールデンリファレンス。リア側がΣ2000なので、ここもカルダスにしたいなあ。


  UX-1の視聴に使ったDVD-A岩崎宏美ハピネス。今日のメールで、HMVから、岩崎宏美のDVD-Aディアフレンズが「廃盤」のため入手不能。注文キャンセルの通知がきた。がーん。もっと早く買ってりゃ良かった。DVD-Aがんばれ!!
○ 20080206 

AVアンプ、AVプリ諸元表
機種 価格 DAC 映像DAC ビデオエンコーダー・デコーダー映像デバイス 変換デバイス HDMI 重量 消費電力
ヤマハDSP-AX1700 168000円 BB社DSD対応192KHz/24bit PCM1791 ADI社 Oplus社I/P変換 1.2a 17.0Kg 400W
インテグラDTCー9.8 231000円 BB社 192Khz/24bit PCM1796 シリコンオプティクス社 HQV Reon-VX 1.3a 13.1Kg 75W
デノン AVP-A1HD 735000円 192Khz/24bit  216Mhz/12bit DAC アナログデバイセズ Sharc Realta 1.3a 27.5Kg 110W
オンキョー
 DTC-9.8を検索していたら、関連スレッドがたっていました。そこには、HQV Reon-VXの不都合が書いてありました。これで生産が遅延していたのですね。HDMI一系統で1アンペア使う、という記事はAX1700の開発記事に載っていました。

 基本的に、HDオーディオがデコードできるプリアンプが必要であったわけ。デノンのド級プリは最近だし、この金額では、プロジェクター、プレーヤー、他の商品が買えてしまう。これまでのBD導入計画では、PS3を核とした、BDの再生にポイントを置いたシステムの検討をしてきたわけ。HDMI1.3aのHDオーディオのすごさが明確になると、HDオーディオ再生環境を導入しなくてはならなくなった。HDMI1.2aの機械があると、信号が流れなかったり、設定がうまく行かなかったりした。例えば、ヤマハAX1700は1.2aだったが、24Pの信号を通さず、プレーヤー側で、24Pの設定アイコンが動作しなかった。PS3は無理やり設定を24PONにしていたが、プロジェクター側に24Pで行っていなかった可能性がある。ビクターDLA-HD1には、24Pを確認するメニュー画面が無いのだ。

 DTC-9.8は、入力の画像を1080PのHDMI出力にすることが出来る。これって考えてみるとすごいこと。アップスケーリングの能力が高く、元が例えば、BSデジタルのSD放送でも、それなりの解像感で見ることが出来る。BW800で、DVDの画質評価はしたことが無いが、DTC9.8を通すと、画質が良い状態でHD1に送れるのか!?という感じになってきた。

 そこで、LDを見てみようという気になった。パイオニアのLDプレーヤーをセット。S出力をオルトフォンの青いシースのSケーブルでDTC9.8へ、デジタル出力をワイアーワールドのゴールドスターライトで接続(普通ありえねー)でDTC-9.8へ。クイーンのライブウインジャンを見た。うーん、確かにアナログテレビ放送みたい。それでも、LD特有の色のにじみ、ちらつき、解像感の無さが、 (デジタル化された結果か)少なく結構きれいな再生画像となった。音声は、RFアダプターを介してしないので、2チャンネルだが、DTC9.8でサラウンド変換して視聴。結構面白いサラウンド。アップになった時のダイナミックな画調は解像度が低いことを感じさせず、いままでのLDのイメージよりはかなり高解像度、高音質で楽しめた。(それでも、甘い画像はいたしかたない。)
 かつて高画質と言われたソフトをもう少し試して見たくなったが、疲れ果てて眠ってしまったのであった。

 こうすると、アナログのコンテンツはBW800で、DVD、BDに移し直すことが出来る。LDは、アップコンバートで、多少は見られるようになる。以前、ソニーの第1世代のBDレコーダー所有者が、LDをいったんBDに落とすと、少しは見られるようになるといっていたことがある。確かにそのようだろうけれど、そこまでLD資産を移行する気は起こらない。DVD、BDにならないソフトは無いだろう。確かに、マイナーアイテム、例えば、黄金バット映画版などは、新しいメディアではなかなかでないかも。こればかりは判らない。未知との遭遇がBD化されたので、購入。これはLD、DVDで何枚買ったか判らないもののひとつ。スターウオーズ、ターミネーターなどと同様、バージョンが多数販売されたのだ。未知との遭遇は、バージョン違いが出るたびに、画質が向上していなくてがっかりさせられるソフトの代表ではあった。今回のBDはどうだったか?ソフトのページをご参照ください。話が飛んでしまったが、このようにレアアイテムが次のメディアに移せる可能性(方法、機械)が出てくると、移植作業も必要になるものも出てくる。例えば、結婚式のβビデオ。子供の成長ビデオ。これらは、β、ハイ8、ミニDVと変遷してきた。それぞれ再生が難しくなってくるものなので、大事な記録は別メディア移植が必要なのかも。現に、8ミリフィルムは、映写機が動かなくなってしまって見ることが難しくなっている。少しのフィルムのために、映写機を修理もしくは購入するのはすごく気が引けるもの。大学の時の特撮8ミリフィルムは機会があったときにベータ、VHSにテレシネしたことがある。うーむ、レガシーハードを維持するのは、大変なことだ。

○ 20080201  

 早くも2月になってしまった。振り返ってみると、2007年はHD元年だった。BSではデジタルハイビジョンが始まっていたが、地上デジタルでも、HD放送が始まり、BDを筆頭とするHDメディアも、周辺機器=プレーヤー、トランスポート、AVアンプ、AVプリなどが充実した年。おやぢのうちも、家族用のテレビがHD環境へ移行。ビデオカメラまでがHD化してしまった。40年以上NTSCのTV放送に慣れてきた大衆が(ハイファイと言えば、映画館の映像がTVより高解像度であったわけ)、通常の映画館より高画質、高音質のホームシアターを具体化できるようになったのは驚くべくことではないか?

