zakki 200701


○ 20070325  ブルーレイ導入計画 ‐15

 PS3のHDMIをAX1700はうまく受け止めてくれています。まず映像は、1080Pの信号が大丈夫。AX1600はメーカー確認で720Pまでしか通さない、ということが3月23日に判りました。
 音は、AX1700ではマルチ7.1CHOKという。これもすごい。HDMI1.2a対応で、SACDマルチも再生可能。ただ、現状でストリームでSACDのデジタル信号をHDMIで出す機種は存在しないので、PS3でリニアPCMマルチに変換の後デコードというスタイルになります。

 AX1700のDACはBBの1791(DSD対応、192Khz/24bit)。映像基板も見直しされたそうです。確かに1600とはHDMI端子の場所が異なります。

 やっと1080Pの画を、HD1に供給できるようになり一安心。次の目標はUX−1の画を1080PでHDMI接続することです。
 PS3の画質は、ナショナルのBW200に比べ若干色使い、色の緻密さで異なる部分があるものの、製品価格と再生画質を考えると十分な満足度を有しています。
 さて、前出かないまるさんのサイトでも詳細な記述があるPS3の音について、実験してみました。

 AX1600では、映像つきのBD再生では音の不満もマスキングされてしまう、と書きました。AX1700では、音が良くなっているので、SACDの再生もやってみようという気持ちになりました。
 SACDカーペンターズを再生。瑞々しい再生音。きれいに出てくる音は、PS3のDSD>PCM変換の能力が高いことを物語っています。鮮度の高い音に特徴があります。
 UX−1に入れ替え試聴。音のグレードが違いすぎる。出てくる音はカーペンターズなのですが、例えば、人の肉体の厚み、血管を流れる血の暖かさ、音場の広がり奥行きなどUX−1のすばらしさに到底及ばないPS3+AX1700の限界を感じてしまいます。
 周波数レンジでいうと、超低域例えばパイプオルガンの一番下のブオーという周波数帯域がPS3+AX1700では出ないのですね。AX1700を違うAVプリに変えるとまた違った印象になるのでしょう。DISCはかないまるさんのサイトにお勧め盤として載っていたプーランクのSACDです。オルガンコンチェルト。この1曲目2分11秒、4分25秒あたりに超低域のブオーが入っています。3月26日かないまるさんのサイトを見ると「これまでの業者品切れのためアマゾンにリンクし直してある。」との但し書きが。行ってみると、おやぢが買ったときには3000円くらい。振り込み手数料、送料別、石丸電気。だったものが、アマゾンでは、何と11192円(アメリカ直輸入)の値段がついています。罪作りなソフトですな。石丸電気で品切れになってしまったというのは、私が石丸電気に高いとメールで文句をいったためでしょうか。
 りんごでいうと、青く瑞々しいかりっと来るりんごがPS3。さわやかさが魅力。熟成が進み、味に奥行きが増し、味わうこと自体が楽しいのがUX−1といえます。

 HD1では、BSチューナーからD4接続でAX1700。アップコンバートでHDMI、HD1接続です。HD1の情報表示は入力の周波数は表示するのですが、現在表示している画像の情報が表示できないようです。有無を言わさず自動的に1080Pに変換して投射しているのでしょうか。BS番組を見ているとき気になったのが、時々ロックが外れ画面が待ち受け画面になってしまったことです。世界水泳の中継番組の最中何度も画面が途切れました。
 BD再生中、ゲーム中では切れたことがありませんので、BSチューナーとのD端子の接触不良でしょうか。ただ、その後、WOWOWを見ていましたが、途切れなかったので原因が不明です。

 AVレヴュー誌で貝山先生がHD1の騒音がうるさいと書いてあった件。最近気が付いたのは、そのノイズの周波数。DPX1000は電源オン時キュイーンとカラーホイールが回りだすときの音が印象的で、コーという冷却ファンの音でした。HD1はカラーホイールがなく、キュイーンという音はなし。出画までの立ち上がりは結構早いです。HD1の冷却ファンの音は、コーというよりゴロゴロという周波数が低いほうにシフトした音でした。コーという音よりは確かに気になるといえば気になりますね。騒音のレベルが低いけれど、周波数の低さで耳につきやすいのかもしれません。しかし、多少のゴロゴロ音など吹き飛ばすHD1の超高画質はすばらしいです。落ち着いたら、調整を進めてみたいです。

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2007年3月段階での映像音響序列

BD1080P > BSデジタルハイビジョン1080I > 地デジハイビジョン1080I > DVD720P‐480P > LD > βなど


UX−1(DSD、PCM、DTS、DD)  >  PS3+AX1700 (リニアPCMマルチ)  >  DTS、DD >  AAC  


○ 20070321 ブルーレイ導入計画 ‐14

 春分の日だったので、少しセッティングをしてみました。

 今AVプリとしてヤマハAX1600を使用しています。PS3からHDMIケーブル2メートルをAX1600へ、AX1600から借用の試聴用HDMIケーブル6メートルでHD1に接続すると、1080Pが出画しない。HD1で「対応しない周波数です。」とエラー表示されてしまいます。
 PS3からダイレクトでHD1にHDMIケーブルをつなぐと1080Pでロックします。HDMIケーブルのトータル長が関係しているのか?HDMIケーブルによって長尺ものになると1080Pをロックできないものもあるという。また、HDMIのバージョンによって、音声でトラブルが起きるということは雑誌に載っていました。画像では???

 悩んでいても仕方がないので、販売店に相談して、短いHDMIケーブルとヤマハAX1700を借用してきました。短いケーブルでもAX1600を介すると、1080Pでロックしない。AX1600をAX1700に替えると、ロックしました。原因はAVアンプだったのです。
 AX1600はHDMIバージョン1.1、AX1700はHDMIバージョン1.2a。この辺が微妙に影響しているのか。ヤマハの話では、HDMIはスルーしているだけなで、1080Pは1080Pで出力するはずだ、という回答ももらっていましたが、現実は、実機でだめなのでした。

 さて、HDMI1080pのフルHD画像は、、、

 これは素晴らしい。UX-1の映像デジタル出力はDVIなのでコンポーネントで接続。スケーラーはDVIに効くので、コンポーネントは480i入力なのでした。UX−1の設定でプログレッシブ出力設定にしてもHD1の入力情報が480i入力になってしまうのがはてな?仕方が無いので、PS3でDVDスターウオーズEp2を再生。WOWOWのスターウオーズEP2をDVHSで再生してAX1700で切り替え試聴。DVDはドルビーデジタル出しのはずが、AX1700ではリニアPCMマルチ出力。PS3の出力変換でリニアPCMに変換して出力しているのか?DVHSはAX1700でAACデコード。結構音量差があって苦労しました。

 DVHSの1080pハイビジョン画像は、これまで見たことのない高精細画質。EP2はCG全開の映画ですが、HD1では、製作者の意図が描写が緻密になったCG描写によってよりわかりやすくなったといえます。解像度が低いと、冒頭の銀ピカの平たい宇宙船ではなく護衛宇宙艇(ナブーファイター)の表面の汚しが安っぽい仕上げに見えますが、HDパネルで見ると、丁寧に描き込まれたCG造形がわかります。結構見られる画になります。

 PS3からのDVD画像はAX1700で480Pにアップスケーリングされ、さらにHD1に入っているというスケーラーで1080Iくらいまであげていると思われます。それで結構見られる画に仕上がっています。DVDもがんばってはいますが、ハイビジョンを見てしまっては、好んで見ようとは思えなくなってしまうのです。

 音はいま追い込み中です、AX1700はAX1600に比較すると音がよいです。
 続いて、子供のためにPS3でゲームをしました。リッジレーサー7。これがすごい。
 HD1の画質は、きりっとしていて、PS3のゲーム画像を高度に再現します。DPX1000では出なかった明るさ、奥行き、高精細感が目の前に。これはすごい。美しい。子供の目でも「こんなきれいなんだ!!」と感嘆の声。ゲームのCG画像のレベルがかなり高く、遠方の山、ビル、滝、枯葉、トンネル内、路上の水など、すべてが実感が高い、というか一葉の写真のようです。

 手持ちでの投射画像。

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パワーコードのお話

PADのドミナスシグネチャーの出物がありました。先にUX−1用にドミナスプラズマを導入しました。これが良い結果でしたのでドミナスを追加したかったのです。今回はシグネチャ‐の2本セット。
プラズマに比べると被覆のふくらみが足りないように思えます。液体抜け?判らないので、はじめはパワーアンプにつなぎました。音が高品位にはなります。高域のブリリアントな輝きがよいです。しかし低域が膨らみすぎ。響きの追加のほかにふくらみが出てきてしまいこれはよろしくありません。しからば、プリに入れてみよう。2本だし。これはよい。品位が上がる。ドミナス特有の音の拡散する様、広がりが素晴らしい。現在さらにエージング中です。ドミナスは落ち着くまでに時間がかかるというので。

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3月20日にモデル9Tが戻ってきました。私が居なかったときに玄関に置いていかれてしまったのでした。居るときだったらAVルームまで運んでもらったものですが。仕方がありません。小3の長男の力を借りて箱出し。これが毎回一苦労です。それからセッティング。相変わらず重い。アンプ部が少し歪んでいるようで、電源部に重ねると多少のがたが発生。これもしばらくすると自重で落ちつくかな?

