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○ 20090326  BDP-LX91  その7

 2.アナログマルチ出力

 HDMIで、画も音もAVプリに導くと、その再生画質音質は、これまでのリファレンスデノンDVD-2500BTに比べ、画質で多少瑞々しい表現がでるか、というくらいのもの。再生音は、AVプリのDTC9.8の音となります。
 HDMIMAINを使わず、HDMISUBからプロジェクターにダイレクト接続。音声はアナログアウトを使用するように設定すると、アナログマルチ出力に音声が出るようになります。
 コンフィグ設定で、SPを設定します。フロント、センター、SW。それからリアをどうするか。LX91は7.1ch出力可能。通常のサラウンドLRに加え、サラウンドバックLRもあります。家のAVルームは5.1cHなので、サラウンドバックを使用しない設定にしました。設定画面でサラウンドバックのSPを使用しないにすると、サラウンドバックの音声が、サラウンドに振り分けられる仕組みです。
 サラウンドを使わないで、サラウンドバックを使うにした場合の音質変化は試していません。

 AVプリのマルチ出力を使わず、プレーヤーからのマルチ出力を、コヒレンス、シナジーUiに導くと、再生系の、特にボリュームの質がピュアオーディオシステムになるので、音質はよくなります。AVプリを使用すると、コヒレンス、シナジーはスルーで使うことになり、再生音の基本をAVプリのボリュームに依存することになります。定価総額で、400万くらいのオーディオプリアンプと、定価で23万のAVプリアンプのボリュームでは優劣は火を見るより明らか、ということになります。AVプリは、HDオーディオのデコードのために(それとBSハイビジョンのAAC音声デコード)導入したものです。

 BDP-LX91は、8CHが均等な回路、デバイス配列となっており、フロント2CHを重視したUX-1などとは少し異なる設計思想です。これは、マルチサラウンドで、リア側にも強烈な音声が入っているなど、ソフト側での音声が各CHでたっぷり音が仕込まれているとき、力を発揮します。リア側で、銃撃音や、爆発音、さりげない風の音、虫の声、雨水の音、などダイナミックレンジの広い作品が数多く作られています。LX91では、DACに、特に癖のないデバイスを使っており、その点ではよいと評価できます。
 DACはウオルフソンのWM8740を使用しています。ナカミチでは、フィリップス、バーブラウン社のDACを使っておりました。DACのみで音が決まるわけではありませんが、おおよその傾向はありました。
 LX91のウオルフソンDACは、特に高域にしゃくれた輝きがあるとか、低域に固まりのような盛り上がりがあるとか、という癖は余り感じられません。全域に渡って瑞々しい表現をします。再生帯域はワイドでフラット。力強さも備えています。SNは良好。特にノイズフロアが低く、ダイナミックレンジの広さが感じられます。セパレーションのよさは音場の広さ、音像がすっと立ち上がる部分に現れます。いたって鮮度の高い表現、という評価が出来ます。

 もちろんパワーコードにプラズマドミナス、接続ケーブルにはカルダスのヘックスG5C、ゴールデンリファレンス、ゴールデンプレゼンスを使っていることも、上記の評価につながっていると思います。

 レッグはいじっていません。TAOCのレッグはどうでしょうか?これからいろいろ試してみようと思います。UX-1は非常にデリケートで、レッグに別のものを使うと音楽の表情が崩れてしまいました。素性のよいものは、重石(鉛インゴット)を載せると音が死んでしまいますので注意が必要です。DTC9.8も鉛インゴットを載せたら、一見(一聴)低域が出るように聴こえましたが、実は高域が死んでいたのでした。それがわかってDTC9.8からは鉛を外しました。ただ、適当な重石は、微妙に効くポイントがあるのも判りました。PS3のようにです。
 DTC9.8、DVD2500BTでは、HDMI端子のある部分を多少ピンポイントで押さえると画が落ち着きました。LX91ではどうか。これから試してみます。

 今月号のHiviでBD特集があり、LX91の使いこなしのページもありました。その中でディープカラーをONにすると音が悪くなる。という文章を発見。パイオニアでは「HDMIハイスピード伝送」と呼んでいるらしいのですが、それをオンオフすることによる音質変化は試していませんでした。これも試してみます。
○ 20090325 BDP−LX91 その6

 LX91のすごさは次のとおり

1.BDの画質
  1080/24Pの効果か、HDMIケーブルダイレクトプロジェクター接続の効果か、立体感がすごい。奥行きが出る。画面内で、前後が出る。これは、ジッターが少ない画像データ処理を行っているから?この感じは、UX-1にG-0sをつないだときのような、画像にすっと奥行きがでるあの感じとよく似ています。

 奥行きが出、例えば中心に写っている人物が、浮かび上がって見えます。こうなると、字幕がすごく邪魔になります。画が立体的に前後に広がるのに、字幕があると、そこに立体上の基準面が存在することになり、奥行き感を阻害してしまうからです。
 BD「パットン大戦車軍団」を見ました。冒頭巨大なアメリカ国旗をバックに、壇上で、ジョージCスコットが演説するシーン。赤白の横縞がきれいに描写され、奥手からスコットが登場。アップ時には皮ベルトの質感、装具の金属感の描写が丁寧、喉もとの皺の描写が鮮鋭。
 このような単純な構図でも、国旗と人物の距離感。人物がふっと際立つ表現がLX91だと可能なのです。

