tokusatu 1960

TV特撮1960 追加しました。


1960年  おやぢ生まれる。

・世相 
 宇宙開発  米 1959-1963 マーキュリー計画   1965-1966 ジェミニ計画    1961-1972 アポロ計画
       ソ 1961   ボストーク  ガガーリン 

 1965年を境に、ヒーローが忍者から宇宙人へ変化。特撮が、映画からTVへ波及したのもこのころ。
メディアが映画という手法からTV放送へ変化。TVによる、特撮、SF、アニメなどが始まりました。


  東宝 モスラ  1961年

 監督 本多 猪四郎  
 熱線砲が登場。パラボラ式の兵器だが、これが今後の自衛隊、防衛軍の装備として、バージョンを替えながら進化していく。
 戦後、成長のシンボル。東京タワーが壊されるシーンはショックだった。

 モスラの歌 ザピーナッツが歌うこの歌は、適当な言葉の羅列と思っていたら、田中友幸、本多猪四郎、関沢新一共同作詞の日本語版のインドネシア語訳だったそうだ。


東宝 キングコング対ゴジラ 1962年

 悪人面で人気が高いキングコング対ゴジラ(略してキンゴジ)のゴジラマスク。
 アメリカで一番強いキングコングと戦わせてみるか、という発想で対決が実現。アメリカの体裁を考え、完璧な勝負はつけなかった。時は日米安保条約が結ばれた後、アメリカの怪獣のほうが弱い、という描き方はできなかったのだ。

 東宝 妖星ゴラス  1962年  88分
 監督 本多 猪四郎  
 探検船隼号が難破した。調査に駆けつけるおおとり号の雄姿。
 地球に衝突する妖星ゴラスに対して、何と、地球にジェットノズルを取り付け、動かしてしまう。そんなのありかよ!!というのは映画を見てると、意外に感じない。 
 1951年ジョージパル監督の「地球最後の日」ではノアの箱舟となる宇宙船で、限られた人だけ脱出したが、日本の解決法は、地球の住人全員を助けてしまう包容力のあるものだった。

1962年  史上最大の作戦
       007ドクターノー
       アラビアのロレンス
       シンドバッドの冒険
 東宝 マタンゴ  1963年8月11日公開    90分
 監督 本多 猪四郎 
 漂着した島には甘美な食料が、、、それは何と人間を変えてしまう植物だった。
 水野久美が美しく妖しい魅力をたたえて人間模様をさらに深く演じる。
 東宝 モスラ対ゴジラ 1964年4月29日公開  89分


 監督 本多 猪四郎   脚本 関沢 新一  
 キンゴジに続いて、人気の高いモスゴジのマスク。
 モスラの卵を商売の道具にして儲けようという金の亡者と、モスラとともに暮らす小美人。人間ドラマと怪獣の戦いが見事に描かれている。
 冒頭ゴジラの登場シーンはすばらしい。
 戦う術が本来無いはずの巨大蛾が、破壊王ゴジラといかに戦うか?というところが見所。

 モスゴジのゴジラは、後ほどTVウルトラマン(1967年)で襟巻き怪獣ジラースとして登場する。

 オプチカルプリンター 当時世界に2台しかなかったものを円谷英二がTBSに掛け合って導入。1963年、マタンゴ、本作、1966ウルトラQなどに使用されている。
  



 東宝  海底軍艦  1963年12月22日公開 96分 併映はハナ肇とクレージーキャッツ主演の『香港クレージー作戦』1968年8月1日、『怪獣総進撃』の併映として再上映。


 監督 本多 猪四郎   脚本 関沢 新一   特技監督 円谷 英二 音楽 伊福部昭
 神宮寺艦長!地底帝国ムウと戦ってください。地球の危機です。
 何を言う。この轟天号は大日本帝国の技術の粋を集めたものだ。日本を守るために使うのだ!
 戦後19年目でも、戦争が終わっていない人もいるのだ、という荒唐無稽にしては、奥が深い。
 
 轟天号のテーマ曲は秀逸。轟天号のメカはすばらしい。

 東宝 宇宙大怪獣ドゴラ  1964年8月11日公開    81分



 監督 本多 猪四郎
 本物のくらげを使って特撮に組み込んだ。
 幼少のおやぢが祖母と見に行って、怖くてシートの下に逃げてしまってほとんど見てなかった映画だ。
 石炭が空中を漂う宇宙生物に吸い上げられ食われてしまうのだ。これって結構怖いもの。
 三大怪獣 地球最大の決戦 1964年12月20日公開 93分   東宝