前回逆サイド側の修理のときも、音の鮮度が上がり音量が大きくなりましたが、今回も修理した側の音量が大きくなっってしまいました。今回以前より音量UP分が大きいようです。ゲイン設定を確認しましたが、かなり大きい。プリでバランスを動かさねばならない位。エージングで慣らされていくだろう、と期待して、とりあえずプリのドミナスパワーコード用と一緒にPADのシステムエンハンサーをかける。エージング期待の項目が今回は多いなあ。
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さて、モデル9T、パワーコード、HD1、PS3、そしてAVプリAX1700と、ブルーレイ(BD)を迎え
撃つ準備がようやく整ったのであリました。とりあえず置いて絵と音が出る状態なので、これから細かい詰めを行っていき
ます。

現状のセッティング

実は、重石がこんな風に、、、
左端の真空管アンプ、プロローグ6の重石は、鉄アレイに変更してあります。4キロが3本載っています。

視聴に使ったスペーサー群
左からタオックのスパイクシュー薄型。隣もタオックのスパイクシュー、厚い方が音が良い。なぜか薄いのはリンギングが乗って音質的に良くない。(ということは映像に良し?)上がDIYショップで購入の木の三角錐。音はだめ。その右、黒い□は低反発防振ゴム。その下、テクニカの防振メタル。これはニュートラルで音をまとめるので万能選手として活用。その下は、ジェフの標準ステンレスティップトゥー。青いのはJ1Pのスペーサー。その隣の黒い円盤もJ1Pのスペーサー。右端がスエーデン製のサウンドスパイク。

○ 20070320 ブルーレイ導入計画 ‐13

家のAVルームにビクターのDLA-HD1がやってきました。
2月に申し込んで、1ヶ月の待ち。DILA素子のプロジェクターです。

これまでヤマハのDLPプロジェクターDPX1000を使ってきました。黒の沈み込みが液晶より優れていて、それまで使っていた3管ソニーVPH100QJに比べ、明るさ、色のダイナミックさは薄れましたが、精細感、階調表現、何より、UX-1からのDVD信号を720Pで受けられるのが素晴らしい。また、BSデジタルハイビジョンも投影できる、ということで、長らくAVルームの主でいましたが、今回、更新することにしました。

以前から、デモで、ビクターのDILAのすごさ、素晴らしさは目の当たりにしていました。
オーディオフェア会場でのリアプロ画質は、とても素晴らしく、家庭用の大画面はこれで決まりか!?と思わせる画質でしたが、価格が少々高く、折からのプラズマ、液晶の大画面化、低価格路線には勝てなかったようです。
最近HD12Kというフラッグシップモデルを発表。230万円くらいで素晴らしい画を写していました。これもまた明るく、周辺までシャープにピントが合う画。これは素晴らしい。ただ、明るさが勝って奥行きが不足している気がしていたものです。

その後2006年末に、ビクターはHD1を発表。定価79万8千円。なんとネイティブコントラスト15000:1というもの。ネイティブコントラストというのは、アイリスをいじらない状態で素のコントラスト比、ということです。
HDMI2系統入力。1080PのフルHD。DILA素子。かつ交換ランプが安価である。ということで現物デモ機を見ないで即決。

家にやってきたHD1と入れ替わりになるDPX1000の画質を最後に比較しました。
送り出しは、PS3。AX1600にHDMI入力。DPX1000はDVI入力なので、AX1600からはコンポーネント接続で視聴。

コンポーネント入力1080Iで比較しました。DPX1000は、しっとりとして丁寧に作りこんだ映画画質。明るさを押さえた調整にしていたので、HD1の明るさには及びませんが、これだけ見ている分には、まだまだ十分に使えます。
一番違うのは、BDキングダムオブヘブンのサラディン軍との決戦を前に、騎士になって戦え、と激励するシーン。レゴラス(じゃない!)バリアンが右で影になっている顔、左側に空に太陽の光が見えるシーン。このコントラストがDPX1000ではまぶしさがでにくいが、HD1では、顔の暗さの部分もつぶれずに表情がわかる上、左側の光も十分に明るいのです。この辺にコントラストの高さが現れているのでしょう。
画質は、1080Iでも、HD1の方が細かいところまで表現され素晴らしいもの。調整をしていくと、奥行き、色彩感などをもう少し追い込めると思われます。

さて、コンポーネントではなくフルHDの画像、これがHD1を導入した大きな理由です。しかしHD画像を出すまで時間がかかったのでした。

続く
 
○ 20070312 ブルーレイ導入計画 ‐12

 高画質について考える。

 過去、映画館で見る映画が、手に入る最高画質であった時代がありました。
 その後テレビ放送が始まり、映画のテレビ放送もありました。しかし、画面が小さい。音もテレビ付属のスピーカー。
 おやぢは怪獣、SF映画が大好きでしたので、テレビ放映があった場合、テレビ放送でみては狂喜していました。おそらく「モスラ」「ラドン」は白黒テレビではじめて見ていた気がします。(ラドンは生まれていないし、モスラは1歳でしたので、リアルタイムでは見ようがありませんでした。)
 小学校1か2年生のとき映画館で見た、「2001年宇宙の旅」は衝撃的でした。時代が下がって高校生の夏休みに見たスターウオーズEP4はすごい衝撃を受けました。これまでの宇宙船は、2001年のディスカバリー号のように、汚れのないきれいなものという常識だったものが、薄汚れていろいろなものをくっつけたようなデザインのものが宇宙最速を誇示しているのですから。(ミレニアムファルコン)スターウオーズの冒頭の星の数がこれからの映像に対するひとつの基準になったのでした。

 その後、パイオニアがLD(レーザーディスク)を開発、発売。これまでビデオテープ(解像度240本程度)の記録メディアの世界に「高画質」を持ち込みました。これが第一の波。
 デモ画面で、「スターウオーズ」冒頭シーンでの星の多さにこれまた狂喜したものでした。さらには、音も進化し、LDから聞こえた音も、テレビ放送や、ビデオでは聞いたことのないHifiなものでした。

 その後、DVD発売。

 やはり、スターウオーズの星の多さがまた圧倒的に増え、感動も倍化しました。音も飛躍的に進化していました。LD時代からアナログ音声から、デジタル音声へ、さらにドルビーAC−3やDTSなどサラウンド音声も進化していました。
 DVDの時代、高画質はDVDの代名詞ともなっていました。音声もドルビーAC3(ドルビーデジタル)、さらにはDTSが導入され音質もすばらしいものに。これが第2の波。

 何より、これまでのTV放送規格を超える解像度を持ち、音声規格も、ピュアオーディオと同等、またはそれ以上の音声、そしてサラウンドを達成していました。

 それが、今度は、空から高画質が降ってきたのです。BSデジタルハイビジョンです。これは、第3の波。
 アナログハイビジョンをやめ、デジタルに規格統一した結果、BSのデジタルハイビジョン放送が始まりました。パッケージメディアを超える放送規格の登場です。
 DVDの高画質盤よりも、空から降ってくるハイビジョンの画質のほうが圧倒的に良かったのです。やはり、スターウオーズ(EP2,3などですが。)の星の多さがどんどん増えていって、これが、また感動ものです。スターウオーズEP4(劇場第1作)のハイビジョンものがでたら、それはまた感動するのでしょうねえ。私にとって、スターウオーズはキラーソフトです。(WOWOWでは旧作シリーズはSD放送しかしませんでした。)

 そして、今回パッケージメディア(BD、HDDVD)として、ハイビジョンが発売されています。放送ものより画も音もよいディスクが続々出来ています。これはハイビジョンの変形として、第3.5くらいの波でしょうか。もはや、同タイトルのDVDは、DVDが出たときのLDのようです。明らかな画質差が存在しているのです。(これは、デジタル放送でHD素材のものと、SD素材のものを交互に見たときに感じるものと考えていただければすぐわかると思います。)LDが消えていくように、DVDも消えていくフォーマットでしょうか。
 DVDは、アナログTV放送よりは高画質なので、TVドラマ、TVアニメなど、画質に興味がない人が見る分や、画質の違いに気が付かない人たちにとってはまだまだ存在意義があります。しかし、元が例えば35ミリフィルムで作られたウルトラマンなどは、是非高画質で見てみたいし、最近の高画質素材の映画ものは、ハイビジョン化は必須でしょう。VHSビデオがいまだ使われている市場があるとすれば、DVDもしばらくは生きていけそう。
 HD(BD、HDDVD)も、次の固体記録(SDカードや、HDDなど)で簡単に持ち運び、再生機械もコンパクトに出来る時代がすぐにやってくるならこの新フォーマットHDの寿命もそれほど長くはないかもしれない。昔、長岡鉄男氏が、新しいメディア、フォーマットになればなるほど、その寿命は加速度的に短くなる、と予言した。LPに対してCD、コンパクトカセットに対しMD、LDに対してDVD、などなど後発の新機軸はその寿命も前フォーマットの2分の1以下になっている。これは科学の進歩上やむをえないことなのかもしれない。

 いまや、映画館で見る画質と同等、いやそれ以上の物が家庭で手に入る時代になりつつあります。それも安価で!第2の波の時代。ハイビジョンのシステムをそろえるには300万円以上の投資が必要でしたし、ソフトも異常に高価、且つタイトルもほとんどありませんでした。(ハイビジョンLD、ターミネーター2で確か5万円?)それがいまや、100万円以下でハイビジョン映像と、そこそこの音声システムをそろえることが可能になっています。(音声について言えば、予算は底なし沼、また、高画質を追求すれば軽く1000万円以上はぶっ飛んでしまうのですが、、、) DVDの時代でも、下手な映画館よりおやぢのAVルームのほうが高画質、高音質を実現していました。それが今度はハイビジョンでのお話です。

 いつになっても、目くるめく星空。あの圧倒的な星ぼしをみたい、という欲求があるなら、高画質を求める旅はまたさらに続きそうです。そんな夢を与えてくれる映画がずっと作りつづけられますように。どきどきわくわくする映画。そんな映画を高画質で見たいですよね!! 
○ 20070311  ブルーレイ導入計画 ‐11

 発注したブルーレイのソフトが少しずつ届き始めています。先の回で書いた、かないまるさんのサイトに、ソフトの紹介ページがあったのでそこに記載されているソフトも購入しました。カモミール(ルクプルの片割れ女性ボーカル)もの、LINNのマイナーなディスク(これは、AMAZON、HMVには置いてなく、高価な石丸電気の通販に頼らざるを得ませんでした。)などなど、自分では決して買わないディスクも到着しました。

