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〇20160827  GT2000XでLP

 ステレオ時代の最新号で、GT2000と長岡鉄男の特集をやっていました。

  GT2000と長岡鉄男が出てくると買わないわけにはいかないのです。

 すでに滅んでしまったメディア、フォーマット、会社を発掘、取り上げ、カタログ以上の取材をしてくるこの雑誌。
 今回は、AIWAの社史ともいえる記事もあり。当時の従業員などに取材しています。
 カセットはナショナルのオングローム(真空蒸着テープ)、長岡鉄男に教唆された各メーカー(滅んだメーカーの担当まで引っ張り出し)の担当者の記事もあり苦笑。。。

 GT2000Xについては、こういう苦労をして作り上げた、とか、ここがこうするとこういう音になる、とか記述があり、ぜひとも確認したくなります。
 こういう記事を読むと、ターンテーブル(以下TT)を替えたGT2000XでLPを聞きたくなります。

 当AVルームのGT2000Xは、重量級ステンレスTTに入替慣熟運転中です。
 前回は、鉄臭い音がする、と感じていました。TTによるものなのか!?

 台は、タオックのラック。もろ、フレームが鉄でした。ここに、GT2000Xのレッグが、載せ台からはみ出し鉄フレームに乗っかっていたのでした。
 そこで、ゴム。制振ゴム(工業系の弾力のあるものではない)のスペーサーと、J1Pの青いスペーサーを準備、噛ませました。

 製品レッグの脇に噛ませたスペーサー。本来の載せ板に収まります。

 ゴムは、柔らかすぎると重量に負けるし、弾力があり、また硬すぎると、制振が弱くなります。(弾んじゃう)
 このゴムスペーサーはメーカー忘れてしまいましたが、鉄臭さ、硬質さを消すときに良い結果になるもの。
 J1Pのスペーサーは、中低域がぐっと落ち着く、ノイズフロアーが下がる効果が定評のもの。(相手が柔らかいと効果が半減するも、ゴム臭いままではいやなので挿入してみました。)
 GT2000Xの底板4隅にこれを噛ませます。

  このように、製品レッグは、載せ台をはみ出し、ラックの鉄フレームにかかってしまうのでした。

 いろいろ聴きます。まずはアースから。

 
 アースのRAISE(1981)収録1曲目レッツグルーブ。初めは寝ぼけている音も、片面3回位聴いていると目覚めてきます。
 EWFの末期のこのアルバム。冒頭の低音がどう聞こえるのか、グルーブしてるのか否かで乗りが決まっちゃいます。
 かなり良い感じです。
 続いて1977年頃のカーリーサイモン(ベスト)。これも良い感じ。硬くて女性ボーカルが聴けないなーと感じていた前回とかかなり違います。

 TTのせいではなかったのでした。スペーサーを噛まして、鉄フレームを避けて大正解でした。
 プリアンプも温まってきました。

 キャンディーズ(微笑み返しベスト1978)
 1970年代のミキシング(イコライジング)が少し気になります。聞き込むと、山口百恵とかの録音と声が似通っていることに気が付いてしまうのでした。


 1973年カーペンターズ ナウアンドゼン      リタクーリッジ1977年ころのウイアーオールアローンを含むベスト盤

 1977年当時は、ほぼハードロックに傾倒していた時期で、ポップスのアルバムは買った試しがなかった。ポップスはもっぱらFMのエアチェックで聴いていた時代。
 カーリーサイモン、リタクーリッジは、当時出入りしていた喫茶店の定番ソングであり、思い出深いものでありました。
 カーペンターズは、SACDがあるので、聴き比べもしました。

 SACDはエソテリックUX-1での再生。

 現在のGT2000Xのシステム、カートリッジ、プリアンプ、それ以降の再生システムは、当時とは全く比較にならないもの。(1977年当時は東芝のセパレートステレオ。わかるかな〜?)
 現在のシステムは、長岡鉄男氏が追い求めたハードでシャープでダイナミック。繊細かつ大胆。音像の定位、音場の広がりなどなどがほんの少し実現できるようになっています。

 気が付いたらLPでも、ミキシングコンソールでエンジニアが楽器、ボーカルの配置を決めてマスターに落としていく、その音像、音場を再生できるようなシステムになっていたのでした。
 ナウアンドゼンのボーカルに色々な楽器が絡んできます。それがボーカルの左手後方、中央後方、右手後方、それぞれの高さの位置などが聞き取れるのです。これは、重量TTにした効果でしょう。位相がぴしっとあっているのです。

