損害保険の機能
損害保険の基本機能は復旧です。(元の状態へ戻すこと)=補償
○ 損害保険を使うと儲かる、ということは通常ありません。
平常の状態から何か損害があって、その損害を元に戻すのに損害保険が使われます。
この機能をきちんとご理解の上、商品選択をしていただきたいと思います。
日常生活の中では、
1.身体 損害保険分野では、「けが」について補償することになります。
2.財物 ものが壊れて、それを元に戻したい。そんなときにお役に立ちます。
3.相手への賠償 わざとでは人だけど、他人の身体・財物に損害を与えてしまったときお役に立ちます。
4.目に見えない損害、直接ではないけれど、、、
たとえば、インターネットのホームページを改変され、それによって企業が損害を被った。
あるイベントで、イベント参加者が、第三者に損害を与え、主催者が法律上の賠償責任を負った。
などなど、予想した、または予想を超えた事態に対して、急な支出を防ぎ、元に戻すのが、損害保険の役目です。
残念ながら自動車保険は万全ではありません。
○ 問い 自動車保険に入っていれば安心だ。
答え ある部分はYESですが、ある部分はNOです。
どうして!?
と思ったあなたは偉いです。
自動車保険は、万全・万能ではないからです。
自動車事故に関して言えば、民法上、刑事上、道義上の3つの責任は当事者に発生します。
一般には、自動車保険に入っていれば、この3つのすべてを任せていられる、とお考えになる方が少なからず存在します。
はっきり申し上げますと、自動車保険で対応するのは、民法上の、すなわち賠償責任のある部分のみです。
(一部車両保険、人身傷害保険など自分の体、財産に関する部分はございますが。)
自動車事故を起こした道義的責任、行政処分(免停、反則金など)は、自己責任で対応お願いします。
一番違和感を、お客様が抱くのは、この道義的責任の部分の代行、肩代わりをしてくれないことが多いようです。
繰り返しますが、自動車保険では、事故の道義上の責任については補償いたしませんし、バックアップも致しません。
自分で、謝る。詫びを入れるのはご自分で行ってください。
厳しいようですが、ここはお客様には大人になっていただきたい部分です。
次に、法的な部分ではなく、保険商品設計上の補償対象となる部分と、そうではない部分の区別です。
パンフレットにも記載がありますが、こういう事態は保険で対応できる。
保険で対応できない部分は〜と記載してあります。
誤解を生じないように十分な説明をしてまいりますが、お客様に置かれましても、まずは、責任の主体はご自身であるという気持ちをもって生きてほしいわけです。
そんなこんなも含めて、プランナーはお客様に納得していただける話し方を日々学習してまいります。
現在は、情報が氾濫し自分の選択が正しいかどうかを知るのも大変です。
自分の選択が正しいかどうか、それを知りたいのなら、保険の専門家に依頼するのが近道です。
安心できる自動車保険とはどんなものか。
あなたにとって必要な項目をセレクト、コーディネートしてくれる人がいると、すごく心強いでしょう。
過失割合という考え方
○ ええ!? こっちは悪くないぞ!
自動車事故があったとき、いつもついて回る気持ちではないでしょうか?
それを保険が解消してくれるわけではありません。
世の中には、自分の思ったことがそのまま通る場合と、そうではない場合があります。
主に、感情面でのすれ違いが大きなファクターになります。
また、裁判の判例を元にした事故の責任割合、すなわち過失割合という問題も発生します。自分は悪くない、と思ってもそうではない過失割合に納得いかないケースもあると思います。でも、それはおそらく情報の誤提供によるものでしょう。事故直後の何気ない一言が後々影響するケースもあるのです。
事故は、同じ事故は一件もありません。道路の位置、自動車の速度、天候、時刻等々様々な状況、要因の相違があります。
その中で、その事故についての適正な考え方が提示されることは、これほど心強いことになります。
それは、保険の専門店ならできることです。
自分を守る為には
今の世の中、相手から十分な補償が「常に」得られるとは限りません。
追突された人が、追突した人から、十分な補償を得られなかった事例もあります。本来追突した人の100%の過失になるのですが、追突した人が払わなければ、追突された人が損害を自腹で支払わなければならないのです。
裁判をやっても同じです。追突した人に、資産、給与支払いがなければ、差し押さえもできないのです。そのような(払う気のない)人がこの世の中には存在しています。
車検を受けずに走っている人、つまり自賠責保険という対人補償基本の保険に入っていない人もいるのです。もしそんな人にはねられたら、、、
自分のリスクを専門家に見てもらい、そのリスクに応じて、変な相手からも自分、家族を守れる補償を手に入れることができれば、心強いですよね。
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