 3月10日販売店Kさんで、ビクターのDILAプロジェクターHD1の視聴機が来た、というので行ってみました。

 大きさは、DPX1000より奥行きで10センチ程度小さ目。直線と曲線を組み合わせたデザインは普通。ボディが多少べこべこのプラスティックなので、多少のインシュレーションが必要。電源プラグや、コネクターを取り付けるパネルの強度は普通。

 雑誌Hivi2月号で、冷却ファンの音がうるさい、と書いてありましたが、そんなことは全くありませんでした。DPX1000と比べるとかなり静かです。また放熱孔からの温風もDPX1000よりも熱くありませんでした。HD1にはCSEの電源アイソレーターをかましてあります。

 BDキングダムオブヘブンを視聴。これは以前、PS3、三菱910の組み合わせで見たときのソフト。今回は、送り出しに松下のブルーレイのレコーダーBW200を追加してありました。PS3からAX2700へはテクニカ汎用、BW200からAX2700へはデノン、AX2700からプロジェクターへは、クエストのHDMIケーブルというもの。

 まずPS3送り出しの画像。美しい。DILAの12Kを販売店Nで見たときには、明るく、高解像度なのだが画像の奥行きが足りないか、という印象だったのですが、本機は奥行き不足という感じは余りありません。明るいところは明るく、暗いところは暗いという表現がしっかりしているのです。これはコントラストが取れている、ということの表れです。

 送り出しをBW200に変更しました。1080I送り出しだと画質が今一だったので、1080P出しに変更。これも美しい画像です。30万円相当のプレーヤーとして、色の質感が充実し緻密な印象です。またPS3に替えてみましたが、ゲーム機PS3が取り立てて劣っている、ということがありません。これはすごいことです。PS3だと、サラディン軍が夜襲をかけるシーン。青みがかった砂漠に一人の騎馬武者が来るシーン。少し手前の地面の面がじらじらとしたノイズがのります。BW200には発生しないノイズなのです。暗部でのノイズが見られましたが、これはおそらく外来ノイズを拾っているのではないか、という直感があり、なんとか対策は可能であろう、と考えました。

 うちに帰って、PS3と、サエクが代理店をしてSWEEDENから輸入しているSUPRAというメーカーのHDMIケーブルでAX1600とを接続。AX1600からはクエストのコンポーネントケーブル接続のDPX1000で視聴してみました。

昨日届いたBDキングダムオブヘブンです。

 
夜更けの砂漠の青ノイズが乗ったシーンは家では発生してません。そもそも、コンポーネント接続ですので、HDMIのデジタル接続時外来ノイズがどのような悪さをしているのか不明なのです。
 一番感じたのは、決戦を前に、レゴラス(おおっとロードオブザリングではなかった!)ではなく、バリアンがみんなに騎士として戦うのだ、と活を入れるシーン。逆光で、バリアンが右手に暗め、左側に日光が入る画面。ここはHD1では、バリアンの表情がきっちりと見て取れる上、左側の日光がかなり眩しく表現されます。続くシーンで、首に巻きつけられる鎖帷子の鎖の金属感がHD1ではかなり金属っぽく表現されます。DPX1000は、シネマモードで光量を落としているせいもありますが、この逆光のコントラスト感、鎖の金属感がHD1の強烈さに及びません。
 これはDILA素子のすばらしいところなのでしょう。

 キングダムオブヘブンの冒頭の埋葬シーン。ここも青にシフトした画面なのですが、舞い散る雪の立体感がHD1ではかなり精細に雪を描くため奥行き感がすごく出ます。DPX1000では、このシーンでは奥行き感が若干不足してしまいます。コンポーネント接続という負い目もありますが、HD1のすごさが実感できるシーンです。家のAVルームもDILAになる予定です。

 さて、AVプリとして活用しているAX1600。

 BSデジタルのAAC再生能力を検証してみました。これまではヤマハのAD100というAACデコーダーを使用していました。AACの音が薄いといわれている世の中、そんなことはなくばりばりなっていた製品です。その部分をAX1600のデコーダーを使用してみました。というより、AD100が入っていたポジションにAX1600を入れた、というわけです。6本もRCAケーブルを別に増やしたくない、という気持ちが大きかったのです。

 スターウオーズEP2の冒頭、宇宙船がコルサントに到着するシーンには、ゴロンゴロンと盛大な低域が入っています。ここは、DVDをUX1で再生すると、家がゆれるくらいの低音が再生されます。

 BSデジタル放送のEP2をDVHSで再生。ところが全く低音が出ない。接続誤りか?AX1600の設定ミスか?一晩悩んだが、あることに気が付いた。フロント、リア、センターの音声は、プリのボリュームをマックスにしてください、と取り説に書いてあったのです。SWのボリュームはDVD再生のままのポジションだったのです。
 ボリュームを上げると、ゴロンゴロンが出てきました。しかし、音のダイナミックさは不足。AX1600の実力なのか。使いこなしが悪いのか。それともBSハイビジョンのAAC音声自体が悪いのか。単純に考えると、新式のデコーダーを備えたAX1600のほうが音がよさそう。しかしAD100はAAC専用のデコーダーで商品設定されている。古いけれど、単品デコーダーの方が音が良い可能性が高いのです。
 AX1600のデコード音声が、単品デコーダーよりよければ、OKだったのですが。もう少し、使いこなしで対応できるかやってみます。

○ 20070227 ブルーレイ導入計画 ‐10

 最近、ブルーレイ、HDMI、などの言葉が氾濫し、少し整理しないと訳がわからなくなってきたので、まとめて見ました。
 最近の画像の美しさと音のよさは、フォーマットの持つ基礎的要素によるものだ、ということが判ってきました。例えば、昔の映像の水平解像度について言えば、、、
  
方式 水平解像度(本) 備考
TV 320 キャリアによる水平解像度の限界
ソースにLD、DVD、EDβなどをもってくるとそれなりの解像度を発揮するモニターは存在しています。
VHS 公称240
ノーマルVHS 3倍モード 180から220
標準で220から240
SVHS 350から400
β  水平解像度公称250。
βVで、180本から220。
βUで180から240。
βTで、240から270。
ハイバンドになり、βVで200程度、βUで、220から240、βTで240から270。
EDβで500(らしい)。
機種によりばらつき多数
LD 350
VHD 240 VHSと同程度
8ミリV 240
HI8で400
MEテープで高画質録画。
DV 500
ハイビジョンで1080I(1000くらい)
DVD 480I(480くらい) これをアップスケールングで720P
WVHS アナログでハイビジョン記録できるフォーマット。WVHSテープを使うと長時間モードで高画質記録が出来る。 現状ではコンポ、テープともにレガシー化。
DVHS デジタルでハイビジョンまる取り。
BSハイビジョン 1080I 画質は、転送レートで決まってしまう。
BD、HDDVD 1080P 画質は転送レート、音質はビットレートに大いに関与する。
SDカード、HDDなど 1080I、1080P ハイビジョン画質で録画可能。
 単純に水平解像度のみでは、画質は決まりません。例えば、SVHSとハイバンドβを比較した場合、SVHSのほうが解像度は高いはずですが、実際は、VHSのヘッドドラムの直径の小ささ、ヘッドの数の多さから来る、本質的にジッタ‐が多いことで、再生画像はベータのほうがすっきりしていて、鮮鋭感は高いです。

 同様に、ハイビジョンといっても、地デジと、BSでは、画質が異なり、BSのほうが良い画質です。さらに、規格上、放送ものとディスクものでは転送レートの差で、ディスクもののほうが高画質、高音質であろうことが見て取れます。(おやぢのAVルームでは、まだ検証できてませんが)
 同じく、音声も、同じドルビーデジタル、DTSという音声圧縮方式も、ディスクからとるのと、放送から取るのでは、音質に違いがあります。それは、転送レート、とか、ビットレートとか、サンプリング周波数とか、の要素によって音質に影響があるからです。
方式 転送レート
CD
LD
地デジ HD 17Mbps(12から18)
BS HD 24Mbps(NHKBS)
   20から18(WOWOWなど)
SD 12Mbps
DVD 約5.6Mbps
BD 最大72Mbps(通常30Mbps程度)
ビットレート bps
方式 ドルビーデジタル DTS LPCM
CD 1.4M
LD 384K
地デジ
BS
DVD 448K 768から1536k
BD 640K 1.5M 4.6M
 2月25日にラグビー日本選手権の放送がありました。NHKの地デジとBSハイビジョンで同時放送でした。地デジ画像は、さすがハイビジョン。観客席に座っている観客一人一人の表情が見て取れる、と感心していたものの、BSハイビジョンでも放送しているのを見つけ、比較視聴したところ、BSハイビジョンのほうが画質が優れていることを確認しました。BSのほうが、ジャージの立体感、色の抜け、グラウンドの芝生の立体感、芝の精細感が優れていました。比較すればわかることですが、地デジだけ見ていると判らないことでした。(比較モニターはパイオニアプラズマディスプレイ506HDです。)

 こうしてみると、機械の差より、画像のコンテンツを再生する方式により、画質の差が発生するということがわかります。勿論、WOWOWのHV猿の惑星のように、HVよりDVDのほうが画質が良かった、という例もありますので、マスターの差(昔でいうテレシネの差)は当然あります。そのフォーマットだから、必ず良い、とは限りません。しかし、今回のNHKの例にもあるように、フォーマットの差も厳然としてあるのです。