 高画質の波は、β、VHSの家庭用画像記録装置が普及した頃から始まる。LPLDなどのアナログメディアが、CD、DVDなどのデジタルに変わっていき、それと同時に、FMの音楽ソースの役割が終了。衛星放送から始まるハイビジョンの時代が10数年前に起こった。
 その間、ビデオは、Hi8、S-VHS、EDβと水平解像度で、200本の14型TV、ノーマルVHS3倍モードの世界から、350本、400本、500本と進化し続けた。350本のLDがDVDの約500本の水平解像度になったとき。ドルビープロロジックが発表され、リア側からサラウンド音声が出ることにびっくりしていた頃から(ドルビーデジタルAC-3)、そしてDTSとどんどん映画館並みの画質音質が家庭に入ってきた。
 そして、BSデジタルハイビジョンの普及から、地デジのハイビジョン、家庭用ホームビデオでもハイビジョンが撮れる時代になってきた。これまでの標準画質であった水平解像度500本クラスが、いきなり倍の1000本近くなった。これがハイビジョン。
 フィルムは、ほとんど無限の解像度を持つとされる。画素数において、デジカメの800万画素なり1000万画素なりは、まだフィルムには及ばない。しかし、普通の人たちが満足するレベルに近づいたことも確か。この程度で、高精細進化が止まって欲しくは無い。ハイビジョンも解像度2000本のスーパーハイビジョンが開発されているともいう。
 そんな中、10年前のDVD、DTS(サラウンド)の驚きがハイビジョンとHDオーディオのセットでびっくりしたのが2007年の出来事だった、ということだ。生きているうちに後どのくらい進化するかわからないが、2007年のHD革命は歴史に残る進化の一コマではなかったろうか。

○ 20080130 HDオーディオ革命−3

 ドルビーHDの話をする前に、DTSHDのレヴューの続きを、、、

 PS3からのチェックソフト「キングダムオブヘブン」

 2500BTでの視聴であった。使用CH30、CH50。HDオーディオで、この作品がどうなるか。
 CH30は、少数のバリアン隊がサラセン軍の前に立ちふさがり、時間稼ぎをするシーン。居並ぶ騎馬隊に城のメッセンジャーがやってくる。そのとき、逆光、かつほこりで見えにくいのだが、2500BTでは、逆光で暗いトーンでの主人公達の姿が見える。ほこりにもグラデーションがあるのが判る。単なるほこりで見えないのでなく、ほこりの濃い薄いがあり風でそれが動いていく様が見て取れる。

 続いて突撃のシーン。馬がどどどどどと進んでいくその重量感。後ろから来る馬の後方から前方に移動するその動きの音。前方から後方へ左右に分かれて進撃する移動感。これが、実体を伴った音の芯を持った表現になっている。
 驚いたのは、2500BTでは、馬の蹄から蹴散らされる土のかけらがきちんと確認できること。BW800でも、見えるが2500BTでは、強調することなしに、土のかけらが地面からはじけるありさまが見える。これはすごい。

 CH50。騎士がいないのにエルサレムを守れるのか!と僧侶に聞かれ、バリアンが武器をもてるものは跪け、騎士に任命する、というシーン。バリアンの逆光の表情と、空の眩しさの表現。僧侶がしゃべるときにつばが飛び散り画面が一瞬白っぽくなる。鎖帷子(かたびら)の金属感。などなど2500BTは再現良好。
 続いて夜、城門の前で、生き残ったらイベリンはおまえのものだ。と話すシーン。これまで、ここはこおろぎの鳴き声のサラウンド感をチェックしていた。それが、HDオーディオでは全く違った。
 こおろぎの声だけではない。画面奥では、炎のぼぼぼ、ぼぼ、という音が常に聞こえるし、リア側には、遠くからの風の音がごー、ごー、と聴こえる。その上でこおろぎがやや前方よりやや右よりに何匹かこおろぎがいる、というサウンド設定だったのだ。HDオーディオ恐るべし。その後、サラセンの使者がやってくる蹄の音がやや右側から聞こえ、振り返ると、振りかざした剣が暗闇の中でやけにぎらぎら光る演出。暗闇の中でも砂漠の遠近感が見える。続いて投石器が動き始め、発射される微小な音が聞こえる。その音数が投石器の数の多さを表現していることにも気づいた。地面の炎の数も多い!
 後方から油の入った弾丸が飛んできて前方で炸裂する、その物体移動の表現はHDオーディオならでは。