 監督 本多 猪四郎   特技監督 円谷 英二
 
 地球産怪獣共同で、宇宙怪獣を退治することができるか?
 モスラ、小美人が怪獣語を通訳してしまうところが、、、まあいいか。

 旅客機落下、、、、のちの幻魔大戦(1983年アニメ)に同様の導入部、まぐれか、、、


 1964年 
 英国ITC  サンダーバード TV版 1964年〜1966年
 メリーポピンズ
 忍者部隊月光 TV
 怪獣大戦争 1965年12月19日公開 94分 東宝



 監督 本多 猪四郎   脚本 関沢 新一 音楽 伊福部昭 

 X星人が登場。人類の味方と思わせておいて、、、
 キングギドラ登場。美しいこの怪獣の登場シーンはすばらしい。
 ラストのどんでん返しが爽快。アイディアに満ち溢れた快作。
 自衛隊のテーマが秀逸。
 異星人クローンのナミカワ(水野久美)がこれまた美しい。
 P−1号がなんとも味のあるロケットとして登場。 

東宝自衛隊なる呼称も登場している2015年である。
伊福部昭の自衛隊マーチを集めた動画がこれです。

1965年12月19日公開 怪獣大戦争
P-1号。X星人、クローンのナミカワ(水野久美)、宇宙怪獣キングギドラなど、超強力怪獣映画。
前年の1964年12月20日公開 三大怪獣地球最大の決戦がキングギドラの初登場ではあったが、、、ザピーナッツが怪獣語を翻訳しちゃうというくだりが何とも。


 
  大映 ガメラ 白黒 1965年  78分


 監督 湯浅 憲明  
 ガメラは、最初から、子供の味方だった。

 東宝 フランケンシュタイン対地底怪獣  1965年
 
 監督 本多 猪四郎
 バラゴンのぬいぐるみは、後ほどウルトラマンのネオロンガやアボラスに使いまわされた。
1965年
 ガリバーと宇宙旅行 アニメ
 宇宙少年ソラン  TV
 スーパージェッター TV

  

 007 ゴールドフィンガー
 マイフェアレディ
 サウンドオブミュージック
 わんわん物語



東宝 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ  1966年

 監督 本多 猪四郎
 メーザー砲車が登場。人を食うというシーンが物議をかもした作品。
 
東宝 ゴジラエビラモスラ 南海の大決闘 1966年


 監督 福田 純  脚本 関沢 新一
 謎の悪の組織 「赤い竹」の平田昭彦がカッコイイ。土人の女ダヨに水野久美。
 
 大映 ガメラ対バルゴン  1966年


 南方の島から持ち帰ったオパールは何とバルゴンの卵だった。
 怪光線で、何でも破壊。口からは冷凍ブレス。ガメラは手が出せない。
 バルゴンに弱点はあるのか?
 シネスコ(ワイド)画面に適した四足怪獣との戦い。横一杯に使った画角がすばらしい。 
  大映 大魔神  1966年  84分

  監督 安田 公義  黒田 義之   脚本 吉田 哲郎 

  大魔人の造形がすばらしい。怖い。
 ミニチュアの作り方が凄い。かわらが一枚一枚吹き飛ぶとうなってしまう。


  大映   大魔神怒る   1966年  79分

 監督 森 一生  黒田 義之


  大映  大魔神の逆襲   1966年   87分

 監督 森 一生   黒田 義之  

 黄金バット  1966年12月21日公開  東映 白黒 モノラル
          監督 佐藤 肇 脚本 高久 進  
          ソニー千葉真一
  カラーの記憶だったが、今見ると白黒。うーんどうしてカラーの記憶があるのだろう。

 併映
 怪竜大決戦 1966年12月 東映 カラー モノラル
          監督 山口 鉄也 脚本 伊上 勝 伊上は、宣弘社 遊星王子(s33-34)怪傑ハリマオ、隠密剣士、悪魔君などを手掛けた。
          自来也 松方弘樹    綱手 小川知子   大蛇丸 大友 柳太朗
   決戦場の建物、瓦が細かく吹き飛ぶ東映入魂の作であった。