 同様に、音についても、その傾向はありますが、ここは、DからAに変換するところの物量差が如実に現れるところ。簡単にフォーマットのみでは語れないのです。

 最近のhiviあたりの記事で、PS3のSACDの音はすばらしい、と褒めちぎっている記事がありました。PS3でSACDのDSDをPCMに変換するのは、CELLCPUの性能からすばらしいであろうことは想像できます。しかし、PCMをアナログ音声にデコードする部分は、金のかかる部分であり、すべてのデコーダー(ここではAVアンプを想定しています。)でSACDの再生音がすばらしいわけではありません。
 これは、UX−1で再生したSACDと、PS3からAX1600にHDMI接続、AX1600デコード音声をプリ出力で使用した場合、厳然たる音質差があるわけです。ですから、hiviのレポーターは、あまりPS3のSACD音質を褒めちぎる危険は冒さないで欲しいのです。
 しかしながら、PS3での再生能力の高さはすごいところがあります。先日のBDイノセンスにおいて、背景音、かさかさいう音、など、サラウンドにこんな音が入っていたのか、と聞き取れる場面はたくさんありました。これは、今まで聞いたことのないことです。イノセンスのコンビニ場面は、DTSのサンプラーNo.9に収められており、散々確認してきましたが、音場の広さ、サウンドステージのエンジニアの意図、がBDでは明瞭に聞き取れるのです。このサラウンドの細かい音の再生は、PS3とBD(さらにはAX1600)の組み合わせによるものでしょう。これはすごいことです。(ちなみにAX1600のDACはBB社のPCM1791です。)
 
 ちなみにhivi2007年2月号と3月号に載っている貝山先生のイノセンス評のなか、コンビニ場面でバトーがフリーズする場面、後頭部に押し当てられている機械を「銃」といっているのですが、あれは銃ではなく、リセッターです。後頭部に、映画「マトリックス」登場人物のような接続端子があり、そこに暴走を止めるリセッターを押し当てた、という場面です。SFもしくは、原作をあまり知らない人が批評を書くと危ないことになってしまいます。(バトーが後頭部に銃を押し当てられただけで、固まりはしません。)

 AVレヴュー2月号も読みました。昔からAVレヴューで思っていたのですが、ちょうちん記事が多すぎ。メーカータイアップのよいしょ記事も多すぎで、半分割り引いて読まなければなりません。hiviのほうがまだ体験実証的、個人主観的、データ客観的で信頼できますね。ただ、オーディオアクセサリー譲りのスクランブルテストは圧巻。(ですが、これも、明確に優劣が書けない台所事情もあるので、拍子抜けですが。)
HDMI音声について
HDMIバージョン 規格策定年 DolbyDjital/DTS DVDオーディオ SACD DolbydigitalPlus,DolbyTrueHD,DTSHDHighResolutionAudio,DTSHDMasterAudio
1.0 2002
1.1 2004
1.2 2005
1.2a 2005
1.3 2006 ○ 
1.3a 2006
バージョン PCM 映像解像度 色深度 色域規格 フレーム/秒
1.0 2CH 1080P 8bit sRGB 60
1.1 8CH
(7.1CH)
1.2
1.2a
1.3 1440P 16bit xvYCC 120
1.3a
概要
HDMI バージョン 内容 備考
HDMI 1.0 4.95Gpbs 165Mhz(1080P) ※8bit×3=24bit 2002年策定
HDMI 1.1 DTS音声対応等
HDMI 1.2 PCモニター対応
HDMI 1.2a 機器リンク対応
HDMI 1.3 10.2Gpbs 340Mhz 16bit×3=48bitカラー
ついでにD端子について
D規格 名称 サイズ 周波数
D1 通常のDVD 720×480i(525i) 29.97HZ
D2 プログレッシブDVD 720×480P(525P) 59.94Hz
D3 ハイビジョンHD 1920×1080i(1125i) 29.97Hz
D4 ハイビジョンHD 1280×720P(750P) 59.94Hz
D5 プログレッシブHD 1920×1080P(1080P) 59.94Hz
D端子はコンポーネント端子を一本にまとめたものです。アナログです。

 それぞれ接続に用いる、ケーブルにより、音質画質に差が発生します。デジタルでも、発生するのが奥深いところです。
 勿論、電源品質、電源コード、コンポのレッグ、重石、などいろいろなアナログ的要素でもがらがら画質、音質が変わります。
 次回以降は、PS3、AX1600の使いこなしについて、もっと深めていく予定です。
○ 20070220 ブルーレイ導入計画 ‐9


 AX1600のデジタル音声デコード系について、今一度HDMIケーブルを借用して確認してみることにしました。

 そんな中、PS3について究極のサイトを発見。これは、すごい。どうも、ソニーのエンジニアの方のようで、PS3の使いこなしについて鬼のような記述が見られます。

 http://homepage3.nifty.com/kanaimaru/

 このサイトの中でPS3については、すごくえらいことになってまして、内蔵のCELLCPUは一昔前のスーパーコンピュータに使われているCPUを超えているとか、IBMの次世代スーパーコンピューターに使われる予定だ、とか書いてあります。
 また、リニアPCMマルチ(7.1)の将来性。やはり、圧縮モノ(DD、DTSなど)より、リニアPCMのほうが音がよいし、ブルーレイディスクは容量に余裕があるから圧縮モノをつかわなくてもよいのだ、などすばらしい見識が書いてあります。

 そんなにすばらしいリニアPCMマルチを再生しない手はありません。BDのDD、DTSはDVDのそれに比べ転送レートが高いので、より高音質であるのはスペックからは予想できることです。
 しかし、リニアPCM、つまり、CDの記録再生方式をCDの2CHではなく5.1CHとか7.1CHとして使う、ということのほうがより高音質ですし、サンプリング周波数も、CDの44.1Khzより、BDに記録される、96K192Kというハイパーなサンプリング周波数の再生も期待できそうです。

 AX1600は、32‐192KhzのリニアPCMマルチを5.1CHでデコード可能となっています。(最近発売のソニーAVアンプTA-DA3200ESやヤマハAX2700はリニアPCM7.1chもデコードできるらしいです。それもかなり魅力的です。)
 さて前回再生に失敗したHDMIでの接続をあらためてもう一度接続。PS3の設定を変え、AX1600の入力切替をしてみると、やはり出力しない。光デジタルでは、きちんと、DD、DTSともデコードする。やけになってAX1600のリモコンの入力ボタンを次々押していったら、何と再生するポジションがありました。さては、と思い取り説を見ると、すごく小さな字で、HDMIの脇に入力対応の印字がありました。
 それによると、HDMIの上部入力端子はDVDとある。小さいシルクなので見逃していました。HDMIは2系統の入力なので、入力があったときに自動切換えになるのだとばかり思っていました。しかし、リモコン、コンポのパネルにHDMIの入力切替ボタンがないのも不思議に思っていたのです。それが、ラベルとして1入力の端子として扱われていたわけです。販売店K様ご心配おかけしました。

 PS3で、画面に情報を表示させると、音声の内容、転送レート、転送ビット数が表示されます。それでまた気が付きました。PS3のリモコンで音声を切り替えられるはず。リモコンのAUDIOボタンを押すと、リニアPCM、DD、DTSと切り替わります。PS3のメインメニューの設定で、音声出力を光デジタルから、HDMIにし、再生できる音声をチェックします。DD、DTS、にチェックし、さらに、リニアPCMの2ch、5.1chの各サンプリング周波数を該当する部分をチェック。OK。
 すると、「再生できない音声を選択すると、スピーカーが壊れます」、というメッセージがでて、多少びびりました。AX1600が対応しない7.1chにはチェックしていないので、大丈夫だ、と数回確認の後、OK、で、元に戻り、HDMIが受かったDVDポジションで、PS3の「イノセンス」を再生。

 やっと音がでました。感動です。先の号でHDMIの音が薄いといったのは撤回です。

 チェック画面は、BD「イノセンス」択捉のお祭り場面とコンビニの場面

 択捉のお祭りでは、ボーカルと金属打楽器、低音打楽器をチェック。リニアPCMだと、高域の伸び、低域の伸びがDD、DTSに比べ一聴瞭然の差があります。音の一つ一つがクリアーに聞こえます。音の厚みも上。

 コンビニ店では、ドアを開けるときのドアベルのカラーンに続く響きの繊細な広がり。ドアを閉める時の低音の響きの立ち上がりと余韻。リニアPCMのほうが良いです。DDに比べればDTSのほうが良いですが、DTSよりさらに音に芯があるのがリニアPCMです。続くプルタブを開ける音もリニアPCMのほうがより軽く響き、「あ、これはアルミ缶のプルタブだな」ってわかる音になります。
 蛍光灯のじじじというノイズも、自然に移動していきます。じじっという音の立ち上がりも、リニアPCMのほうが良好です。
 リニアPCMだと、砕け散る冷蔵庫のガラスのしゃららら、という破片一つ一つに色づけされた音が繊細に分解されます。スイートというのは変な例えですが、ガラスのゆっくりとした破砕音が、スイートに聞こえるのです。どわ!どわ!という銃撃音も、「どわ」の「わ」の部分が、以前光デジタルDDで聞いたもったりした発射音より良い感じで鳴ります。
 
 そんなこんなで、リニアPCMマルチの洗礼を受けてしまったのでした。

 今後使いこなしを詰めていくと、上記のかないまるさんのように、PS3の本体上に載せるウエイトのちょっとした場所の移動で音ががらがら変わる、という事態が体験できるかもしれません。

 PS3の画像です。左側のふたを外し、重石をのせています。リモコンUSBは、かないまる氏お勧めの左端。これは、記事を読む前に、本能的に刺していた場所でした。

 とりあえず、PS3側面左側のハードディスクのカバーは外してみました。これなどは、付けておいても、ビニールテープで止めてしまえばびびりは出なくなるだろうとは思います。ついで、鉛の円盤を載せてみました。場所は検討中ですが、かないまるさんお勧めのスイートスポットあたりに置くと、イノセンスの択捉のお祭りのボーカルや、金属打楽器の分解が少し良くなるようです。乗せないよりは良いことは確認できますね。ここは、長岡流の可塑性のあるシートを天面に乗せるほうがよいかも。今、模型用の0.3厚の鉛シートを捜しています。柔らかい天板には、可塑性のあるプラタイル、鉛シートが良い、と長岡先生は実践していましたので。
 