 もちろん、間に空気、煙、揺らぎ、炎などがあると、LX91はそれを丁寧に立体的に表現します。CGの煙も情け容赦なく表現しちゃうので、CGの煙、炎は平面的に見えてしまいます。この空気感は、BD「キングダムオブヘブン」で十分に確認できます。

 これら基本が「平面」のスクリーンの上で、BDの画で、奥行き、前後の立体感を表現してしまうことが、LX91のすごいところです。
 
2.アナログマルチ出力

  パイオニアのホームページから、「DTSHDのアナログマルチ出力対応は何月何日になるか」、と問い合わせをしたら、「2009年春の予定ですが、現状で何ら情報がなく、わかったらホームページで告知いたします」という回答をもらいました。今が2009年春なんですが、、、
 早くDTSHDのアナログマルチデコードを聞いてみたいものです。
 
  続く


○ 20090312 飛行機

 スカイクロラ(2008)BDが、今一君だったのに対し、アキラ(1988)BDは、音がすごかった。それでもスカイクロラに惹かれるのは、飛行機の空中戦を見られるのが嬉しいからである。過去、バトルオブブリテン、トラトラトラ、紅の豚、キングコングCG版、などで、飛行機の空中戦を描いた映画がありましたが、好みの機体で、実写では難しいアングルでの描写を行ったスカイクロラは楽しいものがあります。
 キングコングCG版(2005年)は、映画としては駄作ですが、終盤、ビルに登ったコングを飛行機が攻撃するシーンは良く出来ています。このつくりで、飛行機映画を作ればヒットするのはずなのですが。
 スカイクロラでは、ティーチャーが乗る機体の元ネタが今一良くわかりません。ワイバーンS.4もどきかとおもったのですが、ターボの渦巻きの特長が違います。イギリスの機体が元ネタなのでしょうけれど、イギリスは駄作機を大量に作る国だったので、良くわかりません。スピットファイアにも2重反転プロペラのマーク19もあったようです。これは、機体のアウトラインが異なるので違いますね。
 敵側の双発機も、デハビランドモスキート(2発)やら、アブロランカスター(4発)などからモチーフを使った機体だと思われます。いわき市の飛行機大好きMONEYさんだったら一発でわかるんでしょうね。 

○ 20090302 BDP−LX91 その5

   パワーSWの青いイルミネーションは、ディマーでも暗くならない。真っ暗なシアター状態で、かなり眩しい。この辺が心配りが足りない。真中の青いイルミは消せるかどうか判らない。パナのBDレコーダーBW800は、かなり後で消せるのがわかった。パワーSWをぎらぎら光らせているのに、PLAYボタンにはイルミが無い。真っ暗なシアター状態では、全く見えないわけ。この辺も心配りが足りない。本体表面はピアノ仕上げ風のしっとりした黒。SWが静電対策仕様というが、機能別に大きさが変わっているわけではなく、同じ小さな円形なので区別がつかない。FFREWと、CH送り戻し位はプレイボタンの上下左右に判り易く配置して欲しかった。この辺も心配りが足りない。デザイン優先かと思いきやそれこそ特に際だってすばらしいデザインとはいえないのにだ。

A.さて、画質については下記の条件でかなり良いのが判ってきました。
1.HDMISUBのダイレクトプロジェクター接続。HDMIケーブルは、おそらくシルバースターライトより、今回の赤いきしめんスターライトの方が相性が良いと思う。シルバースターライトは、どちらかといえば、淡白な再生の機械にマッチしている。赤いきしめんは明るさがすごい。シルバーは色が濃く、音も濃くなる方向性があるのです。

2.アナログ出力マルチを使用。HDMIMAINのマルチ出力は使わない。設定で音声出力をアナログにする。アナログ出力に設定しないと、アナログ出力は2Cオンリーになり、音も凡庸。アナログ出力設定時、HDMIMAIN出力に何が出ているのか、調べていません。多分画質に影響を及ぼし、アナログ出力設定のほうが画質はグレードが高かったのは確認しました。

B.次が、HDMIセパレート出力。
1.HDMIMAINでAVプリに、HDオーディオマルチ出力。
2.HDMISUBでプロジェクターダイレクト接続。

C.最後に、HDMI1本でAVプリ接続。

A画質、音質を10とすると、Bが8、Cが6くらいの感じです。
Cの状態で2500BTに比べ、多少色の出方がきれい、緻密な表現が感じられる、音は少し厚いかな?という程度です。Cの状態で、購入を少し不安に思ってしまったものでした。しかし、B→AとやっていくとLX91のすごさが出てきました。日曜にPADのシステムエンハンサーをしばらくかけると、映像も音声もぐっと広がり、立ち上がり、が良くなりました。HDオーディオのDTSMAを視聴する場合B接続になってしまいますが、音の厚み、立ち上がりはアナログ出力(ノーマルDTS)、厚みは後退するが、音の広がり、音場の広大さではHDオーディオに軍配が上がりました。
Cでは、LX91の真価は発揮できませんね。