 SACD(DVD-A)だとマルチミキシングで(今のアトモスなどのオブジェクトオーディオとは、考え・デコードシステムが異なります。似て非なるものです)なので、各楽器、ボーカルの定位は、その情報で各chに入っています。それをダイレクトにデコードすると、エンジニアが思い描いた音像、音場に近い再生が出来る(はず、ハイエンド装置ではかなりの確率で再生可能かも)と思います。

 で、音質上のメリット(F特、Dレンジ、SN、セパレーションなど)はSACDに軍配が上がるのは当然ですが、聴いていて楽なのです。
 これは、重要なファクターです。きいていて楽、または楽しいことは重要です。
 画像もHDだ、といって高精細、高ダイナミックレンジ、大画面などなど進化を遂げてきましたが、目に優しいかどうかは別のファクターですね。

 気が付くと、あっという間にA面が終わるLP。これはこれで愛すべきフォーマットなのでしょうね。


〇20160807  ナントモス&USOHD(ウソHD)

 4KペアでのUHD、HDRにどこまで肉薄出来るかについてのお話

 結論から言うと、BT2020の色域拡大の恩恵がすごすぎ、ということでしょうか。
 明るさは、シアター使用での暗黒の室内でJVC700R を使用するうえでは、十分な明るさが確保されています。字幕の白が眩しすぎるので字幕は基本オフ。WOWOWの白痴的字幕は消せないため、あまり本気で見る事が出来ません。

 色の再現に関しては、エクソダス、王の象徴の金のブレストプレートの金属ぬめぬめ感がHDR、BT2020では、かなり高水準に表現されていました。
 対して当4KUSOHDでは、なんと貧弱に見えることか。これまでそんなに劣ってないと鑑賞してきましたが、この金属色の表現は突きぬけていました。
 
 但し、それ以外の項目は、映像に関しては、精細感、光沢感、奥行き、コントラスト、ガンマなどの項目についてそんなに劣ってはいないという結論です。
 音響に関しては、アトモスにする必要が、このAVルームにはあまりなかった構成、セッティングであったので、リアトップSPの後方サラウンド域の音場展開は、トッピングや、スパイス的な要素で楽しみが増えるくらいの差です。


〇20160728  UHDBD

 ウルトラHDブルーレイが発売され始めています。
 ウルトラHDの技術的内容は、次の通り。

 HDR ハイダイナミックレンジ 明るさのダイナミックレンジが2KBDの100nitから1000nitに拡大。
 BT2020 カラープロファイル 簡単に言うと表現できる色域が格段に広がった、ということ。
 4K  従来のフルハイビジョン2Kに対して4Kで面積比4倍のパワーを持つことになります。

 ビクターでは、2K解像度の素子の画素をずらして4K相当の解像度を出すe-shift4kという技術を数年前から製品化してきました。リアルな4Kはソニーのプロジェクターが実現しました。
 現状では、リアル4Kのプロジェクターはビクターでは出す予定は見えないのですが、将来的には、以前私が書いたように、4K画素ずらしの8Kプロジェクション(ウルトラスーパーHD)にする可能性があります。

 BDレコーダーでは、パナソニックのUBZ-1が、UHD再生可能機として発売されていました。今回、パナのUHDプレーヤーとしてUB900とUB90 が発売されました。パイオニアでないのが残念でしたが、パナBDレコーダーのあの色の美しさは、プレーヤーにも引き継がれると予感していました。
 今回、オーディオ販売店Kで、ビクターJVC(いや、JVCケンウッド)の4Kプロジェクター(HDR対応)の750Rと、新品パナのUHDプレーヤーUB90を、セッティングしてUHD(HDR、BT2020)効果を確認する機会がありました。

UB90
 UB900 に比べてアナログマルチ出力などが省略されて、出力HDMI2系統のみ。
 UB900、UB90ともUHD再生時、プロジェクター、TVなどがHDR対応じゃないとき、ダイナミックレンジ変換機能がついています。

 デモディスクは、三宅じゃなかった、なんとか島の1080/60Pのディスクと、UHDエクソダス。
 島のディスクは、自然光と海、植物、海生生物の美しさが基本。自然光のハイライトはかなりまぶしい!暗闇とのコントラストもすごい。暗いところの暗闇感と、まぶしい空、海、山、砂浜のコントラストはすごく立体的に見える。
 エクソダスでは、ラムセスの金の肩胸当てが、ぬめぬめするほど怪しく光る。金属の光沢感が、エジプトの富と権力を表している、という作者の意図が見えてくる。