 HDMIのケーブルでも音が変わる、というのは、つまり、同軸デジタルケーブルで音が変わるということとイコールです。同軸デジタルケーブルで、音が変わるのは、CD、DVDトランスポートで経験済み。結果、トランスポート、DAC間のケーブルはワイアーワールドのゴールドスターライトに落ち着いた過去があります。
 ということは、HDMIケーブルでも、ワイアーワールドあたりのものをおごったほうが結果OKか?かないまるさんのサイトを見ているとPS3はそのようなポテンシャルをもっているようなのです。
○ 20070218  ブルーレイ導入計画 −8

 セッティングしてみました。PS3のレッグ、パワーコードなどはまだ対策していません。

 先日、PS3からHDMIでAX1600に入力したとき、光では、マルチチャンネル受けしたのに、HDMIではPCM2CHの受けだった、と書きました。その後、悩んだのですが、販売店Kさんに相談しました。メーカーに聞いてみる、ということでしたが、どうなることやら。
 前号でAX1600のプリ出力を0dbくらいで通常のプリアンプのボリュームを通常にしていると書きました。AX1600の取り説には、接続するプリアンプのボリュームは最大で、と書いてありました。
 AX1600で再生中、プロテクターが働くことがありました。突然電源が落ちるのです。はて、と考えると、AX1600のボリュームが0dbで、アンプ筐体が熱くなっていたのです。SPはつないでないのですが、パワー部がいきているので、熱くなっていたのですね。パワー部をオフにするスイッチはないのでしょうか?またシャットダウンが発生したので、接続を替えてみることにしました。
 通常プリのシナジー2iは、バイパス入力があります。ここに、AX1600のプリアウトをつないでみました。音質上は、プリアンプの2重がなくなり、良くなるはずなのですが、結果は、あまり芳しくありません。AX1600のプリ能力が足りないのです。‐20dbほどで通常再生音量になりますが、音がやせているのです。

 結局シナジー2iのライン入力にいれ、ボリュームマックス。AX1600ボリューム‐30dbほどで普通の再生音量になりました。シナジーのプリアンプを通ったほうが音に力が出ます。こうして以前のシナジーのボリュームを通常レベル、AX1600を0dbにするよりは音が豊かになりました。使い方が難しいですね。

 休みだったので、小4の子供にPS3のゲームをさせてみました。リッジレーサー7です。PS2のグランツーリスモで鍛えているらしく、おやぢが苦労してもトップになれないのに、3回目のチャレンジであっさりトップをゲット。子供の適応能力を思い知らされた結果となりました。(でも、PS3は、この部屋ではゲーム機ではないんだよ、、、)

○ 20070215  ブルーレイ導入計画 −7

 さて、HMV、アマゾンからのBDが届き始めました。両社を比較すると、結構価格の差があります。当然安いほうを選択して購入。今回は、イノセンス、MIのBOX、ファンタスティック4が届きました。販売店Kさんで見たキングダムオブへブンは次回以降検討です。

  ソフト3作 (MIはボックスセットです。)

 映像はPS3から、D5でAX1600。AX1600からコンポーネントケーブルでDPX1000へ。1080I出力、入力です。
 音声はPS3から、光デジタルケーブルで、AX1600、AX1600でデコード、アナログ出力を各プリアンプへ。AX1600の出力は、出力レベルで0dbから5db。取り説には、プリアンプを接続する場合は、プリアンプのボリュームをマックスにして、と書いてありますが、その通りにすると、大変なことが起こってしまうので、各プリアンプは通常のリスニングレベルで、AX1600の出力を上げる、という使い方です。

 ブルーレイの画像は、確かにすばらしい。現在はコンポーネント1080Iです。これが、HDMIの1080P入出力だとさらにすばらしいものになるに違いありません。それでも現在、おやぢのAVルームで望みうる最高の画質を今、見ているわけです。音声については、UX−1の横綱級アナログ出力には及ぶところではありません。しかし、DVDの720P再生画質は、BD(つまりハイビジョン)には及びません。これが痛し痒しなところです。UX-1DVI出力を1080Iにしても、ハイビジョンの画質になるわけではありません。

 AX1600のAAC音声は、単品AD100デコーダーには及びません。しかし、シネマDSPの働きでいわゆる音場形成型再生ポジションを使うと、映画については、それほど違和感は出ません。
 UX−1のDDなりDTSのデコードをAX1600のムービーポジションで聞いた後、UX-1のアナログ出力を聞くと、その音質差に愕然とします。しかし、今回BD導入のコンセプト、「とりあえず」BDを導入、ですので、その辺は今後の課題としましょう。AX1600のセッティング、接続コードの吟味、電源コードの吟味などなど。

 さて、BDソフトをPS3で再生。
 まずはイノセンス。バトーがコンビニに入っていくシーン。冒頭のドアベルがからーんとなり、残響がこだまし拡散する場面。この辺はシネマDSPの見せ場。続く、後ろでアルミ缶のプルタブを開ける音、ドッグフードをつかんで重ねる音の質感、銃撃で冷蔵庫のガラスがこなごなに砕け散る音、などなどチェックするポイントが多々あるシーンです。
 CGアニメですが、圧倒的にBDの画質がよろしい。音もDVDよりBDの方が広がりがありすばらしい。

 MI、ファンタスティック4についてはソフトのページで。

 PS3は映画鑑賞し始めて少しすると、いきなりファンが動き始めてうるさくなります。この辺が興ざめ。また、電源スイッチ、イジェクトスイッチが、ディスクスロットの下の平面部に刻印してある文字がスイッチなので、押す、という動作の確実性がありません。この辺はデザインで犠牲にされている部分ですね。(リモコンを使え、ということか?)

 PS3のフロント部  ごめんなさい、ピンぼけです。
 

 画像は安定しています。ジッター、色ずれ、色ゆれ、速い動きがある場面での違和感などは全く感じられません。高精細から来る、奥行き感はすばらしい。色のにじみ、ちらつきがないのも、高精細感を高めています。PS2でDVDを再生したときの感じとはかなり違い、クオリティの高さが感じられる出来です。PS2の場合、高精細で、シャープさが強調されていました。色にじみも少なく、きりっとした画でしたが、階調性、奥行き、色の豊富さ、といったファクターがDVDトランスポートには及ばず、AVルームには導入できませんでした。何といっても、その当時のDVDトランスポートは、パイオニアS9とか、エアーD1ですから及ばないのは当り前。
 今回は、PS3の比較対象はDVHSです。まだ、共通の作品がないので、同時切り替え視聴は出来てませんが、PS3のこの画からすると、結構ゲーム機PS3が良い再生画を出しそうな気がします。 

○ 20070210 ブルーレイ導入計画 −6

 忙しくて、ブルーレイ機器をきちんとセッティングしている時間が取れない日が続いてしまいました。


 そんな中、会津坂下のIK氏から、裏磐梯のサンディーズに行くんだけど、来ない?と誘われ、9日の夜に裏磐梯に向かいました。サンディーズは裏磐梯にあるペット同伴で宿泊できるペンションです。オーナーのS氏は本業の傍ら、趣味のオーディオ(AV)のために、ペンション内にお客様も楽しめるオーディオルームを作ってしまった方です。
 久しぶりに行ったらトランスポートがマランツのSACDからエソテリックのUX−1に、プロジェクターがプラスのピアノから、三菱のHC3000に替わっていました。
 B&Wのシステムの音は、以前の音からモニター調に転向しており、音を楽しむ、というより、音をチェックするような厳しさのあるものに変わっていました。近くに住んでいた赤城さんというオーディオメーカーラックス退職者の技術サポートの結果らしいです。(ちなみに赤城さんは亡くなってしまったそうです。)
 そこで使っていたMODEL9T用のステップダウントランスを使わなくなったというので、引き取りに行ったのでした。家のMODEL9Tのステップダウントランスは一個で、2台をまかなっていました。ここサンディーズでは、電源電圧が107ボルトくらい有り、トランスを使わなくっても大丈夫なのが確認できたのだそうです。家では、100V直で取るとパワーが出ず、トランスは合ったほうが結果オーライでした。

 オーナーとシステムラック   中央がオーナーS氏、右端がIK氏

 B&WSPシステム  と  ワイヤリング   SPケーブルにSAラボのハイエンドホースと、赤城流ワイヤリング

 家のトランスは1500VAだったのですが、こちらのトランスは1000VA。余裕が出るはず。ただ、オーナー氏からの現状渡しでは、インプット側のプラグが、家のとはグレードが違うような気が。また、アウトプット側のプラグもアンプにダイレクトに接続するように、プラグを変えてありました。それを、インプット側をHUBBEL社のプラグ。アウトプット側はたぶんオリジナルのプラグ(レビトン)です。

 トランス天面     トランスのプラグを替える前      取替え後

 これで音質向上がはかれればよいのですが。MODEL9Tの片側が修理中なので確認が難しいのですね。

 さて今日は、セッティングを進めてみましょうか!?