 キングダムオブヘブンにおいて、HDオーディオでは、映画の見え方自体が変わってしまうすごさであった。音がするからその姿を見ようとして見てしまう。このようなことがHDオーディオでは起きてしまうのだった。

 ドルビートゥルーHDものはスパイダーマン、300、硫黄島からの手紙。

 なぜか映画としてつまらないものが多い。300はCGてんこ盛りの映画で、仮に音が良い作品だとしてチェックディスクにする気にはなれない。硫黄島からの手紙も同様。映画としてはつまらない。300では、100万の軍がスパルタ軍に襲い掛かる。人、馬、象、モンスター。剣がぶつかり、矢が盾、地面、人間に突き刺さる。それらの動きをドルビーHDでは十分に表してはいると思う。
 硫黄島では、本部に合流しようと残存部隊が敵中突破を試みるシーンでの、銃撃音をチェックしたが、基本的にそのような行動をすることがナンセンス。機銃の射線の中を体をさらして進軍するなどありえないからだ。まず、機銃座を破壊、または援護射撃のもと、またはそこを通らない、または夜間移動するなど考えられるのに、わざわざ撃たれに行くそのシーンがたまらなくいや。バンドオブブラザース、プライベートラインを見習って欲しい。と言うことで、乾いた射撃音は機関銃の音らしいが身が入らないので分析もおざなり。硫黄島は、現実離れしているシーンが多すぎるのだ。洞窟の中で食事するシーンで、米があまり無いはずなのに、飯盒のふち近くまで銀シャリが入っている。実際の飯盒ではとても食べきれる分量ではない。うんこを捨てに行くのに、あまり臭さを感じない描き方だったり。人の食べ物も基本的に少ないのに、馬がピカピカの毛並みだったり。イーストウッド監督なのに、日本人・日本軍の描写が日本的でないので違和感がありすぎ。全然のめりこめない。洞窟からの砲撃で、上陸用のアムトラック、アリゲータ、シャーマンなどが着弾で爆発(車体の表面で爆発しているのだ)してカク座する。つまり榴弾だ。榴弾ではシャーマンは破壊できない。ソフトスキンは破壊できるかもしれない。この辺の描き方が変。だから身が入らない。父親達の星条旗の方は、プライベートライアンを意識した上陸シーン、戦闘シーンが多く、割合納得しやすいのと対象的。
 スパイダーマン2は、多少DTSHDのような音場感向上の傾向は認められた。しかし、やはりCG多用の作品であるが故、あまり身が入らない、というのが本当のところ。同じCGを使っているAVPとなぜこのような違いが発生してしまうのだろうか?監督の感性の違いか?と言うことで、ドルビーHDは作品に恵まれず突っ込んだ批評はまた別の機会に。

 wowowで放送した、HDのバンブラ、プライベートライアンを、DTC9.8で見た。これはすごいものだった。バンブラはテレビドラマなのに、すごい完成度。CGがこなれていないのも演出で補ってしまう。びし、びしっ!!と機銃弾が飛んでくる。MG42は本当にぶりりりりと鳴る。粒状感を高めた画質。色も浅め。この辺の上っ面だけを硫黄島は真似ているのだ。同様に、プライベートライン。音のクオリティが上がると画の見え方が変わってくる。腕が吹き飛ぶ。内臓がはみ出す。血が川になる。すべてどぎつい戦争の描写の上に、火砲の発射音、爆発音が埋め込まれ一気に襲ってくる。これもすごい。雨音が、ぱしっ!ぱしっ!ぱたっ!ぱた、ぱたっ!と連続していって、実際の機関銃音につながる演出の妙もにやりとさせられるのだ。AACだから音が悪いと言うのはもはや過去の話だ。

  シアター使用だとこういう風になる。UX-1のパワーボタン周りのイルミネーションがひときわ明るいのがわかる。これでも一番暗い設定なのだ。BW800は機械の真中に青いイルミネーションが殺人光線のごとく光を放っていたので、アセテートテープを張ってしまった。
  センターの青いイルミレンズに張ったアセテートテープ。
○ 20080129 HDオーディオ革命‐2

 視聴 HDMIケーブルはワイアーワールドシルバースターライトにて、2500BTとBW800をその都度つなぎ代えて視聴。リアへはレイオーディオのXLRに変更。但し、DTC9.8からは時間の関係上RCA出力での視聴だった。

 AVPのCH27を中心に視聴。マザーエイリアンが鎖から解き放たれ、プレデターがエイリアンエッグを吹き飛ばす爆弾をセット、爆風に追われながら地下ピラミッドから脱出したものの、地上でマザーエイリアンと対決、と言った状況。
 AVPは、DTSMAHD(以下DTSHD)、DTSの収録。これまでは、DTSHDをLPCM再生。DTSHDのコア部をPCMで再生していたわけだ。これだけでも、ノーマルのDTSよりは音はすごかったのだが、DTC9.8で、DTSHDをロスレスデコードした音は圧倒的だった。HDMI1.3aのHDオーディオは、多少ダイナミックの拡大、再生レンジの拡大、程度の予測ではあった。しかし、実際に見ると聞くとでは大違い。HDオーディオはとてつもなくすごかった。