1966年
 ミクロの決死圏 英

 恐竜100万年 英 日本公開1967年 特撮ハリーハウゼン

 砲艦サンパブロ 米

 ウルトラQ TV 1966年1月2日から7月3日まで TBS 毎週日曜 1900-1930 

 ウルトラマン TV 1966年7月17日から1967年4月まで 全39回

 マグマ大使  TVは1966年7月4日から1967年9月25日 全64話 52回+再放送12回 (漫画 1965年5月から1967年8月)


東宝  キングコングの逆襲  1967年
 監督 本多 猪四郎
 ボンドガール浜美枝登場。マッドサイエンティストに天本英世。この当時で、かなり若かったはずなのに、老人のように見える。

  東宝  怪獣島の決戦 ゴジラの息子  1967年  

 監督 福田 純   特技監督  有川 貞昌  脚本 関沢 新一

 南海の島の女に、前田美波理が伸びやかな肢体を披露。
 クモンガ、カマキラスの造形が、つや消しで、硬質感がよく出ていた。この造形はすばらしい。
 ラストの雪の中にたたずむゴジラと息子はどうなるのか、などと少し悲しいエンディングです。

  大映 ガメラ対ギャオス 1967年


 ギャオスの吐く超音波ブレスは何でも切ってしまう。新幹線、自動車、F104スターファイター。
 でもガメラは硬い。ガメラの甲羅は切られなかった。人や動物をがつがつ食ってしまう獰猛さはシリーズ一。
 ギャオスはピンチになると頭が赤くなる。判りやすい。
 こういう怪獣は一匹いれば100匹いるんじゃないか、という疑問は、平成ガメラで解消される。
 松竹 宇宙大怪獣ギララ 1967年3月

 監督 二本松 嘉端  脚本 元持栄美 石田 守良 

 宇宙艇ガンマー号がかっこいい。
英国ITC   サンダーバード ア ゴー 1967年

 サンダーバードは、ゼロX号の造形がすばらしい。発射基地の発射シークエンスは凝っていてカッコイイ。
 
 壊すために作るサンダーバードの世界は子供にもわかりやすい美学だった。

 小学1年の夏休みに公開だった。登校日だったが、封切り日に朝一から見に行った。


   日活 大巨獣ガッパ 1967年

 監督 野口 晴康   原案 渡辺 明   脚本 山崎 巌 中西 隆三 

 怪獣版ファインディングニモというもの。そんなかわいくない、どころか親ガッパは、村や町をぶっ壊し、空を飛んでやってきた。
1967年  007  007は二度死ぬ   浜美枝登場
       特攻大作戦
       キャプテンウルトラ TV
       仮面の忍者赤影 TV 1967年4月5日〜1968年3月27日全52話 水曜1900-1930
       バーバレラ      

      ウルトラセブン  TV  1967年10月1日〜1968年9月8日 TBS 日曜1900-1930  全49話
      怪獣王子     TV  1967年10月2日〜1968年3月25日 フジ 月曜1900-1930 全26話 
     


   東映 ガンマー第3号宇宙大作戦  1968年12月


 監督  深作 欣二   脚本 金子 武郎  ロバートホートン、リチャードジェンケル(特攻大作戦)、ルチアナ・パッチイ(007サンダーボール作戦)

 

 宇宙生物フローラの一つ目造形が怖い。惑星に着陸する宇宙船がガンマー3号だとずうっと思っていた。その昔売っていたプラモデルは、ガンマー3号と表示してあったし。でも最近見直してみると、宇宙ステーションがガンマー3号だったのね。
 エイリアン以前の閉所恐怖もの。フローラがわらわらやってきて人間を電気で蒸し焼きにしてしまう。どんどん増殖するので手のつけようがない。このままでは地球にフローラが到達してしまう。最後に取った行動は!
 


 大映  ガメラ対バイラス  1968年

 監督 湯浅 憲明   脚本 高橋 二三

 初のエイリアンの合体物。バイラスのとがった頭部は、ギャオスのレーザーでもはじき返したガメラの甲羅を貫通。危うしガメラ!
東宝 怪獣総進撃 1968年


 キラアク星人がやってきた。黄色いガスで人間をやっつける。危うし地球!
 ムーンライトSY3が可変翼で空を飛ぶ。月までもひとっ飛びだ。

 

松竹  吸血鬼ゴケミドロ  1968年8月  84分
     監督 佐藤 肇 (悪魔君、キャプテンウルトラ)  脚本 高久 進 (TV悪魔君、キイハンター、Gメン75など、佐藤肇と組んでいた)  音楽 菊地 俊輔 (昆虫大戦争) ピープロが協力。(ピープロは、1960年代、マグマ大使、怪獣王子など作成)
   ジャケ写は、シャンソン歌手の高 英男。