○ 20090228  BDP-LX91 その4

 現在の接続
 BDP-LX91  HDMI 画像  スターライト SHH5-2 赤のきしめん  プロジェクター ビクター DLA−HD1
 
 HDMI MAIN  (音声、映像の場合)  シルバースターライト SSH5−2 銀のきしめん  AVプリ インテグラ DTC9.8
 DTC9.8 からは 映像 スターライト プロジェクター
            音声 各チャンネル カルダス ヘックスG5C XLR   センター SW   シナジーUi
                                ゴールデンリファレンス  フロント、リア  コヒレンス、シナジーUi

LX91からアナログアウトの場合  フロント カルダス  ヘックスG5CRCA         コヒレンス
                       センター        ゴールデンリファレンスRCA  シナジーUi
                       リア           ゴールデンプレゼンスRCA   シナジーUi

 LX91 電源コードはPADプラズマドミナス
 ラックがゾウセカス。LX91にはまだインシュレーター入れていません。

   右からフロント出力、ヘックスG5C、真中ゴールデンリファレンス、ゴールデンプレゼンスと並ぶ。入手時間が異なり同じ種類に出来なかった。(ヘックスG5Cは借り物です)


  左端がPADプラズマドミナス。真中の赤いきしめんがスターライトHDMI。ケーブル総計はLX91本体価格より高い。


 現状で、LX91では、DTSMAのアナログデコード出力が出来ない。出てくるのは、DTSのデコード出力である。

 さて、トランスポートのリプレースとして、HDMI接続でDTC9.8でのデコードの音声を1。アナログ出力を2。デコードできないDTSMAを、アナログアウトDTSで聞くか、DTC9.8でDTSMAをデコードするか、アナログアウトのDTSの実力、これを3。として比較視聴してみた。


・HDMI音声出力、DTC9.8デコードを標準としてみた。音質関係 10点満点。
NO センター音像 フロント音場 サラウンド音場 サラウンド音像 天空感(音場の高さ) シャープさ、切れ込み 音の厚み、肉感 クリアネス、音の抜け 音場の広大さ
UX-1 10
1 LX91 DTC9.8デコードのHDオーディオ
2 LX91 ドルビーHDアナログ出力
3 LX91DTS出力
○ DVDの横綱UX-1音声を参考までに載せてみました。

 DTC9.8デコードは、DTC9.8のボリュームを通ってしまうので、その音が支配的です。HDオーディオのすごさは、DTC9.8を通した分で違いははっきりとありますが、プリアンプをJEFFにするUX-1のほうが音がよいのはUX-1の音が良いのもありますが、プリ部の性能差もあろうかと思われます。それが、LX91のアナログアウトにも起こっているわけです。

 LX91の音声出力をHDMIにしているとき、アナログ出力は出ていました。つまり、HDMIメイン(画像、音声)、HDMIサブ(画像)としているとき、アナログアウトは、フロント2CHのみのダウンミックスになっていました。この使い方だと、画も音も最悪の組み合わせになります。AVプリデコードの音声を使わず、映像はAVプリを通して、アナログ2CHを使うと、良いことは起こりません。

 アナログ音声の設定をきちんと変えながら、DTSMAのDTC9.8デコードと、LX91のDTSデコードアナログマルチCHは、音の厚みはアナログアウトが優れています。しかし、やはりHDオーディオは音場の広さがノーマルDTSに比べ1.3倍くらい広いです。サラウンド音声の細かいところ(人の叫び声など)が分離して聴こえるのはHDオーディオの方です。

 さて、キングダムオブヘブンBD(MPEG2、DTSMA)を視聴しました。

 キングダムオブヘブンはDVDから複数枚バージョンがあります。
 1.通常版 DVD              解像度不足。冒頭の青い空間、雪の表現など現在のHDシステムでは見られないほどの低画質。
 2.DVDディレクターズカット(長尺版) 解像度は1よりもよくなっているが、それでも解像度不足。冒頭の雪、風景の奥行きなど不満がでる。色にじみも目立つ。
 3.BD ディレクターズカット(長尺版) MPEG2だが、十分な解像度を持つソフト。色々なチェック項目があります。

 BD版キングダムオブヘブン。LX91でチェックしてみると、これがすごいことになってました。視聴状態は、HDMIサブでプロジェクター直結。音声は、DTSアナログ音声マルチ。
 LX91のすごさが判ってきます。冒頭のアニメーション、こつこつという足音の分厚さ。効果音の厚み、音数の多さ。続く街道筋での埋葬シーン、バリアン父の十字軍一行がやってくるシーン。
 まずこのシーンは「青」再現がすごく難しい。さらにふわふわ漂う雪、横に流れる雪が、うまく描かれないと、ひどく解像度の不足したボケボケの画面にみえる。また「青」の純度の高さがどのくらい出るか。村、平野など遠景の立体感、奥行き感がどのくらい出るか。
 まず雪の立体感がすごい。手前(近景)と、遠景の間に人物がいて、近景でのぼけのある雪、人物周辺のピンがあっている雪、さらに遠景の吹きすさび流れ行く雪の描写がきちんとしていないと、このシーンはへんてこなボケボケ感が強いシーンになってしまう。LX91では、きわめてクリアに雪が空間の中に舞い、遠景の平野などがきれいにみえているにもかかわらず、その間にある動き回る雪が描写されるのだ。そこに、馬のかっぽかっぽ動き回る足が加わる。LX91でここのシーンがさらに美しいものだと確認できた。
 キングダムオブヘブンは、人物の顔が暗くなっているシーンが多いのです。コントラストの高い、という状態でしょうか。LX91で、その陰になっている部分でも、きちんと暗いところを描き出します。冒頭幻想から現実に引き戻される牢獄のバリアンが、何か抱えている。それが何か結局わからないのだけれど、何か抱えているということが見えるようになったことがすごいことです。あれは、死んだ赤ちゃんを包んで抱いているのではないか、などと深読みまでしてしまいます。