 通常版BDでも十分に高画質でした。(レヴュー参照ください)

 HDRの恩恵もあるのだろうけど、BT2020の色域拡大、カラープロファイル、750RのガンマD、という設定が効きまくっているようだ。

 うーむ、自宅に帰り、現状の4KプレーヤーパイオニアLX88 、4Kプロジェクタービクター700Rで、どこまでUHDに迫れるか、確認したのは言うまでもありません。
 結果は、後程。


〇20160607  カセットテープ時代

 いまどき、カセットテープの雑誌
 この本を書店で見かけたけど、1800円もするのであきらめました。でも、2000円のウルトラセブン研究読本は購入。

 オーディオ雑記じゃないけど、こちらに書きます
 いまどきウルトラセブン。
 この本を買ってきたら、ハイビジョンウルトラセブンを観たくなり、2012年WOWOW放送のHD版ウルトラセブンを見始めました。
 これがまたすごい。読本で指摘してあるような細かいことをチェックしていくと、面白い発見がいくつも。

 エレキングの回。解像度が上がりすぎセット背景の空のつなぎ目がかなりはっきり見えてしまってます。ウルトラホークの発進シークエンスで、ホーク3の格納庫の様子も、なるほどなるほどと見る。セットの情景を撮影したものが読本にあり、ホーク3の発射シークエンスモデルは60センチもあるモデルを使っていたようだ、という事も見て取れます。
 ホーク1の山が開くシークエンスも、英語で何を言っているのかも、かなりきれいに聞き取れるようになってました。
 アンヌ(ひし美ゆりこ)のおでこのニキビがかなりはっきり写っていたり。(本人の自叙伝本には、酒の飲み過ぎで肌荒れがひどかったと書いてありました。)

 ウルトラマンブルーレイボックスセット、ウルトラマン前夜祭付も発売されているようです。とりあえず、WOWOWのHD版で楽しみます。
 前夜祭は、VHSの録画ものをBDレーダーでDVD化してありますので、そちらもそれでしのぎます。


〇 20160605  ホワイエ休刊

ホワイエ 旧ホームシアター がなんと、昨年2105年春号で休刊していたことが判明しました。
2015年春号は、会津坂下のIK氏記事が、パイオニア平塚氏、評論家亀山氏がIKシアターに来て、アトモス再生の特集記事が載っていました。

 季刊ホームシアターがいつの間にか、ホワイエに変わっていたら、いつの間にか本号で休刊に。

 2015年ホワイエ春号休刊前最後の発行誌。

 亀山氏はこの取材前後に体調を崩していたらしいし、パイオニアも、パイオニアオンキョーが本格的に動き出す時期でした。
 結局、Hiviでは取り上げにくい、ハイエンドのホームシアター系の雑誌が一誌、消えて行ったわけです。(今は、ホームアターファイル、という雑誌が残っています)
 ハイレゾ系の雑誌が増えてきて、ハイエンドホームシアター系の雑誌が少なくなっていく。世の中を映しているような、、、

・ローレゾ万歳

 Hiviでは、イヤホンリスナーを昔でいうミニコンポに引き上げようという記事はあるにはあります。昔でいう、ラジカセ、ウオークマンユーザーを単品コンポーネントへ引き込もうという作戦です。(アトモス最高、UHDBD最高みたいな論調)
 ところが、今のipod、固定素子ウオークマン、スマホ、(+itunesの圧縮音源)ユーザーは、イヤホンに5000円から3万円など金を掛けるが、再生装置自体にあまり興味がわかず、オーディオ界の底上げに至ってません。
 そこへ、さらにネット配信のハイレゾ音源の台頭です。ハイレゾだから音が良い、という論調は少しあきれちゃいます。
 再生の前提がイヤホン、ヘッドホン。これで音が良い、という組み立ては何かおぞましい未来しかないような気がします。
 USBDACが5万10万50万100万など展開していますが、これも、再生装置の前提がネックであまり面白そうではない。おまけに2chだし。
 結局、ハイレゾが音が良いわけではなく、DAC以降のアナログの再生装置が音の良さを決定する、という昔からの話になってしまうからなのです。
 会津坂下のIK氏が実践しているハイレゾマルチチャンネル再生は、その中でも屈指の取り組みとは思います。
 何せ、通常のデスクトップPCに本体の何倍以上のPADドミナス電源コード、LANケーブルにより、NADACマルチチャンネルハイレゾDACを持ってジェフ・ウイルソンのマルチチャンネルシステムで再生するわけです。(氏の場合、ゴールドムンドのリファレンスというユニバーサルプレーヤーを放出しNADACハイレゾDACを入れ替えに導入しました。)
 このシステムで、石川さゆりやAKBなど聞いている人はあまりいないかも。(かく言う私も、最近日本歌謡曲をいかに楽しく再生できるか、という事もチェックポイントにしています。)
 私の場合、アナログプレーヤーやLPを捨てていないので、最近ステサンから発売のLPテレサテンを楽しんだりしています。これはローレゾなのでしょうが、十分にチャレンジし甲斐があります。ローレゾ万歳。
 昔は、hifiと呼ばれていたのに、いまやハイレゾの対局に位置するようなアナログ再生。自分過去最高の状態で再生していますが、これもやはりハイファイですね〜。録音エンジニアの録音したい音像、音場がチェックできるような感じがします。