 何がすごいか、というと、数字上のダイナミックレンジの拡大という言葉ではくくれない、微小音の再現。それも、爆発やら、破砕音やら、銃撃音やらが鳴っている中で、エンジニアが仕込んだ別の音がきちんと聴こえる、と言うことだ。
 例えば、ヒロインとプレデターが地下から脱出、地崩れを逃れて、呆然と立ちすくみ、ヒロインがプレデターに頬に「しるし」をつけられた後、ヒロインが特製槍を握り締めるぎゅぎゅという布と固い物質が擦れ合う微妙な音を聞いていると、突然奥手で雪の塊が「ごつ!!」と吹き飛び、続いてぐわ!!と地面が割れマザーエイリアンが飛び出してくるときの氷が割れ、吹き飛ばされる音の圧力、氷のかけらが画面後方から視聴者(つまり自分)の後ろに氷が飛んで落ちる。どすどす、がらがら、ぱらぱら。この音量の対比。この音量の対比があればこそ、プレデターのびっくり顔が生きてくるのだ。この音量差がない状態だと、プレデターのめん玉をまるくした顔の間抜けさが際立ってしまうのだ。しかし、きちんと、静寂から氷が割れ氷の固まりを吹き飛ばしてマザーエイリアンがぐわっ!!と登場するならば、プレデターのビックリ顔も納得の表現になるのである。
 AVPで何度となく繰り返される「止め」の手法。氷のトンネルから脱出そりが飛び出すシーンや、プレデターがエイリアンの尻尾に叩きのめされ弾かれるシーン。一瞬音が消え、次の瞬間どわっ!!と効果音が来る。この静寂の出し方が、続く爆発とか物体がぶつかる音とかの表現につながるのだ。DTSHDだと、この止めの効果がすごく効く。

 マザーエイリアンが鎖から解き放たれるとき、ずしんずしんと歩く音と振動のほかに、鎖がしゃらしゃらきしきしとなる。これが恐怖をあおる。廊下を奥手から手前に通るシーンでは、このずしんずしんという音、鎖のしゃらっしゃらきしきしという音、先導するエイリアンが奇声を上げながら左、右を移動する効果音が充満している。このシーンだけでもDTSHDのパワーがわかる。
 地上にて、特製槍で首を刺されたマザーエイリアンがヒロインを追いかけ、鯨の骨の回廊を突進するシーン。このシーンも、どしんどしんという重低音の他に、効果音楽、鯨の骨をばりばり砕いて迫るエイリアンの姿。骨が吹き飛び視聴者(つまり自分)に骨が飛んでくる。続いて、パイプを吹っ飛ばす。こちらは、さらに重いものが吹き飛んだ「ぶん!!」という音で視聴者の後方に落ちる。その間、派手な効果音、効果音楽の中に、シャーシャーという音がちりばめられており、これが恐怖をあおる。
 実はこのシーンはかなり「怖い」。シアターを設置して以来、このような恐怖を感じたことは無かった。HDオーディオがあればこそこの恐怖の表現が達成できたのだ。4歳の頃、祖母に連れられ映画館で見た「宇宙大怪獣ドゴラ」で宇宙くらげが空中に漂い、雲の向こうから触手をくねらせて、独特の効果音を伴い空間に現出するあの恐怖。いすの下のほうに隠れてしまった幼少の自分を思い出してしまう恐怖が今再現できた。マザーエイリアンが雪煙の中から現出し、噛付こうとして歯があたり「しゃきんっ!!」効果音楽とは別にシャッ!!シャッ!!シー!!シー!!と神経を逆なでする音!骨が飛んでくる。怖い化け物が追ってくる!!そのどすどす!!という音、振動が相乗効果で迫ってくる怪物を際だたせる。これは怖い。鳥肌が立ったのだ。背筋も寒くなった。HDオーディオはこのような「恐怖」をきちんと演出してみせる。

 爆弾がピラミッドを破壊して、地上に炎と衝撃波が襲うときの超低域のどどどどどどという音、その対比として、陥没した穴の脇にプレデターとヒロインが立ちすくむシーン。ぐわーん、という残響が左前方から左後方、右後方へ回ってあたりに拡散していくその音場の広大さはすごい。これは聴いてみないと判らない。全然違う!!残響が消え去るその先の空間をイメージできるのだ。ノーマルのDTSにすると2回りも3回りも音場が狭くなってしまう。これがDTSHDのすごさ。手前の崖が崩れる物質の固まりの大きさ、向こう側の崖が崩れ落ちる距離の遠さ、そしてそれぞれの残響。全くこのCHはチェックするポイントがありすぎる。

 エンジニアはそれほどの渾身的努力で仕事とはいえ、このシーンにいろいろな音、残響、効果音、音楽を構築しているのだ。これを考えると、途方も無いことだと思う。何も無い世界に、音をつけると、広大な空間が現れ、そこに存在していると、視聴者に思わせてしまうのだから。それも、このHDオーディオという新しい音声方式がもたらした大いなる恩恵だろう。

 ちなみに、会津坂下のIKシアターでは、マザーエイリアンがどすんどすん歩くその音、振動が、本当に1トンとかある怪物が歩っている様に再現されました。鉄筋コンクリートのシアターがエイリアンの体重で進む、ずずんずずんで揺れたのです。これはさらに怖い!!骨のぼきぼき!!ひゅーん、どさ!!パイプがばきっ!!と折れびゅっ!!と回転しながら頭の後ろにどすっ!!と落ちる音もさらにすごいのでした。勿論ヒロインの頭をシャキンッ!!と噛付く音も恐怖感2乗です。