 LX91は、緻密な描写に立体感ある再現が得意である。音声で言うノイズフロア‐の低減が音像をより際立たせる事と同じ理由が、画像にも起こっているのだろう。映像系のノイズを丁寧に除去すると、立体感が出てくるのでしょう。ノイズを除去するとディテールも無くなってしまう、という小手先の技術ではないらしい。MPEG2のディスクでもかなりの立体感なのである。

 音声は、DTSでも大健闘。CH31だったかな、バリアンが少人数でサラディン軍に民間人避難の時間稼ぎに闘いを挑むときのシーン。視聴者後方から馬群がどどどと走ってくる場面、音の立ち上がりがよく、どきっとする。しかし、DTC9.8でHDオーディオを聞くと、このシーンではサラセン軍の叫び声が一人一人あちこちで分離して聴こえ、広い音場空間が感じられます。どきっとする感じは3割減ですが。さすがHDオーディオ。早くLX91でアナログデコードできるようにならないかなあ。

 LX91は、これまでもやっとしていた場面で、それが空気(煙、もや、スモーク、揺らぎ)であることを丁寧に見せてくれます。画像のSNがよくなる(ノイズフロア‐が下がる)と、このような効果があるのでしょう。騎士軍が全滅したエルサレムで、バリアンが皆を「騎士だ」、と宣言するシーンで、宣教師がつばを飛ばすシーンがあり、以前は、このつばが一瞬画面を白くしていると思っていました。今回LX91で見ると、つばで白くなっているのではなく、煙(もや)が一瞬画面を横切るのが見えました。うーん、深い。

 画像に関しては、HDMISUBからのプロジェクター直結。そのための信号処理、出力端子回りのセッティングがこの効果をあげているようです。LX91のすごいところが少しずつ判ってきました。

続く
○ 20090227 BDP-LX91 その3

 DTC9.8のマルチチャンネルDACは、バーブラウン社192KHz/24ビットPCM1796。PCM1796はDTC9.8の後続モデルDTX-9.9やDHC-9.9にも実装されています。デノンのトップAVアンプAVC-A1HD、AVP-A1HD、ヤマハDSP-Z11、DSP-Z7、などにも使われているデバイスです。
 ウオルフソンのWM8740は、パイオニアSC-LX80に採用。上級機のSC-LX90にはWM8741を使っています。(2008年10月期)

 デバイスが音をきめるわけではないのですが、ある程度の傾向はあると思います。昔、ナカミチの1000pDACは、フィリップスのダブルクラウンTDA1541Aを使っていましたし、その後の1000MBi、MB1などのDACにはバーブラウンのデバイスが使われており、どちらも広い音場、カチッとした音像、十分なSN、さらさらとした音を出していました。いずれも、デバイスを含めた、周辺の回路パターン、コンデンサー、OPアンプ、などが互いに影響しあっていました。(TDA1541Aは、その当時ソニーDAS−R1や、フィリップスLHH1000などの銘機に使われていました。)

 2CHでも大変なDAC回りの回路ですが、それが8CH分となるとそれもまた大変さが伝わってきますね。高級アンプになると、CHごと単体の基盤でSN、セパレーションなどを確保するスタイルをとっている製品もあります。それが、先日のLX91の内部画像のような構成になっているわけです。

 続く
○ 20090225  月末  BDP-LX91その2

 仕事の月末締め切りで、じっくりLX91に取り組んでいるひまが無い。

 LX91のアナログマルチチャンネルは、設定で次の項目を設定できます。

 1.使用するSPの大きさ、ポジション
   SPの大きさはラージ、スモール、なし
   ポジションでサラウンドバックのLRなどSPが無い場合は、「なし」に設定すると、サラウンドLRにそれぞれ振り分けられます。
 
 2.SPの距離設定  センチ刻みで設定可。

 3.テスト 全CHに同時にテストトーン。(これは?各SPづつ鳴らしていただけないと、LR逆接続などのチェックが出来ない。)

 HDMIマルチ出力と、アナログマルチ出力の切り替えは、この設定画面で切り替えないといけない。HDMIの解像度をリモコンのボタンで変更できるのとは対象的です。

  左下はトロイダルトランス。上方リアパネル側の基盤がアナログ8CH分の基盤。

 アナログ各CHが、カタログ画像で見ると基盤配列が同一の回路配線パターン、部品配置のように見えます。また各CH同じDACというこだわりで、全CHが高度なレベルでの音質を持っているだろうことが期待できます。DACはウオルフソンWM8740。