〇20160601  あっという間に6月

 ・5月13日に福島県郡山市にディープパ−プルライブが開催されました。


ライブ終了後 イアンペイスが叩いていたドラムセット  会場全体 撤収するので皆さん会場から出てくださいアナウンスの中撮影。


パンフレットより。ドンエイリー、スティーブモズ、イアンギラン、イアンペイス、ロジャーグローバー
ロジャーグローバーは、ホワイトスネイク、レインボウでプレイし、その後再結成ディープパープルに戻った唯一の歴史の証人みたいな人。
イアンギランは、第2期パープルを首になった後、イアンギランバンド、ギランを経て再結成パープルへ。
ジョンロードは数年前に亡くなってしまいました。
イアンペイスは、ホワイトスネイクに行ったもののリッチ―のバンドには行きませんでした。

今回のライブでは、イアンギランがメインのギランバンドと化しているディープパープルでした。自分のバンド名もpurpleのpをひっくり返した?になっており、リッチ―、ジョンロードのいないパープルはパープルじゃない、と自分で言っているような感じです。
イアンギランは、デビカバのパープル曲は絶対やりませんでした。
アルバムの1,2,3枚目あたりからも渋い曲をセレクトしていました。もちろんマシンヘッドあたりの名曲は漏らさず演奏。
前日仙台公演、翌々日東京公演というハードスケジュールをこなして行きました。


 ・福島市のオーディオショップオーディオKで、音やさんの製品試聴会が開催されました。

 MAGIC BOXという商品

 胡散臭げ満タンのこの商品。中身が進相コンデンサーという強電関係で使われるパーツ。交流を直流に変換するとき電源周波数の山谷で、位相が90度ずれてしまう。それをこの進相コンデンサーでならしてあげると、位相ずれのない電源電流になり、音が良くなる、という代物。
 具体的には、ノイズフロアーの低減、位相差の少ない高域により音像がよりきれいに表現されるようになる。(でも、ウオームアップは必要)
 音やの店主曰く、ウオームアップは必要ないとのことでしたが、試聴では、本機を切り替え挿入したところ、高域成分に余分なエコーが付いているような聞こえ方をしていました。これは、コンデンサーの充電が十分でなく、高域のわうわう感が聞こえてしまったためと推測。時間がたつとなめらかになり、当初の意図通りの音楽が奏でられるようになります。
 

 ・Ver.Oコヒレンスは、エージングが進み音が良い方に変化を続けています。

 具体的には一音一音の表現の彫の深さが出る。全体的音場の展開が深く、広くなる。音字体に血が通う表現になり、ボーカルものの生々しさが増す。といった向上が見られます。
 これは、フロントSP、リアSPに対して90度頭をずらしてフロント、リアの音場を前後で接続して聴くスタイルにするとよりわかりやすい。という事は、フロントリアの音像、音場のつながりがずっとスムーズになってきた、という事です。
 


〇20160331  コヒレンス

 バッテリー交換で、元太陽のO氏のフィガロというお店にメンテに出しました。

 フィガロになってからの修理反応は極めて早くなっていました。会津坂下のIK氏もメンテに出したところすごく早く戻ってきた、と言っていたのは本当でした。
 輸送箱は純正ジュラルミンケースがあったので、さっさと箱詰め。ヤマトには重くて断られたので別便で発送。
 即O氏から連絡が来てやはりバッテリがNGで交換。さらに、アップデートというか、バージョンアップというか、内部の部品交換によって音質改善オプションを勧められた。
 IK氏もその効果は素晴らしいものと言っていたのと、O氏のコヒがコヒ2に近づく、という話を聞き、改造を決心しました。
 