 セッティングしたトランス

○ 20070207  ブルーレイ導入計画 −5

 PS3の使い方。AX1600の使い方。それぞれを研究しないとうまく画と音がでない。



 PS3からの映像について。プロジェクターヤマハDPX1000への画像入力情報では、1080Iで表示されている。DPX1000は720Pパネルなので、PS3の出しを720Pにしたほうがきれいに写るはず。いろいろみて、PS3メニューの「設定」で、480P、720P、1080I、1080Pの設定が出来ることを見つけ、720Pで出力してみた。すると受けのDPX1000では、480P受けになってしまうのだ。480Pではかなりぼけぼけの画になってしまう。仕方がないので1080Iにて出力。

 今度は、PS3から、光でAX1600に接続している音声について、HDMIで音声を送ってみる実験をしてみた。うまくいかない。PS3の設定でHDMI出力で、出力内容(DTS、DDなど)を設定しても、AX1600のHDMI受けでPCM2CHでしか出てこない。光に戻してみると、きちんとマルチチャンネルで受ける。なぜだか判らない。で、出ている音を聞いてみると、光接続のほうが音の厚みがあり、HDMIは2CHでも音が薄い。音声は光接続のほうが良いみたい。

 現在PS3からはコンポーネントでプロジェクターに接続しています。これまで、BSデジタルハイビジョンのHV画像は、コンポーネント(D4)で接続していました。それと同等の画像です。BDキングダムオブへブンを視聴。販売店Kさんで見たときと同様の高精細画。広大な砂漠、その中での軍団、居城などの描写が秀逸。ちなみに販売店Kさんでの三菱のプロジェクターは20万そこそこだというのでLVP-HC3000ではないのかも。LVP-HCシリーズは910、900J、100J、1100、3000皆同じデザインなので判別が難しいです。(後日910だと判明。2月15日)

 とにかく、ブルーレイのパッケージメディアは、その規格で、美しい。ただ、ソフトにより480Pの元画像をアップコンしただけのものもあるらしいから注意が必要です。AMAZONやHMVには、ディスク評が載っています。一般の人が批評を記入するので安心できるのですね。そこには詳しく書いている人がいて、画質のトップクラスはなになにだ、とか、あのディスクはこれより良い(悪い)と書いてあり購入時の参考になります。

 いずれにせよHDMIでプロジェクターに接続できるように環境になると、さらにすごいことになるでしょう。コンポーネントと、DVI接続では、精細感、色の純度、広範囲での色、例えば、青空のシーンとか、砂漠のシーンとかでの色ノイズの差などについて、DVI接続のほうが圧倒的に有利です。同様にコンポーネントに対して、HDMIも(さらに)有利でしょう。さらに、としたのは、DVIのケーブルより、HDMIのほうが信号伝送が速いという違いがあるらしいからです。販売店Kさんの話だと、DVIとHDMIは同じデジタル信号を扱うはずなのに、ケーブルをつなぎ変えてみると、なぜかHDMIのほうがきれいに写るらしいのです。
 UX-1のバージョンアップで、HDMI対応にし、プロジェクターもHDMI入力できるようにすると、AX1600をセレクターにしてプロジェクターには1本にケーブルでつなげるようになります。レガシーハードのベータや、VHS、SVHS、LDなどもAX1600のアップコンバート機能でHDMIで見られるでしょう。そうなると、AVセンターとして有効に機能する、ということになりますね。

 
 さてブルーレイと同時進行で、センター用パワーアンプの試聴も続けています。

 今回は、使いこなしを少し。なんとかクールな音質を改善する方法がないか。これはWILSONカブUのなのだから仕方がない。出来れば、ボーカルがほわっと来るようにしたい。そのためには、ベース、レッグを検討してみよう、ということになった。

 イルンゴのボードのクオリティが高いのは判っています。センター用として陣取っているPA7をどかし、そこにプロローグ6を載せました。これはまず狙い通り。音の密度感が向上。そこでボーカルのほわっと感を出せないか。

 レッグをいろいろ試してみました。



 木、TAOCの鋳鉄、J1P、サウンドスパイクなど。結局アバロン、JDGの標準で入っているステンレスのチップトゥにテクニカの防振メタルの組み合わせがやはり良い出来でした。木は情報が削除される感じがだめ。TAOCは鳴きが強くボーカルも浮かびません。J1Pはゴムレッグの下に挿入したのですが、ゴムとは相性が良くありません。サウンドスパイクはいい感じでした。

  プロローグ6のレッグはゴム製です。そこに3点支持でスパイクを挿入しました。

 これで、ボーカルのフォーカスがピシッと来るようになりました。基本的に良い音のアンプなので、手を入れるたびに音が変わります。さらに真空管アンプの愛好家はやらないこともやりました。鉛インゴットです。これをやるとカバーの鳴きが落ち着いてさらに良くなります。放熱孔をふさがないように気をつけなければいけません。

  音がどしっと来るのです。

 上杉のUAV1がない現在、これで行くか?
○ 20070202 ブルーレイ導入計画 −4

 ブルーレイソフトがないので、ゲームの画像を撮ってみました。福島のツタヤにもブルーレイディスクを置いていますが、割引はTカード一括で10%オフのみ。HMVやAMAZONのように、20%の値引きには及びません。

 リッジレーサー7 PS3ゲームソフトのオープニングアニメ。D端子入力で1080I。DPX1000の静止画を撮影しました。ご覧のように美しいものです。現物はもっときれいです。ちゃんと女の子の頬にそばかすまで表現されています。
 本当は、720Pのほうが美しいはず。視聴が深夜に及んだので、設定変更するのが面倒になってしまいました。音声は、光デジタルを、AACデコーダーAD100に接続。PCM2CHの再生。AX1600は、まだRCAケーブルをつないでません。

  AX1600。RCA6本の接続をどうしよう。とりあえず、室温になじませる。

 AD100を外し、BSデジタルのAACをAX1600に入れると、AX1600からマルチアンプ接続ができる。AD100は非常に良好なAACデコード能力があり、現状で不満はあまりないです。
 DVD音声と比較した場合、片や、UX1の横綱級音声には明らかに及びません。しかし、巷で言われているようなAACは音が薄い、ということはありません。例えば、スターウオーズEP2冒頭のシーン、宇宙船がコルサントにやってくるとき、すごい低音が入っています。UX−1では家がゆれるほどの低域を再生します。AD100もそこまでは行きませんが、十分な低域の再生ができます。

 さて、試聴中の真空管アンプは、AVルームの闇の中でオレンジ色のほのかな光を放っています。これが見ていて良いですね。眩しすぎずで。

  暗闇に光る真空管の妖しい光芒。


 セッティングで音がかなり変わる。素性が良いアンプです。1日間PADのシステムエンハンサーを掛けたが、どうしてももったり感がある。パワーコードをゴールドムンドからアクロテックのFケーブル(かもんオリジナル)パワーコードに替えた。高域と低域のレンジが広がりメリハリが出てきた。だけど少し硬質。これでまた一日SACDカーペンターズのセンター部のみ再生エージング。うーんうまくいかない。
 でも、不思議なことに、かなりプリのボリュウムをあげていってもうるさくないのである。これは出力が小さいから、ボリュウム位置が高くなる、ということではないらしい。実際出ている音は大きいのだが、センター音声部分で、もっと聞きたい、もっと大きな声で、という気持ちが働いてしまうのです。このアンプ、何だかすごい。下記はメーカーの製品紹介サイト。

 http://dotlabo.cside.com/PL67folder/PL67.html

 扱いが非常にデリケートなのです。パワーコード一本で音ががらがら変わります。音の芯が良い表現を持っているので、手の入れようがありそうな直感。もう少し試させてください。

○ 20070201  ブルーレイ導入計画 −3

 ブルーレイシステムのコアになるPS3について調べてみました。

 再生メディアは、BD-ROM、BD-R、BD-RE、DVD-ROM、同‐R、同+R、同‐RW、同+RW、CD-ROM、同-R、同-RW、SACD。
 つまりユニバーサルプレーヤーということ。これはすごい。同社のブルーレイレコーダーでは、SACDの再生は出来ない。(もっとも、PS3でSACDのマルチ再生を企てるつもりは毛頭ないが)ただ、読める、ということでは、意味があります。
 音楽CDからのリッピングが可能。HDDの意味はここにもありました。リッッピングしたデータをUSB接続(4ケ口)の他メディアへ移行出来そう。(試してません)また、JPG、BMPの読み込みが出来るので、デジカメ画像をモニターで見ることが出来ます。ゲームはPS3、PS2、PSのソフトが動きます。LANケーブルを接続してインターネットを見られる。またオンラインゲームもできる。LANは1000BASE‐Tをサポート。無線LANもOK。CF、SD、メモリースティックなどのスロットあり。
 HDMIはVEF1.3a対応(ディープカラー)というものですが、内容は良くわかりません。 
 以上がPS3のオフィシャルサイトで得られる情報です。

カードスロット

 各種端子 

 WIKIペディアを見ると、上記のほか次のようなトリビアネタが。
 メリルリンチ日本証券が60GB版の製造コストを見積もった。85000円だという。こうすると、SCEは1台あたり25000円以上の損失を計上していくことになる。
 CPUは、Cell ブロードバンドエンジン (Powerpc-basecore(ppe)) 3.2Ghz。1VMXvector unit per core。512KB L2 cache。Main RAM 256MB XDR DRAM@3.2GHz。VRAM 256MB GDDR3(128bit)@700MHz。技術上のデータが並んでいるが、要するに高性能なCPU、GPUが使用されている、ということ。いまだに、パソコンのCPUがペンティアムW1G2Gと言っている時代に、すでに基本で4.5GHzで動作可能なCPUを3.2GHzで動作させているという。
 消費電力が380Wと大食らい。排気部のスペース確保は必至。(とヨドバシカメラのH君が言ってました。)
 AVマルチ端子からは、D1からD5(つまり1080P)まで出力!(アナログで)また、AVマルチ端子からは、RGB出力も可能。

 ふむふむ、なるほど。単なるゲーム機ではないことが判ってきました。

 今、パソコンのブルーレイディスクドライブは9万円くらいです。ライティングソフトがどのような性能、機能なのか不明ですが、もしブルーレイへのレコード機能を求めるなら、パソコンに、ブルーレイディスクドライブ、デジタルハイビジョンキャプチャーのボードを搭載してハイビジョンを録画。(外部にBSデジタルチューナーが必要らしいです。)というシステムか?