 続く
 
○ 20090223  パイオニア BDP-LX91

 パイオニアのコンポは、おやぢのAVルームでずっと映像のフロントエンドを占めていたことの多かったメーカーです。LDはCDコンパチCLD9000から始まり、HF9G、S9、S747A、などLD、DVDの再生機はパイオニア製が多かったのです。他のメーカーもCD、LD、DVDの再生コンポとして色々使って来ましたが、こと映像に関しては、LDのパイオニアと言うことから、画像メディアの再生はパイオニア、というイメージが出来上がっていました。
 時代はBD。パイオニアは出遅れていました。しかし、BDが出て5年目の2008年末、企業自体がAV存亡の断末魔を上げるタイミングで、LD、DVDの高画質コンポを作り上げた技術陣がBDでの最高画質を目指して企画、製作したコンポが登場しました。LDX1、、X0、AX10、S9など重厚長大のマシンで高画質を作りつづけたP社。DVDの後期で、軽薄短小ものでも高画質を作れるようになったのは良いが、音がついていかなくなった製品を出し始めてしまいました。AX10クラスの筐体でBDプレーヤーを!というリクエストはずっとあったはず。それがようやくかないました。BDプレーヤーLX91。昨今の報道からすれば、これ以上新規のオーディオビデオに関する開発が見込めない状況になってしまったこと。Hiviなどの情報誌からすると、結構良さそうなマシンであること。一番が、プレーヤーであり、アナログマルチチャンネル出力が出来る、ということと、HDMI出力2系統ということがBD再生機として訴求すべきスペックであったことなど、新規にBDのフロントエンドを再検討する大きな要因となったのです。

  2500BTのポジションに収まったLX91。

 UX-1から外したRCAケーブルで仮接続ゴールデンリファレンスとゴールデンプレゼンス、それとモンスターケーブルのΣ2000。赤いきしめんは映像プロジェクターダイレクト接続用のHDMIケーブルワイヤーワールドスターライト。パワーケーブルはUX-1用のプラズマドミナス。

 LX91のリモコン。自照式ではない。暗いところで使うことを想定していないのか!?バージョンアップで光るようにならないか?FF・REW、CHキーが小さく使いづらい。画面表示キーで、画像フォーマット、転送レート、音声フォーマットが出るのはありがたい。

 デノン2500BTとの比較

 2500BT

2500BTはトランスポートであり、DACは外部依存型である。2500BTとインテグラDTC9.8(ボリューム付DAC)の組み合わせは、定価で231000円と231000円で462000円。
対するLX91はマルチチャンネルDAC付で、定価43万円。
PS3を基準にしたプレーヤーの画質と音質10点満点評価 (10点すばらしい!もしくは程度がすごい、という評点。 7点が標準位。  )
項目 出画までの時間 彩度 瑞々しさ 奥行き 解像度 コントラスト FF、REW、CH飛ばしなど動作反応 発熱 音像 音場 総合
PS3 10 10 10 10 (熱い)
DVD2500BT 7 10
BDP-LX91 10 10 10
現在使用方法習熟中。

@2500BTのリプレースとして、HDMIシルバースターライトでDTC9.8へ。DTC9.8で映像分配、音声デコードをした。
ALX91のHDMI2系統で、メインを音声DTC9.8へ。画像をダイレクトにプロジェクターへ。
B音声をLX91デコード。マルチ出力RCAを、コヒレンス、シナジー2iへ入力。画像はHDMISUBからダイレクトにプロジェクターへ。
Cまだ、アナログ出力DTSMA出力できないので、DTSMAのみDTC9.8でデコードした場合。

以上を少しづつ切り替えながら視聴していきました。結果は(続く)
○ 20090217

 パイオニアのテレビ事業からの撤退報道。

http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20090213nt0e.htm

 リンクが生きているうちは見られると思います。

 品質が良いディスプレイを作っていても、売れなかった、という結果でした。先日のLD機生産終了の次にこのような報道となるのはかなり残念です。現在、日本のオーディオメーカーで生き残っているのは、アキュフェーズ、エソテリック、ソニー、ヤマハ、パナソニック、デノン、ミツビシ、シャープ位であり、ケンウッド(トリオ)、サンスイ、(ビクター)、アカイ、アイワ、ダイアトーン〈三菱)、NEC、ナカミチ、などは過去のメーカーになってしまっています。悲しいことであります。趣味としてのオーディオビデオがメーカーの廃業、撤退などで減っていくのは寂しいこと。趣味の領域であればあるほど個性的なメーカーが地道に生きていって欲しいものなのですが、現在ではそれも難しいのか?家電オーディオビデオ単業の事業では生き残りが難しい、であれば、他業種参入経営を求めるべきか。昔、花王がDATテープを作るようになったりしたのもその表れです。ダイアトーンがピュアオーディオを求める余りサラウンドAV用のSPに転化できなくて衰退したのもその表れです。いずれにせよ趣味の領域の商売は、自道にこつこつ、というスタイルで取り組んでいただけるメーカーがより多く存在していただけるようになっていただきたいものです。

○ 20090210 ナノテク

 ナノテックシステムズのシルバーコンタクトプロ(液体)を購入しました。
 銀は、映像系にかなり効果があります。この液体、付け過ぎは厳禁。銀は、音には独特の癖が乗りますので、映像系の電源、コネクターに塗布、ふき取りを行いました。
 プロジェクターの電源ケーブル、HDMIケーブル端子。コンポーネント端子。AVプリのHDMI端子、電源ケーブル端子。トランスポートHDMI端子、電源ケーブル各部。
 これは良い結果になりました。白ピークの自然な伸張。階調が滑らかになります。