 戻ってきたコヒレンス

 こんな時でしか背面コネクターの接点クリーニングができないので、今回改めて接点清浄剤を綿棒に吹き付けてくりくりお掃除。
 銀メッキ端子部が真っ黒になっている。
 こんなところはケイグの赤い液体が効く。
 他のところは別の清浄剤を使用する。
 昔は複数社から発売されていた接点清浄剤も、現在ではアコースティックリバイブの一本1万数千円する清浄剤位しか残っていないのだ。先日ダイナミックオーディオ5555に行ったときもその品しかなかった。
 という事で、必要な量を少しずつ綿棒に出してこしこし磨く、というお掃除法になっているのでした。

 さて、O式アップデート(以下Ver.O)はどんな音だったか。

 実際は、エージングが必要で2週間以上エージングには時間がかかるようだ。
 音の彫が深くなり、リアの音場が後方に広く深く展開する。
 という事は、以前の音は平板だったのか?
 ノイズフロアが下がった、という表現をリアにも使うことに気が付きました。
 ちなみに、リアはコヒレンスver.OにカルダスヘックスG5Cモデル8SPゴールデンクロスシステム5.1というラインナップだから通常のフロントシステムとあまり遜色ないレベルにはしてあります。
 耳を右を前、左を後ろに向けサラウンド再生をすると、フロントリアの音のつながりが良くなっているのに気が付きます。
 音の品位が向上した、という事でしょう。
 鮮烈に高域がガンガン出るとか、低域がぶるぶる出る、といった変化はほとんどないものの、音像、音場が立体的に展開するのは良い結果です。
 こうなると、シナジー2iや、フロントのコヒレンスもバージョンアップしたくなる。(昨年のコヒ修理の時に、細かいパーツがバージョンアップされていた可能性があります。)
 大きな変化のもとは、コヒレンスの入出力端子のグラウンドが、従前のジェフ設計ではフローティングされており、それがノイズのもとになっている。今回の作業で全端子のグラウンドをしっかり取った、という事でした。
 それが、音に現れて、非常に安定感のある(ノイズフロアの下がった)音になったと思われます。 

 全体的には、ノイズフロアーの低減、音像が立ち、音場が上下左右に広がる、という効果があります。
 細かい音の成分も、一つ一つの音が丁寧に表現されているような気がします。
 エージングでかなり音が変わってきているので、今後も(良い方に)音が変化していく予感はあります。

 Oさん、ありがとございました。


○20160222  コヒレンス

 コヒレンスはDC駆動である。筐体が2つに分かれているコントロールSW表示が無い方の筐体が電源ブロック。
 コントロール部は、なんと分離してリモコンになるギミックが付いている。サンダーバードのようだが、一度もその使い方はしたことがない。
 今回、リアに使っている方のコヒレンスが、バッテリDC駆動と、と充電AC駆動の切り替えリレー音を、突然発し出した。
 何事か、と思ったらコヒレンスからの音であった。リセットしてもだめ。電源ケーブルを外し、一晩おいてから再接続して見たが、今度はボリュウム表示部が−表示になってしまった。
 前オーナーに確認したら、それはバッテリーがアウトという表示なのだそうだ。

 フロントに使用しているコヒレンスは、昨年修理に出した際、バッテリも交換していた。今回は、不慮の事故ではなく、バッテリーそのものの損耗で、保険では対応できません。
 おそらく6万円くらいかかりそうです。

 全く、コヒレンスなり、モデル9DCなりは、バッテリの寿命が必ず来る、車でいうと車検のような出費が予定されている機械なのであった。

 元大場商事、太陽インターから出たO氏が、ジェフの修理をしているというので、そちらに出す予定。

 最近、ナントモス再生で、かなり良い水準のサラウンド再生を楽しんでいたのだが、リアが鳴らないと、不満足がたまりまくります。

 故障する直前では、Hiviあたりでアトモスよいしょの記事が氾濫しているが、アトモスになる一年前は、マルチチャンネルのデコードは、AVアンプ側に任されていて、そこでサラウンドのリアハイ、フロントハイの振り分けがなされていまたのだ。
 そこで、各社素晴らしいサラウンド再生が出来るようになっていたものを、ドルビーが、元のサラウンドソースに、各チャンネル分の成分(位相差)を明確にした、(オブジェクトベースというらしい)音の元を構築した。
 アトモスが素晴らしいのではなく、各チャンネルの音をデコードできるAVアンプの機能も、サラウンド再生の重要なポイントなのである。
 