   DTC9.8レッグに挟んだJ1Pの青いスペーサー。鉛インゴットを載せてみたが、音が死んで逆効果だったのでさっさと外した。電源ケーブルはカルダスゴールデンリファレンスに変更してみた。

 と、チェックを進めましたが、デノンの2500BTの貸し出し期限が来てしまいました。DTC9.8でチェックできて良かった。
 DVD2500BTは、BD初のトランスポートです。リアパネルには、HDMI端子しか出力端子がない。これはすごいことだ。高周波を扱う機械は端子の数が増えれば増えるほど音が悪くなる(不要輻射、不要電波が出やすくなる、電源構成の複雑化のため)。メカはデノンオリジナルらしい。これはこれですごい機械。パイオニアのBDプレーヤーLX70,80より動作は快適。再生画質は端正かつ精緻。少しまじめすぎる展開もあり。色がすこし控えめ。音は、ワイドレンジ。なぜHDMI出力(デジタル)でこのように機種により音の違いがあるのだろうと、いつも感じてしまう。
 残念なのが、WOWOWをBDに落としたAAC5.1CHが再生できないことだ。これまで、BDレコーダーでたくさんライブラリーを作った人は、高性能なトランスポートで再生してみたい誘惑に必ず駆られる。しかし、2500BTはAAC5.1CHを2CHで再生するのだ。時間が無かったので、ソニーT50で録画したスターウオーズEP4をチェックすることが精一杯だった。パナソニックBW800で録画したMPEG4AVCRECものはディスク検出もしなかった。(つまり再生は不可)T50で取ったBDはBW800ではきちんと5.1CH再生できる。

 2500BTを返却した後、2500BTで高音質を味わってしまった後では、BW800を最良のコンディションの場所で聴かねばならない!!で、ゾウセカスラックにセッティング。ちなみに、BW800は、再生画質で、特に2500BDには劣らない。色の情熱的再現では優位にある。ただし、イノセンスでコンビニのシーンで、バトーが倒れ込むときに降り注ぐかけらの数は2500BTを100とするとBW800は80くらいか。若干精細度では劣る。しかし、立体感は良好。アニメの背景など「画」として表現されていると部分について、画として再現するが、2500BTでは、色の部分部分まで細かく分解し、画というより、絵筆の色の差まで描き出してしまう、という違いがある。これは良い、悪い、優劣の差ではない気がする。音は、超低域でわずかに2500BTに劣る。しかし、総合的な再生音で見劣りする部分を見つけるのは難しい。BW800は、パナソニックのがんばりを認識させられる機械であった。(BW900はHDD容量や、コンデンサーにオーディオ用部品を使用したこと、また電源ケーブルにOFCものを使った、という違いがあり、AVレビューやHiviでは、かなり批評に差をつけられている。)

 ついでに、RCAに替え、バランスケーブルを接続。フロントLRがカルダスヘックスG5C。リアがモンスターケーブルΣ2000。センターがΣ2000RCA。SWに、ゴールデンリファレンス長尺。いきなりケーブルのグレードがハイエンドに。
 フロント、リアがXLR接続になり、ジェフのパワーが有効に活用できるようになったのも合わせ、HDオーディオの再現性がさらに向上。

 ゾウセカスに改めてセッティング。DVD2500BTの音のよさに接近するため。


 BW900に装備されているのはOFC電源コードだという。BW800に、テクニカのOFCメガネ電源コードを装着。HDMIケーブルはワイアーワールド、シルバースターライト。衛星放送、地デジのアンテナ線。地上波アナログ線はつないでない。様子を見るのに、これまで使っていたTAOCのレッグ、鉛のインゴットは使っていない。

 これまではDTSHDのディスクだったが、ドルビートゥルーHD(以下ドルビーHD)の作品も見てみよう。その結果は?

 ドルビーHDのディスクはこれだけ。捜せばスパイダーマンのほかのセットもドルビーHDかも。


○ 20080128  HDオーディオ革命

 ブルーレイには、HDオーディオが含まれている。これまでのシステムのAVアンプはヤマハのAX1700。HDMI1.2aなので、HDオーディオのデコードが出来なかったのだ。LPCMでしのいできたのだが、会津坂下のIKシアターでのレポートがすごいことになっているので、HDオーディオデコードが出来るAVプリを渇望していたのだ。

 この1月の変更は次の通り。PADのトータルアイソレーションプラットフォーム(TIP)。レイオーディオのXLRケーブル。ゴールデンリファレンス4メートルRCA。
 デノンのBDトランスポート視聴機借用。1月20から26日。
 インテグラDTC9.8の納入。

 PADのTIPはUX-1に使った。これは音像がふわっと浮かぶと言うすごい変化をもたらした。今日のUX-1のページを参照してください。
 レイオーディオのXLRケーブルはリアのプリパワー間のトーレンス(借用品、オーディオかもん特注品)に代えて入れた。レイオーディオのケーブルは中低域が弾むような力感が特長のケーブル。つないだ瞬間は音が出ない!出ないと言っても全く無音と言うことではなく音がこもっているのだ。これは大変だ!とあせったが、エージング不足だろう、としばらく音出しで様子を見ることに。このケーブルは以前にもフロント側に使ったことがあるので真価は覚えているのだ。だんだん音の出が良くなってきた。イノセンスの銃撃音もダーンと芯が出てくる。これも良!