 さて、PS3でブルーレイハイビジョンを再生したとする。HDMIで、プロジェクターへ。光デジタルで、デコーダー(AVプリ、AVアンプ)へ、という方法が考えられます。
 現在のヤマハDPX−1000はHDMI入力端子がないので、DVI−HDMI変換コネクターを使うか、D端子で入力、または、コンポーネントで入力という方法が考えられます。DVI−HDMI変換コネクターは、ロスが大きくやめた方が良い、とKさんに言われたのでやめにして、とりあえず、D端子にて入力することにします。

 音声は、光デジタルで、AVアンプに入力。音場補正などは後ほどの検討項目にして、音声のプリ出力を現在のマルチアンプのプリアンプに接続。
 これは、EADシアターマスターのとき、DTSの再生が出来なかったために手放して以来のAVサラウンドです。その当時は、メインのフロント2Chまでの再生しか考えていなかったころで、サラウンドは、とりあえずサラウンドでした。(リア側はプリメインアンプ、SPもいろいろ手元にあるものを充当していました。)現在は、ピュアオーディのマルチチャンネル再生環境を整えつつあるので、サラウンド効果もより顕著にわかるようになっています。
 それぞれのCHのプリ部に、AVアンプのプリ出力RCAを入力。ここをバランスにしたい場合は、オンキョーのインテグラにしなければなりません。(; ;)

 実際の接続は、、、次回


 ところで、センター用のアンプをウエスギのUAV1にしようと探しています。ところが、何とウエスギでは、ステレオサウンドに広告を出しているのに、2006年末生産終了とのアナウンスがあったそうです。これは困った。
 それで、とりあえず真空管アンプとして、次のコンポを試聴することに。

 AH!というメーカーのモノーラル真空管アンプ。ゴールドムンドの技術者が作ったというものです。これをセンターにつないだのですが、一筋縄には行きませんでした。

 PlimaLuna ProLogue Six    

○ 20070131 ブルーレイ導入計画 −2

 さて、PS3を入れるとするとPS3からの音声、映像の接続を考えなくてはなりません。PS3には、アナログマルチ出力はありません。2CH出力はあります。ブルーレイの規格で、DD、DTS、LPCM7.1CH、AACなどあるそうなのですが、PS3本体にそれらのデコーダーは搭載されていないようです。音声は、光デジタルと、HDMIです。したがって、デコードは外部のコンポに任せることになります。
 AVアンプです。
 
 BSデジタルハイビジョン放送のAAC音声のデコーダーは、ヤマハAD100という単品があり、当AVルームで使っています。これには、DTSのデコード機能が入ってません。

 パッケージソフトのサラウンド音声のアダプター(プロセッサー)は古くから存在しており、おやぢのシステムにも、組み込まれてきました。古くは、長岡鉄男氏の唱えたマトリックス接続サラウンド。ドルビーサラウンド。ドルビーAC3(後にドルビーデジタル、D.D.)、DTS、ドルビーデジタルEX、DTS-ES、などなど。新しいサラウンドの方式が登場すると、そのたびに、アダプター式デコーダーが登場してきました。いまでも家には、ドルビーサラウンドプロセッサー(ソニーSDP-777ES)、ドルビーデジタルプロセッサー(パイオニアSP-D07)、が残っています。DTSデコーダーEADシアターマスタシグネチャ‐をある時期使用していました。これは、今でいうAVプリで、集音マイクで、テストトーンを集めて、部屋の特性に合わせた音場再生をプログラムできた優れものでした。DAC以降アナログ回路が優れていて、映像サラウンドのプリ、ピュアオーディオのマルチDACプリとして使用していたものです。シアターマスターシグネチャ‐下の銀色のコンポーネントがそれです。

 その後、日本国内では2000年頃からアンプとセレクター、プロセッサー、デコーダーを合体させた「AVアンプ」が一世を風靡しています。こんなのやこんなのやこんなのや、などなど。長岡鉄男氏も、ピュアオーディオ、AV、一般家電、どの分類にする悩んでいました。また、評価についても、悩んでいるのが目に見える評論が多かった記憶があります。こんなにたくさんの端子を使いこなす人は入りだろうか、(いやいない)とAVアンプには懐疑的でsたね。
 ひとつの筐体に、デジタルノイズがバリバリ発生するデバイスと、アナログの増幅手段であるパワーアンプ部が同居するのは音質的に良くない、と昔から言われてきました。そんなこんながあっておやぢのAVルームに、いわゆる「AVアンプ」が来たことはありませんでした。

 今回、PS3のブルーレイディスクの音声をデコードする目的に合致するコンポーネントを捜しました。
 簡単に、AVプリといわれるものです。オンキョーインテグラシリーズ、アキュフェーズのAVプリ、AVセンターと呼ばれるオーラのVARIE、ショウケース社、エアー社のAVプリの各コンポーネント。

 検討していると、画像、映像の処理の仕方が、海外メーカーは、日本の2世代以上前のデバイスを使っているのがわかりました。海外のAVプリには、HDMIなどの画像のセレクター機能がありません。主に音声のデコードにお金を掛けているようです。また国内メーカーのものは、音声のデコードには金がかかっているのが判るつくり(オンキョー、アキュフェーズ)なのですが、インテグラのAVプリは単品で52万5千円、HDMIセレクター基盤を追加すると、5、6万円UP。それでいて、ブルーレイディスクのHDMIVER1.3には対応していません。アキュフェーズはVX−700。現状でHDMI未対応)

 ブルーレイディスクのHDMIVER1.3というのは、トゥルーHD何とか、とか、最新の信号がでるバージョンなのだそうですが、いわゆる高級機で、デコードが出来ないなど何かが出来ないという部分があるのは気分がよろしくありません。2007年1月現在で、HDMIVER1.3に対応するAVプリ(デコーダー)は存在しないそうです。ソフトでは数枚出ているそうです。

 さて、高級機種、海外製品を見渡してAVプリでは、この技術革新のテンポの早いブルーレイ関係の技術には満足する製品がありませんでした。安い製品も含めて、VER1.3をこなす製品がないのです。サラウンド好きのヤマハでさえ、昨年秋から新製品について、ブルーレイの出方をみて、という態度が現れた格好になっています。ヤマハは、AVプリについては、発売する予定はないようです。パワーアンプをセットした、AVアンプ路線ですね。
 HDMIVER1.3に対応する本格的AVアンプ登場が今秋以降といわれる中、いま、ブルーレイをAVルームに持ってくる構想です。さてどうしたものか。


 「とりあえず」がキーワード


 そこで、販売店Kさんで紹介されたのが、一世代前のAVアンプでした。ヤマハのAX1600というもの。現行品は、これにパワーアンプの出力増加、アップスケーリング機能追加、アップコンバート機能の強化されたAX1700、AX2700シリーズになっている。それを特価で、というわけだ。

 考え方は
1.HDMIのスイッチャ‐
2.各映像入力のHDMI変換(480Iのみ480Pへアップコンバート)
3.dts、DDのデコード機能
4.プリ出力

です。HDMIのスイッチャ‐は単体で5万円くらい。(lancer technology chdmi-42eなど)アップコンの機能は良い。DTS、DD、AACのデコード機能は、必要。単体でのデコーダー(AVプリ)が高価、多分高音質だが、HDMI対応が遅れている現状ではここの部分をAVアンプに求めるのは仕方がない。ここの部分はとりあえず、現行のDVDの音声規格をカバーしているし、DVDでDTS、DD、AACに対して特に不満はもっていません。高次の音声規格はもっとすばらしいのでしょうけれど、まともなデコーダーがない現状では、「とりあえず」ブルーレイを再生することが先決!
 ここではAVアンプとしてのパワーアンプ出力は全く考慮して居ません。また、アップスケーリング機能も、期待しません。ベータやSVHS素材をAVルームでアップスケーリングすることはあまり想定しない。アップスケーリング機能を求める場合は10万円の追加投資が必要になってしまいます。とりあえずこの機能はいらない。ただ、各映像入力のHDMIへのアップコンバート機能は重宝。プロジェクターへの接続がHDMIケーブル1本で済むからです。

 将来登場するであろうブルーレイプレーヤーや、高次のバージョンのHDMI仕様に対応するデコーダーがきっと登場するでしょう。その場合、今回の初期投資金額(PS3とAVアンプで約13万円)の2倍から3倍以上、下手をすると10倍以上になる可能性があります。そこで、「とりあえず」ブルーレイを投射する!!という目的で今回はAVアンプの映像系回路、DTS、DDのデコード部を活用することに特化した使い方で(その分安い)AVアンプを導入です。

 プレーヤーについては、次のような報道もありました。
 
2007 International CES:
BDとHD DVDのコンパチプレーヤー「Super Multi Blue」発表――LG電子 LG電子がBlu-rayとHD DVDの両方を再生できるコンパチブルプレーヤー“Super Multi Blue Player”BH100を発表した。2月から北米市場で発売する。(1/8 02:31)

新聞報道もあります。

http://it.nikkei.co.jp/pc/news/parts.aspx?n=MMIT1i003009012007

など、プレーヤーも国内で今夏以降動きがあるかもしれません。(でも、オーディオ的にLGの製品を持ち込みたいという気持ちになるかどうかは、現物見てからでしょうね)ブルーレイに反応したデコーダー搭載のコンポーネントも今秋以降でて来るでしょう。おやぢは、将来その中古でよい、と考えているのです。

 それでは、実際のセッティングは、、、(続く)

○ 20070130  ブルーレイ導入計画 −1

 以前からブルーレイディスクを導入しようかと考えていました。ソニーのブルーレイディスクレコーダーBDZ‐S77が2003年4月に発売されました。そのとき導入しなかったのは、次の理由から。