○20160129 レッドツエッペリンLP

あの頃ペニーレインと、という映画をWOWOWで観た。
これがたまたま見始まったのだが、面白い。終盤、レッドツエッペリンの曲が流れ、無性にLPが聴きたくなった。
劇中では、LEDUのジャケットだったが、LP棚からすぐに出せず、先日おやじ買いしたデジタルリマスター重量盤LPバージョンのフィジカルグラフィティを取り出した。



GT2000Xのターンテーブルを替えて、音が若干固めだな、、、と感じていたが、女性ボーカルにはそう感じたものが、ハードロックには極めて相性が良かった。


 カシミールでの、ボンゾのドラミング。こんなにキック、バチさばきがタイトに聞こえたのは初めてだ。
 どっどっどっと鳴るバスドラム。ブーミーにならず、ボン付かず、タイトに締めるリズムが心地良い。改めてボンゾの偉大さに気が付いた。
 マルチ収録のミキシングのはずが、ベース、ボーカル、ギター、ドラムスの位置関係が目に見えるように展開する。ロックのアルバムでこのような3次元的再生が出来ると思っていなかった。
  


○20160117  オーディオショー
 FOR MUSIC新製品発表会 朱鷺メッセ 新潟市

 IK氏が、17日、ミニオーディオショーみたいなイベント新潟でやるんだけど行かない?と言って来た。日程を調整して参加。
 IK氏、IK氏の義弟と私の3人。
 新潟市の朱鷺メッセは、当日安室奈美恵のコンサートがあるという日。

 左からIK氏、私、J君

 メーカー17社が参加しての、音楽イベントでした。
 アクシス、ステラ、ゼファン、太陽インター、エレクトリ、トライオード、ラックスマン、アキュ、D&M、ナスペック、エソ、リン、フェーズメーション、フューレン、JVC、キクチなど。
 5部屋に分けて、時間を区切り、新製品と音楽を絡めて、各メーカーの営業担当者、技術者が製品詳細を話しながら楽曲を再生するというもの。

 2,3気になったブースを撮影してきました。

 
G2GIYA フェーズメーションなど。             エアフォース3 

 
パスのPアンプと、この小さなSPは400万円       この白い帯状のSPケーブルが500万弱。
確かに、コンパクトスピーカーでもサイズを気にさせない雄大な再生を行っていましたが、、、

 その資本があるなら、初めからビッグなSPを持って来ればいいじゃん、と考える私でした。

 
 奥、アバロンのSPと、手前の黒いSP。            A+Hのコンポーネント群。
 ドイツのメーカーというA+Hのシステムの音は、まあ、現代的というか、良い音でした。

  802を前に持ってきて試聴。
 B&Wの試聴、講演会。新製品の803 D3と802 D3 似たデザインだが、802の方が少し大きい。ウーファーユニットのコーン部を新開発。カーブドコーン、軽量高剛性の材質という。スコーカ―部ハウジングは、これまでコーリアン(人造大理石)だったが、今回はアルミ合金削り出し。内部はタービンヘッドと名付けた構造を取る。ツイーター部のノーチラス型カバーも、空洞カバーからアルミ削り出しとなり、どちらもカチカチ。
非常にタイトな低域と、ハイスピード、高分解の中高域。エージングすると良い音になりそうだが、あくまで現代的な音で爽快だ。使い始めは音が硬く忍耐が必要でしょう。
 
 JVCブースでは、新鋭DLA-X750Rを設置。キクチの4Kスクリーンに投射していました。JVCの4Kデモ動画の画質は素晴らしかった。

 
 久しぶりにIK氏のシアターを訪問。
 ハイレゾ、素晴らしい!という音を聞きに行きました。
 エイドスレファレンスが無くなり、さっぱりしてしまった右手コンポベース。

  
 NADACといわれるマルチチャンネルハイレゾDACである。 電源ケーブルはPADプラズマドミナス。XLRケーブルは、ゴールデンリファレンスなど。
 12月に始めたばかりだという。これから慣熟に入ると思われるけど、その頃がまた楽しみな音でありました。

  PCの電源ケーブルがPADドミナスなんて日本ではここだけでしょう。

 基本は、インターネットで、音楽ファイルをダウンロード購入。
 FLAC、マルチchファイル、DSDなど自分の求めるファイルを2〜3000円から5〜6000円で購入。
 PCのHDDに置いた楽曲ファイルをUSB(またはLAN)ケーブルで、NADACへ送る。
 楽曲ファイルは、ソフトウエアで管理、再生。ハイレゾ再生アプリケーションと言っても良いでしょう。
 今回は、JRiver media center というソフトを使用しているようです。NADACの添付ソフトはemotionというものだそうだが、一部再生できないファイルタイプ(拡張子)があるそうで、今回は使用していないとのこと。