 うまく行けばこのMODEL8SPにもゾウセカスのラックを導入できたのだが、、、残念!
 

 デノンのトランスポートは、BD再生についてかなり良い水準に仕上がっている。パイオニア機のような起動時間の長さだるさが無い。再生画質は、色が若干ストイックな表現だが、精細感はかなりものがある。かっちりとした精密な描写を行う。
 音は、ワイドレンジ。超低域の表現が格別。

 前回は、CGアニメを見たのだが、フィルム系の映画も視聴。これもまた高精細の再生画質。超高画質のソフトほど、その再現が精密。

 そして1月25日に会津坂下からオンキョーインテグラDTC9.8が届いた。IK氏が発注していたものが弟氏のキャンセルの関係で破格の納入となったのだ。DTC9.8はAVプリである。パワーアンプ部を持たないのだ。いわゆるAVアンプではなく、売れないため、生産が遅延していたというが真相は不明。一説には、キーパーツがショートしていた、とか、初期不良が多発してその改善のために生産できなかったとか、いろいろだが、営業サイドからは何も連絡は無かったそうだ。

 AX1700と入れ替えたDTC9.8。

 室温になじませた後、接続開始。AX1700と同じ状態で接続。パワーコードはクエストのかもん特製ケーブル。各チャンネルはLCOFCのコード、センターのみモンスターケーブルΣ2000RCAケーブル。
 この状態でも再生音はぶっ飛んでいた。HDオーディオ恐るべし。テストディスクはAVPのBD。
 
 時間の関係上DVD2500BTを返還してから、XLR接続のセッティング変更を行った。この日のために用意していたカルダスのヘックスG5CXLR、モンスターケーブルΣ2000XLR、をフロント・リアに接続。センター、SWのXLRケーブルが無いのでセンターをΣ2000RCA、SWを借用のゴールデンリファレンスの長尺RCAとした。

  各チャンネルともXLRになるとさらに良い音になるだろう。RCAとXLRでは音の押し出しがかなり違う。XLRのほうがジェフには合うのだった。

 HDオーディオのすごさはこれからだった。
○ 20080121 ブルーレイ導入計画−35

 デノンのトランスポートDVD2500BTの貸出機が届いた。
 実は1月19日会津坂下のIKシアターで、同DVD2500BTを視聴してきたばかりだった。
 今回は、おやぢのAVルームでの本機の実力を確認できる良い機会であった。IKシアターでは、明確にソニーのBDレコーダーT50と、画も音も、特に音が違っていた。
 
 セッティングはゾウセカス、電源コードはカルダスゴールデンリファレンス。音はナチュラルなこのコード、映像系はどうか。音に良いコードは、画にはあまりよくない。また、音に良くないものは、映像系に良い、ということは判っている。HDMIコードはワイアーワールドの赤いきしめん。
 
  リアパネルにはHDMI端子しか出力端子がない思い切った仕様。

 今回は、箱出し後2時間で、電源コードをつなぎ通電状態に。その2時間後にBDイノセンスをかけた。

 まず、出だしから違いがある。良いか悪いかではなく、違う。
 どう違うか。まず画。イノセンスはアニメである。それをCGアニメとしてみていた。当然背景など、描き込んでいる部分はひとつの絵画の様に、密度の高い画として見ていた。DVD2500BTは、この部分を、色が細かく分かれる画として描いている。色のつながりが連続して、こってりとした画だという見え方だったが、2500BTでは、画に対し、絵筆の荒が見える。高精細といえばそうなのかも。冒頭の監視ヘリが出てくるときの球状の先端がやけに立体的。続くオープニングの素体が組み合わさっていくときのパーツの表面描写はこれまでの機種(PS3、LX70、BW200、BW800)の中でも最高に精緻。球体、球面が立体的。細かいパーティングラインが、これでもか、というところに描いてあり、そのくぼみが赤っぽい色がついているのだ。

 音は、ダイナミック。低域から超低域に向かって充実した音程。ばんばん打ち合う銃撃音もすごい。

 まじめに画も音も描いているといった感じか。そのまじめさがかなり深い。臨んでいいる場所がかなり高いところにあるというつくり。

 今日はCGアニメのみだったが、次回はフィルムものを見てみる予定。実はイノセンス、疲れ果てて寝ながら見ていたのだった。
 
  リモコン。パナソニックと異なり、表示は英語のみ。本体設定画面の案内もすべて英語だった。日本語にしてくれ、思ってしまった。
○ 20080118  ブルーレイ導入計画−34

 HDVのi-link接続がうまく行かなかったのは前回書きました。
 昨日の夜、2007年2月号のHiviを見直してました。そこに、HDVのi-link接続方法が書いてあり「入力設定はTS1にする」と書いてありました。これまで、DVだからDVモードでやっていたからうまく行かなかったのか!?