  左から2つ目がシルバーコンタクトです。


 BDイノセンスで視聴。冒頭の監視ヘリコプターの立体感が自然な感じでより立体的に見えます。光っているところが無理なく光ってよい感じです。階調がより自然になるので、イノセンスのタイトルが出るとき字の回りに出る階調ラインがきめ細かくなります。
 オープニングの人工生命が出来ていく様のきめの細かさ向上。金属部分の光り方向上。より細かいところが見えるけれど、じらじらした部分が出てこないのは、ノイズが減ったせいか。
 DILAのHD1の階調が豊富になり、苦手の赤の表現がスムーズに見えます。これはすごい効果ですね。ナノテックシステムズの銀、使い方ではかなりの効果が楽しめます。

 HDMI端子は、接触部分が極小。アース部分がすぐ真っ黒になる高周波が道通しているのが良くわかる部分です。ここに、銀を使うと非常に良いのでは、という考えは以前からありました。結果オ−ライでした。液体の清浄効果もかなりのもで、ふき取りの綿棒がすぐに黒くなります。接触抵抗も低減されます。プラグの抜き差しがスムーズになります。機械的な抵抗も減りますので、電気的な抵抗も減るのでは、という直感はあります。綿棒を捨てる前に、デジカメ、リモコンなどの電池の接触部分をさらにふきふきするとデジカメ、リモコンが元気になります。

○ 20090203 LX91



 福島のオーディオK店で、パイオニアのBDプレーヤーLX91を見ることが出来ました。
 残念なことに外盤BDの読み込みの調子が悪く、じっくり画質確認が出来ませんでした。
 パイオニアのLDの高級機を作った技術陣がBDの高級機を作ったと言う触れ込みですが、動作がこう不安定では、即導入と言うわけにはいきません。読み込みもLX70、80よりは少し速くなっているようですが、取り立てて改善しているとはいいがたい時間の掛かり様です。
 画質は、しっとりとした瑞々しさがあります。音質も自機再生のマルチアナログ出力がハイクオリティらしいですが、どうでしょう。じっくり確認してみたいものです。

○ 20090122  LD

レーザーディスクプレーヤーをご愛用のお客様へ 〜生産終了のお知らせ〜

http://pioneer.jp/support/oshirase_etc/ld_info/

 LDハード生産終了のお知らせです。

 型番を見ると、DVDのコンパチ機、LDを取り出さずピックアップが動いて両面再生する機械、残りの2機種はカラオケ用です。カラオケ用後者はDVDコンパチ機ですね。DVL-919は、発表が2000年以前の代物で、実質的にはその時期にLDは終わっていたと見るべきでしょう。

 1981年LDが登場しました。家庭用ビデオ機ソニーベータSL6300が出たのが1975年。〈VHS1976年)はそれまで、家庭用で画像を残すメディアと言えば、8ミリフィルムだったでしょうか。家庭用ビデオデッキは、記録を残すのが好きな日本人に受け入れられ発展してきました。その画質に大きく差をつけたのが、LDだったのです。
 LD第一号機で、デモ画像を見たときは衝撃的でした。デモはスターウオーズ。ビデオでは表現できない黒い宇宙空間に散らばる星星。ルークスカイウオーカーは歩くときに砂がしゃりしゃり言う音。映画館を離れ、このような画像・音声を家庭で視聴できることが出来るなんて!
 LDの功績は、家庭に高画質・高音質の映画を持ち込んだことです。

 今考えれば、現代のハイビジョンレベル画質に比すれば、かなりお粗末な画質ではあったでしょう。しかし、当時映画館を離れ、画像を保存する技術はベータ、VHSというアナログビデオしかなく、これらは、水平解像度250本程度の画質でした。音声もプアなものでした。また画像を映すモニター(テレビ)も22インチクラスで「大画面」。30インチを超え、40インチ、50インチとなると「高級機」の時代でした。当時家庭で主流の14インチサイズのテレビは水平解像度が200本足らず。ソニープロフィールなど高級機となるモニターで400本以上というもの。その時代でしたからLD発売当初は、ビデオ比かなり高画質に見えたわけです。

 その後、ホームユースでの、メディアの高画質化の欲求、大画面への欲求が、家電メーカーから、次のメディアを生み出す原動力となり、1996年DVDが発売されたわけです。LDが登場して15年後のことでした。CDサイズのディスクにLDより高画質、高音質の作品が入ってしまうもの。ディスク自体の重さもかなり軽く、メカに対する負担も極端に軽くなります。

 画像再生機も画質が向上。直視型(ブラウン管)テレビモニターの大型化、投射型システムの発展。古くは8ミリの映写機から始まる投射型画像再生機は、ブラウン管を使用したプロジェクターから、透過型液晶、固体素子、など日進月歩の進歩で、大画面、高画質化が進展。自宅で、映画館並(いやそれ以上!?)の画質・音質を再現することが可能になってきました。

 そんな中、LD自体が進化の袋小路に入ってしまいました。LDサイズでの画像デジタル化は流れてしまいましたし、ハイビジョンLDもメディア、再生機が非常に高価だった、ということもあり発展しませんでした。コンパクトサイズのDVDが画質音質ともLDを超える日がやってきました。
 音声は、メカ、メディアの重量で、未だにDVDより迫力ある再生音のLDですが、画像は残念ながらアナログ記録であるがため、デジタル的な処理が追いつかず、高画質化できなくなっていました。(ラインダブラーを入れてもボケボケ感が増すだけでした)
 こうして、いつのまにかLDは衰亡していったのです。