 
 エイドスリファレンスに替えてでも、こちらが良い、となったNADAC。
 ハイレゾと言わず、楽曲ファイルの再生DAC、それもマルチチャンネルである。これは魅力的だ。

 マルチチャンネルに、エンコードする能力のあるアプリケーション。
 昔のドルビーサラウンド(マトリックス)デコーダーのような働きをする。たとえば、元ファイルが2chの時、5.1、7.1、9.1chなど好みのチェンネルに変換してくれるのだ。
 多少その技があざといが、モノに近い1970年代からの歌謡曲がサラウンドになるのは楽しいもの。

 また、マルチチャンネルハイレゾファイルもネットにはあり、それを購入することによって、よりすなおな音質でのマルチチャンネル再生が出来るのだった。

 ハイレゾに対する理解が少し深まった訪問でした。


○20160110   LP

 ステレオサウンドから、LPが発売された。
 2015年11月発売 2015年12月売り切れ 限定1000枚 180g重量盤
 テレサテン ベスト 8640円

 ステレオサウンドでは、CDでリマスター(ザッツのマスター用CDRに焼いたもの)で石川さゆり、テレサテン、美空ひばり、などがあり、これも8640円だが、凡そ2曲収録で、優秀録音ではあるが、いかんせん1曲あたりの単価が高過ぎ。
 LPは、丸丸両面入っているので、少しはC/Pが良い?

 ターンテーブルを変えたGT2000Xでの聴取。
 カチッと音がきれいに整頓された観があります。TTのエージングを兼ね、両面をヘビロテしました。すると、多少、血の通ったボーカルになってきました。SACDの時もそうなのですが、このステサンリマスターシリーズ、多少音が固い。音を整えすぎている感じがする。松田聖子のSACD、美空ひばりのCDを通して感じるのは、音の固さ。
 SACD、CDとも、消磁、ナノテク剤塗布、音の良くなるケースを使用して、ようやく音が落ち着いてきて、なめらかになってくる。
 LPも、若干その傾向があり、エージングも兼ねて、ヘビーローテーションを行う。
 4回位再生してくると、多少なじんできて、音が柔らかくなってきた。
 LPでも、このような音の変化が生じるものなのか。優秀録音だからこそわかる変化なのかもしれない。

 テレサテンは晩年不遇な人生の中亡くなってしまった歌姫である。その声が、LPで聴けるのは幸せなことなのかもしれない。


○20160101 新年あけましておめでとうございます。

2015年の重大ニュース

1.プロジェクター交換  DLA-X70Rを、DLA-X700Rへ変更
2.GT2000Xのターンテーブルをステンレス無垢材削り出し重量級18キロ版に変更
3.ナントモスセッティング
4.ナントモスセッティングに関連して、アンプ、アナログプレーヤー台として、TAOCラック導入
5.Hi8のBDレコーダーデジタル化進行
6.音の良くなるディスクケース導入
7.かないまるさんのお勧め 接点導通促進剤、ULテープ、テフロンテープなど購入。
8.ロードバイク導入
9.オートバイX4ツーリング時故障
10.1972年ころのラジオ購入

1.プロジェクター
 4K対応を果たしたビクターのe-shift技術がさらに進化したもの。8KのウルトラSHDの対応はもう少し先。ネイティブ4Kの実現もまだ先のJVC。その中で熟成を重ねたプロジェクターである。
 ソニーのネイティブ4Kプロジェクターに対して、画素ずらしという手法を使っているだけで評価が低いのだが、出てくる画質は素晴らしいものである。技術的な詳細は置いておいても、出画レベルが良ければOKである。
 金型の関係で、数世代にわたって共通の筐体のビクター機。

 コントラストがすごく良い。色の出がシャープ。切れの良い、という表現が色について当てはまるのである。
 起動時間が若干だが早くなった。運転音は、静かである。エアコンの静音モードの方が音が大きいようだ。

2.ターンテーブル変更
 小樽の業者から無垢ステンレス削り出し18キロという一品を入手することができました。

 音が格段に良くなるとか、激変することはありません。
 音がぴしっと整列して、濁り感は減少。
 超低域が下方に拡大。これも、ピシッとにじみのない低音である。
 只の金属円盤なのですが、エージングに時間がかかるタイプです。若干、高域に暴れがあるように感じます。しかし、素性は良いので一所懸命エージング(再生)していくようにします。