 夜半早速、冷え切ったAVルームへ向かい、設定を代えてやってみた。取り説にはHDVのI-link接続のことは一言も書いてない。DVの接続はあるし、DVHSのもあるがHDVのことは書いてなかったのだ。そこで、Hiviに書いてあったように、HDVの接続時設定をDVではなくTS1にしてやってみた。

 すると、難なく再生。HDVの画像がすんなりと映し出された。さらに、HDVからHDDにダビングもOK。そうすればBDに移すことも可能。BW800はすごい機械だった。で、i-linkコードのSグレードの件も確認してみた。コードは問題なかった。HDVでも正体不明のコードは再生可能でありました。と言うことはS200以上のグレードであったわけですね。
      I-link                        i-link
 D-VHS →       BW800 (HDD OR BD)   →   DVHS 
 HDV  →
 DV   →
 
 それから、例の圧縮もの。MPEG4AVCのBDは、PS3では再生できませんでした。残念。やはり、ノーマルモード(BW800ではDRモード)で残しておくのが吉。
 送り出しDVHSは、コピーワンスものは、選択できるファイルではない、という表示がでてムーヴできません。以前アナログ入力をDVHS記録できたDVHS(ビクター10000番)で録画したDVHSや、コピーワンスになる前のBSハイビジョン放送などはムーヴ可能です。

  シアターのときは真っ暗になるので、このようなイルミの見え方。

  フラッシュを使うとこのように見えます。

  めでたく、HDDからI-LINK接続で、DVHSに録画(ムーヴ)できました。映像は、プロジェクター投射画面を手持ちで撮影。結構きれいに撮れるものです。
○ 20080116  ブルーレイ導入計画−33

 パナソニックBW800と周辺機器でいろいろ試したみた。まず、i-linkで、これまでのDVHSとの連結はどうだったか。
 留守録時、録画先にDVHSが指定できない。したがって、これまでのデジタルチューナーを戻し、DVHSビクターを接続。BW800には、同じパナソニックのDVHSを接続した。BW800は、同じメーカーのDVHSは動作確認してあると取り説にあったのだ。WOWOWについてはBキャスカードの差し替えで対応。

 復活したBSデジタルチューナー。但しOFC電源ケーブルはBW800に取られてしまったので、へろへろの極細コード。メガネ電源ケーブルもOFCにするとかなり良くなる。

 ビクターのDVHSHM-DHX1はMPEGエンコーダーがついているので、通常のVHSもi-linkで見られる。MPEGエンコーダーがついていないとデジタル録画テープのみi-linkで出力することになる。ホームユースのDVHSHM-DH5500はこのエンコーダーがついていないので、地デジ、BSデジタルの録画専用機になってしまっている。通常のVHS、SVHSはアナログ出力でしか見られない。(つまりディスプレイ側でビデオ入力を切り替えなくてはならないのだ)

 次に、DVカムとの連携。今回、HDVのキャノンのHDカムを導入した。ところが、パイオニアのプラズマディスプレイはHDVのi-linkを受け付けない。TS(デジタル放送)はOKだっだ。BW800は、DVのi-linkはOKだが、HDVのi-linkは受け付けない。そこで、ビクターのDVHSHM-DHX1の取り説を読むと、HDVのi-link接続も出来るような表現になっていた。
 ところが、接続すると、BW800のように真っ暗で音も出ない状態ではないが、まともに録画できない。取り説を見ると、HDVの情報はダウンコンバートして録画する、と書いてある。つまり、HD画質がSD画質に落とされるというのだ。実際は、コマ落ちの画面に音声はつく状態、解像度はSDになってしまった。ミニHDVを、BDに落とせないものか?キャノンのHDVカムの次の機種はHDMI端子がついたので、その辺はやり取りがうまくいくのだろう。この機種はi-linkしかないので困っている。(さらには、i-linkコードのグレードの問題もあった。)
 右がHM-DH5500デッキに欠品のため販売店からもらったグレードが書いていないコード。左がビクターのS400グレードの品。正体不明のコードには、S100とか、S200の表示がなく、表示がないということはS100クラスか?右のコードを使うと、DVカムの画像すらコマ送り、画飛び、音飛びになってしまう。伊達に、一本普及品でも3000円以上するコードは影響力が大きいと言うわけだろうか?

 左、Hi8のカムコーダーから代替わりしたDVカムの初代機。右、キャノンのHDVカム。HDMI端子がないので、叩き売りされていたのを買ってしまった。D4出力(コンポーネント)のハイビジョンがかなり美しい。家庭用カムコーダーでは、βムービー、Hi8、DVを使ってきたが、HDVは最高画質だ。家庭用カムコーダーでハイビジョンが取れるなんてすごいことである。しかし、ミニDVテープは録画時間が60分と短い。これを何とかDVHSか、BDのハイビジョンに移したいのだが、なかなかうまくいかない。

 さて、ようやくBW800の録画機能を使うときが来ました。

 メディアが高い。このディスクに130分。1枚約1000円である。Sテープ改造DVHSは120分200円そこそこなのだから、BDも2時間一枚500円程度になってもらわないと、なかなか難しい。
 BW800はHDDレコーダーでもある。年末年始の映画で取りだめしていたがHDDの容量が少なくなってきたので、移さなくてはならなくなった。BW800には、禁断のハイビジョン長時間(圧縮)モードMPEG4AVCがある。圧縮ものは、パソコンのドライブスペースで痛い目にあっているので、基本的に好きではない。しかし、コンテンツと、生ディスクの金額を考えると、圧縮してもいいものがあるかもしれない。
 WOWOW放送のキングコングをたたき台にしてみよう。この映画は、約3時間と長尺。中身はCGまみれ。しかし、BDでは発売されないHDDVD陣営の映画。したがって、とりあえずハイビジョンで、BDに残しておこうか、という気分にぴったりなのが、MPEG4AVCだった。HDDから、等速録画で、BDディスクへ。翌日調べたが、特に破綻は無かった。内容がひどい映画なので、よく見てないが、まあまあの水準。