 2002年ソニーベータ機生産終了。2008年ビクターVHS機生産終了。ともにアナログビデオの覇を競ったフォーマットの終焉。VHSは最終段階で、DVHSというスマッシュヒットを出しました。VHSテープにデジタルで映像を記録すると言うもの。これが、BSデジタルハイビジョンの唯一の記録方法であった時期もありました。(HDDに記録することはできましたが、他のマシンにメディアを介して持っていくことはまだ先の時代)
 そして、LDが2009年生産終了を迎えました。

 これらは、何を意味するのか。メーカー主導で、いろいろなメディアを買わされ、時期が過ぎると再生装置が無くなってしまう、という経済主義に、ユーザーが振り回されてしまった、ということ。
 このことを考えると、LPは非常に息が長いことが判ります。LPは、未だに再生装置(プレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザーなど)は製造販売されていますし、単発ですが、新規プレスも散見されます。

 LDは、実は、ディスクの製造方法がネックでした。両面張り合わせるので、その接着が難しい。映像音声の記録部分である、アルミ蒸着層が酸化しないように接着しないといけません。この酸化問題が、アキレス腱です。LDは、恒久的な資産ではなく、経年で劣化していく可能性が非常に高いものであります。アルミ蒸着層が酸化すると、めだかノイズから始まり、再生不能に陥るディスクは相当数あると思われます。張り合わせ方法が良いディスクは長持ちすると思われますが、外観上判別は困難です。
 ベータのテープがまだ販売されていたり、カセットテープも売られている現在です。残された資産を長く楽しめるよう、各ユーザーは自分の機器のメンテナンスを行い、末永く楽しんでいくべきでしょう。
 現在のメディアも残りどのくらいの余命があるでしょうか?ブルーレイディスク、HDD、各種固定素子メディア。

 この他、衰退の一途の規格はMD、ミニDV、ハイ8、DATなどがありますね。いつまで使っていけるか。もう無くなってしまった規格は、DCC、VHD、もっと古くエルカセット。ツワモノどもが夢の跡、です。
○ 20090118  調整

 プロジェクタービクターDLAHD1の後継機HD350をオーディオK店で見て、家のプロジェクターを調整したことは前に書きました。
 時間を置いて、WOWOWの映画などを見ると、結構げげげな画調になっていました。
 赤を強調、色を濃くした調整はげっぷが出るような変な画質でした。赤の強調を少し押さえ、色も少し下げて、、、など再度調整して、改めて映画を見ました。
 プロジェクターの台に、新たに陶器製の重量ボードを入れてみました。Qが高いものは、音には余り芳しくない影響があることは経験上わかっています。今回はそれを見越してプロジェクターの台に入れてみたのです。挿入して5日。落ち着いてきたプロジェクターの画は、画のSN(?)が上がりました。しっとり感もまずまずです。
 同じボードをセンターのパワーアンプにも入れてみました。これはやはりうまくありませんでした。SACDのマルチディスクで目をつぶって音を聞くと、センターだけ青みがかった声。実際に青い音が出ているわけではありませんが、感じるのはそのように感じます。声の温度がセンター部のみ、低いのです。ボーカル部分のみがクールで変な感じです。これはいかん!と即刻元のイルンゴボードに入れ替え。すると不思議です。声に血が通い、ほかのCHと温度が似通ってくるのです。うーむ、イルンゴのボードはすごい!

 画像をクリックするとイルンゴのホームページに行きます。 
○ 20090116  整理

 おやじは、少し位家電修理技能を持っています。オーディオ暦も長い、ということで、結構昔のオーディオ製品をメンテナンス、保有、博物館として維持管理してきました。最近、自分の事業の見直しをする可能性が出てきたので、年末年始にかけて在庫整理を始めました。
 手を入れてきたマシン達で愛着は当然ありますが、物理的に置き場所がなくなるという事態になったときは、次に使ってくれる人を捜すのは仕方が無いことです。
 完動品ではっきりと「譲れます」を謳える品は、良いのですが、現在では、値がつきにくいものあります。今後は、それらも処分していきます。オークションのやり方もIK氏に教えてもらいながら進めていく予定。

 次の品は、オークションの入札手続完了後にオークション出品する予定のものです。気になる方は、私までメールをください。
 
 ソニーDATデッキ。DTC-1000ES  イジェクト不良の機械だが、原因が判ったので修理して放出します。1987年発売の本機は今扱うと、テープのローディング、アンローディング、イジェクトのスピードが遅く、なんとものんびりとしたものですが、初期のマルチDACの力強い再生音が聞けます。ナカミチ1000DATで録音したDATテープも問題なく再生。(1987年当時200,000円)


  アコースティクリバイブのアクセサリ。スーパーアースリンクRE-9U。完動品。元箱、電源コード、アースコード、取説付。

 ほかにもいろいろありますが、順次出して整理していきます。

 JEFFの新製品プリアンプ、クライテリオンはすばらしいらしい。コヒレンスUよりさらに音場空間の表現がすばらしいらしい。(この評価は、某販売店Dのメルマガより)会津坂下のIK氏は、いつクライテリオンを入手するのだろうか?試聴機が来るような時期になれば、きっと氏のシアターに来るはずなので、そのときを楽しみに待つことにしましょう。
○ 20090106