  イナーシャも純正の3倍。

3.ナントモスセッティング

  

 トップにB&WのCM1を4本。
 アンプはナカミチのインテグレーテッドアンプ アンプ1。いずれも1992年頃の製品。

 音は、AVプリAV8801の音がぐんぐんよくなったので、5.1chでも十分な音場創成ができるが、今回のナントモスは天井部4つが追加で、9.1chとなる。
 アンプ部の表示は、ドルビーTHD PLUz といことで、ロスレスのTHDに加えてプロロジックUのZバージョンというものだろう。
 マッドマックスフューリーロード、グラビティ、インターステラ―、フュ―リー、リブダイリピート、インサイドヘッド(インサイドアウト)などなどかなり面白い音場が創成できる。トップSPがない状態でもかなり満足感は高かったが、9.1chは、それなりの楽しみ方ができます。
 さて、本当のアトモス環境にするかどうか、だ、。

4.アナログプレーヤー用にTAOCの鉄ラック導入。

 グレーのカバーシートの下部に、アンプ1が2台。
 同一SPに同一アンプによるサラウンドは、以前からの決まりごと。
 さすがに、天井用にウイルソンは持って来れない。CUBUが有ったら使っていただろうか。ウイルソンのSPは基本的に重いので天井取り付けは至難の技だ。
 今回のCM1も、コンパクトSPとしては重い方だ。木製のLアングルで壁に設置したが、このLアングルが結構弾性が強く、気を付けないとCM1クラスでもびびりの発生源になってしまう。

5.Hi8のBDレコーダーによるデジタル化

 Hi8は、カムコーダーでビデオどりをしていたフォーマット。家族動画がほとんど。その昔はCCDV700というソニーのHi8カムでばりばり撮りまくっていたのだ。
 Hi8テープには、MPとMEという種類があり、MEは超絶画質だが高価だったため、安価なMPが若干多かった。これがあだとなった。MPはドロップアウトが多かったのだ。
 
6.画も音も良くなるディスクケース。
 ケースにCD,SACD,DVD,BDなどを入れて1分〜ほどおいておくと、CDだったら音がほぐれ聞きやすくなる。SACDだったら音場がワイドに、高域がさらさら流れる。
 DVDだったらがさがさした画がよくなる。音も同様によくなる。
 BDだったら、コントラストが向上。一つ上の作品になるような効果がある。初めは眉唾ものかと思っていたが、実際効果があるので認めざるを得ない。

 
7.電源プラグ自作、電気作業のお供にULテープ。
 かないまるさんによれば、1本100円ほどのビニールテープだと数週間でべたべたになってしまう。それがULテープだとなりにくいというのだ。
 また、テフロンテープは基盤、材料の鳴き止めに。
 導通良化剤は、寄り線、単線の端子部をビスで固定する際、この液をごく少量垂らすと、接触面積が拡大し、音が良くなる、というもの。
 こちらは科学的論拠のある(らしい)品々なのです。

8.自転車(ロードバイク)導入。
 30年間、自分のスポーツ車を持てないでいました。このままでは年を取って死んでしまうので、30年前に休止した夢を実現しました。
 ロードバイクの導入です。今回の品はスペシャライズドのローエンド機。
 まずはこれでトレーニングして、物足りなくなったら次のステップへ、という算段。
 次は30万クラスのカーボンフレームか?


9.オートバイツーリングで、愛車ホンダX4が故障。
 故障原因は、レクチファイア―が壊れたことによる直流電源喪失。
 波及損害で、バッテリー、各バルブ(電球)、燃料計A'y、が破損。いろいろあるもんです。


10.1972年ころのワールドボーイGXO、スカイセンサー5500、5800入手
 
 たまたま、各機種の動作品、美品がヤフオクにあり、たまたま幸運にも入手することができました。
 ワールドボーイGXOは、ステレオMPXセパレーターでステレオ再生。
 スカイセンサー5500は兄がその当時使っていたもの。
 スカイセンサー5800は、当時高価で入手できなかった機種でありました。

 いずれも完動美品の優れもの。出品者に感謝!

  
 今回入手のGXOブラックバージョン。           こちらは、オリジナルのGXO。
  タイマーの下側に、このMPXセパレーターを装着すると、GXO2台でステレオ再生。


 
 1972年当時、GXOよりFMの音がクリアであこがれていた5500。


 そのソニーから本格的BCLラジオとして発売されたのが5800。当時高価でとても買ってもらえなかった。