 次は、何を落とそうか。年末、パバロッティの追悼番組でカラカラのコンサートをSDだがWOWOWで放送した。これは90分くらい。これだったらDVHSでもかまわない。取り説をよく読んだら、I-linkでDVHSでダビングできることが判明。これも等速ダビング。これも成功。
 少しづつ要領がわかってきたぞ。

 で、今年の目玉、バンドオブブラザーズ、プライベートライアン、父親達の星条旗などをチェック。バンドオブブラザーズはHDの恩恵が十分にある。プライベートライアンはDVDをUX-1で1080Pにアップコンして同時比較。

 弾薬箱様のケース

 プライベートライアン。音はUX−1が優れている。但し、画質は元が480IだからHD画質には及ばない。しかし、日中光のアップのシーンなどはどちらがDVD、HDなのかわからないときもある。BW800のHDプライベートライアンはすこぶる高精細。サラウンドもがんばっている。こんなにリアに情報があったのか、というくらいバリバリ鳴る。
 元がテレビのドラマなのに、バンドオブブラザースは造りが異常に良いのでありました。


○ 20080115  DVD-A

 岩崎宏美のDVDAを購入した。かないまる氏のお勧め藤田のSACDは音が良いとの触れ込みだが、実はDVDAでは、すでに「音の良い」ポップアルバムは出来ていたのだ。



 岩崎宏美のナチュラル(2006)は、冒頭の音の出だしからうーん良い音、が実感できる。マルチPCM、すなわちCDの2チャンネルが6チャンネルになっているのだ。UX−1での再生、と言うこともあろうが、音がすこぶる気持ち良い。
 DVD‐Aはほとんどが96Kサンプリング。ということは周波数特性が48Kまで伸びているということ。ダイナミックレンジも24ビットものが多いので、基本的にCDのはるか上を行くメディアであるのだが、、、
年末会津坂下のIKシアター訪問時、「DVD-Aってほとんど生産しなくなっているようだ」という情報を得たのだ。SACDは雰囲気、空気感の表現において優越した性能があるが、DVD‐Aは、ゴリゴリした力感、ダイナミックな展開に優位性を持っていると感じている。ディープパープルのマシンヘッドなど聞くとぶっ飛んでしまうのだ。それが、新譜が出ないのは寂しい。
 岩崎宏美のディアフレンド、ナチュラルを発注したが、最近のナチュラルはあるが、数年前のディアフレンドはものがないらしい。ついでにJ.ウオ−ンズのフェイマスブルーレインコートの20thアニバーサリーエディションも頼んだが、こちらも品切れとのこと。うーん、タイミングを逃すと良いディスクは手に入らないものですね。

 で、岩崎宏美のナチュラル。録音もナチュラル。岩崎のボーカルも肩肘張ったものでなく、リラックスして聴ける。ボーカル、各楽器が自然な録音なのだ。このような良好なポップスはもっと発売されて良い。DVD-Aがんばれ!!

 
○ 20080101  平成20年賀正  HDオーディオ

 HDオーディオは、デコーダーを通すことによってその音質を楽しめることになっています。
 最近、DTSHDやドルビーHDのソフトが増えてきました。おやぢのAVルームは、HDMI1.3のAVプリがまだないので、LPCMでのデコードです。
 そこで気が付いたのは、ノーマルのDTS、DDよりもDTSHDやDHDのLPCMデコードのほうが音が良いのです。明確に。
 
 1月1日BDのダイハード4.0を見ました。これはDTSHDとDTSで明確に音が違う。HDMI1.3デコードの会津坂下IKシアターでの状況。背景音と、効果音(せりふを含む)が明確に分離していた。そこまで明確な音像の現出ではないが、LPCMデコードでも、十分に背景音と効果音の分離が確認できるのでした。これがHDMI1.3デコードだともっとすごいことになるのだろうなあ、と耳補正をかけていました。

 なぜ、DTSHDとノーマルDTSで音が違うのか?再生している部分は、DTSHDでもDTSのコア部分のはず。それが音は違う。多少HDオーディオの部分が含まれてくるのだろうか?これは、ダイハード4.0のみでなく、他のソフトも同様の傾向だ。

 それにしても、ダイハード4.0。16ブロックを見た後に見ると、結構まぜこぜになり、だめ人生の中年男振りのみが印象に残ってしまう。F35という垂直離着陸できる戦闘機と戦っても死なないスーパーヒーローはシュワルツェネッガーやスタローンに任せておけばよい。今回の4.0は話がとんでもなくすごい話になってしまった。死なないスーパーヒーローではなく、普通の親父が必死になって戦う(半ばやけで)のがダイハードの醍醐味。もし次作があるならもう少し地味でもよいですね。