 年末年始にチェックに使って視聴していたのは、イノセンスBD新版。コヒレンスが修理を終えて戻ってきて以来フロント2チャンネルの音場が異常に広がり、サラウンドチャンネルが無くてもリア側から音が出ているように聴こえるようになっています。これで、HDオーディオのマルチチャンネルにすると、フロントLR、リアLRの間にも音場が形成、自然なつながり感がでてきて、高さも出るようになってきました。これは、リアのプリパワー間のバランスケーブルをカルダスヘックスG5Cに替えて、なじんできた結果でしょう。
 暴力団事務所のCHPで、二階から踊り場を見下ろすやくざを後ろからばんばん!!と撃つシーンは、銃口が多少左側により、固めの弾が飛んでいくのが判ります。総じて、効果音の高さ方向への拡大が進みました。

 オーディオK店で、ビクターのDILAプロジェクター新製品を見ました。上級機は70万円くらい、本機は40数万円くらいだったと思いますが、それでも、かなりの高性能。HD1の3分の2ほど左側をカットしたようなデザインで、コントラストが3万:1とも言います。HD350。定価で525000円。上級のHD750はコントラスト5万:1.定価735000円ということです。赤の出方がHD1に比べ自然でピュア。奥行き感も見事で、50万をきるDILAプロジェクターでは、最高画質を実現していると思われます。
 HD1の実力がかなりのものであるのに、赤の出方がよくなった今回の新製品はまたさらに良い性能で、ベストバイに選出されるでしょうね。
 
 というわけで、家に帰って、AVルームのHD1を再調整したのでした。HD1は、赤の表現が少し弱い。十分なコントラストではあるものの、赤や緑系の色のピュアネスに物足りなさを感じる時があるのです。そこで、赤のレベルを思い切ってあげ、色の濃さを少し上げ、明るさをすこし落とし、、、など恐れることなくいじってみました。結果、結構良い感じになってきました。
 トランスポートの2500BTが色の濃さより、解像度を重視している画作りなので、プロジェクター側でいじる必要があるのですね。

 すると、イノセンスのコンビニシーンなど、商品棚、商品が立体的に見え、冷蔵庫のガラスもきれいに見えるようになりました。やはり、調整はやってみるものですね。ただ、色を濃くしているので、しばらく見ていると飽きがくるというか、げっぷが出るという状態になりやすいのです。この辺もう少し追い込む必要があります。

  機材を整理してみました。DATを再セッティング。FMチューナーをつないで見ました。

 BW800でいろいろなタイプのBD、DVDを作っています。再生基本がPS3での再生が出来るか、ということに絞っています。
 BW800  DR  BD  は、 2500BT
                    PS3     ともOK。  PS3は、サラウンド音声でも可。

 BW800  AVC BD  は、 2500BT  OK    ファイナライズしなくても見られました。
                    PS3は、音声固定のみ再生可。(つまり2CHのみ)

 BW800  AVCREC DVD は、2500BT     両機種ともファイナライズしないと再生できません。
                       PS3は、音声固定のみ再生可(つまり2CHのみ)

 PS3でのAVC、AVCRECでのサラウンド音声対応を切に望みます。
 
○ 20090105

 2009年明けましておめでとうございます。

  福島市の荒川河川敷グラウンドです。ラグビーのゴールポストが新春の青空に屹立しています。

 ティアックエソテリックカンパニーが、2008年10月エソテリック鰍ノなりましたと、年賀状が来ました。がんばってオーディオを続けて欲しいものです。
 パイオニアは、プラズマのパネル自社生産を止め、パナソニックに部品発注。BDレコーダーは、シャープにその基本を発注、メカとその他の画像エンジンなどを自社製パーツを搭載。
 松下の子会社だったビクターは、ケンウッドと業務提携。2008年10月JVC・ケンウッドホールディングスへ。

 などなど、業界は大変な嵐が吹いています。日本のオーディオビデオの火を消さぬよう各メーカーには今後ともがんばっていって欲しいものです。

 さてさておやぢのAVルームも小規模なアイテムの入れ替えを少しづつ実行してまいりました。2008年末に、とあることから、アバロンラディアンのHCへのグレードアップの話がありました。しかし、一組だけの変更にすると、また残りの一組もグレードアップしたくなる、音質上の統一感が無くなる、劇的に音質がよくなることが余り期待できないようだ、というような理由で見送ることに、、、
 これも、契機ではあったのでしょうけれど、先立つものが無ければ実行はさらに難しくなりますね。

 また、おやぢの事業形態の変革も予定に入っており、事務所建物に設置してあったナカミチ博物館、ベータ博物館、各種オーディオ修理ラボの維持が難しくなりそうです。
 
 ソニーのVPH100QJ、マリブ100HD、キクチスーパービーズスプリングローラー100インチ、長岡鉄男氏設計D55完成品、リアカノン完成品、ダイアトーンDS503のエンクロージャー2組(ツイーターが破損しています。)、ソニーDAT DTC1000ES当ラボにて修理(再生のみ確認済み)、など放出します。ご希望の方はメールください。

 では、今年も宜しくお願いします。