 子供の理解力ではなんだかわからなかった作品。額がばくっと割れるシーンが印象的。怖い映画でしばらくうなされてしまう侵略ものだ。
 ゴケミドロの併映は、黒蜥蜴でした。

 



 監督・脚本 深作欣二 原作 江戸川乱歩  主演 丸山明広 (三輪明広) 三島由紀夫 丹波哲郎
 という大作だった。子供にはちょっと無理、、、、


  
松竹 昆虫大戦争  1968年11月  84分

やたら、蜂に刺される映画だったような、、、

 おやぢの子供の頃、ゴケミドロと併映していた気がする、と勘違いしていました。。

 昆虫大戦争の併映は、吸血髑髏船でした。1968年11月  モノクロ これが松竹怪奇もの第2弾だそうで、第1弾はゴケミドロだったわけ。吸血つながりで記憶が混在したのだろう。
      脚本 林 久三  松岡きっこ
  




 


1968年  2001年宇宙の旅
       猿の惑星
       サンダーバード6号

 それぞれ、映画館でオンタイムで見た。2001年は難しかった。ひたすら美しい宇宙空間、宇宙船、コンピューターメモリベイ内部など、映像のパワーがストーリーの難解さを圧倒した。ラストの意味は20年経って原作読んで少し判ったような気がするが、原作と映画は違うのだ。とキューブリックが言ったので、映画をありのまま受け止めるようにした。
 サンダーバード6号は、空中空母のようなスカイシップ1のことだとずっと思っていた。その当時のプラモもそのような表現だった。但し、複葉機もついていたはずなので、あながち不当表示ともいえない。これも派手に爆発。壊すために作る。これが気持ち良いのです。


        怪奇大作戦 TV 1968年9月15日〜1969年3月9日 日曜1900-1930  全26話

        
 東宝 緯度ゼロ大作戦  1969年 



 監督 本多 猪四郎  特撮監督 円谷英二 音楽 伊福部昭 
 外人さんと宝田明が悪と戦う。アルファー号と戦う敵メカは黒鮫号だ。カッコイイ!!
 弾にあたってもはじき返す肌を作るという温泉に混浴で入るシーンは、絶対に女性のあの部分は見えないと判っていても、子供心に何度も見てしまう場面だった。(もしかすると海外版には、と思ってDVDボックスを買ったが、残念ながら、やはり写っていませんでした。)
 
 東宝  ゴジラ・ガバラ・ミニラ オール怪獣大進撃  1969年  


 監督 本多 猪四郎   脚本 関沢 新一

 いじめらっれ子の主人公が、夢の中でミニラといっしょに強くなっていくストーリー。
 当時の交通事情がよくわかる。
 拾ってきたラジオがゴジラ世界と主人公をつなぐ、という夢のあるモチーフを使用。発明家に天本英世がちょい役。

大映 ガメラ対ギロン  1969年

 監督 湯浅 憲明    脚本  高橋 二三
 あれほど強かったギャオスを頭の包丁でぶった切ってしまう。ギロンはもしかすると、ガメラシリーズ最強かも?!
 異星人の設定がよく見るとグロい。

1969年   女王陛下の007
        荒鷲の要塞
        サインはV  TV
        空軍大戦略

        日本海大海戦 監督 丸山誠治    坂野義光 実景撮影などで円谷組の補佐を務めた。
        飛び出す冒険映画 赤影 夏休み 東映まんが祭り 金目教篇 赤、青のセロハン立体メガネで飛び出す赤影

1969年 恐竜グワンジ
  ハリーハウゼン


        NHK 空中都市008  1969年4月から1年。月から金、午後6時5分から6時20分。原作小松左京の人形劇。和製サンダーバードの呼び声も掛かるが、映像資料がスペシャル番組を除き存在しないらしい。結構まじめなSF設定で、おやぢが覚えているのはホバーカーの開発競争のお話。負けたホバーカーが水に沈んでいく様が妙に切なかった。


        空とぶゆうれい船

 空飛ぶゆうれい船 東映  1969  

 

  長靴をはいた猫 1969年 東映   
 

 1960年代の特撮アニメは、おそらく1962年あたりから祖母に兄と連れられて観に行っていたようだ。1964年あたりから覚えているが、おそらくその前から劇場で見ていたはず。