BDZ-S77 

 価格が高い。定価45万円。メディアもケースに入ったもので、価格も高かった。1枚2500円から3400円。25GB。メディアの金額だとDVDソフトが変える。S77は出力関係が貧弱で、HDMI、DVI出力がなかった。私はその代わり、DVHS導入したのでした。DVHSはハイビジョンとAAC音声をそのまま録画、映像出力はコンポーネント、D4。テープはSVHSテープを改造すれば高価なDVHSテープを買わなくても十分に使えます。一本あたり190円ほどで2時間のハイビジョンが取れます。180タイプを使えばハイビジョンを3時間とれます。メディアでは、ブルーレイに対して圧倒的な安さです。

その後登場のシャープBD-HD100  

 これも出力が弱い。DVI、HDMIがついていない。ケース付きのメディアのみ使える。(つまり今のパッケージソフトがかからない)

 2006年12月画期的なことが起こりました。PS3の発売です。ブルーレイ再生可能なこのゲーム機は、2006年春の発売を秋以降にずらし、ソニー、ブルーレイ陣営の牽引役として、満を持して(デバイス生産が間に合わなかったから発売が遅延したのですがね)発売となりました。その間、メーカー、映画会社のブルーレイ、HDDVDのすみわけが進みました。天下の松下がブルーレイディスクの生産に関して技術指導をアメリカに行って行ったとか、いろいろ苦労したらしいです。その甲斐あって、再生機(録再機)発売に合わせて、ブル−レイソフトの充実も図られました。(HDDVDソフトも発売されています。)

 さらに、ブルーレイディスクレコーダー第2世代機も2006年末に、松下、ソニーから発売されました。どちらも販売定価約30万円。
 メディアは、ケースがなくなったブルーレイディスクを使います。片面一層25GB1500円から2500円。片面一層書き換え型2100円。片面2層50GBディスクは5000円。まだ、ハード、メディアとも高価。DVHSから買い換えるにはまだまだ練り上げが足りない。

 松下 DMR-BW200-S  HDD 500GB

 ソニーBDZ-V9  HDD 500GB

 ソフトが出てきた段階で、BSデジタルハイビジョン(放送)のコンテンツより、ブルーレイパッケージメディアのハイビジョンソフトのほうが、画質音質とも優れている、ということが判って来ました。

 ここに至り、おやぢのAVルームにブルーレイディスクを導入する機運が一気に盛り上がってきたのでした。いろいろ調べると、次のような事がわかりました。
 松下DMR-BW200−Sは、アナログ出力5.1CHあり。i-linkはDVHSと接続可。HDMIあり。D4端子あり。コンポーネント端子なし。2層ブルーレイディスクが使える。だけど、筐体が安っぽい。5.8キロ。
 ソニーBDZ-V9は、アナログは2CH。HDMI出力あり、i-linkはDV、HDVのみ対応。D4端子、コンポーネント端子有り。2層ブルーレイは使えない。 電源コードがめがねタイプ。SACDはかからない。9.5キロ。

 いずれにせよ、ハイビジョンを残すのがレコーダーだが、その存在意義は何を録るか、にかかってくる。現状でエアーチェック(なつかしい!)はDVHSで十分なのだ。ここが不思議。メーカーはDVHSの宣伝をほとんどせず、ハードそのものも、生産中止にしてしまっているのだ。(儲からないからか?)録画がDVHSでかまわないとすると、再生か。再生するのに約30万円の投資か。
(思い起こせば、ビデオテープレコーダーのβマックスなど、24年も昔に30万円のハイファイHF77をおやぢは買っていたりしてたわけですが、、、)

 つまり、再生機に要求される、再生の安定性(どのようなコンテンツでも再生する。画も音も)再生機としての構造、重さ、機構。それを考えると、レコーダーは荷が重いか?でも現状で、ブルーレイプレーヤーは発売されていない。パイオニアが発売準備をしているという噂があります。
 
 そこで着目したのが、PS3です。

 Play Station 3

 ゲーム機でありますが、ブルーレイディスク再生が出来るソニー渾身の一台。重さが尋常でない。5キロ。上の松下のブルーレイレコーダーが5キロくらいですからゲーム機の5キロは結構すごい。
 出力がHDMIとAVマルチ、光デジタル端子あり。1080Pまで行きます。これで実売6万円以下です。30万以上するレコーダーではありません。

 2007年1月30日販売店Kさんで、ブルーレイメディアを試聴しました。PS3、三菱のDLPプロジェクター(LVP-HC3000か?定価399000円、このプロジェクターは割合安い割に明るくきれいな画が印象的。お買い得なプロジェクターです。)、HDMIケーブルはPS3からAVアンプへはA.テクニカ普及品、AVアンプからプロジェクターへはクエスト6メートル。AVアンプはヤマハDSP-AX2700。ブルーレイメディア「キングダムオブへブン」を試聴。これはすごい。PS3はゲーム機なのだが、再生画質はハイビジョンの高精細画。
 冒頭の墓守のシーンは暗いのだがしっかり再生されている。雪の数も多い。鍛冶屋のオーランドブルームが十字軍の指揮官となってエルサレムへ赴くストーリー。造りがしっかりしていて、CGもあまり使われていない。それがハイビジョンでよくわかるのだ。こんなに物量投入したのに、それほど話題にならなかったのはどうしてでしょうね?映画の出来はさておき、ハイビジョンの画質が、720pのパネルのプロジェクターでも十分に発揮されていました。

 これなら、ブルーレイディスクプレーヤーが発売されるまでのつなぎで導入しておいても損はない!30万円のレコーダーを導入する金額で、PS3本体の他、周辺機器(PS3音声デコーダーつまりAVアンプ、接続ケーブルなど)を導入してもおつりが来ます。プレーヤー導入後はゲーム機としてもつかえる優れもの。

 そこで問題となるのは音声デコード、HDMIの映像信号の整理なのだが、その話は次回に。

 
○ 20070128 ちょい遅め(一ヶ月遅れ)のクリスマスプレゼント到着

 昨年末販売店Sにお願いしてあったPADのパワーコード、ドミナスが突然届きました。プラズマ化するためにアメリカに送っていていたものが帰って来たのです。

  

 プラズマドミナスです。昨年会津坂下のIK氏が遊びに来たとき、試聴したプラズマドミナスにノックアウトされて以来、到着を待っていたのでした。まだエージングが進んでいず、また、プラグが、クライオ処理されていないので、あの時聞いた音には近づいてませんが、地道に付き合っていこうと思います。

 UX-1がおおらかに鳴ります。ドミナスはすごい。少し硬めの音調のUX-1が朗々と歌うようになります。ただし、パワーアンプ片チャンネルがMODEL9Tではないので感動も50%オフです。パワーコードもコンポーネントのひとつなのだ、と改めて実感しました。



 またそのとき試聴したセンター用モノーラル真空管アンプウエスギUAV-1の音も忘れがたいのです。将来、リアアンプのSP近接設置、それに伴い、SPコードの短縮、プリパワー間のコードの変更など、上を見るときりがない改善アイディアがあらわになりました。じっくり取り組んでいきます。
 こちらは、MODEL9Tを修理に出したあと、臨時で置いているPA70CE(右)。ブリッジ接続で鳴るようになっています。
○ 20070121 アンプ

 フロントのMODEL9Tが故障してしまいました。逆側のセットは2年前に故障して修理しました。遅かれ早かれもう片チャンも同じ現象が出るのは覚悟しては居ました。現象は、アンプ増幅段のコンデンサーの不良と思われます。電源部の不良だと結構安くあがるのですがね。  (;_;)
 そこで、当座で、ナカミチPA70CEを入れました。このアンプ、何かと活躍します。今回は、フロントに持っていったセンター用PAのPA7のブリッジアダプターがそばにあるので、PA70CEもブリッジ接続で駆動。すると、、、

 PA70CEは、通常ステレオ使用で、アバロンの駆動に関して、非力、音がSPから離れない、などなどいろいろがっかりだったのですが、それがブリッジ接続にしたら、結構鳴ります。ナカミチのPA7シリーズはブリッジ接続で真価を発揮する製品だったのですね。CHあたり225Wの出力をブリッジにすると約300W以上の出力になります。倍の450Wにはなりませんが、それでもモノアンプとしての駆動能力が発揮できるわけです。
 ただし、やはりアバロンのSPを制御するのは難しい。鳴りっぱなし、という表現になります。低域は制動が効きません。それでも、ステレオの片チャン使用よりはずっと良いですね。中域も開放的な鳴り方。高域は少し伸びが足りない。

  ゾウセカスに載ったPA70CE。ブリッジ接続で結構鳴る。

 MODEL9Tが戻ってくるまで我慢しよう。

 さて、会津坂下のIK氏から、センター用で購入した、カルダスゴールデンリファレンスのSPケーブル、75センチが届きました。
 見ると、クライオ処理されているではありませんか!これは期待が持てそう。早速取り付け、試聴。



 鳴り方は、これまでのSPケーブルに比べ小ぶりになった感じ。しかし、クオリティが向上しているのが一聴してわかる。
 小ぶりになったのは、低域が伸びているからだ。口が一回り小さくなったことにより、話す人の人体の密度が向上した、という感じです。これはいい。センター用のアンプをフロントに持ってきて、SPケーブルを短くした効果が現れたようです。
○ 20070104  あけましておめでとうございます

 昨年は、リアにRADIANを入れたり、リアのパワーアンプが壊れたりと、いろいろなことが起こりました。
 センター音声部分でも、プリパワー間を長くし、センターSP近くにパワーアンプを移動。その結果、センター音声の変化がシビアにわかるようになってしまいました。
 映画サラウンド音声に結構適合するのですが、SACD、DVDのマルチチャンネルだと若干の違和感、音調の違いがでてきたのです。これも、エージングなどで変化していく、と期待しています。